ジェイ・アール北海道バスのソースを表示

{{画像提供依頼|'''走行中など沿線風景、本社、建て替え後のえりも駅'''|date=2011年12月|cat=交通|cat2=北海道}}
{{基礎情報 会社
|社名 = ジェイ・アール北海道バス株式会社
|英文社名 = JR Hokkaido Bus Co.,ltd.
|ロゴ = 
|画像 = [[ファイル:JR Hokkaidō bus S200F 2384.JPG|280px]]
|画像説明 = 貸切バス 744-8952
|種類 = [[株式会社 (日本)|株式会社]]
|市場情報 = 非上場
|略称 = [[JRバス]]、JR北海道バス、JHB
|国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 060-0042
|本社所在地 = [[北海道]][[札幌市]][[中央区 (札幌市)|中央区]]大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50<br/>{{ウィキ座標2段度分秒|43|3|37.73|N|141|21|23.5|E|}}
|設立 = [[1999年]][[11月1日]]
|業種 = 5050
|事業内容 = 一般旅客自動車運送事業（[[路線バス|乗合]]、[[観光バス|貸切]]）他
|代表者 = 代表取締役社長 山口力
|資本金 = 30億円
|売上高 = 80億円<br />（2012年3月期）
|経常利益 = 2億円<br />（2012年3月期）
|営業利益 = 2億円<br />（2012年3月期）
|純利益 = 0億円<br />（2012年3月期）
|総資産 = 124億円<br />（2012年3月31日現在）
|従業員数 = 920名<br />（2012年4月1日現在）
|決算期 = [[3月31日]]
|主要株主 = [[北海道旅客鉄道]] (100%)
|主要子会社 =
|関係する人物 =
|外部リンク = http://www.jrhokkaidobus.com/
|特記事項 =
}}
{{ウィキプロジェクトリンク|バス|[[ファイル:FHI R13 sideview K-RA60S.gif|65px|link=プロジェクト:バス|プロジェクト:バス]]|break=yes}}
{{ウィキポータルリンク|バス|[[ファイル:AERO_BUS_Sideview.png|65px|link=Portal:バス|ポータル:バス]]|break=yes}}
'''ジェイ・アール北海道バス株式会社'''（ジェイ・アールほっかいどうバス）は、[[北海道]][[札幌市]]に本社を置く[[バス事業者]]で[[北海道旅客鉄道]]（JR北海道）の[[完全子会社|100%子会社]]である。

== 概要 ==
札幌市内を中心に[[路線バス]]や[[高速バス|都市間バス]]を運行するほか、[[観光バス|貸切バス]]事業も行っている。[[国鉄バス]]時代から札幌市郊外の[[手稲区]]・[[厚別区]]などを中心に住宅地と都心部を結ぶ生活輸送を事業の中心に据えており、現在でも一般路線車の所属台数は[[JRバス]]グループの中で最も多い。さらに[[2003年]]に廃止された[[札幌市営バス]]より[[ジェイ・アール北海道バス琴似営業所|琴似自動車営業所]]を譲受し、札幌市内のバス路線網では[[北海道中央バス]]に次ぐ高い割合を占めている。その一方で鉄道の補完路線として開設された地方バス路線は、業績の低迷から現地の事業者へ相次いで譲渡された。

社名の「ジェイ・アール」には、他のJR北海道グループ各社の社名にあわせて「・」（[[中黒]]）がつく。

== 沿革 ==

=== 分社前 ===
[[ファイル:521-4956-JHB.jpg|thumb|right|JR北海道バス 521-4956（撮影当時はJR北海道直営）]]

* [[1987年]] - [[日本国有鉄道]]分割民営化により、北海道地区の国鉄バスを'''北海道旅客鉄道自動車事業部'''（JR北海道バス）に移管。
* [[1995年]][[9月4日]] - JR[[深名線]]廃止に伴う代替路線（[[深名線 (ジェイ・アール北海道バス)|JR北海道バス深名線]]）開設のため、深川自動車営業所開設。
* [[1996年]][[3月31日]] - [[北海道旅客鉄道伊達自動車営業所|伊達自動車営業所]]廃止。[[道南バス]]に業務譲渡。
* [[1997年]][[12月10日]] - [[北海道旅客鉄道厚岸自動車営業所|厚岸自動車営業所]]廃止。[[くしろバス]]に業務譲渡。
* [[1998年]][[11月1日]] - 函館自動車営業所廃止。
* [[1999年]][[1月18日]] - 帯広自動車営業所廃止。[[十勝バス]]・[[北海道拓殖バス]]に業務譲渡。

