スクーデリア・フェラーリのソースを表示

{{Pathnav|フェラーリ|frame=1}}
{{F1コンストラクター |
  コンストラクター名         = フェラーリ |
  エントリー名               = Scuderia Ferrari |
<!--  チームロゴ画像             =  |-->
  チーム国籍                 = {{ITA}} |
  チーム本拠地               = {{ITA}}・[[マラネロ]]Via Ascari,55-57 41053 | 
  チーム代表者               = [[マルコ・マティアッチ]] |
  テクニカルディレクター     = [[パット・フライ]] |
  2013ドライバー             = 3.{{flagicon|ESP}} [[フェルナンド・アロンソ]]<br>4.{{flagicon|BRA}} [[フェリペ・マッサ]] | 
  2013テストドライバー       = {{flagicon|ITA}} [[ダビデ・リゴン]]<br />{{flagicon|ESP}} [[ペドロ・デ・ラ・ロサ]]<br />{{flagicon|ESP}} [[マルク・ジェネ]] |
  2013シャーシ               = [[フェラーリ・F138]](664)|
  2013エンジン               = フェラーリ Tipo056 |
  2013タイヤ                 = [[ピレリ]] |
  2014ドライバー             = 14.{{flagicon|ESP}} [[フェルナンド・アロンソ]]<br>7.{{flagicon|FIN}} [[キミ・ライコネン]] | 
  2014テストドライバー       = TBA |
  2014シャーシ               = [[フェラーリ・F14_T]] |
  2014エンジン               = フェラーリ 059/3<ref>{{citenews | url = http://formula1.ferrari.com/video/presentation-ferrari-power-unit| title = Presentation of the new Ferrari power unit| publisher = [[スクーデリア・フェラーリ|スクーデリア・フェラーリ公式サイト]]| date = 2013-12-19| accessdate = 2014-01-24}}</ref> |
  2014タイヤ                 = [[ピレリ]] |
  参戦年度                   = 1950 -  |
  出走回数                   = 869 (1925台）<!--- 2014年初期値 869 (1925台) ---> |
  コンストラクターズタイトル = 16（1961, 1964, 1975, 1976, 1977, 1979, 1982, 1983, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2007, 2008,） |
  ドライバーズタイトル       = 15（1952, 1953, 1956, 1958, 1961, 1964, 1975, 1977, 1979, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004,　2007） |
  優勝回数                   = 221 <!--- 2014年初期値 221 --->|
  通算獲得ポイント           = 5618.5 <!--- 2014年初期値 5618.5 ---> |
  表彰台回数                 = 678 <!--- 2014年初期値 678 ---> |
  ポールポジション           = 207 <!--- 2014年初期値 207 ---> |
  ファステストラップ         = 228 <!--- 2014年初期値 228 ---> |
  F1デビュー戦               = [[1950年モナコグランプリ|1950年モナコGP]] |
  初勝利                     = [[1951年イギリスグランプリ|1951年イギリスGP]] |
  今年度                     = 2013 |
  今年度順位                 = 3位（354pts） |
  最新レース                 = [[2013年ブラジルグランプリ]]
}}

'''スクーデリア・フェラーリ'''（{{lang-it-short|Scuderia Ferrari}}<ref group="※">{{IPA-it|skudeˈria ferˈrari}}　スクデ'''リー'''ア・フェッ'''ラー'''リ</ref>）は、イタリアの[[自動車]]メーカー、[[フェラーリ]]が運営する[[ワークス・チーム|ワークス・レーシングチーム]]である。組織としては、同社の[[モータースポーツ]]部門 (Gestione Sportiva,GES<ref>{{Cite web |url=http://www.ferrari.com/English/about_ferrari/Ferrari_today/The_Factory/Ges_Racing_Department/Pages/Ges_Racing_Department.aspx |title=Ges Racing Depertment |publisher=Ferrari.com |language=英語 |accessdate=2012-02-15 }}</ref>) にあたる。現在は[[フォーミュラ1|F1]]のコンストラクターとして活動しているが、かつては[[スポーツカー世界選手権]]にも参戦していた。<!-- メインスポンサーである[[タバコ]]ブランド「[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]]」の名を冠し、「'''スクーデリア・フェラーリ・マールボロ'''」（'''Scuderia Ferrari Marlboro'''）が正式名称となっていたが、2011年7月8日の段階でチーム名から「[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]]」のスポンサー名を外す事を決断した<ref name="marlboro">{{cite news|url=http://f1-gate.com/ferrari/f1_12270.html|title=フェラーリ、チーム名からマールボロを外す|publisher=F1-Gate|date=2011-07-09|accessdate=2011-08-01}}</ref>。-->

「[[スクーデリア]](Scuderia)」は[[イタリア語]]の[[厩舎]]から転じた、「チーム」に当たる言葉で、[[英語]]のsquadに相当する。

== 概要 ==
[[ファイル:Ferrari F1 championship winning cars Museo Ferrari.jpg|thumb|right|320px|ムゼオ・フェラーリに展示されるF1の歴代チャンピオンマシン]]
元々は[[アルファ・ロメオ]]のレーシングチームとして発足し、独立後は一貫して[[シャシ (自動車)|シャーシ]]とエンジンを内製するフルコンストラクターとして活動を続けている。

母体企業であるフェラーリ社も、スクーデリア・フェラーリの活動資金を得るために高級スポーツカーを市販したのが始まりである。チームのファクトリーは[[マラネッロ]]のフェラーリ本社の近くにあり、隣接地には社有のテストコースである''ピスタ・ディ・フィオラノ''（[[フィオラノサーキット]]）がある。

F1世界選手権に創設時から参戦し続ける唯一のチームで、2009年までに最多の16回の[[F1コンストラクターズチャンピオンの一覧|コンストラクターズタイトル]]を獲得し、9人の[[F1ドライバーズチャンピオンの一覧|ドライバーズチャンピオン]]を輩出。通算最多勝・最多出走など、数多くのタイトルと記録を保持する。

1970年代以降はF1活動に専念しているが、それ以前は[[フォーミュラ2|F2]]や[[ヒルクライム|ヒルクライムレース]]、[[グランツーリスモ|GT]]/[[プロトタイプレーシングカー|スポーツプロトタイプ]]による[[耐久レース]]など、各種カテゴリーでも成功を収めている。[[ル・マン24時間レース]]では歴代3位となる9勝を記録した。
{{see also|フェラーリ#モータースポーツ}}

== 歴史 ==
=== 創成期 ===
[[ファイル:Alfa-Romeo-2900-Scuderia-Ferrari-maroon-fa-lr.jpg|thumb|right|220px|セミワークス時代に使用したアルファロメオ・ティーポC]]
[[1929年]]、[[アルファ・ロメオ]]のレーシングドライバー'''[[エンツォ・フェラーリ]]'''がレース仲間と共に「ソシエタ・アノニーマ・スクーデリア・フェラーリ」を創設した。当初はレース愛好家をサポートするディーラーチームであり、4輪の他にオートバイ部門もあった<ref>"[http://www.museocasaenzoferrari.it/en/il-mito-enzo-ferrari/la-vita-di-enzo-ferrari/la-scuderia-ferrari/ The Scuderia Ferrari]". Museo Casa Enzo Ferrari. 2013年2月13日閲覧。</ref>。エンツォは現役を引退してチーム運営に専念し、アルファ・ロメオが[[ワークス・チーム|ワークス]]活動を休止するとマシンを借り受け、[[セミワークス]]チームとして活躍した。1935年[[ドイツグランプリ|ドイツGP]]では、[[タツィオ・ヌヴォラーリ]]が強力なドイツ勢を破り、歴史的な勝利を記した。

[[1938年]]にアルファ・コルセへ吸収合併されるが、翌年エンツォが経営陣と対立し、「フェラーリの名では4年間レース活動を行わない」という誓約を残して退社した。[[第二次世界大戦]]後の[[1947年]]にフェラーリ社を興し、レーシングカーと市販車の製造を始めると、再び「スクーデリア・フェラーリ」の名でレース界に参入。[[ミッレ・ミリア]]やル・マン24時間レースなどのメジャーイベントに勝利し、強力な新興勢力となった。

=== 1950年代 ===
[[ファイル:Ferrari-500-F2 1.jpg|thumb|right|220px|1952年 - 1953年に活躍した[[フェラーリ・500F2|500F2]]]]
1950年から始まったF1世界選手権は、「本家」アルファ・ロメオと「分家」スクーデリア・フェラーリの対決で幕が切って落とされた。[[1951年イギリスグランプリ]]で、[[フロイラン・ゴンザレス]]が、それまで出走した全てのGPで勝利を獲得してきたアルファ・ロメオを初めて破り、初勝利を獲得した。この際、エンツォは歓喜とともに「私は母親を殺してしまった」と複雑な心中を洩らした。

アルファ・ロメオが撤退し、[[フォーミュラ2|F2]]規定下で行われた[[1952年]]、[[1953年]]はスクーデリア・フェラーリの独擅場となり、[[アルベルト・アスカリ|アルベルト・アスカーリ]]がチーム初のチャンピオンに輝き、翌年も連覇を達成した。アスカーリの個人9連勝、チームの14連勝は最多連勝記録として今なお破られていない（当時選手権対象だった[[インディ500]]に不参加のため、出走レースという条件付きの記録）。

