アルフレッド・ディ・ステファノのソースを表示

{{サッカー選手
|名前=アルフレッド・ディ・ステファノ
|画像=Distefano eg 1958.jpg
|画像サイズ=250px
|本名=アルフレッド・ステファノ・ディ・ステファノ・ラウテ
|愛称=ブロンドの矢（''La Saeta rubia''）<br />ドン・アルフレッド（''Don Alfredo''）
|カタカナ表記=
|アルファベット表記=Alfredo Stefano DI STÉFANO Lauthe
|原語名=
|原語表記=
|国={{SPA}}<br />{{ARG}}
|誕生日={{生年月日と年齢|1926|7|4|no}}
|没年月日={{死亡年月日と没年齢|1926|7|4|2014|7|7}}
|出身地=[[ブエノスアイレス]]
|身長=178cm
|体重=76kg
|血液型=
|所属チーム名=
|ポジション=[[フォワード (サッカー)|FW]]
|背番号=
|利き足=右足
|クラブ={{Flagicon|ARG|size=18px}} [[CAリーベル・プレート]]<br />→{{Flagicon|ARG|size=18px}} [[CAウラカン]]<br />{{Flagicon|COL|size=18px}} [[ミジョナリオスFC]]<br />{{Flagicon|ESP|size=18px}} [[レアル・マドリード]]<br />{{Flagicon|ESP|size=18px}} [[RCDエスパニョール]]
|年=1943-1949<br />1946-1947<br />1949-1953<br />1953-1964<br />1964-1966
|出場（得点）=66 (49)<br />25 (10)<br />102 (90)<br />282 (216)<br />47 (13)
|代表国={{ARGf}}<br />{{COLf}}<br />{{ESPf}}
|代表年=1947<br />1949<br />1957-1961
|代表出場（得点）=6 (6)<br />4 (0)<br />31 (23)
|監督年=1967-1968<br>1969-1970<br>1970-1974<br>1974<br>1975-1976<br>1976-1977<br>1979-1980<br>1981-1982<br>1982-1984<br>1985<br>1986-1988<br>1990-1991
|監督チーム={{Flagicon|ESP|size=18px}} [[エルチェCF]]<br>{{Flagicon|ARG|size=18px}} [[ボカ・ジュニアーズ]]<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} [[バレンシアCF]]<br>{{Flagicon|POR|size=18px}} [[スポルティング・リスボン]]<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} [[ラーヨ・バジェカーノ]]<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} [[CDカステリョン]]<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} バレンシアCF<br>{{Flagicon|ARG|size=18px}} CAリーベル・プレート<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} レアル・マドリード<br>{{Flagicon|ARG|size=18px}} ボカ・ジュニアーズ<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} バレンシアCF<br>{{Flagicon|ESP|size=18px}} レアル・マドリード
}}
'''アルフレッド・ステファノ・ディ・ステファノ・ラウテ''' （{{lang|es|Alfredo Stefano Di Stéfano Lauthe}}, [[1926年]][[7月4日]] - [[2014年]][[7月7日]]）は[[アルゼンチン]]、[[ブエノスアイレス]]出身の元[[サッカー選手]]。

== 概要 ==
愛称は『LA SAETA RUBIA (金髪の矢)』。[[1950年代]]後半に[[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFAチャンピオンズカップ]]5連覇を達成した[[レアル・マドリード]]黄金時代のエースとして活躍し、それまで2度しか[[プリメーラ・ディビシオン|リーグ]]優勝の経験がなかったレアル・マドリードを20世紀最優秀クラブに選ばれるほどのビッグクラブへと変えた選手である<ref name="WSM01">『GREATEST TEAM』、[[ワールドサッカーマガジン]]、[[ベースボール・マガジン社]]、Vol.148 2007年1月18日号</ref>。また3ヶ国（[[アルゼンチン]]、[[コロンビア]]、[[スペイン]]）の代表経験があり、生涯では1126試合、893得点という記録を打ち立てた<ref>[[#ボール 2002|ボール 2002]] 166頁</ref>。一方で[[FIFAワールドカップ]]でのプレー経験はなく、[[ジョージ・ベスト]]らと共にワールドカップに出場していないスター選手の代表格として知られる<ref name="jiji">{{cite news |title=特集 各国歴代最強イレブン【11】アルゼンチン（1） |publisher=時事ドットコム |date=2011-05-12 |url=http://www.jiji.com/jc/v2?id=20110512worldeleven_11 |accessdate=2012-11-17}}</ref>。

[[バロンドール]]を2度受賞したほか、[[1989年]]に歴代最優秀選手としてスーパー・バロンドールに選出された<ref>{{cite news |title=Le foot n'est plus ce qu'il sera |publisher=[[レキップ]] |date=2010-01-07 |url=http://www2.lequipe.fr/redirect-v6/homes/Football/breves2010/20100107_190526_le-foot-n-est-plus-ce-qu-il-sera.html |accessdate=2012-11-17}}</ref>。[[1998年]]には、盟友[[フェレンツ・プスカシュ]]らと共に[[国際サッカー連盟|FIFA]]から偉大なサッカー選手10人に選ばれ、さらにディ・ステファノはそのトップに輝いた<ref name="realmadrid01">{{cite news |title=歴史 1991-2000 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |url=http://www.realmadrid.jp/history/1991-2000/ |accessdate=2012-11-17}}</ref>。[[ワールドサッカー (雑誌)|ワールドサッカー誌]]選出の「20世紀の偉大なサッカー選手100人」や[[ペレ]]が選ぶ[[FIFA 100|偉大なサッカー選手100人]]にも選出され、[[2003年]]にはスペイン人として[[UEFAジュビリーアウォーズ]]を受賞した。また、[[2008年]]から始まったUEFA会長賞の初代受賞者でもある<ref>{{cite news |title=El fútbol mundial homenajea a Alfredo Di Stéfano |publisher=[[マルカ (新聞)|マルカ]] |date=2008-02-16 |url=http://archivo.marca.com/edicion/marca/futbol/internacional/es/desarrollo/1090623.html |accessdate=2012-11-17}}</ref>。

現役引退後は[[アルゼンチン]]や[[スペイン]]などのクラブで監督を歴任し、[[2000年]]から[[2014年]]に亡くなるまでレアル・マドリードの名誉会長を務めた。

