エレバンのソースを表示

{{世界の市
|正式名称 =エレバン <!--必須-->
|公用語名称 =Երևան <br />Yerevan<!--必須-->
|愛称 =
|標語 =
|画像 =Երեւան.JPG
|画像サイズ指定 =
|画像の見出し =
|市旗 =Yerevan flag.gif
|市章 =Yerevan coa.gif
|位置図 =Armenia_location_map_yerevan.svg|thumb
|位置図サイズ指定 =
|位置図の見出し =エレバンの位置
|位置図2 =
|位置図サイズ指定2 =
|位置図の見出し2 =
|緯度度 =40 |緯度分 =9 |緯度秒 =33 |N(北緯)及びS(南緯) =N
|経度度 =44 |経度分 =30 |経度秒 =33 |E(東経)及びW(西経) =E
|成立区分 =
|成立日 =782 BC
|成立区分1 =
|成立日1 =
|成立区分2 =
|成立日2 =
|旧名 =
|創設者 =
|下位区分名 ={{ARM}} <!--必須-->
|下位区分種類1 =
|下位区分名1 =
|下位区分種類2 =
|下位区分名2 =
|下位区分種類3 =
|下位区分名3 =
|下位区分種類4 =
|下位区分名4 =
|規模 =市 <!--必須-->
|最高行政執行者称号 =市長
|最高行政執行者名 =Yervand Zakharyan
|最高行政執行者所属党派 =
|総面積(平方キロ) =227
|総面積(平方マイル) =87.6
|陸上面積(平方キロ) =
|陸上面積(平方マイル) =
|水面面積(平方キロ) =
|水面面積(平方マイル) =
|水面面積比率 =
|市街地面積(平方キロ) =
|市街地面積(平方マイル) =
|都市圏面積(平方キロ) =
|都市圏面積(平方マイル) =
|標高(メートル) =989.4
|標高(フィート) =3,246
|人口の時点 =2007年
|人口に関する備考 =
|総人口 =1,107,800
|人口密度(平方キロ当たり) =5,196.4
|人口密度(平方マイル当たり) =13,458.6
|市街地人口 =
|市街地人口密度(平方キロ) =
|市街地人口密度(平方マイル) =
|都市圏人口 =
|都市圏人口密度(平方キロ) =
|都市圏人口密度(平方マイル) =
|等時帯 =UTC+4
|協定世界時との時差 =+4
|夏時間の等時帯 =UTC+5
|夏時間の協定世界時との時差 =+5
|郵便番号の区分 =
|郵便番号 =
|市外局番 =
|ナンバープレート =
|ISOコード =
|公式ウェブサイト =http://www.yerevan.am/
|備考 =
}}
'''エレバン'''（Երևան、Yerevan）は、[[アルメニア|アルメニア共和国]]の[[首都]]である。'''イェレヴァン'''、'''エリバン'''（Erivan）、'''エレブニ'''（Erebuni）、'''エレウン'''（Ereun）と呼ばれていたこともある。「Erewan」、「Ayrivan」、「Erevan」などの表記も見られる。[[ロシア語]]ではかつて"{{lang|ru|Эривань}}"（'''エリヴァニ'''）と表記されていたが、[[1930年代]]頃から原音に近い"{{lang|ru|Ереван}}"（イェレヴァン）と綴られるようになった<ref>{{Cite book|和書|author= ア・イ・ミコヤン|authorlink= アナスタス・ミコヤン|translator= 小川政邦、上田律|title= ミコヤン回想録1　バクー・コンミューン時代|year= 1973|publisher= [[河出書房新社]]|page= 87}}</ref>。

人口約106万人（[[2004年]]）。機械製造や金属業、[[ワイン]]、[[ブランデー]]製造、[[たばこ]]製造業が盛ん。{{仮リンク|フラズダン川|en|Hrazdan River}}が市内を流れる。南に[[アララト山]]を臨む。現存する世界最古の都市の一つとされており、また[[創世記]]に語られている「[[エデンの園]]」が存在していたという伝承のある地でもある。

== 歴史 ==
[[紀元前8世紀]]ごろにはすでに[[ウラルトゥ]]の[[エレブニ要塞]]が[[アルギシュティ1世]]によって、[[北カフカース]]からの攻撃に備え、この地に築かれていた。[[紀元前4世紀]]までには[[アケメネス朝]]のアルメニア・[[サトラップ]]の主要な町になっていた。[[ヨーロッパ]]と中央アジア、[[インド]]を結ぶ交易路の中継地であったため、[[658年]]、[[アラブ]]によって征服される。その後、アルメニア人の[[バグラト朝]]の中枢として栄える。[[1387年]]、[[ティムール]]による包囲、略奪に遭う。[[イルハン朝]]の中心都市の一つともなる。