[[メルセデス・ベンツ]]の後塵を拝した後、[[1956年]]には[[ファン・マヌエル・ファンジオ]]が加わり、[[ランチア]]から譲り受けたマシン（フェラーリ・ランチア）で自身4度目の王座を得た。ライバルの[[マセラティ]]が撤退した後は、F1界の盟主として英国系新興コンストラクターの挑戦を受ける立場となる。[[1958年]]はエンツォの死児の名を冠した「[[アルフレード・フェラーリ|ディーノ]]」V6エンジン搭載車で[[マイク・ホーソン]]がチャンピオンを獲得したものの、初代コンストラクターズタイトルを[[ヴァンウォール]]に奪われた。さらに旧態な設計思想が災いし、[[クーパー (F1)|クーパー]]の軽量[[ミッドシップ]]マシンの台頭を許した。

<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">1950年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="2"| [[1950年のF1世界選手権|1950年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・125F1|125F1]]<br />[[フェラーリ・375F1|375F1]]
| rowspan="2"| 1.5L[[SC]] [[V型12気筒|V12]]<br />4.5L V12 
| rowspan="2"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[アルベルト・アスカリ]]
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| -
| rowspan="2"| -
|-
| style="text-align:left;"|{{Flagicon|ITA}} [[ルイジ・ヴィッロレージ]]
|-
! rowspan="4"| [[1951年のF1世界選手権|1951年]]
| rowspan="4"| 375F1
| rowspan="4"| 4.5L V12 
| rowspan="4"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} アルベルト・アスカリ
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| -
| rowspan="4"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} [[フロイラン・ゴンザレス]]
|-
| style="text-align:left;"|{{Flagicon|UK}} [[ペーター・ホワイトヘッド]]
|-
| style="text-align:left;"|{{Flagicon|ITA}} ルイジ・ヴィッロレージ
|-
! rowspan="3"| [[1952年のF1世界選手権|1952年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・500F2|500F2]]
| rowspan="3"| 2.0L [[直列4気筒|直4]] 
| rowspan="3"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} アルベルト・アスカリ
| rowspan="3"| 7
| rowspan="3"| 7
| rowspan="3"| -
| rowspan="3"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ピエロ・タルッフィ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ジュゼッペ・ファリーナ]]
|-
! rowspan="4"| [[1953年のF1世界選手権|1953年]]
| rowspan="4"| 500F2
| rowspan="4"| Tipo106<br />2.0L 直4
| rowspan="4"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} アルベルト・アスカリ
| rowspan="4"| 8
| rowspan="4"| 6
| rowspan="4"| -
| rowspan="4"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[マイク・ホーソーン]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ジュゼッペ・ファリーナ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ピエロ・タルッフィ
|-
! rowspan="5"| [[1954年のF1世界選手権|1954年]]
| rowspan="5"| [[フェラーリ・553F1|553F1]]
| rowspan="5"| Tipo107<br />2.5L 直4
| rowspan="5"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} アルベルト・アスカリ
| rowspan="5"| 2
| rowspan="5"| 2
| rowspan="5"| - 
| rowspan="5"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} フロイラン・ゴンザレス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} マイク・ホーソーン
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ジュゼッペ・ファリーナ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ピエロ・タルッフィ
|-
! rowspan="4"| [[1955年のF1世界選手権|1955年]]
| rowspan="4"| [[フェラーリ・553F1|555F1]]
| rowspan="4"| Tipo106<br />2.5L 直4
| rowspan="4"| EN
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} フロイラン・ゴンザレス
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 2
| rowspan="4"| -
| rowspan="4"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ジュゼッペ・ファリーナ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ピエロ・タルッフィ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[エウジェニオ・カステロッティ]]
|-
! rowspan="5"| [[1956年のF1世界選手権|1956年]]
| rowspan="5"| [[ランチア・D50|D50]]
| rowspan="5"| 2.5L [[V型8気筒|V8]]
| rowspan="5"| EN
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} [[ファン・マヌエル・ファンジオ]]
| rowspan="5"| 5
| rowspan="5"| 6
| rowspan="5"| -
| rowspan="5"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[ピーター・コリンズ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} [[ウォルフガング・フォン・トリップス]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ルイジ・ムッソ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} エウジェニオ・カステロッティ
|-
! rowspan="5"| [[1957年のF1世界選手権|1957年]]
| rowspan="5"| [[ランチア・D50|801F1]]
| rowspan="5"| 2.5L V8
| rowspan="5"| EN
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} マイク・ホーソーン
| rowspan="5"| 0
| rowspan="5"| 0
| rowspan="5"| -
| rowspan="5"| -
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} フロイラン・ゴンザレス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} ピーター・コリンズ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ウォルフガング・フォン・トリップス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ルイジ・ムッソ
|-
! rowspan="5"| [[1958年のF1世界選手権|1958年]]
| rowspan="5"| [[フェラーリ・246F1|246F1]]
| rowspan="5"| Tipo143<br />2.4L [[V型6気筒|V6]] 
| rowspan="5"| EN
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} マイク・ホーソーン
| rowspan="5"| 2
| rowspan="5"| 4
| rowspan="5"| 40
| rowspan="5"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} ピーター・コリンズ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} [[フィル・ヒル]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ウォルフガング・フォン・トリップス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ルイジ・ムッソ
|-
! rowspan="4"| [[1959年のF1世界選手権|1959年]]
| rowspan="4"| 246F1<br />[[フェラーリ・246F1|256F1]]
| rowspan="4"| Tipo155/19<br />2.4L V6<br />2.5L V6 
| rowspan="4"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} フィル・ヒル
| rowspan="4"| 2
| rowspan="4"| 2
| rowspan="4"| 32
| rowspan="4"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ウォルフガング・フォン・トリップス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[トニー・ブルックス]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[ジャン・ベーラ]]
|}
</div></div>
=== 1960年代 ===
[[ファイル:HillPhil1962.jpg|thumb|220px|[[フィル・ヒル]]と"[[サメ|シャーク]][[ノーズ]]"<br />[[フェラーリ・156F1|156F1]]（1962年 [[ニュルブルクリンク]]）]]
[[1961年]]、再び規定変更が幸いして、初のコンストラクターズとドライバーズ（[[フィル・ヒル]]）の2冠を制したが、地元[[イタリアグランプリ|イタリアGP]]で[[ウォルフガング・フォン・トリップス]]が観客席に突っ込み死亡、14名の犠牲者を出す悲劇に見舞われた。[[1964年]]は、しぶとく戦った[[ジョン・サーティース]]が、最終戦の最終周回での逆転劇で2冠をもたらした。

