シメオン・サクスコブルクゴツキのソースを表示

{{基礎情報 君主
|人名=シメオン2世
|各国語表記={{Lang|bg|Симеон II}}
|君主号=[[ブルガリア君主一覧|ブルガリア国王]]
|画像=Kartichka-BRCY-Simeon II.JPG
|画像サイズ=
|画像説明=王太子時代のシメオンが描かれた切手（1939年）
|在位=[[1943年]][[8月28日]] - [[1946年]][[9月15日]]
|戴冠日=
|別号=
|全名={{Lang|bg|Симеон Борисов}}<br />シメオン・ボリソフ
|出生日={{生年月日と年齢|1937|6|16}}
|生地={{BGR1908}}、[[ソフィア (ブルガリア)|ソフィア]]
|死亡日=
|没地=
|埋葬日=
|埋葬地=
|配偶者1={{仮リンク|マルガリータ・ゴメス＝アセボ・イ・セフエラ|en|Margarita Gómez-Acebo y Cejuela}}
|子女=[[カルダム・サクスコブルクゴツキ|カルダム]]<br />[[キリル・サクスコブルクゴツキ|キリル]]<br />[[クブラト・サクスコブルクゴツキ|クブラト]]<br />{{仮リンク|コンスタンティン＝アセン・サクスコブルクゴツキ|en|Konstantin-Assen, Prince of Vidin|label=コンスタンティン＝アセン}}<br />{{仮リンク|カリーナ・サクスコブルクゴツカ|en|Princess Kalina of Bulgaria|label=カリーナ}}
|王家=[[ザクセン＝コーブルク＝ゴータ家|サクスコブルクゴツキ家]]
|王朝=
|父親=[[ボリス3世 (ブルガリア王)|ボリス3世]]
|母親=[[ジョヴァンナ・ディ・サヴォイア|イオアンナ・サヴォイスカ]]
|宗教=[[キリスト教]][[ブルガリア正教会|正教会]]
}}
'''シメオン・ボリソフ・サクスコブルクゴツキ'''（{{翻字併記|bg|'''Симеон Борисов Сакскобургготски'''|'''Simeon Borisov Sakskoburggotski'''}}、[[1937年]][[6月16日]] - ）は、[[ブルガリア王国 (近代)|ブルガリア王国]]の最後の[[ブルガリア君主一覧|国王]]（在位：[[1943年]][[8月28日]] - [[1946年]][[9月15日]]）、[[ブルガリア|ブルガリア共和国]]の[[ブルガリアの首相|首相]]（在任：[[2001年]][[7月24日]] - [[2005年]][[8月17日]]）。国王在位中の呼称は'''シメオン2世'''。サクスコブルクゴツキ家は[[ドイツ]]貴族[[ザクセン＝コーブルク＝ゴータ家]]の分家（「サクスコブルクゴツキ」とはこれを[[ブルガリア語]]化したもの<ref>実際のブルガリア語の発音では、同じ子音クラスタ内の子音は有声化・無声化の影響を受けるため、{{Lang|bg|Сакскобургготски}}の{{Lang|bg|-гг-}}の部分が「クゴ」と発音されることはない。従って発音上は'''サクスコブルゴツキ'''が近い。</ref>）で、同じくザクセン＝コーブルク＝ゴータ家から分かれた[[イギリス]]や[[ベルギー]]の王家とは同族である。

サクスコブルクゴツキの日本語表記としては、'''サクスコブルゴツキ'''、'''サクスコブルゴッツキー'''<ref>http://www.jetro.go.jp/biz/world/europe/middle_east/ 中東欧情報 - 欧州 - ジェトロ</ref>などの表記も見られる。なお、[[日本|日本国]][[外務省]]による公式表記は'''サクスコブルク'''となっている<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bulgaria/index.html 外務省: ブルガリア共和国</ref>。