[[File:Yerevan1672.gif|thumb|left|250px|[[1672年]]のエレバン]]

以後、[[オスマン帝国]]と[[サファヴィー朝]]の角逐の場となっていく。[[1604年]]には[[アッバース1世]]の命により、多くの市民がペルシアに連れ去られた。[[1679年]]には大地震に見舞われた。[[サファヴィー朝]]では、[[エレバン・ハン国]]に編入される。[[1827年]]、[[第二次イラン・ロシア戦争]]において[[ロシア帝国]]が[[ガージャール朝]]を撃破し、1828年の[[トルコマンチャーイ条約]]でロシア領となった。その後、エラバンには多くのアルメニア人がペルシアから帰還してくる。[[1854年]]以降、都市計画がなされ、多くの大学が設立され、[[ギュムリ]]や[[トビリシ]]、[[アゼルバイジャン]]方面への鉄道建設がなされた。

[[ロシア帝国]]が崩壊すると、[[1918年]]、[[ザカフカジエ]]（南カフカース）は、[[ザカフカース民主連邦共和国]]として独立を宣言するもすぐに瓦解、[[アルメニア民主共和国]]として独立を宣言しエレバンは首都となった。[[1920年]]、[[ボリシェヴィキ]]の[[赤軍]]との間にエレバン争奪戦が展開され、結局、赤軍の手に落ちた。[[ソビエト社会主義共和国連邦]]を構成する共和国の一つとして、[[アルメニア・ソビエト社会主義共和国]]が誕生し、その首都となる。エレバンはアルメニア人建築家[[アレクサンドル・タマニアン]]の都市計画に基づき、近代都市へと作り変えられていった。[[1965年]]、[[アルメニア人虐殺]]50周年を巡るエレバンでの抗議運動は、ソ連における最初の大規模な反ソ運動へと発展した。1966年に市内のツィツェルナカベルトに虐殺の追悼碑が建立された。

[[1991年]]9月21日、アルメニア共和国が独立を宣言。エレバンは首都となった。
{{Clearleft}}

== 地勢 ==
標高1,000m程で、[[アララト平野]]の南東に位置する。三方を山に囲まれ、南は{{仮リンク|フラズダン川|en|Hrazdan River}}に向かって下降している。フラズダン川が市を2つに分けている。

[[ファイル:Panorama-erevan.jpg|750px|thumb|center|<center>エレバン市街と[[アララト山]]</center>]]

== 気候 ==
[[大陸性気候]]に属する。内陸で盆地的な地形から夏は極めて暑く、40°C近くまで上がることもある。一方、冬季は寒さが厳しく、-15 °C以下になることも多い。積雪も多く、近郊の山々はスキー場となる。

