コンスタンティノス2世 (ギリシャ王)のソースを表示

{{基礎情報 君主
|人名       =コンスタンティノス2世
|各国語表記 ={{Lang|el|Κωνσταντίνος Β΄}}
|君主号     =[[ギリシャ王国|ギリシャ]][[ギリシャ国王の一覧|国王]]
|画像       =King Constantine.jpg
|画像サイズ =
|画像説明   =コンスタンティノス2世（1997年）
|在位       =[[1964年]][[3月6日]] - [[1973年]][[6月1日]]
|戴冠日     =
|別号       =
|全名       ={{Lang|el|Κωνσταντίνος}}<br />コンスタンディノス
|出生日     ={{生年月日と年齢|1940|6|2}}
|生地       ={{GRC1935}}、[[アテネ]]、[[:en:Psychiko|プシヒコ]]
|死亡日     =
|没地       =
|埋葬日     =
|埋葬地     =
|継承者     =
|継承形式   =
|配偶者1    =[[アンナ＝マリア (ギリシャ王妃)|アンナ＝マリア・ティス・ザニアス]]
|子女       =[[アレクシア (ギリシャ王女)|アレクシア]]<br />[[パウロス (ギリシャ王太子)|パウロス]]<br />[[ニコラオス・ティス・エラザス (1969-)|ニコラオス]]<br />[[セオドラ (ギリシャ王女)|セオドラ]]<br />[[フィリッポス (ギリシャ王子)|フィリッポス]]
|王家       =[[グリュックスブルク家|グリクシンブルグ家]]
|王朝       =
|王室歌     =
|父親       =[[パウロス1世 (ギリシャ王)|パウロス1世]]
|母親       =[[フリデリキ (ギリシャ王妃)|フリデリキ・トゥ・アノヴェル]]
|宗教       =[[キリスト教]][[ギリシャ正教会|正教会]]
|サイン     =
}}
{{Greek Royal Family}}
'''コンスタンティノス2世'''（{{翻字併記|el|'''Κωνσταντίνος Β΄''', τέως Βασιλεύς των Ελλήνων|Konstantinos II,teos Basilevs ton Ellinon}}、[[1940年]][[6月2日]] - ）は、[[ギリシャ王国]]の最後の[[ギリシャ国王の一覧|国王]]（在位：[[1964年]][[3月6日]] - [[1974年]][[12月8日]]）。

== 経歴 ==
[[パウロス1世 (ギリシャ王)|パウロス1世]]と旧[[ハノーファー王国|ハノーファー王家]]出身の[[フリデリキ (ギリシャ王妃)|フリデリキ]]王妃の第2子として生まれた。姉は[[スペイン]]国王[[フアン・カルロス1世 (スペイン王)|フアン・カルロス1世]]の王妃[[ソフィア (スペイン王妃)|ソフィア]]。[[1960年]]、20歳のときに[[ローマオリンピック]]に出場し、[[セーリング]]のドラゴン級で[[金メダル]]を獲得した。

[[1964年]]、父パウロス1世の死去により即位した。同年、[[デンマーク]]女王[[マルグレーテ2世 (デンマーク女王)|マルグレーテ2世]]の妹である[[アンナ＝マリア (ギリシャ王妃)|アンナ＝マリア]]と結婚した。姉妹とコンスタンディノス2世は、ともにデンマーク国王[[クリスチャン9世 (デンマーク王)|クリスチャン9世]]の玄孫に当たり、[[グリュックスブルク家]]の同族であった。

国王としては[[ギリシャの首相|首相]]の[[ゲオルギオス・パパンドレウ]]と緊張関係にあり、[[ギリシャ軍|国軍]]の指揮権を巡り争った。 パパンドレウは[[1965年]]に辞任し、政局が不安定化したため、[[1967年]]4月21日に軍事クーデターが生じた。同年12月にコンスタンディノスは家族を連れて[[ローマ]]に脱出した。その後も国王不在のまま、形だけの君主制が続いていたが、[[1973年]]に[[ギリシャ軍事政権|軍事政権]]は君主制を廃止し、共和制を宣言した。1974年には[[コンスタンディノス・カラマンリス]]率いる民主化政権のもとで2度目の[[国民投票]]が行われ、大差をつけて正式に君主制の廃止が決定した。

ギリシャの民衆と政治家の中には、軍事クーデター前後における政治の混乱を、コンスタンディノス2世が原因だとする意見が強い。パウロス1世とギリシャ共和国双方で首相を務め、後には大統領も務めたカラマンリスは、コンスタンディノス2世を「パウロス1世のわんぱく坊主」だと軽蔑していた。他の政治家の中には単に馬鹿者と呼ぶ者もいる。国民投票の動向が決定した[[1974年]][[12月8日]]のラジオ演説でカラマンリスは、「今日、国家の癌が国民全体により否定された」と述べた。これは当時の世論を如実に物語っている。

