ジョージ・マクガヴァンのソースを表示

{{政治家
|人名=ジョージ・マクガヴァン
|各国語表記={{Lang|en|George McGovern}}
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|生年月日={{生年月日と年齢|1922|7|19|no}}
|出生地={{USA1912}}、[[サウスダコタ州]][[エイヴォン (サウスダコタ州)|エイヴォン]]
|没年月日={{死亡年月日と没年齢|1922|7|19|2012|10|21}}
|死没地={{USA}}、[[サウスダコタ州]][[スーフォールズ]]
|出身校=[[ノースウェスタン大学]]
|前職=[[歴史家]]、[[教授]]
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|所属政党=[[民主党 (アメリカ)|民主党]]
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|配偶者=[[エレノア・マクガヴァン]]（1943年 - 2007年）
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|国旗=USA
|職名=[[アメリカ合衆国上院]]議員
|選挙区=[[サウスダコタ州]]
|就任日=[[1963年]][[1月3日]]
|退任日=[[1981年]][[1月3日]]
|国旗2=USA
|職名2=[[アメリカ合衆国下院]]議員
|選挙区2=サウスダコタ州第1区
|就任日2=[[1957年]][[1月3日]]
|退任日2=[[1961年]][[1月3日]]
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|職名3=上院栄養問題特別委員会委員長
|就任日3=[[1968年]][[7月30日]]
|退任日3=[[1977年]][[12月31日]]
}}
'''ジョージ・スタンリー・マクガヴァン'''（{{Lang-en|George Stanley McGovern}}, [[1922年]][[7月19日]] - [[2012年]][[10月21日]]）は、[[アメリカ合衆国]]の政治家。連邦下院議員（[[1957年]] - [[1961年]]）、連邦上院議員（[[サウスダコタ州]]選出、[[1963年]] - [[1981年]]）。上院では貧困問題に関わる2つの特別委員会の委員長を務めた。他に大統領特別顧問（[[1961年]] - [[1962年]]）、国際連合食糧農業機関のアメリカ代表（[[1998年]] - [[2001年]]）、飢餓問題に関する国際連合大使（[[2001年]] - [[2012年]]）を歴任。[[1972年]]の[[民主党 (アメリカ)|民主党]]大統領候補。

== 生涯 ==
===政治家までの経歴===
[[サウスダコタ州]][[エイヴォン (サウスダコタ州)|エイヴォン]]に生まれ、近郊の[[ミッチェル (サウスダコタ州)|ミッチェル]]で6歳まで育つ。[[第二次世界大戦]]では陸軍航空隊に志願し爆撃機[[B-24 (航空機)|B-24リベレーター]]の操縦士として第15航空隊に所属する。[[北アフリカ]]、後には[[イタリア]]の基地から35回の出撃を行い、出撃では多くの場合激しい対空砲火に晒された。空軍勲功十字章を受章。

サウスダコタで前妻のエレノアと出会い[[1943年]][[10月31日]]に結婚する。

復員後、[[ノースウェスタン大学]]で歴史学博士の学位を取得し、母校のダコタウェスレヤン大学の教授となる。

両親は共和党支持者だったが、マクガヴァンは当初は支持政党登録を行わず、[[1948年]]の大統領選挙では独立候補支持として登録し、新たに結成された[[進歩党 (アメリカ 1948)|進歩党]]に入党した。選挙運動においては第一回党大会に代議員として参加し、党指名候補で元副大統領の[[ヘンリー・A・ウォーレス|ヘンリー・ウォレス]]の運動員として働いたがウォレスは落選する。[[1952年]]に[[アドレー・スティーブンソン]]知事の民主党候補指名受託演説をラジオで聞くと、マクガヴァンはすぐさま役所に行き民主党に登録し、翌日からスティーブンソンの選挙運動員として活動する。スティーブンソンは落選したが、以来マクガヴァンは民主党内で積極的に活動する。[[1956年]]にマクガヴァンは下院選挙に出馬し当選する。

===議員生活===
下院議員を2期4年勤めたマクガヴァンは[[1960年]]の上院選に出馬するが、現職の[[共和党 (アメリカ)|共和党]][[カール・アール・ムンド]]に52-48%の得票率の差で敗れる。しかし議員の職を離れたことにより、[[ジョン・F・ケネディ]]大統領から食糧平和プログラムの担当官として任命される（アメリカでは議員は政府職員を兼ねることができない）。[[1962年]]には再び上院選に出馬し当選。以降上院議員を3期勤めた。