<!--Infobox begins-->
{{Weather box
|location = エレバン
|metric first = yes
|single line = yes
|Jan record high C =  19.5
|Feb record high C =  19.6
|Mar record high C = 26.0
|Apr record high C = 35.0
|May record high C = 34.2
|Jun record high C = 38.6
|Jul record high C = 41.6
|Aug record high C = 41.8
|Sep record high C = 40.0
|Oct record high C = 34.1
|Nov record high C = 28.5
|Dec record high C =  18.1
|year record high C = 41.8
|Jan high C = 0.6
|Feb high C = 3.7
|Mar high C = 11.7
|Apr high C = 19.5
|May high C = 24.3
|Jun high C = 29.6
|Jul high C = 34.0
|Aug high C = 33.0
|Sep high C = 29.0
|Oct high C = 20.7
|Nov high C = 12.1
|Dec high C = 4.5
|year high C = 18.5
|Jan mean C = -4.1
|Feb mean C = -1.3
|Mar mean C = 5.6
|Apr mean C = 12.9
|May mean C = 17.2
|Jun mean C = 22.0
|Jul mean C = 26.2
|Aug mean C = 25.3
|Sep mean C = 21.1
|Oct mean C = 13.2
|Nov mean C = 6.0
|Dec mean C = -0.2
|year mean C = 12.0
|Jan low C = -7.8
|Feb low C = -5.3
|Mar low C = 0.3
|Apr low C = 6.9
|May low C = 10.8
|Jun low C = 14.7
|Jul low C = 18.8
|Aug low C = 17.8
|Sep low C = 13.3
|Oct low C = 7.0
|Nov low C = 1.4
|Dec low C = -3.6
|year low C = 6.2
|Jan record low C = −27.6
|Feb record low C = −26.0
|Mar record low C = −19.1
|Apr record low C = −6.8
|May record low C = −0.6
|Jun record low C = 3.7
|Jul record low C = 7.5
|Aug record low C = 7.9
|Sep record low C = 0.1
|Oct record low C = −6.5
|Nov record low C = −14.4
|Dec record low C = −27.1
|year record low C = −27.6
|Jan precipitation mm = 22
|Feb precipitation mm = 25
|Mar precipitation mm = 30
|Apr precipitation mm = 37
|May precipitation mm = 44
|Jun precipitation mm = 21
|Jul precipitation mm = 9
|Aug precipitation mm = 8
|Sep precipitation mm = 8
|Oct precipitation mm = 27
|Nov precipitation mm = 23
|Dec precipitation mm = 23
|year precipitation mm = 277
|Jan precipitation days = 9
|Feb precipitation days = 9
|Mar precipitation days = 8
|Apr precipitation days = 11
|May precipitation days = 13
|Jun precipitation days = 8
|Jul precipitation days = 5
|Aug precipitation days = 3
|Sep precipitation days = 4
|Oct precipitation days = 7
|Nov precipitation days = 7
|Dec precipitation days = 8
|unit precipitation days = 92
|Jan sun = 93.0
|Feb sun = 113.1
|Mar sun = 161.2
|Apr sun = 177.0
|May sun = 241.8
|Jun sun = 297.0
|Jul sun = 344.1
|Aug sun = 331.7
|Sep sun = 279.0
|Oct sun = 210.8
|Nov sun = 138.0
|Dec sun = 93.0
|year sun = 2479.7
|source 1 = [[World Meteorological Organisation]] ([[United Nations|UN]]),<ref name=" WMO ">{{cite web
|accessdate=2012年3月20日04:45(UTC)以前
| url = http://worldweather.wmo.int/018/c00066.htm
| title = Pogoda.ru.net}}</ref><ref>[http://pogoda.ru.net/climate/37788.htm "Climatological Information for Yerevan, Armenia"] - pogoda.ru.net</ref>
|date=2011}}
<!--Infobox ends-->

== 民族構成 ==
[[ソ連]]時代は、[[ロシア人]]、[[クルド人]]、[[アゼリー人]]、[[イラン人]]も多く居住していたが、[[1988年]]の[[ナゴルノ・カラバフ戦争]]でアゼリー人の人口は消滅し、アルメニア人と入れ替わった。ロシア人の多くも1990年代の経済不況でエレバンを離れた。従って、住民の多くはアルメニア人となったが、ヨーロッパや北米への移民流出が続き、人口は減り続けた。人口が増加に転じたのは、[[2007年]]以降である。

== 経済 ==

アルメニアの[[GDP]]の過半はエレバンが生み出す。1990年以降、深刻な経済不況が続いているが、[[石油化学]]産業、[[アルミニウム]]産業等が盛んである。[[水力発電]]も盛んである。[[ワイン]]や[[ブランデー]]（アルメニアン・コニャック）の生産でも名高い。

== 文化 ==
*[[マテナダラン]] - 古文書館
*[[エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡]] - 市内から西に20kmに[[エチミアジン]]に[[世界遺産]]のエチミアジン大聖堂がある。

== 教育 ==
=== 高等教育機関 ===
*{{仮リンク|エレバン国立大学|en|Yerevan State University}} (Yerevan State University)
*エレバン国立薬科大学 (Yerevan State Medical University)
*エレバン国立工学大学 (Yerevan State Engineering University)
*[[エレバン音楽院]] (Yerevan Komitas State Conservatory)

== 交通 ==
[[File:ZvartnotsNewTerminal.jpg|thumb|[[ズヴァルトノッツ国際空港]]]]
; [[ズヴァルトノッツ国際空港]]
: エレバンの西10kmの[[ズヴァルトノッツ]]に位置する国際空港。[[アルマヴィア]]の本拠地である。2004年から拡張工事が開始され、新国際線ターミナルは2007年に完成した。もう一つの新ターミナルは2012年に完成予定。
; [[サスンティダヴィト駅]]
: エレバン唯一の鉄道駅である。国際列車は現在、政治的理由からトルコやアゼルバイジャンへは運行されていない。唯一の国際線は[[グルジア]]の[[トビリシ]]行きである。[[イラン]]方面もエレバンからの路線はない。
; バス
: 市の中心部の広場から、トビリシやイランの[[タブリーズ]]や[[テヘラン]]行きの長距離バスも出ている。
; 市内交通
: [[エレバン地下鉄]]が1路線（13.4 km。10駅）ある。旧ソ連式の豪華な駅舎である。トロリーバスの路線が市内に24路線張り巡らされている。20世紀初頭から運行されてきたトラムは2004年に廃止された。