=== 分社後 ===
* [[2000年]][[4月1日]] - 北海道旅客鉄道から分社し、'''ジェイ・アール北海道バス'''営業開始。札幌自動車営業所を手稲営業所、札幌中央自動車営業所を札幌営業所に名称変更。
* [[2002年]][[10月1日]] - 深名線と深川営業所を[[道北バス]]へ[[運行管理委託]]。
* [[2003年]][[3月1日]]
** [[空知線 (ジェイ・アール北海道バス)|岩見沢営業所]]廃止。[[北海道中央バス岩見沢営業所|北海道中央バス]]・[[新篠津交通]]・[[岩見沢市]]営バス・[[美唄市民バス]]<ref group="注">岩見沢市営バス・美唄市民バスへの譲渡便は、スクールバスとしての存続である。</ref>に路線譲渡。
** [[石狩線|滝川営業所]]廃止。[[北海道中央バス滝川営業所|北海道中央バス]]・[[浦臼町]]営バス・[[沼田町]]営バスに路線譲渡。
** [[長沼線|長恵線]]の長沼町内区間を[[長沼町営バス]]へ譲渡。
** [[日勝線]]の一部区間を、地元自治体からの受託運行（[[廃止代替バス]] - 21条バス）とする。
* [[2003年]][[4月1日]] - [[札幌市交通局]]から[[札幌市営バス]]の琴似自動車営業所担当の路線・車輌・建物等を引継ぎ、「[[ジェイ・アール北海道バス琴似営業所]]」として営業を開始する。
* [[2004年]][[4月1日]] - 北海道初の[[女性専用車両|女性専用バス]]を運行開始。
* [[2007年]][[3月12日]] - 本社を東区から中央区に移転。
* 2013年9月19日 - 貸切バス事業者安全性評価認定にて2つ星に認定。

== 事業所 ==
* '''本社'''
** 北海道札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50
*** 営業本部、[[ガソリンスタンド|GS]]事業部を併設。
* '''小樽営業所'''
** 北海道[[小樽市]]稲穂2丁目22-1
* '''手稲営業所'''
** 北海道札幌市[[手稲区]]稲穂3条4丁目5-5
* '''[[ジェイ・アール北海道バス琴似営業所|琴似営業所]]'''
** 北海道札幌市[[西区 (札幌市)|西区]]二十四軒2条7丁目1-21
* '''札幌営業所'''
** 北海道札幌市[[中央区 (札幌市)|中央区]]北4条東5丁目1-1
* '''厚別営業所'''
** 北海道札幌市[[厚別区]]厚別南4丁目30-1
* '''長沼営業所'''
** 北海道[[夕張郡]][[長沼町]]錦町南1丁目4-1
* '''深川営業所'''
** 北海道[[深川市]]太子町1
*** [[道北バス]]に[[管理の受委託 (バス)|運行管理委託]]。
* '''様似営業所'''
** 北海道[[様似郡]][[様似町]]錦町50-5
* '''整備センター'''
** 北海道札幌市手稲区稲穂3条4丁目5-3
* '''トラベルセンターアピア店'''
** 北海道札幌市中央区北5条西3丁目 [[アピア (札幌市)|札幌駅南口地下街]]
*** [[北海道中央バス]]、[[じょうてつ]]、[[道南バス]]、[[沿岸バス]]の発券業務受託。
* '''手稲給油所（スマート石油手稲店）'''
** 北海道札幌市手稲区稲穂3条4丁目5-2
* '''琴似給油所'''
** 札幌市西区二十四軒2条7丁目1-21
* '''厚別給油所（スマート石油厚別店）'''
** 札幌市厚別区厚別南4丁目34-21
<gallery>
ファイル:JR Hokkaidō bus Otaru01.JPG|小樽営業所
ファイル:JR-Hokkaido-Bus.JHB-Teine01.JPG|手稲営業所
ファイル:JR Hokkaidō bus Kotoni.JPG|琴似営業所
ファイル:JR Hokkaidō bus Sapporo01.JPG|札幌営業所
ファイル:JR Hokkaidō bus Atsubetsu01.JPG|厚別営業所
ファイル:JR Hokkaidō bus Naganuma01.JPG|長沼営業所
ファイル:Fukagawa station North square 20120903.jpg|深川営業所（右奥の建物）
ファイル:JHB Samani.JPG|様似営業所
ファイル:JR-Hokkaido-Bus.JHB-Teine02.JPG|整備センター（奥）<br />手稲給油所（手前）
</gallery>

== 路線バス ==
[[路線バス]]車両は[[2012年]]3月現在で426台登録されており、北海道内では[[北海道中央バス]]に次ぐ規模となる<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.mlit.go.jp/common/000167868.pdf|title=全国乗合バス事業者の基準適合車両導入状況|publisher=国土交通省|format=PDF|accessdate=2011-10-21}}</ref>。

