イカのソースを表示

{{Otheruses|動物|その他}}

{{生物分類表
|色 = 動物界
|名称='''イカ'''
|画像=[[ファイル:Loligo vulgaris.jpg|250px]]
|画像キャプション=ヤリイカの1種
|界=[[動物界]] {{sname||Animalia}}
|門=[[軟体動物門]] {{sname||Mollusca}}
|綱=[[頭足綱]] {{sname||Cephalopoda}}
|亜綱 = [[鞘形亜綱]] {{sname||Coleoidea}}
|上目='''十腕形上目''' {{sname||Decapodiformes}}
|シノニム=Decapoda<br/>Decembrachiata
|和名=イカ（烏賊）
|英名 = [[:en:Cuttlefish|Cuttlefish]]
|下位分類名=目
|下位分類=
* [[コウイカ目]] {{sname||Sepiida}}
* [[ダンゴイカ目]] {{sname||Sepiolida}}
* [[トグロコウイカ目]] {{sname||Spirulida}}
* [[閉眼目]] {{sname||Myopsida}}
* [[開眼目]] {{sname||Oegopsida}}
}}
[[ファイル:Calmar1.jpg|thumb|upright=1.3|1-[[漏斗 (頭足類)|漏斗]] <br /> 2-[[触腕]]<br /> 3-口 <br /> 4-ひれ <br />5-腕 <br /> 6-頭<br /> 7-[[外套膜]]]]
{{栄養価 | name=イカ、生| water =78.55 g| kJ =385| protein =15.58 g| fat =1.38 g| carbs =3.08 g| fiber =0 g| sugars =0 g| calcium_mg =32| iron_mg =0.68| magnesium_mg =33| phosphorus_mg =221| potassium_mg =246| sodium_mg =44| zinc_mg =1.53| manganese_mg =0.035| selenium_μg =44.8| vitC_mg =4.7| thiamin_mg =0.02| riboflavin_mg =0.412| niacin_mg =2.175| pantothenic_mg =0.5| vitB6_mg=0.056| folate_ug =5| choline_mg =65| vitB12_ug =1.3| vitA_ug =10| betacarotene_ug =0| lutein_ug =0| vitE_mg =1.2| vitD_iu =0| vitK_ug =0| satfat =0.358 g| monofat =0.107 g| polyfat =0.524 g| opt2n = [[コレステロール]]| opt2v = 233 mg| tryptophan =0.174 g| threonine =0.67 g| isoleucine =0.678 g| leucine =1.096 g| lysine =1.164 g| methionine =0.351 g| cystine =0.204 g| phenylalanine =0.558 g| tyrosine =0.498 g| valine =0.68 g| arginine =1.136 g| histidine =0.299 g| alanine =0.942 g| aspartic acid =1.503 g| glutamic acid =2.118 g| glycine =0.974 g| proline =0.635 g| serine =0.698 g| omega3fat =0.492 g| right=1 | source_usda=1 }}
'''イカ'''（烏賊）は、海生[[軟体動物]]の一群である。分類学上は[[軟体動物門]][[頭足綱]]'''十腕形上目'''（または十腕形目） {{sname|Decapodiformes}} とされる。十腕目 {{sname|Decapoda}}・{{sname|Decembrachiata}} とも。

== 形態 ==
[[神経系]]や[[筋肉]]がよく発達していて、たいていの種類は[[夜]]に行動する。[[漏斗 (頭足類)|漏斗]]からの噴水と[[外套膜]]の収縮・ひれを使って前後に自在に泳ぐ。
10本の腕は筋肉質でしなやかに伸縮し、腕の内側には[[キチン質]]の吸盤が並んでいる。吸盤に[[スパイク]]のような鋭いトゲが並ぶ種類もおり、これは獲物を逃さないための適応と考えられる。実際の腕は8本で、残りの腕2本は吸盤が先端に集中する「[[触腕]]（しょくわん）」とよばれる構造である。この触腕を伸縮させて[[魚類]]や[[甲殻類]]を捕食するが、釣りの時に触腕を欠いて逃げることや、テカギイカの仲間では成長に伴い触腕を欠くことから、必ずしも必要というわけではないようである。