== 経歴 ==
=== 幼少時代 ===
[[1926年]][[7月4日]]、[[イタリア系アルゼンチン人|イタリア系移民]]の子供3兄弟の長男として[[ブエノスアイレス]]、[[バラカス (ブエノスアイレス)|バラカス]]で生まれる。イタリア系アルゼンチン人であるが、[[ベアルン]]出身の[[フランス|フランス人]]の祖父を持つ<ref>{{cite news |title=Portrait d'Alfredo Di Stéfano par François Thébaud |publisher=MIROIR DU FOOTBALL |url=http://www.miroirdufootball.com/article.php?a_id=68 |accessdate=2012-11-17}}</ref>。幼少時代、アルフレッドと弟トゥリオはサッカーをしていたが、もう一人の弟ノルマは[[バスケットボール]]をしていた<ref>{{cite news |title=Jugadores de leyenda |publisher=レアル・マドリード公式サイト |url=http://www.realmadrid.com/cs/Satellite/es/1193040472616/1202817703443/jugador/JugadorLegendario/Di_Stefano.htm |accessdate=2012-11-17}}</ref>。また、10代の頃に実家の自小作農の手伝いをしており、サッカーをする上で武器となるスタミナを鍛えられた<ref name="rm163">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 163頁</ref>。

12歳の時に、ラス・カルダレスというクラブに入団。そこでの活躍により[[CAリーベル・プレート]]に目をつけられる。15歳の頃、''"La Maquina"''（機械）と呼ばれ当時世界トップクラスの強さを誇っていたリーベル・プレートのユースチームに入り、[[1943年]]にトップチームとプロ契約を結んだ。

=== 南米時代 ===
18歳の時に4部リーグでプレーし始め、3部、1部と昇格し、1945年に[[CAウラカン]]戦でトップチームデビューした<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ85歳の誕生日 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2011-07-04 |url=http://www.realmadrid.jp/news/2011/07/news_24548.html |accessdate=2012-11-17}}</ref>。しかしトップチームでは[[アンヘル・ラブルナ]]ら前線に優秀な選手が揃っていたことから、[[1946年]]にウラカンへ[[レンタル移籍]]した。ウラカンでは25試合に出場して10ゴールを記録し、リーベル・プレートとウラカンとの試合では試合開始15秒で得点を挙げた<ref name="rm163">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 163頁</ref>。これらの活躍により、その翌年にリーベル・プレートへ復帰した。

[[ファイル:Di-stefano.jpg|thumb|left|160px|リーベル・プレート時代]]
ディ・ステファノは[[アドルフォ・ペデルネラ]]を移籍へと追いやり、そのシーズン27得点を挙げ得点王となる。その内の1点はペデルネラが移籍した[[CAアトランタ]]相手にアウェーで決めたものであり、その敗戦でアトランタは降格が決定。試合後に相手[[サポーター]]からの襲撃を受けて[[病院]]に運ばれた<ref name="rm164">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 164頁</ref>。[[1947年]][[コパ・アメリカ|南米選手権]]、[[サッカーボリビア代表|ボリビア]]戦で[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]デビューを果たすと、62分に初得点も記録。同大会では[[サッカーコロンビア代表|コロンビア]]戦でのハットトリックを含む6得点を奪って優勝に貢献し、最優秀選手にも選ばれた。リーベル・プレートでは、2度[[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|リーグ]]優勝を果たした<ref group="注釈">ただし、1945年の優勝時はほとんど出場機会はなかった。</ref>。

[[1949年]]のシーズン途中、給料問題や労働条件をめぐる[[ゼネラル・ストライキ]]によりリーベル・プレートを退団。[[1948年]]に創立したばかりであり、当時まだ[[国際サッカー連盟|FIFA]]に加盟していなかった[[コロンビア・プロサッカーリーグ|コロンビアリーグ]]の[[ミジョナリオスFC]]へ移籍した。当時のミジョナリオスは地元の財界人の出資によって経済力が非常に強く、リーベル・プレートで共にプレーしたペデルネラら有力選手を多く抱えており、''"Ballet Azul"''（青い[[バレエ]]）の異名を持っていた<ref>{{cite news |title=millonariosFC |publisher=ミジョナリオス公式サイト |url=http://www.millonarios.com.co/historia |accessdate=2012-11-17}}</ref>。シーズン途中からの参加であったが、移籍後初シーズンに15試合で16得点を挙げ、クラブのリーグ初優勝に貢献。ミジョナリオスでは4シーズンで292試合に出場、267ゴール記録、[[1951年]]（31得点）、[[1952年]]（20得点）には得点王になり、3度リーグを制覇したほかコパ・コロンビアなどのタイトルを獲得した。この活躍によりコロンビアサッカー連盟からのコロンビア代表への強い要請を受け（当時は複数の国の代表でプレーが可能だった）、コロンビア国籍を取得しコロンビア代表としても出場した。

[[1952年]]にミジョナリオスは親善試合のためにスペイン遠征をした。すでにミジョナリオスのスポークスマンも務めていたディ・ステファノは試合前にミジョナリオスの会長、[[レアル・マドリード]]の会長[[サンティアゴ・ベルナベウ]]と共に[[ラジオ]]に出演。ベルナベウは、この時の感想を「あの男は名選手の匂いがする」と地元記者に語った。ミジョナリオスのほかに[[ノルウェー]]のクラブであるノルシェーピングも親善試合に招かれ、地元[[マドリード]]を本拠地とするレアル・マドリードを含めた3つのクラブで三者間トーナメントが行われた。ノルシェーピングとの試合は2-2の引き分けに終わったが、ミジョナリオスの2得点は共にディ・ステファノによるものであった。レアル・マドリードとの試合では4-2で勝利し、ここでもまた2得点を決めた。この活躍によってベルナベウはディ・ステファノの獲得を目指した。しかし、当時[[FCバルセロナ]]のチーフスカウトをしていた[[ジョゼップ・サミティエール]]もレアル・マドリード時代のコネクションでその試合の観戦チケットを入手しており、バルセロナも同選手の獲得に興味を示した<ref name="rm153-154">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 153-154頁</ref>。この2クラブの激しい争奪戦の末、[[1953年]]にレアル・マドリードへと移籍した。

最初に移籍話を持ちかけたのはバルセロナであり、[[1954年]]までディ・ステファノの保有権を持っていたリーベル・プレートに400万ペセタを支払った。その後、レアル・マドリードは同じようにミジョナリオスに150万ペセタを支払った。この件に関して、FIFAは先に交渉を行ったバルセロナの取引を認めた。しかし、その直後に[[スペインサッカー連盟]]は外国人選手の移籍に関する規約を改正し、バルセロナへの移籍を阻止。当時のバルセロナの会長であるマルティ・カレトはマドリードへ赴いてベルナベウと話し合いの場を持ち、[[ユヴェントスFC]]への移籍という条件と共にディ・ステファノを手放すことを容認した。その対談後にスペインサッカー連盟はレアル・マドリードとバルセロナで交互に1年ずつプレーさせる共同保有の取引を持ちかけた。この取引を承諾したカレトはカタルーニャのメディアから大きなバッシングを受けて辞任。バルセロナの選手として出場した2つの親善試合であまり活躍できなかったこともありバルセロナはこの取引に応じず、レアル・マドリードから550万ペセタを受け取ることによって選手の全保有権を譲渡した<ref name="rm160-161">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 160-161頁</ref>。

