イディッシュ語のソースを表示

{{Infobox Language
|name=イディッシュ語
|nativename= ייִדיש<br>Yidish
|states=[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[イスラエル]]、[[ドイツ]]、[[オーストリア]]、[[スロベニア]]、[[イタリア]]、[[ギリシア]]、[[ハンガリー]]、[[ポーランド]]、[[チェコ]]、[[スロバキア]]、[[ルーマニア]]、[[ブルガリア]]、[[デンマーク]]、[[スウェーデン]]、[[フィンランド]]、[[ラトビア]]、[[エストニア]]、[[リトアニア]]、[[ウクライナ]]、[[ベラルーシ]]、[[ロシア]]、[[カナダ]]、[[アルゼンチン]]、[[オーストラリア]]、[[南アフリカ共和国|南アフリカ]]など
|region=[[ヨーロッパ]]
|speakers=300万人
|familycolor=lawngreen
|fam1=[[インド・ヨーロッパ語族]]
|fam2=[[ゲルマン語派]]
|fam3=[[西ゲルマン語群]]
|fam4=[[ドイツ語|高地ドイツ語]]
|script=[[ヘブライ文字]]、[[ラテン文字]]
|nation=[[ユダヤ自治州]]<br />[[スウェーデン]]と[[ロシア]]では少数言語として認定
|minority = {{BIH}} <br /> {{NED}} <br /> {{POL}} <br /> {{ROM}} <br /> {{SWE}} <br /> {{UKR}}
|agency= [[YIVOユダヤ調査研究所|YIVO]] 
|iso1=yi
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|lc1=ydd|ld1=東イディッシュ語|ll1=none
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|vitality=危険
}}
'''イディッシュ語'''（{{lang-yi|ייִדיש}} yidish、{{lang-de|Jiddisch}}、{{lang-en|Yiddish}}、{{lang-he|ייִדיש}}）は、[[インド・ヨーロッパ語族]][[ゲルマン語派]]のうち[[西ゲルマン語群]]に属する[[ドイツ語|高地ドイツ語]]（[[標準ドイツ語]]）の一つで、世界中で400万人の[[アシュケナジム|アシュケナージ]]系・[[ユダヤ人]]によって使用されている。

== 概要 ==
イディッシュ語は[[ドイツ語]]の一方言とされ、崩れた高地ドイツ語に[[ヘブライ語]]や[[スラブ語]]の単語を交えた言語である。高地ドイツ語は標準ドイツ語の母体であるため、イディッシュの単語も八割以上が標準ドイツ語と共通しており、残りはヘブライ語や[[アラム語]]、[[ロマンス諸語]]、そしてスラブ諸語からの借用語である。初期には[[ヘブライ文字]]を伝統的に使用していたが、現在では標準ドイツ語に準じた[[ラテン文字]]表記も存在している。

イディッシュのייִד（Yid）とは[[ユダヤ人]]の意であり、それにיש（-ish; 「～語」「～的」）という語尾がついているため、イディッシュとは[[ユダヤ語]]の意味である（[[ユダヤドイツ語]]とも呼ばれる）。したがってイディッシュ"語"という表現は重複表現（例：[[サハラ砂漠]]）といえる。

[[9世紀]]から[[12世紀]]の間に[[ラインラント]]地方などで[[中高ドイツ語]]を基礎に興り、[[11世紀]]以降の大規模なアシュケナージ人口の[[ポーランド]]・[[リトアニア]]地区への移動によりこの地域が文化の中心地となった。ドイツでも引き続きイディッシュは使用されたが、一般の[[ゲルマン人|ゲルマン系]][[ドイツ人]]たちからは「'''乱れたドイツ語'''」として蔑まれた。しかし、後には数多くの文学作品がイディッシュで書かれるようになった。

主にドイツや[[東ヨーロッパ|東欧]]諸国に住んでいたユダヤ系の人々が使用し、中東欧社会における[[イディッシュ文化]]を築き上げたが、[[第二次世界大戦]]中、その文化は[[ナチス・ドイツ]]の[[ホロコースト]]によって激減し、[[イスラエル]]への移住や中東欧社会そのものの共産化、アシュケナージ自体の言語変革・言語同化により基盤を失い、崩壊したとされる。しかし、[[アメリカ合衆国]]においてアシュケナージ系の[[ドイツ系アメリカ人]]が300万人以上も使用している。イスラエルにおいてもアシュケナジームの高齢者のなかにはイディッシュ語の会話を行うことができる者もいる。

標準[[ドイツ語]]に近いため、移住するときに、ドイツ語を話せると言ったユダヤ人たちにドイツ語を話してみるように言うと、ことごとく標準ドイツ語のつもりでイディッシュ語を話したというほどである。

また、イディッシュ語の新聞には、[[ユダヤ自治州]][[ビロビジャン]]で発行されている『{{仮リンク|ビロビジャンの星|ru|Биробиджанер_штерн}}』 ({{lang-ru-short|Биробиджанер штерн}}、{{lang-en-short|Birobidzhaner Shtern}})がある。この新聞はすべてイディッシュ語ではなく、イディッシュ語とロシア語が半々で構成されている。