コウイカ目・ダンゴイカ目・トグロコウイカ目では触腕は第3腕と第4腕との間にある「ポケット」に収めることができ、普段は8本脚に見える。閉眼目・開眼目では長さを縮めることはできるが完全に収めることはできない。

体内には[[貝殻]]を持つが、種によって組成や形状が大きく異なる。閉眼目・開眼目では有機質の薄膜で、軟甲と呼ばれる。コウイカ科では石灰質の船形で、イカの甲または[[イカの骨]]と呼ばれる。トグロコウイカでは、[[オウムガイ]]のように巻貝状で内部に規則正しく隔壁が存在し、細かくガスの詰まった部屋に分けられている。

皮膚には色素[[細胞]]がたくさん並んでおり、精神状態や周囲の環境によって体色を自在に変化させる。調理に際して、両目の間にある神経系の基部を刺してしめると、ただちに体色が白濁する。

イカは本来の[[心臓]]の他に、2つの鰓（えら）心臓を持っている。鰓心臓は[[鰓]]に血液を急送する働きを担っている。

イカの血は銅タンパク質である[[ヘモシアニン]]を含むために青色である（ほとんどの脊椎動物血液中に含まれる鉄タンパク質の[[ヘモグロビン]]は赤色）。

イカは浮力を得るために、[[比重]]の重い液体を体液に含むことで、[[海水]]と同じ比重になる。特に[[ダイオウイカ]]など一部の深海イカは、浮力を得るために、[[塩化アンモニウム]]を体内に保有している。特定のイカにある“えぐみ”はこのためである（特にダイオウイカなどは辛臭くて食えたものではないという報告もある）。

体の大きさに対しての[[眼球]]の割合が大きいことから、行動の多くは視覚による情報に頼っていると思われる。イカやタコの眼球は外見上脊椎動物の眼球とよく似ているが、まったく異なる発生過程を経て生まれた器官であり、内部構造に明確な違いがある。すなわち視神経が網膜の背面側を通っており、視認の邪魔にならない。そのため視力に優れ、[[盲点]]が存在しない。

嗅覚や味覚に関する研究はほとんどない。

敵に襲われた時など、漏斗から水を勢いよく噴出し、ジェット噴射の要領で空中に飛び出し、腕とヒレを広げた状態で滑空する種もいる<ref>{{cite news |title=イカは空を"飛ぶ"ことができる!! - 北大がイカの飛行行動を解明 |newspaper=マイナビニュース|date=2013-2-7 |url=http://news.mynavi.jp/news/2013/02/07/140/index.html |accessdate=2013-2-7}}</ref>。

== 生態 ==
全世界の浅い海から深海まで、あらゆる海に分布する。[[淡水]]域に生息する種類は確認されていない。体長は2cm程度から20mに達するものまで、種類によって差がある。

小魚、甲殻類を主食とする。天敵は[[カツオ]]や[[マグロ]]などの大型魚類・[[カモメ]]や[[アホウドリ]]などの鳥類・[[アザラシ]]・[[ハクジラ]]類の[[イルカ]]や[[マッコウクジラ]]などの海生哺乳類である。敵から逃げるときは頭と胴の間から海水を吸い込み[[漏斗 (頭足類)|漏斗]]から一気に吹きだすことで高速移動する。

さらに体内の[[墨袋]]（墨汁嚢）から[[イカ墨|墨]]を吐き出して敵の目をくらませる。[[タコ]]の墨は外敵の視界をさえぎることを目的とし、一気に広がるのに対し、イカの墨はいったん紡錘形にまとまってから大きく広がる。紡錘形にまとまるのは自分の体と似た形のものを出し、敵がそちらに気を取られているうちに逃げるためと考えられている。

