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アダム
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{{Otheruses}} {{出典の明記|date=2009年9月}} {{独自研究|date=2010年5月}} [[ファイル:God2-Sistine Chapel.png|400px|thumb|right|[[ミケランジェロ・ブオナローティ|ミケランジェロ]]によって描かれた、[[システィーナ礼拝堂]]天井の[[フレスコ|フレスコ画]]]] '''アダム'''({{Lang-he|אָדָם}}、{{Lang-ar-short|آدم}} Adam)は、[[ユダヤ教]]、[[キリスト教]]、[[イスラム教]]の伝承によると、創造主[[ヤハウェ]]・エロヒムによって創られた最初の[[人間]]である。[[ヘブライ語]]「אדם(アダム)」の名の由来は「אדמה(土)」だが、右から読む[[ヘブライ語]]としての末尾には語根の「דם(血)<ref>[http://interlinearbible.org/genesis/9.htm ヘブライ語対訳英語聖書 Genesis 9:6 血:blood:דם]</ref><ref>[http://interlinearbible.org/genesis/37.htm ヘブライ語対訳英語聖書 Genesis 37:22 血:blood:דם]</ref>」が位置する。ユダヤ教、イスラム教、[[マンダ教]]、[[バハーイー教]]では[[預言者]]とされている。 [[モーセ五書]]と[[旧約聖書]]に含まれる『[[創世記]]』では、第2章と3章でアダムについての物語が語られ、4章と5章でも一部触れられている。[[エチオピア正教]]など少数の協会における[[聖典]]『[[ヨベル書]]』、『[[エノク書]]』等でもアダムの生涯が詳細に語られているが、多数派の教会では認められておらず、ユダヤ教徒、キリスト教徒の大部分からは聖典でない[[外典]]とみなされている。 == ユダヤ教モーセ五書におけるアダム == 最初の人(アダム)は、[[アドナイ]](ヘブライ語で「主」の意味に読み替えた発音)・エロヒム(複数男性名詞)によってその息吹と土から創造され、エデンの園を耕し守るために置かれた男とされている。 そして彼は、[[アドナイ]]・エロヒムから「園の木のすべてから取って食べてよい。しかし、良し悪しの知識の木から食べるな。なぜならおまえがそれから食べる日(昼)に必ず死ぬ」と命じられた。その後、[[アドナイ]]・エロヒムは、アダムの肋骨から女を創って彼を助ける妻とし、「産めよ増えよ地に満ちよ、そしてそれを征服せよ。また、海の魚を、空の鳥を、地の上を這っている生き物を支配せよ」と彼らを祝福した。 その後、アダムは、良し悪しの知識の木から取った実を妻から与えられて食べると、二人の目は開かれて、覆いのない裸であることを知った。そこで、彼らは彼らの腰のためにイチジクの葉を縫い合わせた。しかし、アダムが[[アドナイ]]・エロヒムの一人のように良し悪しを知る者になったことが見つかると、土は呪われ、アダムも土に還るときまで顔に汗して茨とあざみの中でパンを食べるように命じられ、そして、命の木からも食べて永遠に生きないようにと、エデンの園の東方に追放された。 == キリスト教旧約聖書におけるアダム == 『創世記』には、創造に関する2つの話が収められている。歴史学者や言語学者は、これは[[ヤハウェ]]・エロヒム(以下ヤハウェという)信仰者によるものとエロヒムを信仰する[[司祭]]によるものの2種類の出典からきているためだと信じている。 紀元前5-6世紀ごろに成立したと見られる司祭による出典によると、エロヒムは全ての生き物と人間を[[天地創造]]の最終日6日目に創造したとされる。エロヒムは全ての生物を創造した最後に自分達の姿に似せて男と女を創って彼らが多くを得られるように祈り、「海の魚、空の鳥、家畜、地の全ての獣・這うものを治める者」になるように任じた。 紀元前10世紀ごろに成立したと見られるヤハウェ信仰者による出典によると、ヤハウェは地が乾きなにも生えていないころに最初にアダムを創造したとされる。ヤハウェは地面の土(アダマ)を使ってアダムの形を作り、鼻の穴から[[聖霊#ルーアハ|ルーアハ]]を吹き込んだ。