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'''カルトヴェリ語族''' (ქართველური ენები) は、[[グルジア]]国内で話されている[[グルジア語]]、[[メグレル語]]、[[スヴァン語]]、主に[[トルコ]]国内で話されている[[ラズ語]]の4つの言語から成る。[[チェチェン語]]などを含む[[北東コーカサス語族]](ナフ・ダゲスタン語族)、[[アブハズ語]]などを含む[[北西コーカサス語族]](アブハズ・アディゲ語族)とともに、しばしば[[コーカサス諸語]]とまとめられるが、南コーカサス語族と他の2つの語族とのあいだの系統関係は実証されていない。 メグレル語とラズ語は比較的近い関係にあり、両者をまとめてザン語派、あるいはザン語(Zan)と呼ぶ。4つの言語のうち、グルジア語だけが1500年以上の文字言語としての伝統を持ち、話者の数ももっとも多い。グルジア語は、ほぼすべてのメグレル語とスヴァン語の話者、一部のラズ語の話者にとっての文章語でもある。スヴァン語は約3万人の話者を持つが、消滅が危惧されている。 歴史的な分岐の順番とその時期について、次のような推定がなされている。紀元前1000年ごろまでにまずスヴァン語が[[祖語]]から分かれ出た。その後、グルジア語が、紀元前後ごろにザン語派(メグレル語・ラズ語)と分かれた。メグレル語とラズ語が分かれたのは約1200年前と考えられる。 4つの言語に共通する特徴として、[[放出音]]の存在、[[能格]]を含む10弱の[[格]]の区別、[[動詞]]が[[主語]]のみならず[[直接目的語]]や[[間接目的語]]の[[人称]]・[[数 (文法)|数]]も標示することなどが挙げられる。[[子音]]や[[母音]]の組織はほぼ同じであるが、スヴァン語のいくつかの方言は多くの母音を区別する。現代のラズ語には[[トルコ語]]の影響が強く認められる。 [[Category:グルジアの言語|みなみこかさすこそく]] [[Category:カフカス|みなみこかさすこそく]] [[Category:語族|みなみこかさすこそく]]
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