=== 欧州時代 ===
[[9月23日]]に[[マドリード]]に到着したディ・ステファノは、その数時間後に[[FCナンシー]]との親善試合でレアル・マドリードデビューした。試合結果は2対4で敗れたが、ディ・ステファノはその試合でヘディングから得点を挙げた<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ、マドリディスタ60周年 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |url=http://www.realmadrid.jp/news/2013/09/news_63824.html |accessdate=2013-9-23}}</ref>。1953-54シーズンの3試合目となる[[ラシン・サンタンデール]]戦で公式戦デビューを飾ると、公式戦初ゴールも記録。初の[[エル・クラシコ]]では2得点を挙げた。[[プリメーラ・ディビシオン|リーグ]]優勝を決めた[[バレンシアCF|バレンシア]]戦では[[ハットトリック]]を記録し、[[ピチーチ賞]]を受賞した<ref name="realmadrid02">{{cite news |title=ディ・ステファノが勝ち取った8回のリーグ優勝 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2014-07-07 |url=http://www.realmadrid.com/ja/news/2014/07/di-stefanos-eight-la-liga-titles |accessdate=2014-07-08}}</ref>。

[[ファイル:Di stefano real madrid cf (cropped).png|thumb|right|160px|レアル・マドリード時代]]
[[1955年]][[9月8日]]に[[セルヴェットFC]]戦で[[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFAチャンピオンズカップ]]デビュー。[[ACミラン]]との準決勝では、数日前まで喉疾患を患っていたにも関わらずプレーし、そのパフォーマンスに[[スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ|サン・シーロ]]のミランサポーターから拍手を受けた。[[スタッド・ランス]]との決勝戦では開始直後に2得点を奪われるも、反撃の口火を切る1点目を挙げて逆転勝利に導いた<ref name="realmadrid03">{{cite news |title=ディ・ステファノの5度の欧州チャンピオンズカップ |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2014-07-07 |url=http://www.realmadrid.com/ja/news/2014/07/di-stefanos-five-european-cups |accessdate=2014-07-08}}</ref>。1956-57シーズン、ディ・ステファノはリーグで30試合31得点と1試合1得点以上の得点率を記録してリーグ優勝に貢献。[[UEFAチャンピオンズカップ 1956-57|チャンピオンズカップ]]決勝の[[ACFフィオレンティーナ]]戦でも後半70分に[[ペナルティーキック|PK]]で先制点を挙げた<ref name="realmadrid03"/>。1959-60シーズンの[[UEFAチャンピオンズカップ 1959-60|チャンピオンズカップ]]決勝[[アイントラハト・フランクフルト]]戦では先制点こそ奪われたものの、ディ・ステファノ3得点、[[フェレンツ・プスカシュ]]4得点と2人で7点を奪い、5度目の優勝を飾った。5連覇を果たしたチャンピオンズカップの決勝全てで得点を挙げており、5試合で7得点を記録している。また、[[UEFAチャンピオンズカップ 1958-59|第4回大会]]決勝以外の4試合で、レアル・マドリードにおける1点目を奪っている。

[[1960年]]から始まった[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|インターコンチネンタルカップ]]において、[[コパ・リベルタドーレス]]優勝者の[[CAペニャロール]]と対戦。アウェーである[[モンテビデオ]]ではスコアレスドローとなったが、マドリードでの2戦目では前半10分までにディ・ステファノの得点を含む3得点を記録し、結果5-1でペニャロールを下し初代王者となる<ref>{{cite news |title=最初のインターコンチネンタルカップ |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2014-07-07 |url=http://www.realmadrid.com/ja/news/2014/07/the-first-intercontinental-cup |accessdate=2014-07-08}}</ref>。

11シーズンで通算307得点、UEFAチャンピオンズカップ通算49得点、リーグ優勝8回、[[コパ・デル・レイ]]優勝1回、インターコンチネンタルカップ優勝1回、5度のリーグ得点王、1957年、[[1959年]]と2度のバロンドール受賞などの輝かしい成績を残した。またディ・ステファノを擁したこのチームは、1955-1956シーズンから1959-1960シーズンまでチャンピオンズカップ5連覇という偉大な記録を打ち立てた。

また、プレーのみでなくチーム作りにも影響を与えた。[[フランシスコ・ヘント]]がレアル・マドリードに移籍してきた当初は他のクラブにレンタル移籍させる予定だったが、ディ・ステファノの強い希望によってクラブはヘントをチームに留まらせた。また、普段の練習では素晴らしいプレーを見せるものの実際の試合ではあまり活躍することができなかったヘントを活かすため、ベルナベルに対して「ヘントがもっとプレーに関われるように、彼にパスを出せる左サイドMFを入れてほしい」と補強を要請し（ベルナベウによると、自分がパスしたボールをまた返してくれるプレーヤーが必要と語り）、アルゼンチン時代の友人である[[エクトル・リアル]]を推薦した<ref name="rm170-172">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 170-172頁</ref>。一方で1959年にチームメイトとなった[[ヴァルディール・ペレイラ|ジジ]]は[[1958年]]の[[1958 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ]]で最優秀選手に選ばれたほどの実力者だったにも関わらず、彼と上手くいかなかったことでたった一年でチームを去っている。

[[1956年]]には[[スペイン]]国籍を取得し、1957年[[1月30日]]の[[サッカーオランダ代表|オランダ]]戦で[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]デビューも果たしている。スペイン代表では4年間しかプレーしていないにも関わらず、[[エミリオ・ブトラゲーニョ]]が更新するまで代表最多得点を保持していた。1960年に開催された第1回の[[1960 欧州ネイションズカップ|欧州選手権]]では、第1回戦はディ・ステファノの3得点を含む2試合合計7-2で[[サッカーポーランド代表|ポーランド代表]]を圧倒したが、当時[[フランシスコ・フランコ]]が[[総統]]として君臨していたスペインは、[[スペイン内戦]]時代に[[スペイン第二共和政|第二共和政]]を支援してフランコら反乱軍と敵対していた[[ソビエト連邦]]との試合を許さず、第2回戦で[[サッカーソビエト連邦代表|ソ連代表]]に不戦敗した。[[1962年]]、スペイン代表として[[1962 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ]]に招集されたものの、怪我によって出場することができず<ref>{{cite news |title=1962 Chile |publisher=[[カナダ放送協会|CBC]] |url=http://www.cbc.ca/sports/worldcup2006/history/events/1962.html |accessdate=2012-11-17}}</ref>、最後までワールドカップには縁がなかった<ref group="注釈">アルゼンチンは選手の欧州流出を防ぐため、[[1950 FIFAワールドカップ|1950年]]、[[1954 FIFAワールドカップ|1954年]]のワールドカップに参加しなかった。</ref>。