== 利用 ==
===科学===
* [[神経細胞]] - 巨大軸索と呼ばれる普通の生物に比べて極端に太く扱いやすい神経があり、これを利用して神経細胞や[[神経線維]]の仕組みや薬理作用の解明が進んだ。なおこの実験で用いられたのは[[ヤリイカ]]であった。ヤリイカは[[コンラッド・ローレンツ]]に「人工飼育が不可能な唯一の動物」とさえ呼ばれるほど飼育が難しい生物であったが、[[松本元]]がその飼育に成功した。ローレンツは実際に水槽で生きたヤリイカを見るまで、そのことが信じられなかったという。
* [[平衡石]] - 平衡石という平衡感覚をつかさどる組織を持つ。平衡石には特定の周期で樹木の年輪と同じ様な環状の模様が形成される。これを使い、イカの年齢や生育環境を知ることができる。
* 放射性物質 - 肝臓には、<sup>108m</sup>Ag 或いは <sup>60</sup>Co が蓄積されやすく、海洋の放射性物質による汚染の状況を知ることが出来る。中央水産研究所では、蓄積量を継続的に調査している。また、<sup>108m</sup>Ag の蓄積には、分子量70kDaの蛋白質が関与している<ref>[http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ugoki/19/13.htm イカ・タコでの人工放射性核種の蓄積のされ方について] 中央水産研究所 中央水産研究所主要成果集 第5号（平成19年 9月発行）ISSN : 1881-5944 </ref>。

===工業===
* [[液晶]] - 初期はイカの内臓から作られていた。現在日本で用いられているものはほとんど化学的に合成されている。
* [[イカの骨|コウイカの骨]]（甲骨）は[[漢方薬]]として利用される。
* [[セピア]] - 墨が[[インク]]や[[絵の具]]に使われる。

=== 食材 ===
食用になる種類が多く、軟骨とクチバシ以外ほぼ全身が使われる。刺身・焼き・揚げ・煮物・塩辛・干物など実に多彩である。[[酒]]の[[肴]]としても好まれる。[[イカ焼き]]は、お祭り・[[海の家]]の屋台の定番となっている他、[[イカソーメン]]・[[イカめし]]などが収穫量の多い地域の特産品となっている。

日本は世界第一のイカ消費国であり、その消費量は世界の年間漁獲量のほぼ2分の1（2004年現在･約68万トン）とも言われている。また、イカの一種である[[スルメイカ]]は、日本で最も多く消費される魚介類である。

栄養的には、[[ビタミンE]]・[[タウリン]]が多い他、[[亜鉛]]・[[ドコサヘキサエン酸|DHA]]・[[エイコサペンタエン酸|EPA]]も豊富である。

イカは消化しにくく、胃もたれの原因と思われがちだが、[[消化率]]は魚類と大差ない。

[[長野県|信州]]では、古くから保存食として用いられていた'''塩いか'''又は'''塩丸いか'''（茹でたイカの腹に、ゲソと共に粗塩を詰めたもの）が、現在でも食べられている。

[[ユダヤ教]]では鱗がない海生動物は[[カシュルート]]でないためイカを食べることは禁じられている。その他の欧米諸国でも[[タコ]]と同様不吉な生き物とされ、イカを食べないことは多いが、[[ギリシア料理|ギリシア]]など[[正教徒]]が多い東地中海地方では、[[正教会|斎]]のためイカ料理がよく食される。

==== 日本における主な料理法 ====
[[画像:CodazziIkanoMaruyaki1.jpg|thumb|200px|[[屋台]]の[[イカ焼き]]]]
[[画像:Ika somen by woinary in New Chitose Airport.jpg|thumb|200px|[[烏賊そうめん|イカソーメン]]]]

* [[スルメ]]（[[縁起]]から「当たり目」とも）
* [[丸干し]]、[[燻製]]
* [[イカ焼き]]（焼きイカ・イカの姿焼き・[[ポンポン焼き]]）
* [[刺身]]（イカの活造り・イカ刺し・[[烏賊そうめん|イカソーメン]]）
* [[寿司]]
* [[イカ徳利]]
* [[煮る|煮物]]
* [[天ぷら]]
* [[イカフライ]]（イカリング）
* [[烏賊飯|イカ飯]]
* [[塩いか]]
* [[塩辛]]
* [[沖漬け]]
* [[カラストンビ|イカトンビ]]（カラス・トンビ）
* イカ墨汁（シロカ汁）
* イカゴロ（内臓）の[[ルイベ]]
* さきいか
他、[[揚げかまぼこ]]の類など様々な揚げ物の具として使用される。

