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{{Otheruseslist|自動車のジャンル|[[現代自動車|ヒュンダイ]]の車種|ヒュンダイ・クーペ|パン|フランスパン|サッカー選手|グレゴリー・クーペ|歌手・元落語家|クーペ (歌手)}} {{Pathnav|自動車|frame=1}} [[Image:2006-Pontiac-GTO.jpg|250px|right|thumb|[[ポンティアック・GTO]](ノッチバッククーペ)]] '''クーペ'''([[フランス語|仏]]: {{lang|fr|coupé}})とは、[[自動車]]のボディタイプのひとつである。[[スポーツ]]性や運転の楽しさを優先したクーペは'''スポーツクーペ'''という。 == 概要 == {{Double image aside|right|Aston Martin DB9 - Birmingham - 2005-10-14 (2).jpg|200|Aston Martin DB9 - Birmingham - 2005-10-14.jpg|200|[[アストンマーチン・DB9]]}} {{Double image aside|right|Maserati GranTurismo front 20071104.jpg|190|Maserati GranTurismo rear 20071104.jpg|210|[[マセラティ・グラントゥーリズモ]]}} 自動車のボディタイプとしての意味においては、[[フランス語]]圏以外でも'''coupé'''のようにeの上に[[アキュート・アクセント|アクサンテギュ]]を付けて綴られる例がしばしば見られる。フランス語発音は{{IPA|kupe}}(クペ)(クッペ<ref>アポロ仏和辞典([[角川書店]] ISBN 4-04-012700-5)による発音のカタカナ表記より</ref>)、[[イギリス英語]]発音は{{IPA|kuːˈpei}}(クー'''ペイ''')、[[カナダ英語]]および[[アメリカ英語]]発音は{{IPA|ˈkuːp}}('''クー'''プ)。 クーペという単語は[[フランス語]]で「切られた[[馬車]]」を意味するcarrosse coupé<ref>[[コッペパン]]の「コッペ」と同義である。</ref>より来ている。carrosse coupéは2人用の客室を備えた有蓋馬車で、向かい合った二列の座席がある馬車を途中で切った形をしている。最初は2人乗りで2ドアの自動車のうち、固定された屋根を備える自動車を指す言葉として用いられてきたが、最近ではそれのみならず、スポーティなスタイルを持つ自動車という意味で、4ドア車にも用いられている。 以前はクーペと固定式[[ハードトップ]]とは「[[ピラー|Bピラー]]」(前から2番目の窓柱)の有無で区別されており、[[1950年代]]から[[1970年代]]のように両雄が並び立つ時代もあった<ref>当時のハードトップに4ドア車は少なく、主に2ドアか3ドアハッチバックであった。</ref>。[[ビッグスリー]]や[[トヨタ自動車|トヨタ]]のように多数の車種をラインナップする[[自動車産業|メーカー]]では、ひとつの車種、または[[姉妹車]]にノッチバックとファストバックのクーペ、あるいはハードトップとクーペの両方を用意する例も見られた<ref>[[フォード・マスタング]]やTE37[[トヨタ・カローラレビン|カローラレビン]]/TE47[[トヨタ・スプリンタートレノ|スプリンター・トレノ]]など。</ref>。1970年代以降、Bピラーを持つ「ピラードハードトップ」の増加により、クーペとハードトップの定義は曖昧なものとなって行った。 クーペのスタイルには、「Cピラー」<ref>リアピラー:一番後ろの窓柱。車種によってはA、B二つのピラーしか持たないものもある。</ref>の下端とリア[[デッキ]]との間に「[[ノッチ]]」を持つものと、屋根から車体後端までなだらかな線(面)で繋いだものとに大別できる。前者を「[[ノッチバック]]」、後者を「[[ファストバック]]」と呼ぶが、これは単に「バック」(背中)の形状を指す用語で、クーペのみに当てはまるものではなく、[[セダン]]にも、ファストバックは存在する。 ノッチバッククーペは、ほとんどの場合、独立した[[トランク]]リッド(トランクルームのふた)を持つが、ファストバックの中にはトランクリッドを止め、利便性向上のため、さらに開口部の大きなバックドアを持つ「[[ハッチバック]]」スタイルとなったものも多い。車室とラゲッジスペースを繋げて利用できる「トランクスルー」構造は、どちらのバック形状にも見られる。 ノッチバックとファストバックの境界線が以前ほどはっきりしなくなった上に、メーカーによっては2ボックス型のハッチバックや、サッシレスドアを持つ4ドア車、更にはクロスオーバーSUVでもクーペを名乗るものが現れ、多様化が進んでいる。 == クーペの種類 == === ノッチバッククーペ === [[画像:Toyota Soarer 30 012.JPG|thumb|[[トヨタ・ソアラ]](3代目)]] {{See also|ノッチバック}} [[ボンネット]]、車室、トランクルームの3つの箱からなるスリーボックススタイル。