ヤハウェはアダムを[[エデンの園]](中央に[[知恵の樹]]と[[生命の樹]]を生やした)に置き、ここにある全ての樹の実を食べても良いが、エデンの園の「善悪の知識の木」の実だけは食べると死ぬので決して食べてはならないと命令を下した。 ヤハウェはその後、「人間が一人だけではよくない」と考え、野の獣と空の鳥を創造し集めてアダムにそれぞれの名前を付けさせた。しかしアダムと暮らすにふさわしいものがいなかったので、ヤハウェはアダムを眠らせ[[肋骨]]を一本取って、その肋骨からイシャー(女)を作った。この女はハヴァ({{Lang|he|חַוָּה}}、ヘブライ語)(以下聖書の項では[[イヴ]])という名前で記述される。 その後、[[ヘビ]](後に『[[ヨハネの黙示録]]』 12:9で[[サタン]]とされた。また、[[ユダヤ教]]の伝説では正体は[[リヴァイアサン]]という説もある)にいわれてイヴが、そのイヴに言われてアダムがヤハウェの命令に背いて「善悪の知識の木」の実を食べてしまった。その結果、2人は直ちに自分たちが裸であることに気づき、体を[[イチジク]]の葉で隠した。度々議論の対象になるが、このときに、アダムに髭が生えたと言われている。詩人[[バイロン]]によれば髭は罪のしるしである。そしてヤハウェがエデンの園を歩いていると、アダムとイヴが隠れるのが見えた。神が何をしているのか尋ねると、アダムは自分が裸であるために恐れて身を隠したと答えた。ヤハウェが「善悪の知識の木」の実を食べたのかと尋ねると、アダムは、イヴだけが食べたと答えた。これはアダムが犯した[[原罪|最初の罪]]である。ヤハウェはアダムとイヴが生命の樹の実を食べ自分達と同じになることを恐れ、[[失楽園|エデンの園を追放]]され、呪いがかけられた。 楽園を追放されて初めて、アダムは自分たちの食糧を得るために働き始めた。アダムとイヴは沢山の子をもうけたが、『創世記』にはその内3人の名前だけが記されている。[[カイン]]、[[アベル]]と[[セト (聖書)|セト]]である。『ヨベル書』ではさらに、セトの妻となった[[アズラ]]、カインの妻となった[[アワン]]という娘2人の名前も記録されている。『創世記』によるとアダムは930歳で死んだ。 17世紀の[[アイルランド]]大主教[[ジェームズ・アッシャー]]らの計算によると、アダムは9代目の子孫である[[ノア (聖書)|ノア]]が生まれる前に127歳で死んだとされる。これによれば、アダムの生涯はノアの父[[レメク]]と少なくとも50年間は重なっていたことになる。また、アダムは[[ゴーレム]]と同様に土の人形に生命の息吹を吹き込まれて生まれたので、アダムこそが世界で最初の、それも「自我を持ったゴーレム」であったのではないかと言われている。 『[[ヨシュア記]]』によると、[[イスラエルの失われた10支族]]が[[カナン]]に入るために[[ヨルダン川]]を越えた時代には、洪水の水が乾いたアダムシティの位置は、まだ知られていたらしい。 アダムは[[カトリック教会]]、[[正教会]]の典礼にも登場する。 == イスラム教におけるアーダム == イスラム教の『[[クルアーン]]』におけるアーダム({{Lang|ar|آدم}} Ādam)は、元々射出された一滴の精液であり、それから一塊の血となり、更にアッラーによって形づくられたとされる<ref>[[クルアーン]]復活章36節‐39節、人間章2節</ref>。最初の[[アッラーフ]]の[[預言者]]とされ、禁断の樹の実を食べるようアダムを誘惑したのはアーダムの妻(名は記述されていない.ハウアー(Hawwa))であり、アーダムはアッラーフをごまかそうとしたが、十分反省した後、アッラーフに許されたと述べられている。 アーダムとハウアー(Hawwa)を誘惑したのは[[イブリース]]とされる。これは、楽園を追放されたイブリースから人類への最初の復讐であった。 アーダムは最初の人間、最初の預言者であるため、最初の[[ムスリム]]であるともされている。 == 『バルク書』におけるアダム == [[グノーシス主義]]オフィス派派の『バルク書』によれば、第二の男性原理エロヒム(万物の父)の天使が、第三の女性原理エデンまたはイスラエル(体は女性、足は蛇身)の女性体の部分の土からアダムを創り(蛇身の土から動物を創った)、エデンが魂を、エロヒムが霊を置いた。