== 経歴 ==
=== 亡命まで ===
ブルガリア王[[ボリス3世 (ブルガリア王)|ボリス3世]]と王妃[[ジョヴァンナ・ディ・サヴォイア|イオアンナ]]の第2子（長男）として[[ソフィア (ブルガリア)|ソフィア]]に生まれる。第1子は長女[[マリヤ・ルイザ・ブルガルスカ|マリヤ・ルイザ]]で、弟妹はいない。[[第二次世界大戦]]中の[[1943年]]、父王ボリス3世が急死したことを受けて、シメオン2世として6歳で即位し、叔父の[[キリル (プレスラフ公)|プレスラフ公キリル王子]]、首相[[ボグダン・フィロフ]]らの[[摂政]]団が政務を執った。終戦後の[[1946年]]に[[ブルガリア人民共和国]]が成立して王制が廃止されたため（キリルとフィロフは[[1945年]]に処刑されている）、9歳の時に母后らとともにブルガリアを後にして[[エジプト]]へ亡命した。その後、亡命先を[[スペイン]]に変更した。スペインに移った後は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[アメリカ陸軍|陸軍]]士官になったり実業家として生計を立てていた。

=== 帰国と政治活動 ===
[[ファイル:Vladimir Putin 3 June 2002-1.jpg|left|thumb|200px|サクスコブルクゴツキ首相と[[ウラジーミル・プーチン|プーチン]]大統領（2002年、モスクワにて）]]
{{政治家
|人名=シメオン・サクスコブルクゴツキ
|各国語表記={{Lang|bg|Симеон Сакскобургготски}}
|画像=Simeon II of Bulgaria.jpg
|画像説明=シメオン・サクスコブルクゴツキ（2005年）
|国略称={{BGR}}
|出身校={{仮リンク|ヴァリー・フォージ軍学校|en|Valley Forge Military Academy and College}}
|前職=実業家
|現職=
|所属政党={{仮リンク|安定と進歩のための国民運動|en|National Movement for Stability and Progress}}
|称号・勲章=
|親族（政治家）=
|サイン=Signature of Simeon Saxe-Coburg-Gotha.png
|ウェブサイト=http://www.kingsimeon.bg/
|サイトタイトル=Н.В. Цар Симеон II{{bg icon}}{{en icon}}
|国旗=BGR
|職名=第48代[[ブルガリアの首相|ブルガリア共和国首相]]
|内閣=
|就任日=[[2001年]][[7月24日]]
|退任日=[[2005年]][[8月17日]]
|元首職=大統領
|元首={{仮リンク|ペタル・ストヤノフ|en|Petar Stoyanov}}<br />[[ゲオルギ・パルヴァノフ]]
}}
{{Commonscat|Simeon II of Bulgaria|シメオン2世}}
[[1996年]]、50年ぶりに祖国であるブルガリアに帰国。政治的な意図はなく、[[東欧革命]]後の民主化を象徴する出来事の一つという意味以外は持っていなかった。ところが当時のブルガリアの経済改革がうまく行っておらず、元国王という肩書きと「[[西側諸国|西側]]」で実業家をしていたという経歴から、次第にシメオン2世に対する期待が高まった。これを受けたシメオン2世は、[[2001年]]に「シメオン2世国民運動」（[[2007年]]に[[安定と進歩の国民運動]]に改名）を結成し党首に就任、[[2001年ブルガリア国民議会選挙|総選挙]]で議席の半数を獲得して首相に就任した。その後、ブルガリアの経済改革はシメオンの手腕によって回復方向に転じた（首相退任後のことであるが、[[2007年]]には[[欧州連合]]へ加盟に至った）。

元国王が祖国の首相として復帰した、というニュースは旧東欧が[[共産主義]]化した時に王位を追われた元国王・王族たちに一縷の希望を与えたが、シメオン2世に続いて祖国の政界に影響を与えるような存在になった人物は、他にはまだ出ていない（[[欧州議会]]の議員となった[[オットー・フォン・ハプスブルク]]のような例はある）。首相就任の際の共和国憲法への宣誓は王位放棄とも受け取られたが、自身は「王制復活の是非はブルガリア国民が決めること」とだけ述べ、復位の是非に関する直接的な言明はない。