一般的なノッチバックセダンと同様に落ち着いた印象を与え、高級やフォーマルといったキャラクター付けのために用いられ<ref>米[[フォード・モーター|フォード]]は初代[[フォード・マスタング]]で、「マッハ1」や「コブラ」などのスポーツ系モデルをファストバック、「グランデ」を始めとするラグジュアリー系モデルをノッチバックとしており、マスタングをベースとしたやや上級(高額)の[[マーキュリー・クーガ]]もノッチバックとするなどの使い分けを行なっていた。</ref>、[[オペラウインドウ]]を持った[[ランドーレット|ランドウトップ]]など、リアピラーに特徴を持たせる場合は特に有効なスタイルとなる。 実用面では、後席のヘッドクリアランスや、トランクリッドの開口面積を確保しやすい。 {{-}} === ファストバッククーペ === [[Image:Porsche 911 2.4 001.jpg|thumb|[[ポルシェ・911#911型(通称ナロー911、1963年~1974年)|ポルシェ911 2.4]]<br />34年間同じフォルムを守り通したファストバッククーペの代表格]] リアウインドウが比較的寝かされ、明確なノッチとリア[[デッキ]]を持たないスタイル。<!-- セミノッチについては、あえて分ける必要はないと思いました。 --> 独立したトランクリッドを持つものと、開口部の大きなバックドアをもつ[[ハッチバック]]とがある。ハッチの開き方には、跳ね上げ式と横開き式がある。日本車では跳ね上げ式が主流である。 [[セダン]]にもファストバックはあり、[[サーブ・オートモービル|サーブ]]では[[コンビ]]クーペ([[:en:Combi coupé|Combi coupé]]、この場合のコンビは[[ステーションワゴン]]の意)、[[メルセデス・ベンツ CLSクラス]]は4ドアクーペという商標となっている。 {{-}} === カムテール === [[Image:Alfa Romeo Giulia TZ (3).JPG|thumb|[[アルファロメオ・ジュリア|アルファロメオ・TZ2]]<br />コーダ・トロンカ(カムテール)の例]] ファストバックの類型で、屋根からのラインが下がりきる前にボディー後端をすっぱりと切り落とした形状のものを、特に「カムバック」([[:en:Kammback|Kammback]] [[アメリカ英語|米語]])、「カムテール」(Kammtail [[英語]])、または「コーダ・トロンカ」(coda tronca [[イタリア語|伊語]])などと呼ぶ。 [[1930年代]]に[[スイス]]人のウニベルト・カム[[博士]]<ref name="CG1106">沼田亨「コーダ・トロンカ大集合」『カーグラフィック 2011年6月号』 カーグラフィック、2012年、198頁。 </ref>が提唱した「[[流体]]の中を進むもっとも効率の良い形とされる[[魚類]]のような[[流線型]]の物体の場合、その後端を切り落としても[[抗力|抵抗]]はほとんど増加しない」という理論に基づくデザインである。「カム」は博士の名に由来し、「コーダ・トロンカ」は切断された(トロンカ)[[尾]]([[コーダ]])の意味する<ref name="CG1106"/>。 全長の短縮による軽量化と運動性の向上が期待できることから、まず[[レーシングカー]]に採用され、[[1960年代]]以降はスポーティーなイメージや空力性能の良さを形でアピールする意味もあり、カムテールを取り入れる市販車が相次いで現れた。 {{-}} === その他の呼称 === ; ハーフコンストラクトクーペ : 4シーターセダンの屋根を抑えて、2シーターまたは2+2シーターにした形状の、スポーティークーペ全般をいう。 [[Image:SeriesoneJag.jpg|thumb|フィクストヘッドクーペ<br />[[ジャガー・Eタイプ]] Sr-1 FHC]] ; フィクスト(フィックスド)ヘッドクーペ (FHC) : もともと[[オープンカー|オープンモデル]]として開発された自動車に、固定式の屋根を設けたモデルをいう。これはイギリスが発祥の言葉である。 {{-}} [[Image:Jaguar XK 120 SE DHC green vr.jpg|thumb|ドロップヘッドクーペ<br />[[ジャガー (自動車)|ジャガー]]・XK120 SE DHC]] ; ドロップヘッドクーペ (DHC) : [[幌]]を持つオープンモデルではあるが、[[ドイツ車]]での[[カブリオ]]同様、幌が一重ではなく完全な内張りを持っており、屋根を閉じればほぼクーペと同等の居住空間を得ることができるモデルを指す。この言葉もイギリスで生まれた言葉である。 {{-}} == クーペ車種の動向 == === アメリカ合衆国 === {{節stub}} === 日本 === [[1980年代]]後半から[[1990年代]]初頭の[[バブル景気]]と相まって、非実用的で趣味性の強い車種([[スポーツカー]]や[[スペシャルティカー]])が好まれるようになった。こうした中で、[[日産・シルビア]]、[[トヨタ・セリカ]]、[[ホンダ・プレリュード]]、[[ホンダ・インテグラ]]などの2ドアクーペが、若者たちのデートカーとして大きなブームとなった。 