=== 亡命後 ===
コンスタンディノス2世は長年にわたり、王室財産に対する権利やギリシャの市民権を主張していたが、[[ペルソナ・ノン・グラータ]]としてギリシャ共和国への一時帰国を拒否された。コンスタンディノスが初めて一時帰国を果たしたのは[[1981年]]、王太后フレデリキを[[タトイ]]にある王家の墓所に葬るためであった。[[2004年]]にも一時帰国し、[[アテネ]]で行われた[[アテネオリンピック (2004年)|第28回夏季オリンピック大会]]では[[国際オリンピック委員会]]委員として出席した。[[12月24日]]には旧王宮（現大統領宮殿）を訪れ、[[コンスタンディノス・ステファノプロス]][[ギリシャの大統領|大統領]]と会談している。

王室財産問題でギリシャ政府を[[欧州人権裁判所]]に提訴するために、名字を名乗る必要に迫られた際、コンスタンディノスは[[ギリシャ語]]で「ギリシャの」を意味する{{Lang|el|της Ελλάδας}}（ティス・エラザス）に決めた。これは[[スペイン語]]では{{Lang|es|de Grecia}}（デ・グレシア）となり、アテネ・オリンピックで一時帰国した際には、スペイン語名{{Lang|es|Constantino de Grecia}}（コンスタンティノ・デ・グレシア）で、[[ギリシャ王室|王室]]とつながりの深いデンマークの[[パスポート#種類・様態|外交パスポート]]を持って入国した。<!--英語版より-->

現在は家族と共に[[ロンドン]]に在住する。[[チャールズ (プリンス・オブ・ウェールズ)|チャールズ王太子]]（男系の又従兄弟同士である）とは親しい間柄であり、[[ウィリアム (ケンブリッジ公)|ウィリアム王子]]の名付け親でもある。王制が廃止された後は、広義の[[王位請求者]]に含まれることもある。

== 家族 ==
[[アンナ＝マリア (ギリシャ王妃)|アンナ＝マリア]]王妃との間に3男2女をもうけた。
* [[アレクシア (ギリシャ王女)|アレクシア]]王女（1965年 - ）
* [[パウロス (ギリシャ王太子)|パウロス]]王子（1967年 - ） 元王太子
* [[ニコラオス・ティス・エラザス (1969-)|ニコラオス]]王子（1969年 - ）
* [[セオドラ・ティス・エラザス (1983-)|セオドラ]]（1983年 - ）
* [[フィリッポス・ティス・エラザス (1986-)|フィリッポス]]（1986年 - ）

== 外部リンク ==
* [http://www.greekroyalfamily.org/ ギリシア王室公式ウェブサイト]

[[ファイル:Royal Wedding Stockholm 2010-Konserthuset-412.jpg|thumb|left|250px|コンスタンディノス2世夫妻（2010年、ストックホルム）]]
{{MedalTop}}
{{MedalSport|[[セーリング|ヨット]]}}
{{MedalGold|[[ローマオリンピック|1960]]|ドラゴン級}}
{{MedalBottom}}
{{commonscat|Constantine II of Greece|コンスタンディノス2世}}

{{Start box}}
  {{Succession box|title=[[ギリシャ国王の一覧|ギリシャ国王]]|years=1964年 - 1974年|before=[[パウロス1世 (ギリシャ王)|パウロス1世]]|after=（王制廃止）}}
　{{英王位継承box|before=Mireille Prinzessin von Hanover|orderprec=|thisnote=（[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]の娘[[ヴィクトリア (ドイツ皇后)|ヴィッキー]]の子孫）|after=[[イリニ (ギリシャ王女)|イリニ]]|afternote=ギリシャ王女}}
{{End box}}

{{DEFAULTSORT:こんすたんていのす2}}
[[Category:ギリシャ国王]]
[[Category:ギリシャ王室]]
[[Category:グリュックスブルク家ギリシャ系]]
[[Category:金羊毛騎士団員]]
[[Category:ギリシャの正教徒]]
[[Category:イギリスの正教徒]]
[[Category:ギリシャの亡命者]]
[[Category:ギリシャのヨット選手]]
[[Category:ギリシャのオリンピック選手]]
[[Category:ギリシャのオリンピック金メダリスト]]
[[Category:国際オリンピック委員会委員]]
[[Category:アテネ出身の人物]]
[[Category:1940年生]]
[[Category:存命人物]]