==== イカゲソ ====
食用にする際には10本の腕全てを日本では'''下足'''（げそ）と呼ぶ。主なイカゲソ料理としては、[[天ぷら]]・[[から揚げ]]・[[イカ天]]（[[すり身]]のてんぷら）・[[塩辛]]がある。

==== イカスミ ====
[[画像:Arrosnegre.png|thumb|200px|イカスミのパエリア（[[:en:Arròs negre|Arròs negre]]）]]
{{main|イカ墨}}

[[パスタ]]のソースに使った[[イカスミスパゲッティ]]や、[[パエリア]]（[[:en:Arròs negre|Arròs negre]]）に混ぜるなどして使われる。

==== イカゴロ ====
[[中腸腺]]はイカゴロと呼ばれ、イカ塩辛の特徴的な味を構成する。[[ルイベ]]として食べられることもある。加熱すると[[カニ]]の中腸腺である[[カニミソ]]のような味となる。しかしイカ加工時の発生量に対して需要は少なく、廃棄物として処理されるものが多い。他の生物の中腸腺と同様に[[カドミウム]]の含有濃度が比較的高く、通常食する量では健康に影響はないが、廃棄物として大量に処理したり、[[飼料]]として家畜類の主食に用いる場合は問題となる。

===観賞用===
イカは魚類などより飼育が難しいため、一般的な趣味とはなりえていないが、一部の水族館では展示が行われている。

[[ホタルイカ]]の[[天然記念物#動物|群遊海面]]がある富山県では、ホタルイカ漁が観光資源として生かされている。漁期には、青白く光るホタルイカが漁獲される様子を間近に見られる他、[[滑川市]]の博物館「ほたるいかミュージアム」や[[魚津水族館]]で捕獲個体が展示される。また安価なことから水族館で他の魚や海獣の餌として広く用いられる。

== 漁業・水産 ==
漁法としては、イカ釣り漁船によるものがあり、[[集魚灯]]によって集まった（一般的にはイカは光を求めて集まる習性があるとされるが、本来夜行性であるため、むしろ集魚灯の強い光を避けて船の陰に集まっているだけという説もある<ref> 【参考】 [http://www.zen-ika.com/ikaQA50/ikaQA-3.html#Q27 Q.27 イカはどんな方法で獲るのですか？]（全国いか加工業協同組合HPより）</ref>。）イカを自動イカ釣り機<ref>【参考】[http://www.suisankai.or.jp/knowledge/jiten/jiten.html お魚なんでも辞典>漁法から調べる>イカ釣り]（水産大百科より）</ref>で釣り上げる。日本におけるシーズンはイカの種類により異なる。<!--リンク切れ[http://www.jfa.maff.go.jp/nenyukoutou/todoufuken/aomoriken.htm ]-->

=== 日本の陸揚げ漁港 ===
{|class="wikitable"
|+2002年度
|-
| 第1位 || [[八戸漁港]] || [[青森県]]
|-
| 第2位 || [[石巻漁港]] || [[宮城県]]
|-
| 第3位 || [[羅臼漁港]] || [[北海道]]
|-
| 第4位 || [[境漁港]] || [[鳥取県]]
|-
| 第5位 || [[函館漁港]] || 北海道
|}

== 分類 ==
{{Clade
  |label1=[[鞘形類]]
  |{{Clade
    |[[タコ|タコ目]]
    |{{Clade
      |[[コウモリダコ]]
      |label2='''十腕形類（イカ）'''
      |{{Clade
        |[[ダンゴイカ目]] {{sname||Sepiolida}}
        |[[コウイカ目]] {{sname||Sepiida}}
        |[[閉眼目]] {{sname||Myopsida}}
        |[[トグロコウイカ目]] {{sname||Spirulida}}
        |[[開眼目]] {{sname||Oegopsida}}
      }}
    }}
  }}
}}