1962年、再び[[UEFAチャンピオンズカップ 1961-62|チャンピオンズカップ]]決勝まで駒を進め、前年優勝した[[SLベンフィカ]]と対戦した。その試合は5-3でレアル・マドリードが敗北を喫し、ディ・ステファノは無得点に終わるも、試合後に[[エウゼビオ]]から「史上最も完成された選手」と賞賛された<ref name="CHINA dairy">{{cite news |title=Football world honors Real Madrid legend Di Stefano |publisher=CHINA dairy |date=2008-02-19 |url=http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2008-02/19/content_6464831.htm |accessdate=2012-11-17}}</ref>。同大会では7得点を挙げ、チームメイトのプスカシュらと共に得点王に輝いた。

[[ファイル:Di Stéfano and son.JPG|thumb|left|160px|息子と共にサッカーをするディ・ステファノ]]
[[1963年]]8月、プレシーズンにスモールワールドカップ参加のため[[カラカス]]にいたディ・ステファノは反政府[[ゲリラ]][[:es:Fuerzas Armadas de Liberación Nacional|FALN]]によって誘拐される。この事件はヨーロッパのほぼ全ての主要紙で報じられ、[[ベネズエラ]]政府が[[戦車|戦車部隊]]を出動させるほどの騒ぎとなった。事件から3日後にスペイン[[大使館]]前で解放された後、トーナメント最終戦の[[サンパウロFC]]戦で短時間のみプレーした<ref>{{cite news |title=歴史 1961-1970 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |url=http://www.realmadrid.jp/history/1961-1970/ |accessdate=2012-11-17}}</ref><ref>[[#ボール 2004|ボール 2004]] 208-210頁</ref>。また、同年[[フットボール・アソシエーション|イングランドサッカー協会]]の設立100周年記念試合においては、FIFA選抜チームのキャプテンに指名された<ref name="realmadrid04">{{cite news |title=レアル・マドリードを世界最高クラブに押し上げた‘ラ・サエタ’ |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2014-07-07 |url=http://www.realmadrid.com/ja/news/2014/07/the-blond-arrow-transformed-real-madrid-into-the-best-club-in-the-world |accessdate=2014-07-08}}</ref>。

[[1964年]]にサンティアゴ・ベルナベウからテクニカルスタッフのオファーを受けるも、自身はまだ現役を続けるつもりであったためそのオファーは決裂し、[[UEFAチャンピオンズカップ 1963-64|UEFAチャンピオンズカップ]]決勝の[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]戦を最後にディ・ステファノはレアル・マドリードを去ることとなった<ref name="realmadrid04"/>。そして、現役時代はライバルであるバルセロナに所属し、スペイン代表で共にプレーしたこともある[[ラディスラオ・クバラ]]に誘われ、クバラが監督をしていた[[RCDエスパニョール|エスパニョール]]に移籍。エスパニョールでのデビュー戦の相手は前所属のレアル・マドリードであり、その試合はエスパニョールが敗北した。

[[1966年]]、40歳で現役を引退する。[[1967年]][[6月7日]]に[[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ]]にチャンピオンズカップ覇者の[[セルティックFC]]を招き、アルフレッド・ディ・ステファノ・トロフィー（もしくはアルフレッド・ディ・ステファノ・カップ）と呼ばれる引退試合が行われた<ref>{{cite news |title=The Alfredo Di Stefano Trophy |publisher=McMillan, Anna |date=2005-11-16 |url=http://www.jimmyjohnstone.com/news/article.asp?news_id=102&news_page=16 |accessdate=2012-11-17}}</ref>。

=== 現役引退後 ===
[[ファイル:Di Stéfano as coach of Boca.JPG|thumb|right|180px|ボカ・ジュニアーズの監督を務めるディ・ステファノ（1969年）]]
引退した翌年の1967年には、[[エルチェCF]]の監督に就任。さらにその翌年には、現役時代に所属したリーベル・プレートと激しいライバル関係を築いていた[[ボカ・ジュニアーズ]]の監督となり、[[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|プリメーラ・ディビシオン]]優勝に導いた。その後もスペインやポルトガル等のクラブで監督を務め、[[1979年]]に[[バレンシアCF|バレンシア]]の監督に就任。[[アーセナルFC|アーセナル]]との決勝ではPK戦を制し、クラブ初の[[UEFAカップウィナーズカップ]]を獲得した。[[1981年]]には古巣リーベル・プレートを率い、ここでもプリメーラを制覇した。[[1982年]]に古巣レアル・マドリードの監督に就任。ここではタイトルにこそ恵まれなかったものの、若手の[[カンテラ]]選手を積極的に起用して後の[[キンタ・デル・ブイトレ]]の礎を築いた。この時のことについて、ディ・ステファノは「卵がかえるときにそばにいられた自分は幸運だっただけだ」とだけ語った<ref>[[#ボール 2004|ボール 2004]] 274頁</ref>。また、[[1990年]]に再びレアル・マドリードを率いたときには、同クラブでの監督として唯一のタイトルである[[スーペルコパ・デ・エスパーニャ]]を手にした。

[[1989年]]、[[フランス・フットボール]]より[[ヨハン・クライフ]]、[[ミシェル・プラティニ]]と共にスーパー・バロンドールの候補に選ばれ、[[12月24日]]に同賞を受賞した<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ、イブにスーパー・バロンドール受賞 |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2013-12-24 |url=http://www.realmadrid.jp/news/2013/12/news_68722.html |accessdate=2014-01-20}}</ref>。

[[2000年]][[11月5日]]に開かれたクラブ総会でレアル・マドリードの名誉会長に就く。同年12月、レアル・マドリードが[[国際サッカー連盟|FIFA]]から20世紀最高のクラブに選出されたときにも、[[フロレンティーノ・ペレス]]と共に[[ゼップ・ブラッター]]会長から賞を受け取った<ref name="realmadrid01"/>。

[[2005年]]12月に、[[心筋梗塞]]で[[バレンシア州|バレンシア]]の病院に緊急入院した。その後[[冠動脈大動脈バイパス移植術|バイパス手術]]を受け、無事退院した<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ氏が心臓を手術 |publisher=UEFA.com |url=http://jp.uefa.com/competitions/ucl/news/kind=1/newsid=381906.html |accessdate=2012-03-25}}</ref>。しかし、2005年からは[[心臓ペースメーカー]]を着用するようになった<ref>{{cite news |title=レアルのディ・ステファノ名誉会長、心臓発作で危篤状態か…現地紙報道 |publisher=yahoo.com |url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140706-00209241-soccerk-socc |accessdate=2014-07-8}}</ref>。