=== 都市間バス ===

==== 高速おたる号 ====
* [[北海道中央バス小樽ターミナル|小樽駅前]] - （円山経由） - [[札幌駅バスターミナル|札幌駅前ターミナル]]
* 小樽駅前 - （[[北海道大学|北大]]経由） - [[北海道中央バス札幌ターミナル|札幌ターミナル]]
国鉄末期から運行する高速バス路線で、現在は[[北海道中央バス]]との共同運行。詳細は[[札樽線 (ジェイ・アール北海道バス)]]を参照。

==== 高速あさひかわ号 ====
[[ファイル:JR Hokkaidō bus S200F 3063.JPG|thumb|right|「高速あさひかわ号」 647-1955]]
[[ファイル:JRhokkaidobus kousokuasahikawa fuso qm.jpg|thumb|「高速あさひかわ号」（当時JR北海道バス、1992年）744-0981]]
* 札幌駅前ターミナル - 旭川ターミナル
** 北海道中央バス、[[道北バス]]との共同運行。
:; 路線沿革（JR北海道参入後以降のみ記載。）
: （特に明記の無い場合は'''高速あさひかわ号'''を指す）
:* [[1990年]][[10月31日]] - 道央自動車道旭川鷹栖IC供用開始に伴うダイヤ改正。この時に40往復に増回されたのを機に、[[道北バス]]と同時に新規参入。
:* [[1991年]][[4月1日]] - '''「マンデーモーニングバス」'''を新設。
:* [[1993年]][[8月11日]] - [[菊水元町]]7条、緑町20丁目新設。
:* [[1995年]][[7月21日]] - 2.5往復を遠軽まで延長（'''高速えんがる号'''）。[[北海道北見バス|北見バス]]（当時）が参入。
:* [[1996年]][[4月11日]] - 4往復を[[紋別駅|紋別バスターミナル]]まで延長（'''高速流氷もんべつ号'''）。[[北紋バス]]が参入。
:* [[1997年]]4月1日 - 平日のみ使用できる20枚綴りのあさひかわビジネス回数券を新設。
:* 1997年12月1日 - 冬期のみ休日ダイヤ新設。平日34往復、休日40往復（いずれも札幌遠軽線・札幌紋別線を含む）。
:* [[1998年]]12月1日 - ビジネス回数券を廃止。平日・休日共に使用可の20枚綴り回数券オールデイ20を新設。
:* [[1999年]]4月1日 - 全席禁煙化。
:* [[2000年]][[4月1日]] - JR北海道のバス部門分離により同社担当分をジェイ・アール北海道バスに移管。
:* [[2002年]]4月1日 - 旭川市内に川端6条10丁目、3条1丁目を新設。
:* [[2005年]]4月1日 - 3条1丁目を廃止し、4条1丁目に移設。
:* [[2007年]][[11月3日]] - [[旭山動物園]]入園券をセットにした往復バスセット券を新設。
:* [[2008年]][[6月1日]] - 札幌&富良野・旭川ぐるっとバスセット券を新設。
:* [[2009年]][[6月15日]] - [[商船三井フェリー]]連絡きっぷ「あさひかわ・ストーリー」を新設。
:; その他
:* [[北海道旅客鉄道|JR北海道]]との熾烈な争いの中、トイレや[[自動車電話]]など装備の充実、[[2階建車両#バス|2階建てバス]]（北海道中央バスのみ）・[[ハイデッカー#スーパーハイデッカー|スーパーハイデッカー]]など新型車輌を積極的に導入した。運賃の安さもあって平日も増発便が相次ぎ、都市間バスの好例として道内外より同業他社の視察も相次いだ。
:* 高速あさひかわ号の共同運行化については道北バスのほか[[旭川電気軌道]]にも打診があったが、市内路線を主とする同社は参入に難色を示し、道北バスも当初は2往復のみの参入に留めている。
:* 旭川における滞泊ダイヤが組まれている場合は、道北バス本社営業所にて滞泊を行う他、昼間の休憩も道北バス本社にて行われている。

==== 流氷もんべつ号 ====
[[ファイル:JRhokkaidobus monbetsu.JPG|thumb|高速流氷もんべつ号 647-9913]]
* [[札幌駅バスターミナル|札幌駅前ターミナル]] - 旭川/直行 - [[北見滝ノ上駅|滝上]] - 上渚滑 - [[渚滑駅|渚滑]]/南が丘3丁目 - [[紋別駅|紋別]]（[[北海道中央バス]]、[[道北バス]]、[[北紋バス]]と[[共同運行]]）
原則予約制で、直行便を含む旭川を跨ぐ乗車は[[2006年]]12月より座席指定となっている。旭川 - 紋別間のみの乗車は自由席、札幌 - 旭川間のみの乗車は高速あさひかわ号に準じて予約不要となる。直行便は[[比布大雪パーキングエリア|比布大雪PA]]で、旭川経由便と特急オホーツク号は[[上川駅]]前で休憩時間を設定する。