<ref>{{Cite book|和書 |author=吉田敦彦 |authorlink=吉田敦彦 |title=天地創造99の謎―世界の神話はなぜ不滅か |date=1976-02-20 |publisher=サンポウ・ブックス |pages=146-147 |chapter=6 霊魂のはじまり-なぜ、男は「魂」的存在で女は「魄」的存在なのか }}</ref><ref>{{Cite book|和書 |author=吉田敦彦 |authorlink=吉田敦彦 |title=天地創造神話の謎 古代学ミニエンサイクロペディア |origdate= 1976-02-20 |date=1985-05 |publisher=大和書房 |isbn=4-479-47005-0 |pages= |chapter=}}</ref>。 == バハーイー教におけるアダム == バハーイー教ではアダムは、歴史上記録が残っている、最初の神の顕現であるとされている。バハーイー教徒は、6000年ごとにアダムが生まれ変わり、[[ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ|ムハンマド]]の時に最高潮を迎えたと信じている。またバハーイーの信仰では、聖書に描かれたアダムとイブの話は[[アブドゥル・バハー]]により説明が加えられて寓話化されたとされている。 == キリスト教系の新宗教におけるアダム == キリスト教系の新宗教ではアダムと[[大天使]][[ミカエル]]を同一視している。ミカエルは人間の誕生以前に楽園でサタンと戦い、駆逐している。ミカエルはその後、アダムに生まれ変わったとされる。 == ドゥルーズ派におけるアダム == [[ドゥルーズ派]]ではアダムとイブは二元的な宇宙の力とみなされ、互いを補いあっている。アダムは宇宙の意思を、イブは宇宙の精神を体現している。 == 語源 == Adamという語は、[[ヘブライ語]]で「地面」を意味する''adamah''という語の男性形である。この言葉は同時に「[[人間]]」という意味も持ち、かつては個人の名前ではなく全体を表す一般的な名詞として使われていた。創世記でも第1章ではこの言葉は普通名詞として使われているが、第2章、第3章では普通名詞と固有名詞のどちらの意味でも使われているが、第4章25節、第5章3節以前での使用例では本当に個人名として使われているのか疑わしい。実際第2,3章で明らかに個人を表す時は''Adam''の代わりに''the man''という言葉が使われており、前置詞を伴わない用例は見られない。 第2章7節ではこの言葉の起源が、「神は地面の土を使って人間を作った」と説明されている。つまり、アダムは地面(''adamah'')から創られたため、こう呼ばれるようになったのである。第3章19節ではさらに説明的に述べられている。つまり、人間は地面の土から創られ死ぬと地面の土に帰るではなく、実際にその成分を取り入れるのである。同じような考えが、ラテン語の{{Lang|la|''homo''}}や{{Lang|la|''humanus''}}、ギリシア語の{{Lang|el|''έπιχθόνιος''}}、ドイツ語の{{Lang|de|''gam''}}、英語の''groom''などにも当てはまる。しかし''Adam''という言葉の場合は、普通名詞としての意味に先んじて個人の名前として使われていたとも見られる。実際[[アッシリア]]の王の名前でも''Adamu''という署名が残っており、[[中近東]]では古くから個人名として珍しくなかったと考えられる。創世記の中で「人類」という意味の普通名詞として使われているのは、アダムが全人類の祖先であるという考えを反映している。 == 脚注 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[ゴーレム]] * [[アダムとイヴ]] * [[聖書の登場人物の一覧]] * [[カインとアベル]] * [[世界創造紀元]] {{DEFAULTSORT:あたむ}} [[Category:創世記]] [[Category:旧約聖書の人物]] [[Category:クルアーン]] {{Link FA|ru}}
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