しかし1960年代は押し並べて[[チーム・ロータス|ロータス]]などの英国勢に先行され、チーム運営も内紛や経営不安などで混乱した。1962年には主要幹部が脱退し、翌年新チーム[[ATS (F1・イタリア)|ATS]]を結成（フィル・ヒルも移籍する）。さらに買収交渉の決裂に端を発し、[[フォード・モーター|フォード]]がF1界へ[[フォード・コスワース・DFVエンジン]]を送りこみ、フェラーリ包囲網が敷かれることになる。[[1969年]]、フェラーリ社は経営安定のため[[フィアット]]傘下に入り、市販車部門の管理を委ねたが、スクーデリア・フェラーリはエンツォが手綱を離さず、建て直しを図った。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">1960年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="6"| [[1960年のF1世界選手権|1960年]]
| rowspan="6"| 256F1
| rowspan="6"| Tipo171<br />2.5L [[V型6気筒|V6]]
| rowspan="6"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} フィル・ヒル
| rowspan="6"| 1
| rowspan="6"| 1
| rowspan="6"| 24
| rowspan="6"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} [[リッチー・ギンサー]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ウォルフガング・フォン・トリップス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} ホセ・フロイラン・ゴンザレス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[クリフ・アリソン]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BEL}} [[ウィリー・メレス]]
|-
! rowspan="5"| [[1961年のF1世界選手権|1961年]]
| rowspan="5"| [[フェラーリ・156F1|156F1]]
| rowspan="5"| Tipo178<br />1.5L V6 
| rowspan="5"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} フィル・ヒル
| rowspan="5"| 5
| rowspan="5"| 6
| rowspan="5" style="background-color:#FFFFBF;"| 40
| rowspan="5" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} リッチー・ギンサー
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ウォルフガング・フォン・トリップス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BEL}} [[オリビエ・ジャンドビアン]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ジャンカルロ・バゲッティ]]
|-
! rowspan="5"| [[1962年のF1世界選手権|1962年]]
| rowspan="5"| 156F1
| rowspan="5"| Tipo178<br />1.5L V6 
| rowspan="5"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} フィル・ヒル
| rowspan="5"| 0
| rowspan="5"| 0
| rowspan="5"| 18
| rowspan="5"| 5
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ジャンカルロ・バゲッティ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|MEX}} [[リカルド・ロドリゲス (レーサー)|リカルド・ロドリゲス]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ロレンツォ・バンディーニ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BEL}} ウィリー・メレス
|-
! rowspan="4"| [[1963年のF1世界選手権|1963年]]
| rowspan="4"| 156F1
| rowspan="4"| Tipo178<br />1.5L V6 
| rowspan="4"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[ジョン・サーティース]]
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 26
| rowspan="4"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BEL}} ウィリー・メレス
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ロレンツォ・バンディーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ルドヴィコ・スカルフィオッティ]]
|-
! rowspan="4"| [[1964年のF1世界選手権|1964年]]
| rowspan="4"| [[フェラーリ・158F1|158F1]]<br />[[フェラーリ・1512F1|1512F1]]
| rowspan="4"| Tipo205B<br />1.5L [[V型8気筒|V8]]<br />Tipo207<br />1.5L [[水平対向エンジン|F12]]
| rowspan="4"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} ジョン・サーティース
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4" style="background-color:#FFFFBF;"| 45
| rowspan="4" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ロレンツォ・バンディーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ルドヴィコ・スカルフィオッティ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|MEX}} [[ペドロ・ロドリゲス]]
|-
! rowspan="4"| [[1965年のF1世界選手権|1965年]]
| rowspan="4"| 158F1<br />1512F1
| rowspan="4"| 1.5L V8<br />1.5L F12
| rowspan="4"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} ジョン・サーティース
| rowspan="4"| 0
| rowspan="4"| 0
| rowspan="4"| 26
| rowspan="4"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ロレンツォ・バンディーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ニーノ・バッカレラ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|MEX}} ペドロ・ロドリゲス
|-
! rowspan="4"| [[1966年のF1世界選手権|1966年]]
| rowspan="4"| [[フェラーリ・312F1|312F1]]
| rowspan="4"| Tipo218<br />3.0L [[V型12気筒|V12]]
| rowspan="4"| {{Dunlop}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} ジョン・サーティース
| rowspan="4"| 2
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| 31
| rowspan="4"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ロレンツォ・バンディーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ルドヴィコ・スカルフィオッティ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} [[マイケル・パークス]]
|-
! rowspan="3"| [[1967年のF1世界選手権|1967年]]
| rowspan="3"| 312F1
| rowspan="3"| Tipo242<br />3.0L V12
| rowspan="3"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|NZL}} [[クリス・エイモン]]
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 20
| rowspan="3"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ロレンツォ・バンディーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[ジョナサン・ウィリアムス]]
|-
! rowspan="4"| [[1968年のF1世界選手権|1968年]]
| rowspan="4"| 312F1
| rowspan="4"| Tipo242C<br />3.0L V12 
| rowspan="4"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} [[ジャッキー・イクス]]
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 4
| rowspan="4"| 32
| rowspan="4"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|NZL}} クリス・エイモン
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[アンドレア・デ・アダミッチ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[デレック・ベル]]
|-
! rowspan="2"| [[1969年のF1世界選手権|1969年]]
| rowspan="2"| 312F1
| rowspan="2"| Tipo255C<br />3.0L V12 
| rowspan="2"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|MEX}} ペドロ・ロドリゲス
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 7
| rowspan="2"| 5
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|NZL}} クリス・エイモン
|}
</div></div>
=== 1970年代 ===
[[ファイル:LaudaNiki19760731Ferrari312T2.jpg|thumb|220px|1976年[[ドイツグランプリ]]予選中の[[ニキ・ラウダ]]と[[フェラーリ・312T|312T2]]。<br />明くる決勝日、クラッシュによる猛火に包まれ、重いやけどを負うことになる。]]
新たに開発された[[水平対向エンジン|水平対向]]ボクサー12気筒エンジンが、名門復活の鍵となった。[[1973年]]に25歳の[[ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ|ルカ・モンテゼーモロ]]がチームマネージャーとなり、[[1974年]]から加入した[[ニキ・ラウダ]]と共にチーム改革を行った。この年の[[スペイングランプリ|スペインGP]]でF1通算50勝に到達した後、[[1970年代]]後半にチームは黄金期を迎える。横置き[[トランスミッション]]を採用したマシン、312Tシリーズで[[1975年]]からコンストラクターズ・タイトルを3連覇。ラウダも瀕死の大事故に遭いながら、1975年と[[1977年]]のチャンピオンに輝いた。

[[1979年]]は[[ジョディー・シェクター]]と[[ジル・ヴィルヌーヴ]]のコンビが活躍し、ダブルタイトルでボクサー黄金期を締めくくった。ヴィルヌーブは往年の名手[[タツィオ・ヌヴォラーリ]]の再来と呼ばれ、[[ティフォシ]]のアイドルとなった。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">1970年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="3"| [[1970年のF1世界選手権|1970年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・312B|312B]]
| rowspan="3"| Tipo001<br />3.0L [[水平対向エンジン|F12]]
| rowspan="3"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} [[ジャッキー・イクス]]
| rowspan="3"| 4
| rowspan="3"| 5
| rowspan="3"| 55
| rowspan="3"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[イグナツィオ・ギュンティ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} [[クレイ・レガツォーニ]]
|-
! rowspan="3"| [[1971年のF1世界選手権|1971年]]
| rowspan="3"| 312B<br>[[フェラーリ・312B2|312B2]]
| rowspan="3"| Tipo001-1<br />3.0L F12 
| rowspan="3"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ジャッキー・イクス
| rowspan="3"| 2
| rowspan="3"| 3
| rowspan="3"| 33
| rowspan="3"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} クレイ・レガツォーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} [[マリオ・アンドレッティ]]
|-
! rowspan="4"| [[1972年のF1世界選手権|1972年]]
| rowspan="4"| 312B2
| rowspan="4"| Tipo001-1<br />3.0L F12
| rowspan="4"| {{Firestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ジャッキー・イクス
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| 33
| rowspan="4"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} クレイ・レガツォーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|USA}} マリオ・アンドレッティ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[アルトゥーロ・メルザリオ]]
|-
! rowspan="2"| [[1973年のF1世界選手権|1973年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・312B3|312B3]]
| rowspan="2"| Tipo001-11<br />3.0L F12 
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ジャッキー・イクス
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 12
| rowspan="2"| 6
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} アルトゥーロ・メルザリオ
|-
! rowspan="2"| [[1974年のF1世界選手権|1974年]]
| rowspan="2"| 312B3
| rowspan="2"| Tipo001-12<br />3.0L F12 
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} クレイ・レガツォーニ
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 10
| rowspan="2"| 65
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} [[ニキ・ラウダ]]
|-
! rowspan="2"| [[1975年のF1世界選手権|1975年]]
| rowspan="2"| 312B3<br />[[フェラーリ・312T|312T]]
| rowspan="2"| Tipo015<br />3.0L F12 
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} クレイ・レガツォーニ
| rowspan="2"| 6
| rowspan="2"| 9
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 72.5
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ニキ・ラウダ
|-
! rowspan="3"| [[1976年のF1世界選手権|1976年]]
| rowspan="3"| 312T<br />[[フェラーリ・312T|312T2]]
| rowspan="3"| Tipo015<br />3.0L F12 
| rowspan="3"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ニキ・ラウダ
| rowspan="3"| 6
| rowspan="3"| 5
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 83
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|SUI}} クレイ・レガツォーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} [[カルロス・ロイテマン]]
|-
! rowspan="3"| [[1977年のF1世界選手権|1977年]]
| rowspan="3"| 312T2
| rowspan="3"| Tipo015<br />3.0L F12 
| rowspan="3"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ニキ・ラウダ
| rowspan="3"| 4
| rowspan="3"| 2
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 95
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} カルロス・ロイテマン
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} [[ジル・ヴィルヌーヴ]]
|-
! rowspan="2"| [[1978年のF1世界選手権|1978年]]
| rowspan="2"| 312T2<br />[[フェラーリ・312T|312T3]]
| rowspan="2"| Tipo015<br />3.0L F12 
| rowspan="2"| {{Michelin}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ARG}} カルロス・ロイテマン
| rowspan="2"| 5
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 58
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} ジル・ヴィルヌーヴ
|-
! rowspan="2"| [[1979年のF1世界選手権|1979年]]
| rowspan="2"| 312T3<br />[[フェラーリ・312T|312T4]]<br />[[フェラーリ・312T|312T4B]]
| rowspan="2"| Tipo015<br />3.0L F12 
| rowspan="2"| {{Michelin}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ZAF1928}} [[ジョディー・シェクター]]
| rowspan="2"| 6
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 113
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} ジル・ヴィルヌーヴ
|}
</div></div>

=== 1980年代 ===
[[ファイル:Alboreto 1985-08-02.jpg|thumb|220px|[[ドイツグランプリ]]で優勝を飾った<br />[[ミケーレ・アルボレート]]と[[フェラーリ 156/85|156/85]]<br />（[[1985年]][[8月]]2日）]]
[[ルノーF1|ルノー]]の台頭を受け、チームは[[1981年]]から[[ターボチャージャー|ターボ]]エンジンを採用し、弱点のシャーシ設計でも、[[ハーベイ・ポスルスウェイト]]をチームに招き、英国系技術の導入を進めた。[[1982年]]、[[1983年]]のコンストラクターズを連覇したが、ドライバー間の対立がチームに暗い影を落とした。1982年の[[サンマリノグランプリ|サンマリノGP]]で[[ディディエ・ピローニ]]の背信行為に怒ったヴィルヌーヴは、次戦[[ベルギーグランプリ|ベルギーGP]]の予選中、冷静さを欠いた走りが事故を招いてしまい死亡。その後ピローニも[[ドイツグランプリ|ドイツGP]]のフリー走行中に両足を粉砕骨折する重傷を負い、F1キャリアを断たれた。