[[2005年]]6月20日の[[2005年ブルガリア国民議会選挙|総選挙]]において党は20%の得票にとどまり、31%の[[ブルガリア社会党|社会党]]の後塵を拝した。社会党の組閣は難航し、結局8月15日に社会党[[セルゲイ・スタニシェフ]]首班内閣に連立参加することで決着し、シメオンは首相の座を譲った。

== 家族・人物 ==
* スペイン貴族の[[マルガリータ・ゴメス＝アセボ・イ・セフエラ]]と亡命時代の[[1962年]]にスペインで結婚し、4男1女をもうけた。
** [[カルダム・サクスコブルクゴツキ|カルダム]]（[[1962年]] - ） [[ヴェリコ・タルノヴォ|タルノヴォ]]公爵
** [[キリル・サクスコブルクゴツキ|キリル]]（[[1964年]] - ） [[プレスラフ]]公爵
** [[クブラト・サクスコブルクゴツキ|クブラト]]（[[1965年]] - ） [[パナギュリシテ]]公爵
** [[コンスタンティン＝アセン・サクスコブルクゴツキ|コンスタンティン＝アセン]]（[[1967年]] - ） [[ヴィディン]]公爵
** [[カリーナ・サクスコブルクゴツカ|カリーナ]]（[[1972年]] - ） スペインの探検家[[キティン・ムニョス]]と結婚

* [[ブルガリア正教会]]に属する[[正教会]]の信徒である。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

{| class="navbox collapsible collapsed" style="width:100%; margin:auto;"
|-
! style="background:#ccf;"|地位の継承
|-
|
{{s-start}}
{{s-hou|[[ザクセン＝コーブルク＝ゴータ家|サクスコブルクゴツキ家]]|1937年|6月16日|||[[ヴェッティン家|ヴェッティン]]}}
{{s-reg}}
{{s-bef|before=[[ボリス3世 (ブルガリア王)|ボリス3世]]}}
{{s-ttl|title=[[ブルガリア君主一覧|ブルガリア国王]]|regent1=（摂政）[[キリル (プレスラフ公)|キリル・プレスラフスキ]]|years=1943年 - 1946年}}
{{s-non|reason=[[ブルガリア人民共和国]]成立}}
|-
{{s-gov}}
{{s-bef|before=[[ボリス3世 (ブルガリア王)|ボリス3世]]<br />''{{small|[[ブルガリア君主一覧|ブルガリア国王]]}}''}}
{{s-ttl|title=ブルガリアの元首<br />{{small|''[[ブルガリア君主一覧|ブルガリア国王]]''}}|regent1=（摂政）[[キリル (プレスラフ公)|キリル・プレスラフスキ]]|years=1943年 - 1946年}}
{{s-aft|after=[[:en:Vasil Kolarov|ヴァシル・コラロフ]]<br />''{{small|[[ブルガリアの大統領|臨時評議会議長]]}}''}}
|-
{{s-off}}
{{s-bef|before=[[:en:Ivan Kostov|イヴァン・コストフ]]}}
{{s-ttl|title=[[ブルガリアの首相]]|years=2001年 - 2005年}}
{{s-aft|after=[[セルゲイ・スタニシェフ]]}}
{{s-end}}
|}

{{DEFAULTSORT:さくすこふるくこつき しめおん}}
[[Category:近代ブルガリア王|しめおん2]]
[[Category:幼君|しめおん2]]
[[Category:ブルガリアの首相]]
[[Category:ブルガリアの政治家]]
[[Category:アメリカ合衆国陸軍の軍人]]
[[Category:スペインの実業家]]
[[Category:金羊毛騎士団員]]
[[Category:ブルガリアの正教徒]]
[[Category:ブルガリアの亡命者]]
[[Category:ソフィア出身の人物]]
[[Category:1937年生]]
[[Category:存命人物]]