[[1984年]][[6月27日]]より道北バスと北紋バス<ref group="注">北紋バスの参入は[[1989年]][[12月22日]]より。</ref>が旭川 - 紋別間で特急オホーツク号を運行していたが、[[1996年]][[4月11日]]に高速あさひかわ号と特急オホーツク号各4往復を振り替え、4社共同運行で札幌 - 旭川 - 紋別間に高速流氷もんべつ号を新設した。

[[2001年]]より札幌線を直行便に順次切り替え、現在は直行便3往復と旭川経由便1往復で運行。[[2006年]]度より2月の[[流氷]]観光期限定で直行便が2往復増回される。直行便限定で「愛別東町」「上川ポンモシリ」停留所が設置されたが、[[旭川紋別自動車道]]の延伸により順次廃止され、現在は[[浮島インターチェンジ (北海道)|浮島IC]]を利用し、[[野幌パーキングエリア|野幌]]から滝西まで停留所は設定されていない。また、全便が停車していた「浮島トンネル記念公園」停留所は[[2006年]]12月1日に廃止されている。[[2005年]]度の乗車実績は49,647人<ref>紋別市史編纂委員会編『新修紋別市史』 p777</ref>。ジェイ・アール北海道バスは高速流氷もんべつ号の紋別行直行便1本と旭川経由札幌行1本を担当する。

==== ポテトライナー ====
{{Double image stack|right|JRhokkaidobus potatoliner hino bururiGJ.jpg|JR Hokkaidō bus S200F 2365.JPG|180|JR北海道バス帯広自動車営業所担当時 747-9977|中古導入の3列シート車 744-8802}}
* 札幌駅前ターミナル・札幌ターミナル - （直行/芽室経由/音更経由）・[[帯広駅バスターミナル]]・[[十勝川温泉]]（北海道中央バス、[[北都交通 (北海道)|北都交通]]、[[十勝バス]]、[[北海道拓殖バス]]との共同運行）

[[1989年]][[8月11日]]より繁忙期の臨時帰省バスとして各社1往復ずつを担当する5往復で運行を開始。[[1990年]][[3月9日]]より「ポテトライナー」として通年運行が開始された。[[1995年]][[12月1日]]に[[大谷地バスターミナル|大谷地ターミナル]]、[[1997年]][[9月1日]]に[[清水町 (北海道)|清水]]と[[芽室町|芽室]]を新設し1往復を十勝川温泉まで延長。[[2002年]]12月1日には[[発車オ〜ライネット]]によるインターネット予約開始し御影を新設。[[2005年]]4月1日より[[音更町|音更]]経由（音更大通11丁目、木野大通16丁目、木野農協前）2往復を新設し、芽室経由は4往復とし臨時便を廃止。[[2009年]][[12月23日]]から音更経由が1往復増回。[[2011年]][[10月30日]]の[[道東自動車道]]全通による改正で直行便を含む3往復を増回し計10往復、所要時間が約20分短縮となった<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.rakutokubus.jp/news/pdf/poteto_riner.pdf|format=PDF|title=札幌 - 帯広：道東自動車道（夕張I.C〜占冠I.C間）開通により「ポテトライナー」が早く!便利に!|publisher=楽得バス13|accessdate=2012-01-23}}</ref>。

運行を開始するにあたり北海道中央バスが共同運行事業者を募ったところ、他4社が名乗りを上げた。1路線5社での運行は極めて異例であり[[北海道運輸局]]の指導で調整が図られたが不調に終わり、結局5社揃って認可された経緯がある<ref>北都交通40年史編纂委員会『北都交通40年史』 p73</ref>。運行開始当初は帯広側の事業者として帯広自動車営業所が担当しており、営業所廃止により札幌中央（札幌）営業所に移管されたが、帯広を基点としたダイヤも引き続き受け持っている。

札幌と帯広の間は200キロ程度の距離であるが、帰省バス当時から夜行便が設定されていた。[[1991年]][[9月20日]]の[[国道274号]][[日勝峠]]ルート開通に伴う改正で定期運行を廃止し、[[2000年]]夏期まで繁忙期臨時便として運行されていた。