それ以降は久々のイタリア人エース、[[ミケーレ・アルボレート]]が奮闘したが、ターボ開発競争で[[ポルシェ]]や[[ホンダF1|ホンダ]]のエンジンに苦杯を舐めさせられた。[[1988年]]8月には創始者エンツォ・フェラーリが90歳で死去。1か月後の地元[[イタリアグランプリ|イタリアGP]]では、[[ゲルハルト・ベルガー]]が[[マクラーレン]]・ホンダの連勝を止める奇跡的な1勝を挙げ、亡き総帥へ捧げた。この後、エンツォの死によりスクーデリア・フェラーリの運営権も[[フィアット]]が握ることになる。

[[1989年]]は[[ナイジェル・マンセル]]が加入し、V12[[自然吸気]]エンジンを搭載し、斬新な[[セミオートマチックトランスミッション]]を採用したマシン[[フェラーリ 640|640]]を実戦投入するも、信頼性に課題を残した。チームメイトのベルガーはこのシーズンを最後に[[マクラーレン]]へ移籍した。

<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">1980年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="2"| [[1980年のF1世界選手権|1980年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・312T5|312T5]]
| rowspan="2"| Tipo015<br />3.0L [[水平対向エンジン|F12]]
| rowspan="2"| {{Michelin}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ZAF1928}} [[ジョディー・シェクター]]
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2"| 10
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} [[ジル・ヴィルヌーヴ]]
|-
! rowspan="2"| [[1981年のF1世界選手権|1981年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・126CK|126CK]]
| rowspan="2"| Tipo021<br />1.5L [[V型6気筒|V6]] ターボ
| rowspan="2"| {{Michelin}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} ジル・ヴィルヌーヴ
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 34
| rowspan="2"| 5
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[ディディエ・ピローニ]]
|-
! rowspan="4"| [[1982年のF1世界選手権|1982年]]
| rowspan="4"| [[フェラーリ・126C2|126C2]]
| rowspan="4"| Tipo021<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="4"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|CAN}} ジル・ヴィルヌーヴ
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4"| 3
| rowspan="4" style="background-color:#FFFFBF;"| 74
| rowspan="4" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ディディエ・ピローニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[パトリック・タンベイ]]
|-
| style="text-align:left;"| |{{Flagicon|USA}}[[マリオ・アンドレッティ]]
|-
! rowspan="2"| [[1983年のF1世界選手権|1983年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・126C2|126C2B]]<br />[[フェラーリ・126C3|126C3]]
| rowspan="2"| Tipo021<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} パトリック・タンベイ
| rowspan="2"| 4
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 89
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[ルネ・アルヌー]]
|-
! rowspan="2"| [[1984年のF1世界選手権|1984年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・126C4|126C4<br>126C4M2]]
| rowspan="2"| Tipo031<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ミケーレ・アルボレート]]
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 57.5
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ルネ・アルヌー
|-
! rowspan="2"| [[1985年のF1世界選手権|1985年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・156/85|156/85]]
| rowspan="2"| Tipo031<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ミケーレ・アルボレート
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 82
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ルネ・アルヌー
|-
! rowspan="2"| [[1986年のF1世界選手権|1986年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F186|F186]]
| rowspan="2"| Tipo032<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ミケーレ・アルボレート
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 37
| rowspan="2"| 4
|-
| style="text-align:left;"| [[画像:Flag_of_Sweden.svg|20px]] [[ステファン・ヨハンソン]]
|-
! rowspan="2"| [[1987年のF1世界選手権|1987年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F187|F187]]
| rowspan="2"| Tipo033<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ミケーレ・アルボレート
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 53
| rowspan="2"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} [[ゲルハルト・ベルガー]]
|-
! rowspan="2"| [[1988年のF1世界選手権|1988年]]
| rowspan="2"|[[フェラーリ・F187/88C|F187/88C]]
| rowspan="2"| Tipo033B<br />1.5L V6 ターボ
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ミケーレ・アルボレート
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 65
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ゲルハルト・ベルガー
|-
! rowspan="2"| [[1989年のF1世界選手権|1989年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・640|640]]
| rowspan="2"| Tipo035<br />3.5L [[V型12気筒|V12]]
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[ナイジェル・マンセル]]
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 59
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ゲルハルト・ベルガー
|}
</div></div>
=== 1990年代 ===
[[ファイル:Jean Alesi Ferrari 1995.jpg|thumb|220px|[[カナダグランプリ]] ジャン・アレジと[[フェラーリ 412T2|412T2]]<br />（[[1995年]][[6月]]）]]
[[1990年のF1世界選手権|1990年]]には[[マクラーレン]]でチャンピオンを獲得した[[アラン・プロスト]]が加入し、10年ぶりに“カーナンバー1”をつけた。プロストは[[アイルトン・セナ]]と熾烈な王者争いを繰り広げ、惜しくもタイトルを逃したが、同年[[1990年フランスグランプリ|フランスGP]]ではチームの記念すべきF1通算100勝を達成した。[[1991年のF1世界選手権|1991年]]も引き続きプロストが残留。[[ナイジェル・マンセル]]の入れ替わりに[[ジャン・アレジ]]を起用し、タイトル奪還を目論んだ。しかしエンジンパワー不足やエアロダイナミクスの失敗、さらにはシーズン終盤にチーム批判を繰り返したプロストを解雇するなどチーム内が混乱。1986年以来の0勝に終わり、タイトル争いにも絡めなかった。この年は[[フィアット]]から[[ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ]]が送り込まれ、社長に就任した。[[1992年のF1世界選手権|1992年]]は[[フェラーリ・F92A|F92A]]の信頼性がなく、完走もできないレースが続いた。[[1993年のF1世界選手権|1993年]]は、マクラーレンから戻ってきた[[ゲルハルト・ベルガー]]とアレジを据えるが、結局3シーズンの間、1勝もできない最長の低迷期に陥っていた。

この危機にモンテゼーモロはチームマネージャー（監督）に、[[世界ラリー選手権|WRC]]や[[ル・マン24時間レース]]に参戦していた[[プジョー#モータースポーツ活動|プジョー]]で、実績を残してきた[[ジャン・トッド]]を招聘。トッドは1993年[[1993年フランスグランプリ|フランスGP]]から指揮を取り、人材確保と抜本的な体制改革に取り組んだ。[[1994年のF1世界選手権|1994年]][[1994年ドイツグランプリ|ドイツGP]]では4シーズンぶりにベルガーが勝利し、復活の第一歩を踏み出す。[[1995年のF1世界選手権|1995年]]にはアレジも[[1995年カナダグランプリ|カナダGP]]で自身初勝利を上げ、徐々に成果も出始めた。その一方でベルガーとアレジの契約を同年で終了。当時2年連続[[F1世界チャンピオンの一覧|ドライバーズチャンピオン]]の[[ミハエル・シューマッハ]]（[[ベネトン・フォーミュラ|ベネトン]]）と[[エディ・アーバイン]]（[[ジョーダン・グランプリ|ジョーダン]]）との契約を締結し、[[1996年のF1世界選手権|1996年]]シーズンからドライバーを一新した。

同年、[[1996年スペイングランプリ|スペインGP]]でシューマッハが移籍後初勝利し、シーズンで計3勝を上げた。技術陣も[[ジョン・バーナード]]や[[グスタフ・ブルナー]]らに代わり、ベネトンの[[ロス・ブラウン]]、[[ロリー・バーン]]らを据え、フェラーリはシューマッハを中心とする一枚岩の体制“チーム・シューマッハ”を構築。この体制で[[1997年のF1世界選手権|1997年]]以降、タイトル争いに毎シーズン絡んでいくこととなる。1997年は[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]、[[1998年のF1世界選手権|1998年]]はマクラーレンと僅差のタイトル争いを繰り広げたが、ともに最終戦でタイトルを逃した。[[1999年のF1世界選手権|1999年]]は、途中シューマッハの事故で体制存続が危ぶまれたり、[[1999年マレーシアグランプリ|第15戦マレーシアGP]]で決勝後、競技審査委員会からレギュレーション違反で一旦失格になる騒動（結果的にフェラーリは[[国際自動車連盟|FIA]]の国際控訴裁判所で逆転無罪を得る）もあったが、最終戦で16年ぶりに[[F1コンストラクターズチャンピオンの一覧|コンストラクターズタイトル]]を獲得した。