十腕形類（イカ）は八腕類（タコ）と近縁だが、[[姉妹群]]の関係にはなく、イカの姉妹群はコウモリダコだとする説が有力である。

十腕形類は伝統的には、触腕を収納できるコウイカ目 {{sname||Sepiida}} ({{sname|Sepioidea}}, {{sname|Sepioida}}) と、収納できないツツイカ目 {{sname||Teuthida}} ({{sname|Teuthoidea}}, {{sname|Teuthoida}}) の2目に分けられ、ツツイカ目は[[験膜]]がある閉眼亜目 {{sname||Myopsida}} ({{sname|Myopsina}}) と験膜がない開眼亜目 {{sname||Oegopsida}} ({{sname|Oegopsina}}) に分けられてきた。しかし近年は目を細分する傾向にあり、細かく分けた場合は、ツツイカ目は閉眼目・開眼目に、コウイカ目はコウイカ目・ダンゴイカ目・トグロコウイカ目に分割され、5目となる。ツツイカ目は分割せず4目とする分類、コウイカ目からダンゴイカ目のみを分離し3目とする分類もある。これらの目のうち開眼目に、科・属・種の大半が含まれる。

近年の[[分子系統]]<ref>{{cite | title=Molecular phylogeny of coleoid cephalopods (Mollusca: Cephalopoda) inferred from three mitochondrial and six nuclear loci: a comparison of alignment, implied alignment and analysis methods | first=J. | last=Strugnell | first2=M.K. | last2=Nishiguchi | journal=J. Mollus. Stud. | year=2007 | volume=73 | issue=4 | page=399–410 | doi=10.1093/mollus/eym038 }}</ref>によると、伝統的な2目はいずれも単系統ではない。細かく分けた5目間の系統関係は解析法により異なる結果が出ており、ダンゴイカ目・コウイカ目・閉眼目・トグロコウイカ目がこの順に分岐したか、あるいは、開眼目が最初に分岐し残りが単系統をなす。ただし、狭義のコウイカ目も単系統ではない可能性がある。

<gallery>
ファイル:Kalamar.jpg|コウイカ目（[[ヨーロッパコウイカ]]）
ファイル:Spirula spirula.png|トグロコウイカ目（[[トグロコウイカ]]）
ファイル:Sepiola atlantica.jpg|ダンゴイカ目（[[ダンゴイカ]]）
ファイル:Caribbean reef squid.jpg|閉眼目（[[アメリカアオリイカ]]）
ファイル:Todarodes pacificus ruler.jpg|開眼目（[[スルメイカ]]）
ファイル:Cuttlefish.jpg|コウイカの仲間
</gallery>

=== コウイカ目 ===
{{lang-en|Cuttlefish}}
* [[コウイカ科]] {{sname||Sepiidae}}
** ハナイカ属 {{snamei||Metasepia}} - [[ミナミハナイカ]]
** コウイカ属 {{snamei||Sepia (genus)|Sepia}} - [[コウイカ]]・[[カミナリイカ]]（モンゴウイカ）
** シリヤケイカ属 {{snamei||Sepiella}} - [[シリヤケイカ]]
* [[ミミイカダマシ科]] {{sname||Sepiadariidae}}
** ミミイカダマシ属 {{snamei||Sepiadarium}} - [[ミミイカダマシ]]
** {{snamei||Sepioloidea}} - [[タテジマミミイカ]]