[[トンキン湾事件]]に関する軍事行動については賛成票を投じたマクガヴァンだが、次第にアメリカの軍事支出やベトナムへの軍事関与について批判を明言するようになり、同じ民主党の大統領[[リンドン・ジョンソン]]を批判した。

[[1968年]]の民主党大統領候補指名選挙でマクガヴァンは[[ロバート・ケネディ]]を支持した。ケネディは山場のカリフォルニア州予備選挙で勝利を収めたが、勝利演説を行った直後に暗殺された。マクガヴァンはケネディの代役として、シカゴで開かれた民主党大会で立候補をしたが、[[ヒューバート・ハンフリー]]に民主党の指名を奪われ[[ユージーン・マッカーシー]]への支持にも及ばなかった。

一方、大会中に民主党の大統領候補指名方式に関する改革委員会を設けることが決定された。[[1969年]]にマクガヴァンはマッカーシーとケネディの元支持者たちの支持により改革委員長となった。改革委員会は大統領候補の指名過程における党幹部や関係者による影響力を大幅に削り、[[党員集会]]と[[予備選挙]]の役割を増大させ、代議員に一定割合の黒人、女性、若者の枠を設けることを義務付けた。この規約改正は結果的に[[1972年]]のマクガヴァン自身の指名に有利に働いた。

===1972年の大統領選挙===
[[1972年アメリカ合衆国大統領選挙|1972年の大統領選挙]]におけるマクガヴァンの選対本部長は後に上院議員となり有力大統領候補と目されるも女性スキャンダルで失脚した[[ゲーリー・ハート (政治家)|ゲーリー・ハート]]である。マクガヴァンの公約は[[ベトナム]]からの米軍の即時撤退とそれを引き換えとする捕虜の返還、および脱走兵に対する恩赦をうたっていた。この「反戦公約」は、すでに[[1970年]]のマクガヴァンが提出者の一人であった、戦争開始の際に議会の同意を求める法改正に予兆が現れていた。

マクガヴァンのほかの公約では、3年間に37%の軍事支出の削減、全国民に対する1000ドルの給付（これは6500ドルの最低収入制度の創設に切り替えられた後に公約から外された）、憲法への「平等条項（{{Lang|en|Equal Rights Amendment}}）」の挿入というものがあった。

選挙運動中、民主党副大統領候補のトーマス・イーグルトンが[[うつ病|うつ症状]]の電気ショック療法を受けていることが判明し、得票への影響を懸念したマクガヴァンはイーグルトンを降板させサージェント・シュライバーと交代させた。マクガヴァンは多くの有権者から極端な立場とみなされ、特に従来資金や影響力の面で民主党を支えていた民主党支持の上流階級の支持を取り付けることが困難であった。

本選挙では現職のニクソンに得票率で60-38%（獲得選挙人数で520-17）の敗北を喫したが、これは当時史上2番目の大差であった。マクガヴァンへの投票が上回ったのは[[マサチューセッツ州]]と[[ワシントンD.C.]]だけであり、地元のサウスダコタにおいても及ばなかった。

===大統領選後===
大統領選後、マクガヴァンはサウスダコタに戻り、[[1974年]]の上院選挙で再び当選した。[[1980年]]には「レーガン革命」と後に呼ばれる選挙で共和党の下院議員ジェームズ・アブドナーに再選を阻まれる。[[1984年]]には大統領選挙に再び出馬した。民主党のアイオワ州党員集会では接戦の中3位になるが結局失速し、[[ニューハンプシャー州]]の予備選挙の直後に撤退を表明した。

2012年10月21日、[[サウスダコタ州]][[スーフォールズ]]のホスピスで死去<ref>[http://www.usatoday.com/story/news/politics/2012/10/21/george-mcgovern-obituary/1641975/ George McGovern, former presidential candidate, dies] USA TODAY 2012年10月22日閲覧</ref>。{{没年齢|1922|7|19|2012|10|21}}。

==関連項目==
*[[スラップスティック (小説)]] - マクガヴァンの大統領選挙に携わった[[カート・ヴォネガット]]の小説。
*[[栄養と人間欲求における合衆国上院特別委員会]] - マクガヴァンが委員長を務めたことから「マクガヴァン委員会」と呼ばれた。