[[2006年]][[5月]]に[[マドリード]]・バルデベバスの[[レアル・マドリード・カスティージャ]]専用スタジアム、[[エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ]]が完成した。[[2008年]][[2月17日]]、[[欧州サッカー連盟|UEFA]]とレアル・マドリードから表彰され、レアル・マドリードの練習場[[シウダード・レアル・マドリード]]には自身の像が建てられた<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ UEFAとレアル・マドリードから功績を称えられる |publisher=AFPBB News |date=2008-02-18 |url=http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/spain/2352204/2653752 |accessdate=2012-11-17}}</ref>。また、2007-08シーズンより自身の名を冠した[[マルカ (新聞)|マルカ]]誌による[[リーガ・エスパニョーラ]]最優秀選手賞、[[トロフェオ・アルフレッド・ディ・ステファノ]]が始まった。第1回は、ディ・ステファノが現役時代に所属したレアル・マドリードで[[主将|キャプテン]]を務めていた[[ラウル・ゴンサレス]]が受賞した<ref>{{cite news |title=Raúl wins the Di Stéfano Trophy |publisher=レアル・マドリード公式サイト |date=2008-05-20 |url=http://www.realmadrid.com/cs/Satellite/en/1202736803447/noticia/Noticia/Raul_wins_the_Di_Stefano_Trophy.htm |accessdate=2012-11-17}}</ref>。

[[2014年]][[7月5日]]、[[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]]付近のレストランを出た直後に心臓発作を起こし、病院へ緊急搬送された。一時は容態安定も伝えられていたが、2日後の[[7月7日]]に死去した<ref name="Real">[http://www.realmadrid.com/cs/Satellite?c=RM_Noticia_FA&cid=1330256334772&pagename=RealMadridResponsive%2FRM_Noticia_FA%2FRM_Noticia 公式声明] realmadrid.com 2014年7月7日閲覧</ref><ref name="Hochi">[http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20140708-OHT1T50017.html レアルの“伝説”ディステファノ氏が死去] スポーツ報知 2014年7月7日閲覧</ref>。{{没年齢|1926|7|4|2014|7|7}}。ディ・ステファノの没後、7月9日に行われた[[2014 FIFAワールドカップ・決勝トーナメント|2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会準決勝]]の[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン]] 対 [[サッカーオランダ代表|オランダ]]戦（[[アレーナ・デ・サンパウロ]]）のキックオフに先立ち、両軍選手及び観客により黙祷が捧げられた<ref>[http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPKBN0FE2NX20140709 W杯フォト＝レアル名誉会長の故ディステファノ氏を選手らが追悼] Reuters Japan 2014年7月10日閲覧</ref>。

== 人物 ==
=== プレースタイル ===
ディ・ステファノのプレーの特徴は、プレーエリアの広さにある。ポジションはFWであったが、中盤に下がってのゲームメイクや守備能力にも長けた万能なプレイヤーであり<ref name="WSM02">『クラブ スター列伝』、[[ワールドサッカーマガジン]]、[[ベースボール・マガジン社]]、Vol.153 2007年4月5日号</ref>、試合中はそのスタミナを活かして様々なポジションに顔を出した<ref name="jiji"/><ref name="realmadrid04"/>。[[レアル・マドリード]]時代の同僚である[[ミゲル・ムニョス]]はその能力を「ディ・ステファノが1人いればあらゆるポジションが2人いるのと同じことだ」と語り、元[[サッカーフランス代表|フランス代表]]選手、代表監督であり、[[レキップ]]や[[フランス・フットボール]]のジャーナリストであった[[ガブリエル・アノ]]は「最高に完成されたプレイヤー。神の摂理のように彼の中心は至る所にあり、彼の周辺はどこにもない」と評した<ref name="WSM02"/>。また、[[ホセ・マリア・サラガ]]曰く、GKとしての腕も悪くなかったという<ref name="rm166">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 166頁</ref>。

ストライカーとしても左右両足、頭でボールを自在に操り、スピード、嗅覚、戦術眼、テクニックなどサッカー選手に必要な能力をすべて高いレベルで併せ持って高い決定力を誇った<ref name="WSM01"/><ref name="realmadrid04"/>。しかし、レアル・マドリードにおいて[[フェレンツ・プスカシュ]]の加入後は攻撃に参加することが減り<ref name="rm194">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 194頁</ref>、キャリア後半はプスカシュにクラブ得点王を譲ることとなった。得点だけでなくチャンスボールを供給することもでき<ref name="jiji"/>、[[ペレ]]はディ・ステファノについて「両足が使えて空中戦にも長け、まったく穴のない選手」と評している。

=== 人となり ===
[[ファイル:Di Stefano en el Salon Don Guido.jpg|thumb|right|250px|食事をするディ・ステファノ（1963年）]]
ディ・ステファノは気難しい性格で知られ、サッカー選手として多くの賞賛を浴びた一方でチームメイトから愛される選手と評されることはなかった<ref name="br170">[[#ボール 2002|ボール 2002]] 170頁</ref>。前述の[[ヴァルディール・ペレイラ|ジジ]]の件のほか、長年プレーしたレアル・マドリードとの決別の際も、ディ・ステファノの尊大な態度が一部の人々の反感を買っていたことも要因の一つとされる<ref name="rm218">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 218頁</ref>。[[フランシスコ・ヘント]]は「ディ・ステファノの関心は2つのみ。試合に勝つことと、儲かる契約をすることだ」と語っている<ref name="rm158">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 158頁</ref>。

喫煙者ではあったが[[酒]]や散財に興味を示さず、[[2000年]]に[[エル・パイス]]に掲載されたインタビューでは「自分は[[タバコ]]は吸うが、他は何もやらない。サッカー選手は身体に気を付けなければいけない」と語った<ref name="rm158"/>。また、レアル・マドリード監督時代には、[[バイク]]で練習に通っていた[[エミリオ・ブトラゲーニョ]]に対して「身体を気遣い、他の手段で通うべきだ」と諭し、その後友人に会うためにバイクに乗っているブトラゲーニョを見かけたディ・ステファノが罵声を浴びせたというエピソードもある<ref name="rm275">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 275頁</ref>。

監督時代に[[マヌエル・サンチス・オンティジュエロ|マノーロ・サンチス]]やブトラゲーニョら[[レアル・マドリード・カスティージャ|カスティージャCF]]所属選手を次々とトップチームデビューさせたディ・ステファノは、レアル・マドリードが[[マルセロ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ・ジュニオル|マルセロ]]や[[フェルナンド・ガゴ]]、[[ゴンサロ・イグアイン]]ら若手選手を外部から補強した際に「自分たちは雌鶏を持っている。しかし卵を外へ買いに行く」とクラブにおける[[カンテラ]]軽視を嘆いた<ref>{{cite news |title=隣の芝生は青く見える。レアル首脳陣の迷走ぶり。 |publisher=Number Web |date=2008-12-09 |url=http://number.bunshun.jp/articles/-/12971 |accessdate=2012-12-23}}</ref>。しかしその後、[[ジョゼ・モウリーニョ]]監督時代には「良いカンテラーノは成功を勝ち取るものであり、それが出ないのは運が悪いということだ」とも語っている<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ氏：「良いカンテラーノは成功をつかむ」 |publisher=Goal.com |date=2012-11-06 |url=http://www.goal.com/jp/news/73/スペイン/2012/11/06/3505628/ディステファノ氏良いカンテラーノは成功をつかむ |accessdate=2012-12-23}}</ref>。