== エレバン出身の人物 ==
* シャヴォ・オダジアン - [[システム・オブ・ア・ダウン]]のベーシスト。
* [[レヴォン・テル＝ペトロシャン]] - 政治家。
* [[ジョルジオ・ペトロシアン]] - キックボクサー。
* [[カロ・パリジャン]] - 格闘家。
* [[エドガル・マヌチャリアン]] - サッカー選手。[[オランダ]]の名門[[アヤックス・アムステルダム]]所属。

== 姉妹都市 ==
現在、エレバンは25の[[姉妹都市]]を有している：
* {{flagicon|Madagascar}} [[アンタナナリボ]]（[[マダガスカル|マダガスカル共和国]]）
* {{flagicon|GRE}} [[アテネ]]（[[ギリシャ|ギリシャ共和国]]）
* {{flagicon|LIB}} [[ベイルート]]（[[レバノン|レバノン共和国]]）
* {{flagicon|SVK}} [[ブラチスラヴァ]]（[[スロバキア|スロバキア共和国]]）
* {{flagicon|USA}} [[ケンブリッジ (マサチューセッツ州)|ケンブリッジ]]（[[アメリカ合衆国]]）
* {{flagicon|ITA}} [[カッラーラ]]（[[イタリア|イタリア共和国]]）
* {{flagicon|Moldova}} [[キシナウ]]（[[モルドバ|モルドバ共和国]]）
* {{flagicon|Syria}} [[ダマスカス]]（[[シリア|シリア・アラブ共和国]]）
* {{flagicon|ITA}} [[フィレンツェ]]（イタリア共和国）
* {{flagicon|IRN}} [[エスファハーン]]（[[イラン|イラン・イスラム共和国]]）
* {{flagicon|UKR}} [[キエフ]]（[[ウクライナ]]）
* {{flagicon|USA}} [[ロサンゼルス]]（アメリカ合衆国）
* {{flagicon|FRA}} [[リヨン]]（[[フランス|フランス共和国]]）
* {{flagicon|FRA}} [[マルセイユ]]（フランス共和国）
* {{flagicon|Belarus}} [[ミンスク]]（[[ベラルーシ|ベラルーシ共和国]]）
* {{flagicon|CAN}} [[モントリオール]]（[[カナダ]]&nbsp;[[ケベック州]]）
* {{flagicon|RUS}} [[モスクワ]]（[[ロシア|ロシア連邦]]）
* {{flagicon|UKR}} [[オデッサ]]（ウクライナ）
* {{flagicon|Montenegro}} [[ポドゴリツァ]]（[[モンテネグロ|モンテネグロ共和国]]）
* {{flagicon|RUS}} [[ロストフ・ナ・ドヌ]]（ロシア連邦）
* {{flagicon|RUS}} [[サンクトペテルブルク]]（ロシア連邦）
* {{flagicon|BRA}} [[サンパウロ]]（[[ブラジル|ブラジル連邦共和国]]）
* {{flagicon|RUS}} [[スタヴロポリ]]（ロシア連邦）
* {{flagicon|GEO}} [[トビリシ]]（[[グルジア]]）
* {{flagicon|RUS}} [[ヴォルゴグラード]]（ロシア連邦）

== ギャラリー ==
<gallery>
ファイル:Yerewan with Ararat.jpg|エレバンと[[アララト山
ファイル:Yerevan_M.jpg|エレバン市街地
File:Hrazdanatproshian.jpg|{{仮リンク|フラズダン川|en|Hrazdan River
File:NORTHERN AVENUE, YEREVAN, ARMENIA.jpg|北アベニュー
File:Yerevan Karen Demirchyan Sports and Concerts Complex 02.jpg|ラズダン川の橋
File:Yerevan door.jpg|古い木製ドア
File:Yerevan's districts.svg|エレバンの区域
</gallery>

== 関連項目 ==
* [[エレバン放送]]
* [[エデンの園#エデンの場所|エデンの園]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
{{commons|Yerewan}}
* [http://www.yerevan.am Yerevan Municipality webpage in Armenian, English and Russian]
* [http://www.yerevan.ru Yerevan.ru - The capital of Armenia online] ロシア語
* [http://www.armenica.org Armenica.org アルメニアの歴史]

{{アルメニアの地方行政区画}}
{{アジアの首都}}

{{DEFAULTSORT:えれはん}}
{{Link FA|fr}}
[[Category:アルメニアの都市]]
[[Category:エレバン|*えれはん]]
[[Category:アジアの首都]]
[[Category:ヨーロッパの首都]]
[[Category:アルメニアの地方区分]]
{{Link FA|eo}}
{{Link FA|hr}}
{{Link FA|hy}}