=== ダンゴイカ目 ===
広義にはコウイカ目に含める。

{{lang-en|bobtail squid}}

* [[ヒメイカ科]] {{sname||Idiosepiidae}}
** ヒメイカ属 {{snamei||Idiosepius}} - [[ヒメイカ]]
* [[ダンゴイカ科]] {{sname||Sepiolidae}}
** ヒカリダンゴイカ亜科 {{sname||Heteroteuthinae}}
*** {{snamei||Heteroteuthis}} - [[ヒカリダンゴイカ]]
*** {{snamei|Iridioterthis}}
*** {{snamei||Nectoteuthis}}
*** {{snamei||Sepiolina}}
*** {{snamei||Stoloteuthis}}
** ボウズイカ亜科 {{sname||Rossiinae}}
*** {{snamei||Austrorossia}}
*** {{snamei||Neorossia}}
*** ボウズイカ属 {{snamei||Rossia}} - [[ボウズイカ]]
*** {{snamei||Semirossia}}
** ダンゴイカ亜科 {{sname||Sepiolinae}}
*** {{snamei||Euprymna}} - [[ミミイカ]]
*** {{snamei||Inioteuthis}}
*** {{snamei||Rondeletiola}}
*** {{snamei||Sepietta}}
*** ダンゴイカ属 {{snamei||Sepiola}} - [[ダンゴイカ]]・[[ヒメダンゴイカ]]

=== トグロコウイカ目 === 
広義にはコウイカ目に含める。

* [[トグロコウイカ科]] {{sname||Spirulidae}}
** トグロコウイカ属 {{snamei||Spirula}} - [[トグロコウイカ]]（{{en|Ram's Horn Squid}}）

=== 閉眼目 ===
ヤリイカ目とも。ツツイカ目内の亜目（あるいは下目）とすることも。

{{lang-en|close-eyed squid}}

* [[ヤリイカ科]]（ジンドウイカ科）{{sname||Loliginidae}}
** ヤリイカ属 {{snamei||Loligo}} - [[ヤリイカ]]
** ジンドウイカ属 {{snamei|Loliolus}} - [[ジンドウイカ]]（ヒイカ）
** フクロジンドウイカ属 {{snamei|Lolliguncula}}
** ピックフォードイカ属 {{snamei||Pickfordiateuthis}}
** アオリイカ属 {{snamei||Sepioteuthis}} - [[アオリイカ]]
** {{snamei|Uroteuthis}}