== 評価 ==
[[FIFAワールドカップ]]に出ていないことなどから知名度はあまり高くはないが、史上最高のサッカー選手の一人と言われる選手である。[[2008年]]に行われたレアル・マドリード史上最高の選手を選ぶ公式サイト上でのインターネット投票では、[[ジネディーヌ・ジダン]]や[[ラウル・ゴンサレス]]ら21世紀にプレーした選手が上位に名を連ねる中で、ジダンを僅差で抑えて同クラブ史上最高の選手に選ばれた<ref>{{cite news |title=Ｒ・マドリー史上最高の選手はディ・ステファノ |publisher=livedoor スポーツ |date=2008-04-16 |url=http://news.livedoor.com/article/detail/3600099/ |accessdate=2012-11-17}}</ref>。

[[国際サッカー連盟|FIFA]]の会長である[[ゼップ・ブラッター]]は、同選手を「過去50年間では間違いなく最高の選手」と述べている<ref group="注釈">ちなみに過去25年間では[[ヨハン・クライフ]]と[[ミシェル・プラティニ]]の名前を挙げている。</ref>。また、[[ボビー・チャールトン]]は彼を「最も頭の良い選手」と評し<ref name="rm165">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 165頁</ref>、当時ライバルである[[FCバルセロナ]]、[[UEFAチャンピオンズカップ 1963-64]]決勝にて[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]を率いていた[[エレニオ・エレーラ]]は、[[ペレ]]を「[[オーケストラ]]の第1[[ヴァイオリン]]奏者」と喩えたのに対し、ディ・ステファノを「オーケストラそのものだ」と語った<ref name="rm165"/>。

[[1997年]]に[[イタリア放送協会|RAI]]の番組に出演した[[ディエゴ・マラドーナ]]は「私がペレより良い選手であったかどうかはわからない、しかしディ・ステファノがペレより良かったことは疑いようがない」と語った。ペレもまた、[[2009年]]に受けたインタビューで「史上最高はペレかマラドーナだと皆さんは言うが、わたしにとって最高の選手はアルフレッド・ディ・ステファノだ」と述べている<ref>{{cite news |title=ペレ氏 「史上最高の選手はマラドーナではなくディ・ステファノ」 |publisher=AFPBB News |date=2009-09-18 |url=http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/soccer-others/2643119/4614282 |accessdate=2012-03-25}}</ref>。その他[[エウゼビオ]]や[[ルイス・スアレス・ミラモンテス|ルイス・スアレス]]、[[サンドロ・マッツォーラ]]、[[ジョン・チャールズ]]、[[フランツ・ベッケンバウアー]]ら現役時代のディ・ステファノを知る多くのサッカー選手から、最も完成度の高い選手との評価を受けている<ref name="CHINA dairy"/><ref>{{cite news |title=ベッケンバウアー氏「歴代最高の選手はメッシでもＣ・ロナウドでもなくペレだ」 |publisher=スポーツナビ |date=2012-03-16 |url=http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20120316-00000000-spnavi-socc.html |accessdate=2012-03-25}}</ref>。

== エピソード ==
* スペインの伝説的選手であり、バルセロナに所属していた[[ルイス・スアレス・ミラモンテス|ルイス・スアレス]]の愛称である「アルキテクト」は、ディ・ステファノの「まるでアルキテクト（建築家）のように試合を組み立てる」という発言に由来している。
* [[1955年]]、[[UEFAチャンピオンズカップ 1955-56|UEFAチャンピオンズカップ]]初戦の[[セルヴェットFC]]戦にて0-0で迎えたハーフタイム中、当時[[皇太子]]であった[[フアン・カルロス1世 (スペイン王)|フアン・カルロス1世]]がロッカールームで選手たちを激励し、ディ・ステファノへ向けて「さあ、この男こそ王者です」という文句を口にした<ref name="rm176">[[#ボール 2004|ボール 2004]] 176頁</ref>。
* [[2013年]]、ディ・ステファノの個人秘書を務める50歳年下の女性と結婚した<ref>{{cite news |title=ディ・ステファノ氏、個人秘書務める女性と５０歳差婚へ |publisher=Goal.com |date=2013-05-04 |url=http://www.goal.com/jp/news/73/スペイン/2013/05/04/3953779/ディステファノ氏個人秘書務める女性と５０歳差婚へ |accessdate=2014-07-08}}</ref>。

== 成績 ==
{| class="wikitable" style="font-size:100%; text-align: center;"
|-
!rowspan="2"|シーズン
!rowspan="2"|所属クラブ
!rowspan="2"|所属リーグ
!colspan="2"|国内リーグ
!colspan="2"|国内カップ
!colspan="3"|国際カップ
!colspan="2"|通算
!colspan="2"|代表
|-
!試合数
!得点数
!試合数
!得点数
!大会
!試合数
!得点数
!試合数
!得点数
!試合数
!得点数
|-
|1945
|valign="center"|[[CAリーベル・プレート]]
|rowspan="5" valign="center"|[[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|プリメーラ・ディビシオン]]
|1||0||colspan="2"|—||colspan="3"|—||1||0||colspan="2"|—
|- 
|1946
|valign="center"|[[CAウラカン]]
|25||10||colspan="2"|—||colspan="3"|—||25||10||colspan="2"|—
|- 
|1947
|rowspan="3" valign="center"|[[CAリーベル・プレート]]
|29||27||colspan="2"|—||colspan="3"|—||29||27||6||6
|- 
|1948
|23||13||colspan="2"|—||[[:en:South American Championship of Champions|SA]]||6||4||29||17||colspan="2"|—
|-
|1949
|12||9||colspan="2"|—||colspan="3"|—||12||9||colspan="2"|—
|- 
!colspan="3" valign="center""|アルゼンチン通算
!90!!59!!colspan="2"|-!!-!!6!!4!!96!!63||6||6
|- 
|1949
|rowspan="4" valign="center"|[[ミジョナリオスFC]]
|rowspan="4" valign="center"|[[コロンビア・プロサッカーリーグ|カテゴリア・プリメーラA]]
|15||16||colspan="2"|—||colspan="3"|—||15||16||colspan="2"|—
|- 
|1950
|29||23||colspan="2"|—||colspan="3"|—||29||23||colspan="2"|—
|-
|1951
|34||32||colspan="2"|—||colspan="3"|—||34||32||colspan="2"|—
|-
|1952
|24||19||colspan="2"|—||colspan="3"|—||24||19||colspan="2"|—
|- 
!colspan="3" valign="center""|コロンビア通算
!102!!90!!colspan="2"|-!!colspan="3"|-!!102!!90||colspan="2"|—
|-
|1953-54
|rowspan="11" valign="center"|[[レアル・マドリード]]
|rowspan="13" valign="center"|[[プリメーラ・ディビシオン]]
|28||27||colspan="2"|—||colspan="3"|—||28||27||colspan="2"|—
|- 
|1954–55
|30||25||colspan="2"|—||[[ラテン・カップ|LC]]||2||0||32||25||colspan="2"|—
|- 
|1955–56
|30||24||colspan="2"|—||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||7||5||37||29||colspan="2"|—
|- 
|1956-57
|30||31||2||3||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]/[[ラテン・カップ|LC]]||8/2||7/2||42||43||5||5
|- 
|1957–58
|30||19||3||7||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||7||10||40||36||5||3
|- 
|1958-59
|28||23||3||5||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||7||6||38||34||3||3
|- 
|1959–60
|23||12||2||3||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||6||8||31||23||5||4
|- 
|1960–61
|23||21||5||8||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]/[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|IC]]||2/2||0/1||32||30||10||7
|- 
|1961–62
|23||11||4||6||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||9||7||36||24||3||1
|- 
|1962–63
|13||12||6||8||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||2||1||21||21||colspan="2"|—
|- 
|1963–64
|24||11||1||1||[[UEFAチャンピオンズリーグ|CC]]||9||5||34||17||colspan="2"|—
|- 
|1964-65
|rowspan="2" valign="center"|[[RCDエスパニョール]]
|24||7||1||1||colspan="3"|—||25||8||colspan="2"|—
|- 
|1965-66
|23||4||1||1||[[インターシティーズ・フェアーズカップ|FC]]||6||0||30||5||colspan="2"|—
|- 
!colspan="3" valign="center""|スペイン通算
!329!!227!!28!!43!!-!!69!!52!!426!!322||31||23
|- 
! colspan="3" | 通算
!521!!376!!28!!43!!-!!75!!56!!624!!475!!37!!29
|}