<!--イスラエルにおいて、近年蘇った？と聞いたことがある。←英語版には逆のことが書いてある（展開して説明することが必要。私がやります--Sheynhertz）-->

== イディッシュ語人口 ==

{| class="wikitable"
|+'''[[1935年]]のイディッシュ語人口概略'''<br />
<small>[[ウリエル・ヴァインライヒ]]（''"College Yiddish"'', NYC, [[1971年]]）による</small>
|-
| 総計 || 10,690,000人
|-
| ヨーロッパロシアを含む中東北欧 || 6,767,000人
|-
| 西欧 || 317,000人
|-
| イスラエルの地 || 285,000人
|-
| イスラエルの地以外のアジア州 || 14,000人
|-
| 北米 || 2,987,000人
|-
| 中南米 || 255,000人
|-
| オーストラリア || 9,000人
|-
| アフリカ大陸<br /><small>（南アフリカのアシュケナジム・リトアニア人など）</small> || 56,000人
|}

== 文法 ==
{{main|イディッシュ語の文法}}

==主な研究者==
[[画像:Rzeczpospolita.png|thumb|right|285px|ポーランドの最大領域：東方ユダヤ人と東方イディッシュ語の拡大]]

* ヴァインライヒ親子
** [[マックス・ヴァインライヒ]] [[:en:Max Weinreich|Max Weinreich]]
** [[ウリエル・ヴァインライヒ]] [[:en:Uriel Weinreich|Uriel Weinreich]]
** [[ビアトリス・ワインライク]]<!--（親戚? 子孫?）-->（イディッシュ民話の研究）
* [[ジャン・ボームガルタン]] [[:fr:Jean Baumgarten|Jean Baumgarten]]（フランスの古イディッシュ語学者）
* [[上田和夫 (ドイツ文学者)|上田和夫]]
* [[ハンス・ペーター・アルトハウス]]（ドイツ）
* [[S・A・ビルンバウム]]（[[ナータン・ビルンバウム]]の息子）
* [[M・ヘルツォーク]]
* [[D・カッツ]]
* [[J・フィッシャー]]

== 関連項目 ==
* [[アシュケナジム]]（[[ハシディズム]]）
* [[イディッシュ文化]]（[[イディッシュ文学]]・[[イディッシュ演劇]]・音楽([[クレズマー]])）
* [[ユダヤ諸語]]
* [[ユダヤ人]]
* [[ショロム・セクンダ|ショルム・セクンダ]]
* [[ドイツ系アメリカ人]]
* [[シャガール]]

==外部リンク==
{{Wikipedia|yi}}
{{Wiktionary|イディッシュ語}}
* [http://www.worldlanguage.com/Japanese/Languages/Yiddish.htm WorldLanguage]（イディッシュ語の本・ビデオなど。日本語での支援あり）
* [http://www.geocities.jp/chavele2004/totally_yiddish.html TOTALLY YIDDISH! イディッシュ語のサイト]（リンク集）
* [http://www.asahi-net.or.jp/~vz4s-kubc/yidindex.html イディッシュ語とクレズマー音楽]
* [http://perso.wanadoo.fr/hebreunet/yd.htm YIDDISHLAND] (フランス語の解説。イディッシュ語の歌。音声つき)
** [http://perso.wanadoo.fr/hebreunet/yd4.htm 4]
* [http://yiddishbookcenter.org/ National Yiddish Book Center]
* [http://www.jewish-languages.org/yiddish.html Jewish Language Research Website: Yiddish]
* [http://www.yiddishdictionaryonline.com/ On-line Yiddish dictionary]
* [http://www.ibiblio.org/yiddish/ Shtetl]
* [http://www.yv.org/ The Yiddish Voice]
* [http://www.jewishbookcenter.com/ The Jewish Book Center of The Workmen's Circle]
* [http://www.columbia.edu/cu/cria/Current-projects/Yiddish/yiddish.html/The Spoken Yiddish Language Project (Columbia University)]
* [http://www.ethnologue.com/show_language.asp?code=YDD Eastern Yiddish in Ethnologue]
* [http://www.ethnologue.com/show_language.asp?code=YIH Western Yiddish in Ethnologue]
* [http://yiddish.forward.com/ Forverts -- The Yiddish Forward]
* [http://www.circle.org/ The Workmen's Circle/Arbeter Ring]
* [http://stub.semantics.de/jd/templates/template.xml?Sprache=eng&js=yes&Skript=Home Collection of Yiddish prints from the 16th to the 20th century]
* [http://www.fh-augsburg.de/~harsch/augustana.html#ii Bibliotheca Iiddica] Small encyclopedia on Yiddish. Home page is in Latin, most of the rest is in transliterated Yiddish.

{{デフォルトソート:いていつしゆこ}}
[[Category:イディッシュ|*]]<!--例外-->
[[Category:ヨーロッパの言語]]
[[Category:西ゲルマン語群]]
[[Category:ユダヤ諸語]]
[[Category:ドイツ語]]
[[Category:ドイツ語の方言]]
[[Category:ウクライナの言語]]
[[Category:ポーランドの言語]]
[[Category:イスラエルの言語]]
[[Category:ロシアの言語]]
[[Category:右横書き言語]]