<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">1990年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="2"| [[1990年のF1世界選手権|1990年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・641|641]]<br />[[フェラーリ・641|641/2]]
| rowspan="2"| Tipo036<br />Tipo037<br />3.5L [[V型12気筒|V12]]
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[アラン・プロスト]]
| rowspan="2"| 6
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 110
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[ナイジェル・マンセル]]
|-
! rowspan="3"| [[1991年のF1世界選手権|1991年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・642|642]]<br />[[フェラーリ・643|643]]
| rowspan="3"| Tipo037<br />3.5L V12
| rowspan="3"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} アラン・プロスト
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 55.5
| rowspan="3"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ジャンニ・モルビデッリ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} [[ジャン・アレジ]]
|-
! rowspan="3"| [[1992年のF1世界選手権|1992年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・F92A|F92A]]<br />[[フェラーリ・F92A|F92AT]]
| rowspan="3"| Tipo040<br />3.5L V12
| rowspan="3"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ジャン・アレジ
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 0
| rowspan="3"| 21
| rowspan="3"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[イヴァン・カペリ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ニコラ・ラリーニ]]
|-
! rowspan="2"| [[1993年のF1世界選手権|1993年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F93A|F93A]]
| rowspan="2"| Tipo041<br />3.5L V12
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ジャン・アレジ
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 28
| rowspan="2"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} [[ゲルハルト・ベルガー]]
|-
! rowspan="3"| [[1994年のF1世界選手権|1994年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・412T1|412T1]]<br />[[フェラーリ・412T1#412T1B|412T1B]]
| rowspan="3"| TipoE4A-94<br />Tipo043<br />3.5L V12
| rowspan="3"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ジャン・アレジ
| rowspan="3"| 1
| rowspan="3"| 3
| rowspan="3"| 71
| rowspan="3"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} ニコラ・ラリーニ
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ゲルハルト・ベルガー
|-
! rowspan="2"| [[1995年のF1世界選手権|1995年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・412T2|412T2]]
| rowspan="2"|Tipo044/1<br />3.0L V12
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FRA}} ジャン・アレジ
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 73
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|AUT}} ゲルハルト・ベルガー
|-
! rowspan="2"| [[1996年のF1世界選手権|1996年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F310|F310]]
| rowspan="2"| Tipo046<br />3.0L [[V型10気筒|V10]]
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} [[ミハエル・シューマッハ]]
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 70
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} [[エディ・アーバイン]]
|-
! rowspan="2"| [[1997年のF1世界選手権|1997年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F310B|F310B]]
| rowspan="2"| Tipo046/1B<br />Tipo046/2<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 5
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 102
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} エディ・アーバイン
|-
! rowspan="2"| [[1998年のF1世界選手権|1998年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F300|F300]]
| rowspan="2"| Tipo047<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Goodyear}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 6
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 133
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} エディ・アーバイン
|-
! rowspan="3"| [[1999年のF1世界選手権|1999年]]
| rowspan="3"| [[フェラーリ・F399|F399]]
| rowspan="3"| Tipo048<br />3.0L V10
| rowspan="3"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="3"| 6
| rowspan="3"| 3
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 128
| rowspan="3" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FIN}} [[ミカ・サロ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|UK}} エディ・アーバイン
|}
</div></div>

=== 2000年代 ===
[[ファイル:Michael_Schumacher_Ferrari_2004.jpg|thumb|240px|[[ミハエル・シューマッハ]]がドライブする[[フェラーリ・F2004|F2004]]（[[2004年アメリカグランプリ|2004年アメリカGP]]）]]
[[2000年代]]に入り、マシン開発はエアログリップを重視する傾向が強くなる。1998年の自社[[風洞]]設備（豊富な資金をバックにした、当時最先端のもの）の完成、[[空気力学|空力]]に明るいデザイナー陣の存在、ブリヂストンのフェラーリ向けスペシャルスペックタイヤ（[[ミシュラン]]参戦時）の影響など、要因は複数ある<ref>[[ソニー・マガジンズ]]刊 [[GRAND PRIX SPECIAL|F1グランプリ特集]] 2005年6月号、他</ref>が、結果として裏返しに、メカニカルグリップが求められる低中速、もしくは[[縁石]]の高いサーキットでは苦戦している。特に、[[ダウンフォース]]がほとんど期待できない[[モンテカルロ市街地コース|モナコ]]では[[2001年のF1世界選手権|2001年]]以降勝利から遠ざかっている。皮肉にも、（モナコほどではなくとも）ホームサーキットたる[[モンツァ・サーキット|モンツァ]]もマシンコンセプトと相性が悪い。

[[2000年]]は、前年第8戦[[イギリスグランプリ|イギリスGP]]で[[ミハエル・シューマッハ]]が事故により欠場後、同シーズンの[[フェラーリ・F399|F399]]の風洞開発を止めてマシンの熟成をそれ以上行なわない代わりに、2000年シーズン用[[フェラーリ・F1-2000|F1-2000]]の開発に注力する決断をしたことが功を奏し<ref>『[[Sports Graphic Number]]』　688号、[[文藝春秋]]、45頁。</ref>、コンストラクターズと合わせ、シューマッハが21年ぶりのドライバーズタイトルをももたらした。その後、コンストラクターズ・チャンピオンシップは[[1999年]]から[[2004年]]まで6連覇し、シューマッハも2000年から2004年までドライバーズ・チャンピオンシップ5連覇（2000年から2004年にかけて5年連続ダブルタイトル）を成し遂げた。この期間のフェラーリは[[ブリヂストン]]タイヤと密接な関係を築き、他チームを圧倒した。[[2002年]]の[[カナダグランプリ|カナダGP]]でF1通算150勝に到達し、そのシーズンは17戦中15勝、2004年も18戦中15勝と、「最強チーム」の名をほしいままにした。

しかし、[[2005年]]は、新型マシンである「[[フェラーリ・F2005|F2005]]」がレギュレーションへの対応に失敗、[[21世紀]]になって初めてタイトルを[[ルノーF1|ルノー]]と[[フェルナンド・アロンソ]]にあけ渡してしまう。翌[[2006年]]に[[フェリペ・マッサ]]が加入するが、新車の信頼性不足などのために序盤で落としたレースが多く、シーズン全体的に安定感を見せていたルノー+アロンソに再び敗れた。2006年末には11年間在籍したシューマッハが現役を引退（2010年に現役復帰）。他の[[ロス・ブラウン]]などの主要メンバーの人事異動を含め、ひとつの節目を迎えた。

[[2007年]]はシューマッハの後釜として[[マクラーレン]]から[[キミ・ライコネン]]が加入し、マッサとコンビを組んだ。シューマッハもスーパーアドバイザーとしてチームと新たな関係を結び、ヨーロッパラウンドの数戦はレースに帯同した。シーズン序盤は信頼性に苦んでライバルのマクラーレンに後れを取ったが、一連の[[マクラーレン#マクラーレンの産業スパイ疑惑|スパイ疑惑事件]]でマクラーレンがコンストラクターズ部門から除外されたため、同チャンピオンを早々と確定させる。[[中国グランプリ|中国GP]]でF1通算200勝を達成、そして最終戦[[ブラジルグランプリ|ブラジルGP]]においてライコネンが逆転でワールド・チャンピオンに輝き、コンストラクター&ドライバーの二つの栄冠を奪還することに成功した。なお、ブラジルGPではマッサも2位に入って1-2フィニッシュを遂げ、最終的なシーズンポイントを204とし、マクラーレンが除外されなかった場合の203ポイントを1ポイント上回り<ref group="※">ただし、ハンガリーGP分の剥奪ポイントも含めた両ドライバーの単純合計では、マクラーレンは218ポイントとなる</ref>、トラック上の争いでもコンストラクターズチャンピオンにふさわしいチームであったことを証明して見せた。また、この年の年末にはチーム代表がジャン・トッドから[[ステファノ・ドメニカリ]]に交代した。

[[2008年]][[2008年フランスグランプリ|フランスGP]]ではF1通算200回目のポールポジションを獲得した。この年もチャンピオン争いは混沌とし、最終戦までマッサがランキングトップの[[ルイス・ハミルトン]]を追っていたが、1ポイント差で敗れた。

[[2009年のF1世界選手権|2009年シーズン]]は苦戦を強いられた。この年から搭載が認められた[[KERS]]を[[フェラーリ・F60|F60]]に搭載するも、当初は入賞圏内フィニッシュさえままらないほど成績が低迷し、1993年以来16年ぶりにポールポジションを記録せず、かつコンストラクターズでも4位に転落した。また、[[ハンガリーグランプリ|ハンガリーGP]]において、[[ルーベンス・バリチェロ|バリチェロ]]のマシンから外れた[[部品]]がマッサの[[ヘルメット]]を直撃し、長期離脱を余儀なくされた。その苦しい状況の中で、ライコネンが[[2009年ベルギーグランプリ|ベルギーGP]]で勝利をあげた。

なお、マッサの代役は当初は[[ミハエル・シューマッハ]]が起用される予定であったが、バイクレースでの事故の首の痛みがとれず、断念。テストドライバーの[[ルカ・バドエル]]を起用した。しかし成績不振のため、ヨーロッパGP・ハンガリーGPの2戦のみにとどまり、イタリアGP以降は[[フォース・インディア]]より移籍した[[ジャンカルロ・フィジケラ]]が担当することとなった。

