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{{Otheruses|[[巫女]]の一種|地名の潮来(いたこ)|潮来市}} [[Image:Inako 2006-10-09.jpg|thumb|right|250px|イタコ]] {{ウィキポータルリンク|スピリチュアリティ}} '''イタコ'''は、[[日本]]の[[東北地方]]などで[[口寄せ]]<ref>神仙や死者・行方不明者の[[霊]]などを自身に乗り移らせてその言葉を語ること。</ref>を行う[[巫女]]で[[巫]]の一種。 [[シャーマニズム]]に基づく信仰習俗上の職である。 ==概要== [[ファイル:Osorezan Aomori.JPG|thumb|right|300px|イタコの口寄せを聞けるという[[恐山]]]] イタコには[[霊力|霊的]]な力を持つとされる人もいるが、実際の口寄せは[[カウンセリング|心理カウンセラー]]的な面も大きい。その際クライアントの心情を読み取る力(一種の[[コールドリーディング]])は必須であるが、本来は[[死者]]あるいは祖霊と生きている者の交感の際の仲介者として、氏子の寄り合い、祭りなどに呼ばれて死者や祖霊の言葉を伝える者だったらしい。 イタコは占いの際数珠やイラタカを用いるが、一部のイタコは、交霊の際に楽器を用いることがあり、その際の楽器は[[梓弓]](あずさゆみ)と呼ばれる弓状の楽器が多い。他に倭琴(「やまとごと」、または「わごん」)や[[太鼓]]なども用いられる。これらは農村信仰などで用いられた日本の[[古代音楽]]の名残とされ、日本の伝統音楽史において現存するうちの最も古いものの一つとされる。 口寄せは、霊的感作によりあらゆる人種、動物でも呼び出せるとされる。なお、かつてテレビ番組で[[マリリンモンロー]]の口寄せを行った際、マリリンモンローの霊は、完全な下北弁で会話に応じていた。 口寄せ以外にもイタコには「オシラアソバセ」を執り行う役目がある。「オシラアソバセ」とは、東北の民間信仰である[[おしら様]]の御神体である二体の人形を遊ばせることである。オシラサマは各家庭に祀られており、一部地域ではその家庭の家族の代わりにイタコが[[おしら祭文]]を読み上げる。オシラサマのベースである杓子、瓢や柄杓に関する信仰を膨大に集め、これが「魂を集める採り物」であるとした[[柳田國男]]の説を承けた[[折口信夫]]によれば、これは[[マナ]]を寄せるための[[依り代]]である。 [[東海道中膝栗毛]]等に登場する、イチコ<ref>この呼称は[[吾妻鏡]]にも見られる。</ref>とよばれる巫女は、常陸<ref>現在の茨城県辺り。</ref>の国や京阪地方では、「神社に座し湯立てをする」巫女の称であるが、東京近辺ではイタコの様な巫女を指す。 [[沖縄県]]や[[鹿児島県]][[奄美群島]]には[[ユタ]]という在野の霊能力者が、イタコに似た霊的カウンセリングを生業とすることで広く知られており、こちらは[[葬祭]]そのものを扱うことも多い。 ==語意・語源== イタコの語源についてはいくつかあり、沖縄のユタの韻との共通性、「斎く」(いつ-く)が転化したイチコからの変化、神の委託をする委託巫女であるとするもの、アイヌ語の語るの意味イタック等からの変化、神降ろしの巫具としての板が用いられたこと等の通説がある<ref>笹森建英 『つがる音の泉―随想と論考―』136頁</ref>。 柳田國男は、アイヌ語で「神がこう仰った」の意味のitak説や、御倉板挙神はミクライタケノカミと読み、神の御言を伝える物の神格化ではないかとする説等を紹介しながら、イタコの語源は斎(イツキ)であり、それが元の儀礼を襲いながら零落し神にせせられて放浪するようになった者の一部<ref>地方によってはミコがその種の巫女を指す。</ref>が、イタコ、エチコ、イタカ、イチコ、モリコと呼ばれたとした。 ==イタコになる修行== イタコは、先天的もしくは後天的に目が見えないか、弱視の女性の職業であった。日本の[[東北地方]]に多く見られる習俗・民間信仰で、夏の[[恐山]]大祭([[青森県]])で行われるものが特に知られている。青森県の「津軽のイタコの習俗」と[[秋田県]]の「羽後のイタコの習俗」は、国の[[選択無形民俗文化財]]となっている。 盲目や弱視の女性がイタコになったのは、かつては生活の糧を得るためという事情もあった。[[第2次世界大戦]]の終結、高度成長期などを経て、日本の生活環境も大きく変化していった。と同時に、厳しい修行<ref>堀一郎の『我が国民間信仰史の研究』662、663頁によれば、入社式として、まず水垢離、断食、籠りがあり、その後周りを囲まれた部屋に師匠と入り、3斗3升3合入りの俵に乗って白装束でデンジュが行われ、後精進料理を食べて、更に水をかぶり、餅でぶたれ、昏倒した後兄弟子に蘇生してもらい、文金高島田に着替えて生臭物を食べる、という儀式が行われた。</ref>を必要とするイタコに敢えてなろうとする者も極めて少なくなっていった。そのため、現役のイタコのほとんどは高齢者である。 [[堀一郎]]によれば、目が悪い子供はイタコの師匠に米、炭を持って入門し、1年から3年、あるいは4、5年ほど、板の間の板を打って祓いの文句、オシラ祭文を習う。そしてスキルが上がった後、ダイジュユリ、デンジュ、ユルシ、ウズメソと呼ばれるいわゆるイニシエーションを行って、一週間程氏神社にこもってから仕事をする<ref>堀一郎 『我が国民間信仰史の研究』662頁</ref>。 == 脚注 == <references /> == 参考文献 == * 笹森建英『つがる音の泉―随想と論考―』 弘前学院出版会、2013年 == 関連項目 == *[[巫女]] *[[ユタ]] *[[ノロ]] *[[霊能力]]・[[口寄せ]] *[[霊能者]] *[[霊視]] *[[スピリチュアリティ]] *[[祈祷師]] *[[普賢院]](青森県大間町) *[[川倉地蔵尊]] {{DEFAULTSORT:いたこ}} {{Japan-culture-stub}} [[Category:日本の伝承]] [[Category:日本の宗教家]] [[Category:シャーマニズム]] [[Category:日本の民間信仰]] [[Category:霊媒師]] [[Category:巫女]]
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