=== 開眼目 ===
スルメイカ目とも。ツツイカ目内の亜目（あるいは下目）とすることも。

{{lang-en|open-eyed squid}}

* [[ダイオウホタルイカモドキ科]] {{sname||Ancistrocheiridae}} - [[ダイオウホタルイカモドキ]]
* [[ダイオウイカ科]] {{sname||Architeuthidae}} - [[ダイオウイカ]]
* [[ナツメイカ科]] {{sname||Bathyteuthidae}} - [[ナツメイカ]]
* [[コウモリイカ科]] {{sname||Batoteuthidae}} - [[コウモリイカ]]
* [[クビナガイカ科]] {{sname||Brachioteuthidae}} - [[クビナガイカ]]
* [[ユウレイイカ科]] {{sname||Chiroteuthidae}}
** シチクイカ属 {{snamei||Asperoteuthis}}
** {{snamei|Chiropsis}}
** ユウレイイカ属 {{snamei||Chiroteuthis}}
** {{snamei||Valbyteuthis}}
* [[ヒレギレイカ科]] {{sname||Chtenopterygidae}}
** ヒレギレイカ属 {{snamei||Chtenopteryx}}
* [[サメハダホウズキイカ科]] {{sname||Cranchiidae}}
** サメハダホウズキイカ亜科 {{sname||Cranchiinae}}
*** サメハダホウズキイカ属 {{snamei||Cranchia}}
*** トウガタホウズキイカ属 {{snamei||Leachia}}
*** ホウズキイカ属 {{snamei||Liocranchia}}
** クジャクイカ亜科 {{sname||Taoniinae}}
*** メナガイカ属 {{snamei||Bathothauma}}
*** {{snamei||Egea}}
*** スカシイカ属 {{snamei||Galiteuthis}}
*** ゴマフホウズキイカ属 {{snamei||Helicocranchia}}
*** {{snamei||Liguriella}}
*** ホホホウズキイカ属 {{snamei||Megalocranchia}}
*** ダイオウホウズキイカ属 {{snamei||Mesonychoteuthis}} - [[ダイオウホウズキイカ]]
*** ナミダホウズキイカ属 {{snamei||Sandalops}}
*** クジャクイカ属 {{snamei||Taonius}}
*** サヤボソイカ属 {{snamei||Teuthowenia}}
* [[ウチワイカ科]] {{sname||Cycloteuthidae}}
** トガリウチワイカ属 {{snamei||Cycloteuthis}}
** ウチワイカ属 {{snamei||Discoteuthis}}
* [[ホタルイカモドキ科]] {{sname||Enoploteuthidae}}
** ナンヨウホタルイカ属 {{snamei||Abralia}}
** ニセホタルイカ属 {{snamei||Abraliopsis}}
** ホタルイカモドキ属 {{snamei||Enoploteuthis}}
** ホタルイカ属 {{snamei||Watasenia}} - [[ホタルイカ]]
* [[テカギイカ科]] {{sname||Gonatidae}}
** ドスイカ属 {{snamei||Berryteuthis}}
** ニセテカギイカ属 {{snamei|Eogonatus}}
** タコイカ属 {{snamei|Gonatopsis}}
** テカギイカ属 {{snamei||Gonatus}}
* [[クラゲイカ科]] {{sname||Histioteuthidae}} - [[クラゲイカ]]
* [[オナガイカ科]] {{sname||Joubiniteuthidae}} - [[オナガイカ]]
* [[ウロコイカ科]] {{sname||Lepidoteuthidae}} - [[ウロコイカ]]
* [[リコトゥチス科]] {{sname||Lycoteuthidae}}
* [[ミズヒキイカ科]] {{sname||Magnapinnidae}}
* [[ムチイカ科]] {{sname||Mastigoteuthidae}}
** ムチイカ属 {{snamei||Mastigoteuthis}}
** {{snamei||Idioteuthis}}
* [[ネオトゥチス科]] {{sname||Neoteuthidae}}
** {{snamei|Alluroteuthis}}
** {{snamei|Neoteuthis}}
** {{snamei|Nototeuthis}}
* [[ヤツデイカ科]] {{sname||Octopoteuthidae}}
** ヤツデイカ属 {{snamei|Octopteuthis}}
** ヒロビレイカ属 {{snamei||Taningia}}
* [[アカイカ科]] {{sname||Ommastrephidae}}
** マツイカ亜科 {{sname|Illicinae}}
*** マツイカ属 {{snamei|Illex}}
** アカイカ亜科 {{sname|Ommastrtrephinae}}
*** アメリカオオアカイカ属 {{snamei||Dosidicus}}
*** スジイカ属 {{snamei|Eucleoteuthis}}
*** シラホシイカ属 {{snamei|Hyaloteuthis}}
*** アカイカ属 {{snamei|Ommastrtrephes}}
*** ヤセトビイカ属 {{snamei|Ornithoteuthis}}
*** トビイカ属 {{snamei|Sthenoteuthis}}
** スルメイカ亜科 {{sname|Todarodinae}}
*** ニセスルメイカ属 {{snamei|Martialia}}
*** ニュージーランドスルメイカ属 {{snamei||Nototodarus}}
*** スルメイカ属 {{snamei|Todarodes}} - [[スルメイカ]]
*** ニセマツイカ属 {{snamei|Todaropsis}}
* [[ツメイカ科]] {{sname||Onychoteuthidae}}
** ホソツメイカ属 {{snamei||Ancistroteuthis}}
** ウデナガニュウドウイカ属 {{snamei||Kondakovia}}[[画像:ニュウドウイカ属313cm 24kg.JPG|thumb|rihgt|250px|津軽海峡の水深320mから釣り上げられた3m13cm/24kgのニュウドウイカの一種（標本）]]
** ニュウドウイカ属 {{snamei||Moroteuthis}}
** {{snamei||Notonykia}}
** ホンツメイカ属 {{snamei||Onychoteuthis}}
** {{snamei||Onykia}}
* [[ヤワライカ科]] {{sname||Pholidoteuthidae}}
** ヤワライカ属 {{snamei||Pholidoteuthis}}
** {{snamei|Tetronychoteuthis}}
* [[ダルマイカ科]] {{sname||Promachoteuthidae}} - [[ダルマイカ]]
* [[ナンキョクイカ科]] {{sname||Psychroteuthidae}} - [[ナンキョクイカ]]
* [[マダマイカ科]] {{sname||Pyroteuthidae}}
** マダマイカ属 {{snamei||Pterygioteuthis}} - [[マダマイカ]]
** {{snamei||Pyroteuthis}}
* [[ソデイカ科]] {{sname||Thysanoteuthidae}} - [[ソデイカ]]
* [[ワルビストゥチス科]] {{sname||Walvisteuthidae}}