=== 代表でのゴール ===
[[ファイル:Mcu Alfredo Di Stefano.jpg|thumb|right|180px|アルゼンチン代表でのディ・ステファノ]]
{| class="wikitable" style="font-size:90%"
|-
!colspan="7" valign="center""|{{flagicon|ARG}} [[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]
|-
! # !! 日付 !! 対戦場所 !! 対戦チーム !! スコア !! 結果 !! 大会
|-
| 1. || 1947年12月2日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|PAR}} || '''6''' - 0 || 7 – 0 || [[サッカー南米選手権1947|南米選手権1947]]
|-
| 2. || 1947年12月11日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|PER}} || '''2''' - 1 || 3 – 2 || 南米選手権1947
|-
| 3. || 1947年12月16日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|CHL}} || '''1''' - 0 || 1 – 1 || 南米選手権1947
|-
| 4. || 1947年12月18日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|COL}} || '''2''' - 0 || 6 – 0 || 南米選手権1947
|-
| 5. || 1947年12月18日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|COL}} || '''5''' - 0 || 6 – 0 || 南米選手権1947
|-
| 6. || 1947年12月18日 || [[エスタディオ・ジョージ・キャプウェル|ジョージ・キャプウェル]], [[グアヤキル]], [[エクアドル]] || {{fb|COL}} || '''6''' - 0 || 6 – 0 || 南米選手権1947
|-
!colspan="7" valign="center""|{{flagicon|ESP}} [[サッカースペイン代表|スペイン代表]]
|-
! # !! 日付 !! 対戦場所 !! 対戦チーム !! スコア !! 結果 !! 大会
|-
| 1. || 1957年1月30日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|NLD}} || '''1''' - 0 || 5 – 1 || 親善試合
|-
| 2. || 1957年1月30日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|NLD}} || '''3''' - 0 || 5 – 1 || 親善試合
|-
| 3. || 1957年1月30日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|NLD}} || '''5''' - 0 || 5 – 1 || 親善試合
|-
| 4. || 1957年3月31日 || [[ボードゥアン国王競技場]], [[ブリュッセル]], [[ベルギー]] || {{fb|BEL}} || '''1''' - 0 || 5 – 0 || 親善試合
|-
| 5. || 1957年3月31日 || [[ボードゥアン国王競技場]], [[ブリュッセル]], [[ベルギー]] || {{fb|BEL}} || '''4''' - 0 || 5 – 0 || 親善試合
|-
| 6. || 1957年11月24日 || [[スタッド・オランピック・ドゥ・ラ・ポンテーズ]], [[ローザンヌ]], [[スイス]] || {{fb|CHE}} || '''1''' - 0 || 4 – 1 || [[1958 FIFAワールドカップ|1958年W杯]][[1958 FIFAワールドカップ・予選|予選]]
|-
| 7. || 1957年11月24日 || [[スタッド・オランピック・ドゥ・ラ・ポンテーズ]], [[ローザンヌ]], [[スイス]] || {{fb|CHE}} || '''3''' - 0 || 4 – 1 || 1958年W杯予選
|-
| 8. || 1958年4月13日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|POR}} || '''1''' - 0 || 1 – 0 || 親善試合
|-
| 9. || 1959年2月28日 || [[スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ|スタディオ・オリンピコ]], [[ローマ]], [[イタリア]] || {{fb|ITA}} || '''1''' - 1 || 1 – 1 || 親善試合
|-
| 10. || 1959年6月28日 || [[シレジアン・スタジアム]], [[ホジュフ]], [[ポーランド]] || {{fb|POL}} || '''2''' - 1 || 4 – 2 || [[1960 欧州ネイションズカップ]]
|-
| 11. || 1959年6月28日 || [[シレジアン・スタジアム]], [[ホジュフ]], [[ポーランド]] || {{fb|POL}} || '''4''' - 1 || 4 – 2 || 1960 欧州ネイションズカップ
|-
| 12. || 1959年10月14日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|POL}} || '''1''' - 0 || 3 – 0 || 1960 欧州ネイションズカップ
|-
| 13. || 1959年11月22日 || [[エスタディオ・デ・メスタージャ]], [[バレンシア (スペイン)|バレンシア]], [[スペイン]] || {{fb|AUT}} || '''4''' - 2 || 6 – 3 || 親善試合
|-
| 14. || 1959年11月22日 || [[エスタディオ・デ・メスタージャ]], [[バレンシア (スペイン)|バレンシア]], [[スペイン]] || {{fb|AUT}} || '''5''' - 2 || 6 – 3 || 親善試合
|-
| 15. || 1960年3月13日 || [[カンプ・ノウ]], [[バルセロナ]], [[スペイン]] || {{fb|ITA}} || '''2''' - 1 || 3 – 1 || 親善試合
|-
| 16. || 1960年7月10日 || [[エスタディオ・ナシオナル (リマ)|エスタディオ・ナシオナル]], [[リマ]], [[ペルー]] || {{fb|PER}} || '''1''' - 0 || 3 – 1 || 親善試合
|-
| 17. || 1960年7月14日 || [[エスタディオ・ナシオナル・デ・チリ]], [[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]], [[チリ]] || {{fb|CHL}} || '''1''' - 0 || 4 – 0 || 親善試合
|-
| 18. || 1960年7月14日 || [[エスタディオ・ナシオナル・デ・チリ]], [[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]], [[チリ]] || {{fb|CHL}} || '''2''' - 0 || 4 – 0 || 親善試合
|-
| 19. || 1960年7月17日 || [[エスタディオ・ナシオナル・デ・チリ]], [[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]], [[チリ]] || {{fb|CHL}} || '''1''' - 0 || 4 – 1 || 親善試合
|-
| 20. || 1960年7月17日 || [[エスタディオ・ナシオナル・デ・チリ]], [[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]], [[チリ]] || {{fb|CHL}} || '''2''' - 0 || 4 – 1 || 親善試合
|-
| 21. || 1961年4月19日 || [[ニニアン・パーク]], [[カーディフ]], [[ウェールズ]] || {{fb|WAL}} || '''2''' - 1 || 2 – 1 || [[1962 FIFAワールドカップ|1962年W杯]][[1962 FIFAワールドカップ・予選|予選]]
|-
| 22. || 1961年6月11日 || [[エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン|サンチェス・ピスフアン]], [[セビリア]], [[スペイン]] || {{fb|ARG}} || '''2''' - 0 || 2 - 0 || 親善試合
|-
| 23. || 1961年11月23日 || [[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]], [[マドリード]], [[スペイン]] || {{fb|MAR}} || '''2''' - 1 || 3 – 2 || 1962年W杯予選
|}