<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">2000年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="2"| [[2000年のF1世界選手権|2000年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F1-2000|F1-2000]]
| rowspan="2"| Tipo049<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} [[ミハエル・シューマッハ]]
| rowspan="2"| 10
| rowspan="2"| 10
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 170
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} [[ルーベンス・バリチェロ]]
|-
! rowspan="2"| [[2001年のF1世界選手権|2001年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2001|F2001]]
| rowspan="2"| Tipo050<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 9
| rowspan="2"| 11
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 179
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} ルーベンス・バリチェロ
|-
! rowspan="2"| [[2002年のF1世界選手権|2002年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2001|F2001B]]<br />[[フェラーリ・F2002|F2002]]
| rowspan="2"| Tipo050D<br />Tipo051<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 15
| rowspan="2"| 10
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 221
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} ルーベンス・バリチェロ
|-
! rowspan="2"| [[2003年のF1世界選手権|2003年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2002#F2002B|F2002B]]<br />[[フェラーリ・F2003-GA|F2003-GA]]
| rowspan="2"| Tipo052<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 158
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} ルーベンス・バリチェロ
|-
! rowspan="2"| [[2004年のF1世界選手権|2004年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2004|F2004]]
| rowspan="2"| Tipo053<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 15
| rowspan="2"| 12
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 262
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} ルーベンス・バリチェロ
|-
! rowspan="2"| [[2005年のF1世界選手権|2005年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2004#F2004M|F2004M]]<br />[[フェラーリ・F2005|F2005]]
| rowspan="2"| Tipo053<br />Tipo055<br />3.0L V10
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 100
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} ルーベンス・バリチェロ
|-
! rowspan="2"| [[2006年のF1世界選手権|2006年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・248F1|248F1]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|GER}} ミハエル・シューマッハ
| rowspan="2"| 9
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2"| 201
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} [[フェリペ・マッサ]]
|-
! rowspan="2"| [[2007年のF1世界選手権|2007年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2007|F2007]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
| rowspan="2"| 9 
| rowspan="2"| 9
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 204
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FIN}} [[キミ・ライコネン]]
|-
! rowspan="2"| [[2008年のF1世界選手権|2008年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2008|F2008]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FIN}} キミ・ライコネン
| rowspan="2"| 8 
| rowspan="2"| 8
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 172
| rowspan="2" style="background-color:#FFFFBF;"| 1
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
|-
! rowspan="4"| [[2009年のF1世界選手権|2009年]]
| rowspan="4"| [[フェラーリ・F60|F60]]
| rowspan="4"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="4"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
| rowspan="4"| 1
| rowspan="4"| 0
| rowspan="4"| 70
| rowspan="4"| 4
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ルカ・バドエル]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ITA}} [[ジャンカルロ・フィジケラ]]
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FIN}} キミ・ライコネン
|}
</div></div>

=== 2010年代 ===
[[2010年のF1世界選手権|2010年]]は、ライコネンの後釜として[[ルノーF1|ルノー]]から[[フェルナンド・アロンソ]]が加入し、マッサとコンビを組んだ。2005・2006年の王者であるアロンソが5勝を挙げ、ランキングトップで最終戦を迎えたが、ピット作戦などのミスが重なり、それまでランキング3位だった[[セバスチャン・ベッテル]]に年間王者をさらわれた。

[[2011年のF1世界選手権|2011年]]の序盤戦はマシンのパフォーマンスに苦しみ、テクニカルディレクターの[[アルド・コスタ]]が5月に解任されるに至った<ref>{{cite news|url=http://f1-gate.com/ferrari/f1_11828.html|title=フェラーリ、アルド・コスタのテクニカルディレクター辞任を発表|publisher=F1-Gate|date=2011-05-25|accessdate=2011-08-01}}</ref>。フェラーリの風洞には不備があり、風洞での結果と実際のコース上でのパフォーマンスが一致しないという問題を抱えていた<ref>{{cite news|url=http://www.as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=33105|title=フェラーリ、風洞データに問題。トルコも間に合わず|publisher=オートスポーツweb|date=2011-04-19|accessdate=2014-06-06}}</ref>。中盤になると[[レッドブル・レーシング|レッドブル]]やマクラーレンとほぼ互角に戦えるようになり、[[2011年イギリスグランプリ|イギリスGP]]ではフェラーリのF1初勝利から60周年の節目でアロンソが勝利を飾った。アロンソが最終戦までバトン、ウェバーとランキング2位を争ったが、最終的にはアロンソがランキング4位、マッサがランキング6位、コンストラクターズランキングでは3位となった。

[[2012年のF1世界選手権|2012年]]、マシンの競争力が低かったが、アロンソが第2戦で優勝し、マシンの大幅なアップデートが行われた第5戦以降、着実にポイントを積み重ね、第8戦と第10戦で優勝し、ランキングトップとなった。しかし、第12戦、第15戦でスタート直後に他車に接触されてリタイアし、ベッテルに逆転を許し、最終戦までチャンピオンを争ったものの、3ポイント差のランキング2位でシーズンを終えた。

風洞の不備はこの年も解決されず、フェラーリはドイツ・ケルンのトヨタの風洞設備を使用してマシンを改良した<ref>{{cite news|url=http://www.as-web.jp/news/info.php?c_id=7&no=46009|title=「F2012では根本的な間違いを犯した」とフライ|publisher=オートスポーツweb|date=2013-01-21|accessdate=2014-06-06}}</ref>。そして、自社の風洞を2013年8月まで閉鎖し、問題の解決にあたることを決めた。2013年型マシンの開発は全てトヨタの風洞設備で行われた<ref>{{cite news|url=http://www.as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=45716|title=フェラーリ、新車の風洞作業はすべてトヨタで|publisher=オートスポーツweb|date=2012-12-27|accessdate=2014-06-06}}</ref>。


[[2013年のF1世界選手権|2013年]]、アロンソが第3戦と第5戦で優勝したが、レッドブルとのマシンの性能差が大きく、コンストラクターズランキング2位をメルセデスAMGと争うのが精いっぱいだった。

2014年、4月にチーム代表のドメニカリが責任を取る形で辞任。後任にはフェラーリ北米部門のCEOを務める[[マルコ・マティアッチ]]が就任した<ref>[http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYEA3E02C20140415 F1＝不振のフェラーリ、ドメニカリ代表が辞任] - ロイター・2014年4月15日</ref>。

<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0;">
<div class="NavHead">2010年代の戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;">
{| class="wikitable" style="font-size:0.8em; text-align:center; width:60em;" cellpadding="0" cellspacing="0"
! シーズン !! マシン !!  エンジン !! タイヤ !! ドライバー !! 勝利数 !! PP !! ポイント !! WCC
|-
! rowspan="2"| [[2010年のF1世界選手権|2010年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F10|F10]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Bridgestone}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} [[フェリペ・マッサ]]
| rowspan="2"| 5
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 396
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ESP}} [[フェルナンド・アロンソ]]
|-
! rowspan="2"| [[2011年のF1世界選手権|2011年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・150° イタリア|150° イタリア]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ESP}} フェルナンド・アロンソ
| rowspan="2"| 1
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 375
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
|-
! rowspan="2"| [[2012年のF1世界選手権|2012年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F2012|F2012]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ESP}} フェルナンド・アロンソ
| rowspan="2"| 3
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 400
| rowspan="2"| 2
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
|-
! rowspan="2"| [[2013年のF1世界選手権|2013年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F138|F138]]
| rowspan="2"| Tipo056<br />2.4L V8
| rowspan="2"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ESP}} フェルナンド・アロンソ
| rowspan="2"| 2
| rowspan="2"| 0
| rowspan="2"| 354
| rowspan="2"| 3
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|BRA}} フェリペ・マッサ
|-
! rowspan="2"| [[2014年のF1世界選手権|2014年]]
| rowspan="2"| [[フェラーリ・F14 T|F14 T]]
| rowspan="2"| 
| rowspan="2"| {{Pirelli}}
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|ESP}} フェルナンド・アロンソ
| rowspan="2"| 
| rowspan="2"| 
| rowspan="2"| 
| rowspan="2"| 
|-
| style="text-align:left;"| {{Flagicon|FIN}} [[キミ・ライコネン]]
|-
|}
</div></div>

== ドライバーズ・チャンピオンを獲得したドライバー ==
*[[アルベルト・アスカリ]]（1952年 - 1953年）
*[[ファン・マヌエル・ファンジオ]]（1956年）
*[[マイク・ホーソーン]]（1958年）
*[[フィル・ヒル]]（1961年）
*[[ジョン・サーティース]]（1964年）
*[[ニキ・ラウダ]]（1975年、1977年）
*[[ジョディー・シェクター]]（1979年）
*[[ミハエル・シューマッハ]]（2000年 - 2004年）
*[[キミ・ライコネン]]（2007年）

== シャシー・エンジン供給 ==
[[ファイル:Ferrari 056 engine 2011 Tokyo Motor Show.jpg|thumb|right|200px|フェラーリ・ティーポ056エンジン（2.4リッターV8）]]
[[ファイル:A1 Grand Prix, Kyalami.jpg|thumb|right|200px|[[A1グランプリカー]]]]
1960年代まではイタリア、イギリス、ベルギーのプライベーターチームにもマシンを供給しており、1951年にはブリティッシュ・グリーンに塗られたマシン（シンウォール・スペシャル）がF1に出走した。1961年フランスGPではFederazione Italiana Scuderie Automobilistiche (FISA) チームの[[ジャンカルロ・バゲッティ]]が優勝した。フェラーリのF1コンストラクターとしての通算勝利数には、非ワークスチームが獲得したこの1勝が含まれる。