== 文化 ==
=== 語源 ===
「いか」の語源については、いかめしい形に由来するとの説などがあるが、はっきりとしていない<ref name="atejinoomoshirozatsugaku_p48">フリーランス雑学ライダーズ編『あて字のおもしろ雑学』 p.48 1988年 [[永岡書店]]</ref>。漢字「烏賊」の由来は、海に飛び込んでイカを食べようとした[[カラス]]をイカの方が巻きついて食べてしまったとの故事に由来するとの説や黒い墨を吐き出すことから黒を意味する「烏」の賊という字があてられたとの説など諸説がある<ref name="atejinoomoshirozatsugaku_p47-48">フリーランス雑学ライダーズ編『あて字のおもしろ雑学』 pp.47–48 1988年 永岡書店</ref>。

=== 慣用句 ===
* イカを決める - [[大相撲]]の[[隠語]]で、勝負事や[[賭け事]]に勝ったまま勝ち逃げすることを意味する。イカがスミを吐いて姿をくらますことに[[由来]]する[[シャレ]][[言葉]]である。大相撲の世界には、このようなシャレ言葉が多く、「[[シカ#派生した俗語|しかをきめる]]」などの隠語もある。
* [[地口]]に「そうはいかの金玉」というフレーズがある（[[林家木久扇]]は「そうはいかないいかのきんた…」と言う）。

=== その他 ===
* イカの[[数え方]]は状態によって異なる。生きている時は[[匹]]だが、水揚げされると[[杯]]、干すと[[枚]]である。
* イカの足を「下足(ゲソ)」と呼ぶことから、車両に用いられる[[日本のナンバープレート|ナンバープレート]]のうち、[[足立]]ナンバーを「ゲソナンバー」（蔑称として、「ゲソナン」と略されることもある）と呼ぶことがある。
* イカの漁獲量が日本一の[[唐津市]][[呼子町]]の観光協会では、2007年2月よりイカの生態・産業をはじめとした食に関する問題や自然・歴史・文化等について「唐津・呼子イカ検定」を実施している。イカマスター試験合格者は呼子朝市通りにあるモニュメントに名前が掲示されて栄誉が称えられる。
* [[北海道]][[函館市]]では市の魚としてイカを指定しており、イカを捩った名称の北海道初の[[乗車カード]]「[[イカすカード]]（[[函館市企業局交通部]]）」を発売している。また[[函館港まつり]]では「[[いか踊り]]」が踊られる。
* 関西や新潟県の一部などでは[[凧]]を「イカ」と呼ぶ方言がある。

=== イカを主体とした作品 ===
* [[ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]
* [[いかレスラー]]
* [[侵略!イカ娘]]
{{seealso|大ダコ・大イカの登場する作品一覧}}

== 脚注 ==
{{reflist}}

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Teuthida}}
* [http://www.zen-ika.com/index.html 全国いか加工業協同組合]（原色世界イカ類図鑑がある）
* [http://www.karatsu-kankou.jp/ika.html 唐津・呼子イカ検定]（唐津観光協会）

{{DEFAULTSORT:いか}}
[[Category:イカ|*]]
[[Category:水産物]]
[[Category:寿司]]
{{Link GA|fr}}