== 外部リンク ==
{{commonscat|George McGovern}}
* {{CongBio|M000452|マクガヴァン}}
*[http://www.kepplerspeakers.com/speakers/speakers.asp?1+EV+442 George McGovern Biography]
*[http://www.mcgoverncenter.com/ McGovern Center]
*[http://www.dwu.edu/ Dakota Wesleyan University]
*[http://www.latimes.com/news/opinion/la-oe-mcgovern24apr24,0,4084076.story McGovern: Cheney is wrong about me, wrong about war]– Op-Ed, Los Angeles Times, April 24, 2007
*[http://www.friendsofwfp.org Friends of the World Food Program]
*[http://www.friendsofwfp.org/site/c.hrKJIXPFIqE/b.5026549/k.6085/McGovernDole_Program.htm McGovern-Dole International Food for Education and Child Nutrition Program]
*[http://www.fas.usda.gov/excredits/FoodAid/FFE/FFE.asp McGovern-Dole International Food for Education and Child Nutrition Program (U.S. Department of Agriculture)]
*[http://www.worldfoodprize.org/press_room/2008/june/08laureates.htm McGovern named 2008 World Food Prize Laureate]
*[http://www.ncrconline.com/Peacemaker/2009Honorees.php McGovern named 2009 National Peacemaker Honoree]
*[http://www.myspace.com/GeorgeMcGovern McGovern Tribute Site] (McGovern Center & family approved)
*[http://viewmorepics.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewAlbums&friendID=113958578 McGovern Image Gallery]
* [http://www.c-spanvideo.org/program/153283-1 Presidential Campaign Commercials 1972]
* [http://www.youtube.com/watch?v=vrifjInBdlY McGovern Campaign Commercials from 1972 and 1984]
* [http://www.c-spanvideo.org/program/3437-1 McGovern Nomination Acceptance Speech, July 10, 1972]
* [http://www.c-spanvideo.org/program/3433-1 McGovern retrospective interview on 1972 Democratic Convention], C-SPAN, 7/17/88
* [http://www.c-spanvideo.org/program/73819-1 McGovern on his book ''Terry: My Daughter's Life-and-Death Struggle with Alcoholism''] w/introductory speech by Thomas Eagleton, at The Library Ltd. in St. Louis, C-SPAN, 7/23/96
* [http://www.idahoptv.org/asxgen.cfm?showfile=/dialogue/d1105.wmv George McGovern on Idaho Public Television's "Dialogue" (2005)]
* [http://video.google.com/videoplay?docid=6181791937824798148&q=George+McGovern&hl=en Trailer for the film "One Bright Shining Moment"]
*[http://fora.tv/fora/showthread.php?t=69 McGovern talks about his book, Social Security and the Golden Age]
* [http://millercenter.virginia.edu/scripps/diglibrary/forums/ram_generator.php?forum_gid=1915 2006 McGovern lecture on fighting world hunger]
* [http://www.wnyc.org/shows/bl/episodes/2006/10/18 "Should the U.S. Get Out of Iraq?"] October 18, 2006 ''The Brian Lehrer Show''
* [http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=6175828 George McGovern advocating a position of a six-month withdrawal from Iraq on NPR], October 1, 2006
* [http://www.c-spanvideo.org/program/199919-1 "Legacy of George McGovern"] (remarks by McGovern, Gary Hart, Carl Bernstein, Bob Woodward, David Broder, Congressman Jim McGovern & others), C-SPAN, 7/14/07
* [http://www.dakotastories.org/homefront/Independent/McGovern.html South Dakota Public Television, "A Conversation with George McGovern" (September 14, 2007) regarding WW II experiences]
* [http://www.colbertnation.com/the-colbert-report-videos/163296/march-10-2008/george-mcgovern Appearance on The Colbert Report on 3/10/08]
* Democracy Now w/Amy Goodman, [http://www.democracynow.org/2008/3/11/fmr_presidential_candidate_george_mcgovern_on "George McGovern on the 2008 Race and How He Helped Transform the Democratic Nominating Process"], 3/11/08 interview
* [http://www.c-spanvideo.org/program/288669-1 McGovern on his book ''Abraham Lincoln''], at the Richard Nixon Presidential Library and Museum, w/introductory remarks by [[ゴア・ヴィダル|Gore Vidal]], C-SPAN, 8/26/09
* [http://www.c-spanvideo.org/person/1325 McGovern appearing on C-SPAN] (events: 1972-2009)

== 脚注 ==
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[[Category:サウスダコタ州選出のアメリカ合衆国上院議員]]
[[Category:サウスダコタ州選出のアメリカ合衆国下院議員]]
[[Category:アメリカ合衆国大統領候補者]]
[[Category:アメリカ合衆国陸軍の軍人]]
[[Category:ダコタ・ウェスリアン大学の教員]]
[[Category:サウスダコタ州の人物]]
[[Category:1922年生]]
[[Category:2012年没]]
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