==== 高速えりも号 ====
* 札幌駅 - [[日勝線|えりも駅]]
予約制。詳細は[[日勝線]]を参照。

==== 高速ひろおサンタ号 ====
* 札幌駅 - 広尾6丁目
予約制。詳細は[[日勝線]]を参照。

==== 高速えりも・ひろお号 ====
* 札幌駅 - えりも駅 - [[広尾駅 (北海道)|広尾駅]]
予約制。詳細は[[日勝線]]を参照。

==== キロロ線 ====
* 札幌ターミナル - [[キロロリゾート]]
北海道中央バスとの共同運行。冬期限定運行。

==== 札幌苫小牧東港線 ====
* 札幌駅 - [[苫小牧港|苫小牧東港]]
季節運行。[[新日本海フェリー]]の発着に合わせて運行される。苫小牧東港発便のみ、乗車人員把握のためにバス乗車整理券を発行する。2013年4月運行ぶんより予約制となる<ref>{{cite web|url=http://www.snf.jp/embark/bus_html|archiveurl=http://megalodon.jp/2013-0415-1200-59/www.snf.jp/embark/bus_html|archivedate=2013-04-15|title=季節運行連絡バス|work=新日本海フェリー公式サイト|accessdate=2013-04-15}}</ref>。

=== 一般路線 ===
[[File:JR北海道バス新札幌駅行.jpg|thumb|国道12号を経由する新札幌駅行]]
* 札幌都市圏
** [[札樽線 (ジェイ・アール北海道バス)|札樽線]]
** [[空知線 (ジェイ・アール北海道バス)|空知線]]
** [[長沼線]]
** [[ジェイ・アール北海道バス琴似営業所|琴似エリア]]（札幌市営バス琴似営業所を引き継いだ路線群)
* [[日勝線]]
* [[深名線 (ジェイ・アール北海道バス)|深名線]]（[[道北バス]]に運行委託）

=== 各種施策 ===

==== 乗車カード等 ====
* [[ジェイ・アールバスカード|ジェイ・アールバスカード/とくとくバスカード]]
** 当該項目を参照。
* おでかけパス
** 65歳以上の利用者が、1ヶ月 - 6ヶ月の間で利用月数を指定し、臨時便を含む一般路線バスがすべて乗車できる。ただし、都市間路線バスは利用できない。
* 1ヶ月乗り放題 のり乗りパス
** 利用者の指定した月に、高速おたる号を除く、札幌市内特殊運賃区間が乗り放題。
* 1日乗りほーだいきっぷ
** 一部を除く札幌圏内路線が1日乗り放題。都市間バスや催事等の臨時バスは使用できない。大人800円、こども400円。

この他、他社と共通利用しているカードとして以下のカードがある。詳細は各記事を参照。
* [[札樽間高速バス共通カード]]
* [[共通ウィズユーカード]]
* [[SAPICA]] - [[2013年]]（平成25年）[[6月22日]]利用開始<ref>{{Cite web|date=2013-03-14|url=http://www.sapica.jp/view/docs/2013031401_press.pdf|title=バス・市電でのSAPICAのサービス開始及びSAPICAエリアにおけるKitaca・Suica等の利用サービス開始について|publisher=札幌ICカード協議会|format=PDF|accessdate=2013-04-03}}</ref>。

==== 停留所上屋 ====
[[2007年]]7月に北海道内初の広告付きバス停留所上屋を札幌市内に7基設置した。[[2008年]]度中に50基に増設する計画で、上屋は高さ2,880mm、横4,960mm、奥行1760mm、スチール製の骨組をガラスで囲い、ベンチも配置する。広告は、片側側面の内外それぞれ1面を提供し、電気代など維持管理は広告料収入でまかなわれる。

==== 女性専用バス車両（終了） ====
平日の朝に55-1・手稲線（西宮の沢5条2→JR札幌駅及び手稲営業所前→JR札幌駅 各1便）、新16・緑ヶ丘団地線（緑ヶ丘団地東→新札幌駅・1便）、新13・上野幌線（雇用促進住宅入口→新札幌駅・1便）、51・啓明線（啓明ターミナル→JR札幌駅・1便）において、芳香剤と化粧直し用の鏡を数個設置した女性専用のバス車両を運行。運転手も女性が務めていた。2012年12月1日ダイヤ改正をもって廃止された<ref>{{Cite web|date=2012-11-28|url=http://www.jrhokkaidobus.com/news/20121201.html|title=12月1日 冬ダイヤに変わります。|publisher=ジェイ・アール北海道バス|format=|accessdate=2012-12-04}}</ref>。