しかし、1990年代後半の[[バブル崩壊]]以降は[[スズキ・ワゴンR]]や[[ホンダ・オデッセイ]]といった、実用性を重視した[[ミニバン]]や[[トールワゴン]]がヒットし、スタイリング重視ゆえ後部座席の居住性や乗降面でこれらに比べ圧倒的に劣るクーペは敬遠されるようになっていった。さらに[[2000年代]]以降には、[[原油価格]]の高騰を受けて経済的な[[軽自動車]]や[[コンパクトカー]]の売上が高まっていった。<ref>『社団法人 日本自動車販売協会連合会』統計データより</ref> 依然としてごく一部では根強い人気がある車種もあるものの、全体としては軽自動車やコンパクトカーも含めてクーペ系車種は一連の[[セダン]]系車種よりも一足先に各モデルが順次廃止・削減・淘汰され、各メーカーの現行ラインナップでは1から2車種しかない状態が続いている。また、三菱のように日本国外向けにはクーペのラインナップがあっても、日本のクーペ市場からは撤退している状態のメーカーもある。[[三菱自動車工業|三菱]]は、[[2000年]]の[[三菱・GTO|GTO]]・[[三菱・FTO|FTO]]・[[三菱・ミラージュ|ミラージュアスティ]]生産終了以降、クーペ市場から事実上撤退した。[[レクサス|レクサスブランド]]を除く[[トヨタ自動車|トヨタ]]も、2000年代末にクーペ市場からは一旦撤退した。[[富士重工業|富士重工]](以下[[スバル]])は、[[1996年]]の[[スバル・アルシオーネSVX|アルシオーネSVX]]生産終了をもってクーペ専用車種を廃止し、その後[[2000年]]の[[スバル・インプレッサ|インプレッサ]]のモデルチェンジをもってクーペ市場から一旦撤退した。 こうした中で、一貫してクーペ系車種をラインアップさせていたのは日産自動車である([[日産・スカイライン|スカイライン]]、[[日産・フェアレディZ|フェアレディZ]])。 トヨタは、スバルとの資本提携の一環としてクーペスタイルのスポーツモデルを共同開発<ref>コンセプトモデルFT-86</ref>することになり、2012年[[トヨタ・86]]/[[スバル・BRZ]]として発売されることになったことで、トヨタとスバルでクーペの設定が復活することとなった。[[本田技研工業|ホンダ]]は[[2006年]]の[[ホンダ・インテグラ|インテグラ]]の生産終了を持ってクーペ市場から撤退したが、[[2010年]]に[[ハイブリッドカー]]専用車種の[[ホンダ・CR-Z|CR-Z]]で再参入した。 == クーペ一覧 == [[:Category:クーペ|クーペのカテゴリ]]を参照。 == ギャラリー == この節では変り種のクーペを紹介する。 <gallery> File:Maserati merak.jpg|[[マセラティ・メラク]]<br />リアピラー後に跳び梁=フライングバットレスを追加してまでファストバック風のラインとしている Image:1989.jaguar.xj-s.arp.jpg|[[ジャガー・XJS|ジャガー・XJ-S Sr-1]]<br />リアウインドウを立て、Cピラーをヒレ状にすることで、トランクリッドの大きさの確保と流麗なラインの両立を狙った Image:Mazda121left 02.jpg|[[マツダ・コスモ|マツダ・コスモL]]<br />日本車では数少ないランドウトップ。 Image:Isuzu_Piazza_(1981-1992).jpg|[[いすゞ・ピアッツァ]](初代)<br />2ボックスのハッチバッククーペ File:Mazda-r360-coupe01.jpg|[[マツダ・R360クーペ]]<br />[[軽自動車]]におけるノッチバッククーペの代表のひとつ </gallery> <gallery> Image:Saab900cc.jpg|[[サーブ・900]][[:en:Combi coupé|コンビクーペ]]<br />[[セダン]]ながら大きな[[ハッチバック|ハッチ]]を備え、コンビ([[ステーションワゴン|ワゴン]])クーペの商標を持つ Image:Mercedes-Benz_CLS_320_CDI.jpg|[[メルセデス・ベンツ CLSクラス|メルセデス・ベンツ CLS]]<br />4ドアクーペと呼ばれるが、[[セダン]]として扱われることもある。 Image:MazdaRx-8.JPG|[[マツダ・RX-8]]<br />4ドアクーペとして扱われる。 Image:Mazda 323f green front 20080301.jpg|[[マツダ・ファミリアアスティナ]]<br />5ドアクーペとして扱われる。 </gallery> == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == * [[クーペカブリオレ]] * [[ハードトップ]] * [[ファストバック]] * [[ノッチバック]] * [[ハッチバック]] * [[Tバールーフ]] * [[グランツーリスモ]] * [[オープンカー]] * [[スポーツカー]] * [[スペシャルティカー]] * [[ランドーレット]] {{DEFAULTSORT:くへ}} [[Category:クーペ|*]] [[Category:乗用車のボディスタイル]] [[Category:フランス語の語句]] [[fr:Type de carrosserie#Coupé]]
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