== 獲得タイトル ==
{|	 
|- style="vertical-align: top;"	 
|
=== 選手時代 ===
{{flagicon|ARG}} '''アルゼンチン代表'''
* [[コパ・アメリカ|南米選手権]] : '''1回''' [[サッカー南米選手権1947|1947]]

{{flagicon|ARG}} '''アルゼンチン'''
* [[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|プリメーラ・ディビシオン]] : '''2回''' 1945, 1947
{{flagicon|COL}} '''コロンビア'''
* [[コロンビア・プロサッカーリーグ|コロンビアン・チャンピオンシップ]] : '''3回''' 1949, 1951, 1952
* コロンビアカップ : '''1回''' 1953
* スモールワールドカップ : '''1回''' 1953
{{flagicon|ESP}} '''スペイン'''
* [[プリメーラ・ディビシオン]] : '''8回''' 1953-54, 1954-55, 1956-57, 1957-58, 1960-61, 1961-62, 1962-63, 1963-64
* [[コパ・デル・レイ]] : '''1回''' 1961-62
* [[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFAチャンピオンズカップ]] : '''5回''' [[UEFAチャンピオンズカップ 1955-56|1955-56]], [[UEFAチャンピオンズカップ 1956-57|1956-57]], [[UEFAチャンピオンズカップ 1957-58|1957-58]], [[UEFAチャンピオンズカップ 1958-59|1958-59]], [[UEFAチャンピオンズカップ 1959-60|1959-60]]
* [[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|インターコンチネンタルカップ]] : '''1回''' 1960
* [[ラテン・カップ]] : '''2回''' 1955, 1957
* スモールワールドカップ : '''1回''' 1956
|
=== 指導者時代 ===
{{flagicon|ARG}} '''アルゼンチン'''
* プリメーラ・ディビシオン : '''2回''' 1969, 1981
* アルゼンチンカップ : '''1回''' 1969
{{flagicon|ESP}} '''スペイン'''
* プリメーラ・ディビシオン : '''1回''' 1970-71
* [[セグンダ・ディビシオン]] : '''1回''' 1986-87
* [[スーペルコパ・デ・エスパーニャ]] : '''1回''' 1990
* [[UEFAカップウィナーズカップ]] : '''1回''' 1979-80
|}

== 個人タイトル ==

* [[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|アルゼンチンリーグ]]得点王　1947
* [[コロンビア・プロサッカーリーグ|コロンビアリーグ]]得点王　1951, 1952
* [[リーガ・エスパニョーラ|スペインリーグ]][[ピチーチ賞|得点王]]　1954, 1956, 1957, 1958, 1959
* 南米[[ヨーロッパ・ゴールデンシュー|ゴールデンブーツ]]　1947, 1951
* [[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFAチャンピオンズカップ]]得点王　1958, 1962
* [[コパ・アメリカ]]最優秀選手賞　1947
* スペイン最優秀選手賞　1957, 1959, 1960, 1964
* [[南米年間最優秀選手賞|南米最優秀選手賞]]　1947, 1953
* [[バロンドール|欧州最優秀選手賞]]　1957, 1959
* 歴代最優秀選手賞　1989
* [[20世紀ワールドチーム]]　1998
* [[国際サッカー歴史統計連盟#20世紀世界最優秀選手|20世紀世界最優秀選手]] 4位 (1999年、国際サッカー歴史統計連盟)<ref>[http://www.rsssf.com/miscellaneous/iffhs-century.html IFFHS' Century Elections] 1999年の国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)による20世紀最優秀選手選定。</ref>
* [[ワールドサッカー (雑誌)#20世紀の偉大なサッカー選手100人|20世紀の偉大なサッカー選手100人]] - 6位　1999
* [[UEFAジュビリーアウォーズ]]　2003
* UEFAゴールデンジュビリーポール - 6位　2004
* [[FIFA 100]]　2004
* [[ゴールデンフット賞|all time legend]]　2004
* [[マルカ (新聞)|マルカ・レジェンダ]]　2008
* UEFA会長賞　2008

== 脚注 ==
<references group="注釈"/>

== 出典 == 
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
<!-- br -->* {{Cite book|和書|author=フィル・ボール著、近藤隆文訳|year=2002|title=バルサとレアル スペイン・サッカー物語|publisher=[[日本放送出版協会|NHK出版]]|isbn=978-4140806739 |ref=ボール 2002}}
<!-- rm -->* {{Cite book|和書|author=フィル・ボール著、野間けい子訳|year=2004|title=レアル・マドリー ディ・ステファノからベッカムまで|publisher=[[ネコパブリッシング]]|isbn=978-4777050369 |ref=ボール 2004}}

== 外部リンク ==
* [http://www.realmadrid.com/cs/Satellite/en/1193040472616/1202817703443/jugador/JugadorLegendario/Di_Stefano.htm Alfredo Di Stéfano] レアル・マドリード公式サイト {{en icon}} {{es icon}}
* {{FIFA player|174499}}
* [http://www.uefa.com/news/newsid=622735.html Di Stéfano's high five] UEFA.com
* [http://www.uefa.com/news/newsid=140942.html Di Stéfano's golden memories] UEFA.com
* [http://www.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=109010.html Madrid salute Di Stéfano] UEFA.com
* [http://www.rsssf.com/miscellaneous/distefano-intl.html Detail of international appearances by RSSSF]
* [http://www.rsssf.com/players/ec1winningsquads.html European Champions Cup/UEFA Champions League Winning Squads]

{{Navboxes|title=獲得タイトル・記録|titlestyle = background: gold;
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{{バロンドール受賞者}}
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