==== 札幌ドーム臨時シャトルバス ====
札幌ドームでの試合やイベントの開催に合わせて、新札幌駅バスターミナル、JR白石駅南口と札幌ドームを結ぶ臨時シャトルバスを運行している。運行は札幌、厚別、長沼、琴似、手稲の各営業所が担当し、大半が一般路線車が使用されるが、稀にハイデッカー車も投入される。新札幌駅バスターミナル発着は北海道中央バスとの共同運行ではあるが、乗車できる定期券やカードなどは異なる。

== 貸切バス ==
[[観光バス|貸切バス]]車両は[[2012年]]3月現在で35台登録されており、事業は[[札幌運輸支局|札幌]]・[[室蘭運輸支局|室蘭]]・[[帯広運輸支局|帯広]]・[[釧路運輸支局|釧路]]・[[函館運輸支局|函館]]（離島を除く）の各[[運輸支局]]管内および[[旭川市]]、[[深川市]]、[[雨竜郡]]、[[上川郡 (石狩国)|上川郡]][[美瑛町]]、[[空知郡]][[上富良野町]]での発着が認められている<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.hokkaido-bus-kyokai.jp/pdf/kankou.pdf|title=貸切バス会社一覧|publisher=北海道バス協会|format=PDF|accessdate=2011-10-21}}</ref>。

=== 日本一周バスの旅 ===
{{BusModelImage2|「全国一周バスの旅」|ファイル:JR hokkaido bus aeroqueenI kotohira.jpg|ファイル:JR hokkaido bus aeroqueenI kotohira2.jpg|2003年4月6日 744-2903 [[香川県]][[仲多度郡]][[琴平町]]にて '''右'''：ラッピング部分|right|180px}}

[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]のバス部門だった[[1992年]]より、大型ツアー企画として「日本一周バスの旅」（[[1996年]]以降は「全国一周バスの旅」）の運行を行なっている。当初はJR北海道発足5周年を記念して企画されたもので、全国の観光地をJR北海道バスの観光バスで巡り、行程は実に30泊31日に及ぶ。88万8千円（[[2000年]]までの価格） - 130万円（[[2004年]]の2名1室の価格）という高額商品ながらも人気を呼び、毎年運行されている。1ヶ月にも及ぶ長期行程のため、途中数カ所でツアー参加者全員の健康診断を行うほか、車庫滞泊や[[バスガイド]]貸し出しなど、運行支援に[[JRバス]]各社も協力する。
{{Double image aside|left|644-2956 JHB U-MS726S HakonePass.jpg|180|644-2956 JHB U-MS726S NishiAtami.jpg|180|「日本一周バスの旅」 1995年3月25日 644-2956<br/>'''左'''：[[箱根峠]]にて '''右'''：[[伊東線]][[来宮駅]]前にて}}{{-}}

== 車両 ==
=== 概説 ===
[[トレードマーク]]は[[国鉄バス]]の伝統を受け継いだ[[ツバメ]]が使用されている。また、現在車体に表示されているロゴマークは略称の「JHB」をデザインしたものである。分社前は鉄道と同様に「JR」のロゴマークが使用されていた。

塗装デザインについては、路線車については国鉄色を踏襲し、塗り分けのみ一部変更したものであるが、貸切車・高速車においては、白をベースカラーとしてJR北海道のコーポレートカラーである萌黄色とアマンドピンクの帯を配したデザインが1987年に採用された。これはJRバス全体でも初のオリジナルカラーである<ref name="br96-39">[[バスラマ・インターナショナル]]96号（ぽると出版） p39</ref>。なお、国鉄末期にも[[札樽線 (ジェイ・アール北海道バス)|札樽線]]の高速車両において、それまでの国鉄バスとは全く異なるカラーリング（[[国鉄キハ183系気動車|183系500番台気動車]]と同一デザイン）を施したことがある<ref name="rj247-140">[[鉄道ジャーナル]]通巻247号（鉄道ジャーナル社・1987年6月号）p140</ref>。

