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'''エンスージアスト'''(enthusiast)とは、「[[熱狂]]的な支持者」といったような意味を持つ。 == 原義 == === 古代ギリシア === [[ギリシア語]]の '''enthousiasmos''' が[[語源]]。エンスージアストの元となった語、エンスージアズム (enthusiasm) は古来、「[[霊感]](インスピレーション)、([[霊魂|霊]]などに)とり憑かれること」を意味し、エンスージアストは「霊にとり憑かれた人」を意味した。 [[アポロン]]が[[ピュトン|ピュティア]]に、[[ディオニュソス]]が[[マイナス (ギリシア神話)|マイナス]](Maenads:ディオニソスのグルーピーの女達)にしたように、[[古代ギリシア]]人にとっては霊がとり憑いて出現すること(マニフェステーション)がエンスージアズムであった。 エンスージアズムは他に、「[[意識]]の転送」も意味した。[[ソクラテス]]は「詩人のインスピレーションとはエンスージアズムの一形態である」と言っている。神の意識が転送されてインスピレーションを受けることもエンスージアズムであった。 エンスージアズムが使用される文脈は、宗教的な意味をもっており、宗教的な霊感や宗教的な熱狂状態に限られていた。 === 英語 === 英語での汎用辞書として最初に編纂された[[ジョンソン辞典]](''Johnson's Dictionary''、正式名称: ''[[:en:A Dictionary of the English Language|A Dictionary of the English Language]]'' 。1755年刊)ではエンスージアズムを、「ある個人に起こった天啓、神の[[啓示]]を思い込みすぎること」と記されている。 == 現代の用法 == 現代英語では「熱心に楽しむこと、熱心に興味をもつこと、積極的な肯定」の意味を持つ。 今では宗教的意味はなくなり、心から献身的に理想、主義主張、研究、探求することを意味する。用語自体は中立であり、尊敬も蔑視の意味もそこにはなく、それは使用する文脈や使用する人によって変わる。つまり、ある人は尊敬の意味だけ、ある人は蔑視だけの意味に使うことがある。蔑視的な使い方の場合、過度に偏向していたり、異議を認めない姿勢に対しての批判であることが多い。 == 関連項目 == * [[マニア]] {{DEFAULTSORT:えんすう}} [[Category:略語]] [[Category:価値観]] [[Category:趣味]] [[Category:自動車]] [[en:Enthusiast]]
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