1990年代以降はプライベーターチームへエンジンを供給している。[[2008年イタリアグランプリ|2008年イタリアGP]]では[[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]の[[セバスチャン・ベッテル]]が、フェラーリのカスタマーエンジンユーザーとして初優勝した。2011年以降は[[KERS]]やギアボックスもセットで供給している。

;フェラーリエンジン使用チーム
:* [[ミナルディ]]：1991年
:* [[スクーデリア・イタリア]]：[[1992年]] - [[1993年]]
:* [[ザウバー]]：[[1997年]] - [[2005年]]（[[バッジネーム]]は[[ペトロナス]]）、[[2010年]] - 
:* [[プロスト・グランプリ|プロスト]]：[[2001年]]（バッジネームは[[エイサー (企業)|エイサー]]）
:* [[レッドブル・レーシング|レッドブル]]：[[2006年]]
:* [[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]：[[2007年]] -
:* [[スパイカーF1|スパイカー]]：2007年
:* [[フォース・インディア]]：[[2008年]]
また、[[A1グランプリ]]では[[フェラーリ・F2004|F2004]]をベースにしたワンメイクマシンが[[2008年から2009年のA1グランプリ|2008 - 2009シーズン]]に使用された。

== 特色 ==
=== マシン ===
他チームに比べると、マシンの命名法に一貫性がない。ロードカーと同様のエンジン型式（総排気量・気筒数・1気筒あたりの排気量）にちなんだネーミングや、開発年度（西暦）にちなんだネーミングを基本としているが、[[フェラーリ・639|639]] - [[フェラーリ・643|643]]系（社内開発コード）、[[フェラーリ・F60|F60]]（F1参戦60周年）、[[フェラーリ・150°イタリア|150°イタリア]]（イタリア建国150周年）など、時折イレギュラーな名前が出現する。

フェラーリ製エンジンといえば、甲高いエキゾーストノートを放つ[[V型12気筒]] (V12) が有名であるが、[[スポーツカーレース]]で華々しい成績を残す一方、F1ではタイトルを獲得したことがない<ref group="※">1970年代のボクサーエンジンは、厳密には「180度V12」であるが。</ref>。F1チームの中では最後（{{f1|1995}}）までV12エンジンを使用したが、その後は主流派の[[V型10気筒|V10]]へとスイッチした。2000年代以降の[[F1レギュレーション]]では、もはや12気筒エンジンは認められていない。

=== カラーリングとスポンサー ===
[[ファイル:Marlboro-Ferrari.jpg|thumb|right|200px|[[たばこ広告]]禁止前のマールボロのカラーリング（2006年）]]
フェラーリ社のコーポーレートカラーは黄色 (giallo modena) だが、[[ワークス・チーム|ワークス]]のカラーリングはイタリアの[[ナショナルカラー#モータースポーツのナショナルカラー|ナショナルレーシングカラー]]である赤色 (rosso corsa) が定番である。創設期はアルファ・ロメオに似た暗色（[[葡萄色#海老茶|海老茶]]）系の赤色だったが、年代とともに紅色の混じった濃い赤色へと変化していった<ref name="model">「フェラーリF1 Q&A」『モデルアート 2010年3月号』 モデルアート、2010年、pp.10 - 12。</ref>。1970年代以降、F1にスポンサーカラーが普及しても、フェラーリは伝統を守り、マシンにサプライヤー以外のスポンサーロゴを付けないという姿勢を貫いた。

{{see also|マールボロ (たばこ)#モータースポーツ}}
1984年、[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]]がドライバーの報酬を支払う形 (Marlboro World Championship Team) で、マシンにマールボロのロゴが描かれるようになった。1997年にはチーム初のメインスポンサーに就任し、チーム名は「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」、マシンカラーも[[蛍光色]]系の明るい赤色になった（映像メディアのデジタル化に対応したという説もある<ref name="model"/>）。2007年後半から2008年にかけては、マシンがメタリックレッドにペイントされた<ref name="model"/>。

2006年には他のタバコスポンサーがF1から撤退したが、マールボロはその後もフェラーリへの支援を継続している（2012年の年間スポンサー料は推定63億円<ref>『F1速報PLUS Vol.26』 イデア、2012年、p.50。</ref>）。2010年にはエンジンカバーの[[バーコード]]模様に[[サブリミナル効果]]があると批判されて廃止し<ref>"[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=26667 スクーデリア・フェラーリ・マールボロのバーコードに終止符]". オートスポーツ.（2010年5月7日）2013年2月13日閲覧。</ref>、2011年にはチーム名からも「マールボロ」が外された<ref>"[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=34741 フェラーリのチーム名からマールボロが消える]". オートスポーツ.（2011年7月9日）2013年2月13日閲覧。</ref>。

=== 人事 ===
イタリアを代表するチームであるが、ドライバー選考に関してはイタリア人を優遇していない。1950年代から1960年代にかけて、チームに在籍したイタリア人ドライバーが死亡した際、国内のマスコミから糾弾されたことが原因とも言われる<ref>『スクーデリア・フェラーリ 1947-1997 50年全記録』 ソニー・マガジンズ、1997年、72頁。</ref>。スポット参戦は数名いるものの、1992年の[[イヴァン・カペリ]]を最後にイタリア人のレギュラードライバーは誕生していない。2005年以降、2輪[[ロードレース世界選手権|MotoGP]]王者の[[バレンティーノ・ロッシ]]を招いて何度かテスト走行を行ったが、フェラーリ加入は実現しなかった。

F1ドライバーならば1度は乗ってみたいと憧れるチームであるが、成績が悪いと内紛（お家騒動）が起こり、ドライバーやチーム幹部の更迭を繰り返した歴史を持つ。過去には[[ファン・マヌエル・ファンジオ]]、[[ジョン・サーティース]]、[[ニキ・ラウダ]]、[[アラン・プロスト]]といった名立たるチャンピオンがチームと喧嘩別れした。

基本的に実績のあるドライバーを採用する方針だが、2010年より若手育成プログラムとしてフェラーリ・ドライバー・アカデミー (FDA) を運営し、[[セルジオ・ペレス]]と[[ジュール・ビアンキ]]を輩出した。ペレスは次期フェラーリドライバー候補と目されたが、ライバルチームのマクラーレン入りを選択した。

=== 政治 ===
レースの興行的価値という点でフェラーリの参戦は重要であり、フェラーリ側もその立場を認めて、運営団体に対して政治的駆け引きを行ってきた。

1964年には、[[スポーツカー世界選手権]]で[[フェラーリ・250LM|250LM]]がGTカーとして[[ホモロゲーション|公認]]されなかったことに抗議してイタリア自動車協会を一時脱退し、同年のF1シリーズ終盤戦にはノース・アメリカン・レーシング・チーム (NART) からエントリーした。

[[ファイル:Ferrari 637 front Museo Ferrari.jpg|thumb|right|200px|637インディカー]]
1985年には、F1のレギュレーション改定案に抗議して、北米の[[チャンプカー・ワールド・シリーズ|CART]]シリーズへの転向を示唆し、実際にプロトタイプのインディカー (開発コード[[w:Ferrari 637|637]]) を製作した。

2001年には、F1に参戦する他の自動車メーカーと共に[[グランプリ・ワールド・チャンピオンシップ|GPWC]]を設立し、独立シリーズ構想の旗振り役となったが、[[コンコルド協定]]の更改に同意して2005年1月にGPWCを離脱した<ref>"[http://response.jp/article/2005/05/05/70391_3.html 【新グランプリ設立か】F1とGPWCの動き---総括]". レスポンス.（2005年5月5日）2013年2月6日閲覧。</ref>。この裏切り行為は他メーカーの反感を買い、フェラーリ以外のチームが団結して[[グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション|GPMA]]を結成した<ref>田中詔一『F1ビジネス-もう一つの自動車戦争』 角川Oneテーマ21、2006年、pp.136-139。</ref>。

2008年には、F1チームの連合体である[[FOTA]]の設立を主導し、興行主の[[フォーミュラ・ワン・マネージメント|FOM]]に対して分配金の増額を訴えた<ref>"[http://f1-gate.com/other/f1_2462.html FOTA、分配金の増額を要求]". F1-Gate.com.（2008年12月8日）2013年月日閲覧。</ref>。FOM会長の[[バーニー・エクレストン]]はこれに反撃し、フェラーリのGPWC離脱に関して「我々はフェラーリを契約で買収した」と暴露し、この取引によってフェラーリは他チームよりも8000万ドル多く受け取っていると述べた<ref>"[http://f1-gate.com/ferrari/f1_2546.html バーニー・エクレストン、フェラーリとの特別契約を暴露]". F1-Gate.com.（2008年12月22日）2013年2月6日閲覧。</ref>。FOTA副会長（当時）のジョン・ハウェットは「フェラーリの歴史的立場は誰もが知っており、たいした意味はない」と受け流した<ref>"[http://f1-gate.com/toyota/f1_2552.html ジョン・ハウエット 「フェラーリの歴史的立場は承知の上」]". F1－Gate.com.（2008年12月24日）2013年2月6日閲覧。</ref>。