車両は現在は国内4メーカーから導入しているが、国鉄バス時代の流れで[[日野自動車]]・[[いすゞ自動車]]製（純正車体及び[[スバルカスタマイズ工房|富士重工]]製）が多い<ref group="注">国鉄バス時代は原則、日野・いすゞの2社を導入していた。また、いすゞ車には日野車体を架装した車両も存在した。</ref>、[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]車は1989年に[[三菱ふそう・エアロエース|エアロクイーンM (P-MS729S) ]]を2両新車にて導入。路線車は1991年にK-MP118Nを中古にて初導入、新車は[[三菱ふそう・エアロスター|エアロスターM (U-MP618M) ]]を1993年に1両初導入。[[UDトラックス|日産ディーゼル（当時、現「UDトラックス」）]]車は2003年4月[[札幌市営バス]]路線の移譲に伴い、[[札幌市交通局]]が所有していた日産ディーゼル製の路線車も譲受した。なお2004年度には初の新車[[日産ディーゼル・スペースランナーRA| (KL-UA452MAN) ]]が2台導入された。中古車は1991年に[[神奈川中央交通]]の車両<ref group="注">いずれも呉羽自動車（現：[[三菱ふそうバス製造]]）製で、11mクラスのB35型ボディー「通称ブルドッグ」やエアロスターKを購入したが、2000年までに全車引退している。代わって、2008年より[[三菱ふそう・エアロミディMK|エアロミディMK]]、2010年よりニューエアロスターが増備されている。</ref>を購入したのが最初だったが、譲受車の導入はJRバスの中でも最も早かった。以後、本州からの譲受車を2000年以降積極的に導入している<ref group="注">現在は車両譲渡を極力認めていない（2008年以降は条件付で譲渡可）[[都営バス]]からの移籍車も在籍する。その中でも527-2302・2303・2304（1992年式都営Y代車・[[日野・ブルーリボン|日野U-HT2MLAA]]、2005年登録）は、同期に退役した車両が売却取り止めに伴う解体処分や[[スリランカ|スリランカ共和国]]の津波災害による救済措置としての譲渡が多かったなか、売却取り止め通達前に購入手続きが行われたため譲渡が認められた希少な例となっている。近年は他に[[淡路交通]]・[[西武バス]]・[[川崎鶴見臨港バス]]・[[京浜急行バス]]・[[横浜市営バス]]・[[相鉄バス]]・[[近鉄バス]]からも導入されているほか、[[ジェイアール東海バス]]の一般路線バス事業撤退や[[ジェイアールバス東北]]の一般路線縮小に伴い余剰となった車両も導入している。</ref>。

また、北海道のバス事業者としては比較的早い時期から低床化に取り組んでおり、1998年から[[ワンステップバス]]を、2003年から[[ノンステップバス]]が段階的に導入されている。2003年の[[札幌市営バス]]琴似営業所の路線移譲に際して、元市営バス車両が大量に移籍したが、移籍車の中には[[天然ガス自動車|CNGバス]]も含まれており、JRバスでは初のCNGバス導入となった。2006年4月1日の札幌地区における[[系統番号]]の付番方式変更を前に、札幌地区の車両の[[方向幕]]がすべてLED表示器に変更された。ワンマン機器については、音声合成放送装置は[[レゾナントシステムズ]]のネプチューンFC-5100/FC-6000/FC-7000B、[[運賃箱]]・整理券発行器は国鉄時代から継続して[[小田原機器]]<ref group="注">琴似を除く札幌圏の営業所が主にRX-FA-IV、琴似営業所は主にRX-FAN、様似営業所はRX-NZを使用している。</ref>、[[運賃表示器]]は[[レシップ]]製を採用している。なお、国鉄バスの車両に標準装備されていた表示灯つきスイッチ盤が、2006年の時点でも標準装備となっている<ref>バスラマ・インターナショナル96号「バス事業者訪問 No.100 JR北海道バス」p39</ref>。

深名線用の車両には主に観光仕様のエアロバス・スタンダードデッカー3台と[[三菱ふそう・エアロバスMM|エアロバスMM]]・9m車1台（トイレ付き）、[[三菱ふそう・エアロミディMJ|エアロミディ]]1台を使用。

高速車は、ポテトライナーには3列シート仕様の[[三菱ふそう・エアロエース|三菱エアロクイーンI]]（中古にて導入）を使用。高速あさひかわ号、高速流氷もんべつ号、[[日勝線|えりも号、ひろおサンタ号]]にはトイレやマルチステレオ搭載のハイデッカー車の[[日野・セレガ|日野セレガ]]・セレガR・FDが、高速おたる号にはトイレ無しのハイデッカー車がそれぞれ使用され、ネプチューン（[[レゾナントシステムズ]]）製のビジュアルコーダーを搭載し、液晶ディスプレイにて停留所案内など文字情報を提供している。
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ファイル:424-5340 Hokkaido U-MK218Jkai from Kanachu.jpg|中型路線バス車両の例（手稲営業所にて） 424-5340
ファイル:524-3693-JR-Hokkaido-P-MP118N.jpg|路線バス譲受車の例（帯広営業所にて1994年に撮影） 524-3693
ファイル:JRhokkaidobus 524-0904.JPG|路線バス向け車両の例（江別駅前にて） 524-0904
ファイル:JR Hokkaidō bus S022F 3075.JPG|高速バス向け車両の例（札幌駅前にて） 641-7915
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貸切車は以前は一般路線車と同様、いすゞおよび日野の2社体制だったが、1989年に三菱エアロクイーンM (P-MS729S) を2両新車にて導入。以降貸切車は主に三菱ふそう車が導入されている。旅行会社との契約貸切車も存在する。また、プロ野球[[北海道日本ハムファイターズ]]・Jリーグ[[コンサドーレ札幌]]の選手輸送用の車両もあり、一部車輌に語呂合わせの希望ナンバーを取得している。
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ファイル:JHB s200ka31.jpg|観光貸切車両の例（美瑛駅前にて）644-1954
ファイル:JR Hokkaidō bus S200F 2709.JPG|観光貸切車の例（[[博物館網走監獄]]にて）444-8806
ファイル:744-1956 Hokkaido U-MS729S JALSTORY.jpg|契約貸切車の例（北海道神宮前にて）744-1956
ファイル:JR Hokkaidō bus2139a.jpg|北海道日本ハムファイターズ選手輸送用 744-7952
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=== フロンティア号 ===
{{BusModelImage2|フロンティア号|ファイル:JR Hokkaido Bonnet Bus Fuso W80 Front.JPG|ファイル:JR Hokkaido Bonnet Bus Fuso W80 Rear.JPG|三菱W80改（呉羽車体）|right|180px}}
過去の車両で特筆されるのは、[[1990年]]から[[1995年]]まで運行された[[ボンネットバス]]「フロンティア号」(434-0001・札幌22か・8 44)である。

これは、[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]の[[4輪駆動]]トラックのシャーシに[[三菱ふそうバス製造|呉羽自動車工業（当時）]]でバス車体を架装した車両（三菱W80型・1970年式）で、当初は[[三菱マテリアル|三菱鉱業]]で使用され、1976年以降は[[栗沢町]]の伊藤鉱業で炭鉱の坑内作業員輸送に使用されていたが、車検切れの状態で放置されていた。伊藤鉱業の閉山を伝える新聞報道で、放置されていたボンネットバスが紹介されていたことに着目し、JR北海道が譲り受け、活用することになった。

1989年11月8日にまず[[三菱ふそうトラック・バス#販売会社一覧|北海道三菱ふそう（当時）]]に搬入され、ここではエンジンとシャーシといった走り装置を整備したほか、腐食の激しかったボンネット部分は新しい部品を取り付けた。その後[[北海道旅客鉄道苗穂工場|苗穂工場]]に移され、ここでは主に車体周りの修復と車内の整備を行ない、1990年4月に竣工した。塗装は1950年代の国鉄バス塗装（クリーム色と茶色）とされた。

導入後は「フロンティア号」という愛称が設定され、新札幌駅と開拓の村を結ぶ一般路線で土休日を中心に運行された。運行時には女性車掌も乗務し、乗車券も車内で発売していた。

当時としては唯一、稼動状態にある三菱製ボンネットバスであったが、部品確保の問題から1995年限りで運行を打ち切り、保存のため[[小樽市総合博物館|小樽交通記念館（当時）]]に寄贈された。

; 諸元
: 車名型式：三菱W80改
: 全長：8690mm
: 全幅：2480mm
: 全高：3350mm
: エンジン：6DB1型（165[[馬力]]）
: 乗車定員：51名

=== 車両称号 ===
原則として国鉄バスの附番法則をそのまま使用している。[[国鉄バス#車両称号]]を参照。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|group=注}}

== 出典 ==
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
* [[鉄道ジャーナル]]通巻287号（1990年9月号）「Bus Corner」
* バスジャパン・ハンドブックシリーズ8「北海道旅客鉄道」（1996年・BJエディターズ）ISBN 4795277877
* [[バスラマ・インターナショナル]]96号（ぽると出版）ISBN 4899800967

== 関連項目 ==
{{multimedia|ジェイ・アール北海道バスの画像}}
{{commonscat|JR Hokkaido Bus}}
* [[JRバス]]
* [[北海道の乗合バス事業者]]
* [[北海道の貸切バス事業者]]

== 外部リンク ==
* [http://www.jrhokkaidobus.com/ ジェイ・アール北海道バス]

{{JR}}
{{JR北海道}}
{{bus-stub}}
{{DEFAULTSORT:しえいああるほつかいとうはす}}
[[Category:ジェイ・アール北海道バス|*]]
[[Category:北海道地方の乗合バス事業者]]
[[Category:北海道地方の貸切バス事業者]]
[[Category:JRバス|社しえいああるほつかいとうはす]]
[[Category:JR北海道グループ]]
[[Category:1999年設立の企業]]
[[Category:札幌市中央区の企業]]