2009年には予算制限規定（バジェットキャップ）に反対してF1撤退を示唆し<ref>"[http://f1-gate.com/ferrari/f1_3584.html フェラーリ、2010年のF1撤退を示唆]". F1-Gate.com.（2009年5月13日）2013年2月6日閲覧。</ref>、その後もモンテゼモロ会長はF1撤退というカードをちらつかせて改革を要求している<ref>"[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=31203 モンテゼモロ、F1の名を捨てる覚悟も。分裂に再び言及]". オートスポーツ.（2010年12月20日）2013年2月6日閲覧。</ref><ref>"[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=37502 フェラーリ、撤退をちらつかせF1の改革を求める]". オートスポーツ.（2011年11月7日）2013年2月6日閲覧。</ref>。

=== イベント・CM ===
[[ファイル:Ferrari Formula 1 lineup at the Nürburgring.jpg|thumb|220px|[[ニュルブルクリンク]]に並ぶ<br />歴代のフェラーリF1マシン<br />（第10回フェラーリ・[[サーキット|トラック]]・デー<br />2003年7月23日]]
[[1981年]]には、[[ジル・ヴィルヌーヴ]]が運転する[[フェラーリ・126CK|126CK]]とジェット[[戦闘機]][[F-104 (戦闘機)|F-104スターファイター]]が滑走路で競走するというイベントを開催した。静止状態から並んで同時にスタートし1,000m走るというこのレースは、126CKが勝利している。

1998年、スポンサーである[[ロイヤル・ダッチ・シェル]]グループのCMとして、走行中のF1マシンが空中給油機から給油を受ける、という実写CMを放送し話題になる。

[[2003年]]12月11日にもイタリアのバッカリーニ空港にて、[[ミハエル・シューマッハ]]が乗る[[フェラーリ・F2003-GA|F2003-GA]]とジェット戦闘機[[ユーロファイター タイフーン|ユーロファイター・タイフーン]]の競争を開催した。600mではF2003-GAが勝利したが、900mと1,200mではユーロファイターが勝利。雨天もありユーロファイターの2勝1敗という結果になった。

[[2006年]]の[[トリノオリンピック]]開会式では、リアウィングに五輪マークが描かれた[[フェラーリ・F2005|F2005]]をリザーブ兼テストドライバーの[[ルカ・バドエル]]がステージ上でドライブし、ドーナツターンを披露した。

例年、10月の末から11月の初めに[[ムジェロ・サーキット]]において「[[ファン感謝デー]]」ともいうべき「[[フィナーリ・モンディアーリ]]」、1月には[[フィリップモリス]]主催により、[[ドゥカティ]]と合同でマスコミ向けのスキーイベント「Wrooom」を開催している。1月のイベントは新シーズンの体制発表も兼ねている。

=== ティフォシ ===
[[ファイル:Tifosi GP Monza 1996.jpg|thumb|right|220px|ティフォシ（1995年イタリアGP）]]
熱狂的なフェラーリファンのことを'''ティフォシ''' (tifosi) と呼ぶ。これはイタリア語で「熱狂的スポーツファン」「[[チフス]]患者」の意味を持つ「ティフォーゾ（tifoso）」の複数形であるが、元々はフェラーリファンを特定するものではなく、その熱狂振りに対する侮蔑表現を含んでいるため、彼らは自らのことを通常'''フェラリスタ'''と呼ぶ。

地元開催に当たるイタリアGPでは、来場したティフォシによって[[モンツァ・サーキット]]の観客席が赤く染められる。レース後の表彰式ではコースに乱入し、ホームストレート上で応援旗を広げるのが名物になっている。彼らはフェラーリがリタイアするとレース途中でもさっさと帰ってしまう（テレビ視聴者はテレビを消してしまう）。
{{-}}

== 関連人物・企業 ==
===人物===
==== 現在のF1ドライバー ====
* [[フェルナンド・アロンソ]] - 正ドライバー
* [[キミ・ライコネン]] - 正ドライバー
* [[ペドロ・デ・ラ・ロサ]] - テストドライバー
* [[マルク・ジェネ]] - テストドライバー
* [[ダビデ・リゴン]] - テストドライバー

==== 現在の主要関係者 ====
* [[ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ|ルカ・ディ・モンテゼーモロ]] - フェラーリ会長
* [[マルコ・マティアッチ]] - チーム代表マネージングディレクター
* [[マリオ・アルモンド]] - オペレーション・ディレクター
* [[パット・フライ]] - テクニカルディレクター（シャーシ）
* [[ニコラス・トンバジス]] - チーフデザイナー
* [[ルカ・マルモリーニ]] - テクニカルディレクター（エンジン）
* [[浜島裕英]] - テクニカルディレクター（[[タイヤ]]&シャーシ）
* [[ロリー・バーン]] - テクニカルアドバイザー

==== フェラーリ・ドライバー・アカデミー（FDA） ====
* [[ジュール・ビアンキ]]
* [[ラファエル・マルチェッロ]]
* [[ランス・ストロール]]
* [[アントニオ・フォコ]]

===パートナー===
====スポンサー====
*[[フィリップ・モリス]]（[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]]） - 1980年代よりドライバーを支援し、1997年以降はメインスポンサー。
*[[フィアット]]
*[[ロイヤル・ダッチ・シェル|シェル]] - ガソリンおよび各種オイルを供給（1950年 - 1973年,1996年 - ）
*[[サンタンデール・セントラル・イスパノ銀行]]（2010年 - ）
*[[カスペルスキー・ラボ]]（2010年 - ）
*[[ウブロ]]（2012年 - ）
*[[TNT]]（2012年 - ）
*[[ウェイチャイ・パワー]]（2013年 - ）
*[[ユナイテッド・パーセル・サービス ]]（2013年 - ）
; 過去の主要スポンサー
:*[[ガラード (宝石商)|アスプレイ]]
:*[[フェレロ]] - 菓子商品「tic tac」ブランド
:*[[フェデックス]] 
:*[[ボーダフォン]] - 2002年から2006年の5年間スポンサーを務めた。2007年からライバルチームである[[マクラーレン]]のタイトルスポンサー
:*[[マルティーニ・エ・ロッシ|マルティニ・レーシング]] - 2006年から2008年にかけてチームを支援。ノーズにマーキングが施された。
:*[[アリーチェ]]（[[テレコム・イタリア]]） - 1995年から2001年（テレコムイタリア名義）と2007年から2009年（アリーチェ名義）にかけてチームを支援。ウイング翼端板などにマーキングが施された。
:*[[エティハド航空]]（2008年 - 2010年）
:*[[ムバダラ・ディベロプメント・カンパニー]] - [[アラブ首長国連邦|UAE]]の政府系[[投資ファンド]]。[[アブダビ]]に[[フェラーリ・ワールド]]を建設（2006年 - 2010年）

==== サプライヤー ====
;公式サプライヤー
:*[[ピレリ]] - タイヤ（2011年 -）
:*[[プーマ]] - チームウェア
:*[[マーレ]]
:*Infor
:*OMR
:*[[SKF]]
:*[[日本特殊陶業]]（NGK）
:*[[マニエッティ・マレリ]] - 点火装置、[[燃料噴射装置]]
:*[[ブレンボ]]
:*[[イヴェコ]]
;サプライヤー
:*[[O・Z (企業)|OZ]] - （2012年 - ）
:*[[シューベルトヘルメット]]（2001年 - ）
:*[[テクノジム]]
;過去のサプライヤー
:*[[アジップ]] - ガソリンおよび各種オイルを供給（1974年 - 1995年）
:*[[パイオニア]] - 無線機器を供給（1991年 - 1997年）
:*[[ブリヂストン]] - タイヤを供給（1999年 - 2010年）
:*[[BBSホイール|BBS]] - ホイールを供給（1992年 - 2011年）
:*[[エイサー (企業)|エイサー]] - IT機器を供給（2003年 - 2012年）
:*[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]] - [[遠隔測定法|テレメトリーシステム]]および[[サーバ]]（2002年 - ）
:*[[タタ・コンサルタンシー・サービシズ]]
:*[[ヨーロップカー]]
:*[[エクセディ|ダイキン（現・エクセディ)]] - [[クラッチ]]（? - 1996年）

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="※"}}

=== 出典 ===
{{reflist}}
<!--
=== 参考文献 ===
-->
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Scuderia Ferrari}}
*[[モータースポーツ]]
*[[フォーミュラ1]]
*[[F1世界チャンピオンの一覧]]
*[[F1コンストラクターの一覧]]
*[[フェラーリ]]
*[[フィナーリ・モンディアーリ]]
*[[フェラーリ・ワールド]]

== 外部リンク ==
*[http://www.ferrari.com/English/Formula1/Pages/Home.aspx Ferrari Formula 1]

{{スクーデリア・フェラーリ}}
{{F1チーム}}
{{F1コンストラクターズチャンピオン}}

{{DEFAULTSORT:ふえらあり}}
[[Category:F1コンストラクター]]
[[Category:イタリアのレーシングチーム]]
{{Link FA|id}}
{{Link FA|sl}}
{{Link GA|lt}}