ちのソースを表示

{{otheruses|日本語の音節および仮名|漢字の部首「血」|血部|「黹」|黹部}}
{{Infobox 仮名
|平仮名字源=知の草書体
|Unicode平仮名=3061
|JIS平仮名=1-4-33
|片仮名字源=千
|Unicode片仮名=30C1
|JIS片仮名=1-5-33
|ヘボン式=CHI
|訓令式=TI
|JISX4063=ti, chi
|アイヌ語=CI, TI
|言語=ja
|IPA=t͡ɕʲi̞
|音=清音
}}
{{仮名|TI}}
'''ち'''、'''チ'''は、[[日本語]]の[[音節]]のひとつであり、[[仮名 (文字)|仮名]]のひとつである。1[[モーラ]]を形成する。[[五十音図]]において第4行第2段（[[た行]][[い段]]）に位置する。[[清音]]の他、[[濁音]]（[[ぢ]]、ヂ）を持つ。

== 概要 ==
[[画像:ち-bw.png|200px|thumb|right|「ち」の筆順]]
[[画像:チ-bw.png|200px|thumb|right|「チ」の筆順]]
* 現代標準語の[[音韻]]: 1[[子音]]と1[[母音]]「[[い]]」から成る音。子音は、次の通り。
** 清音「ち」: [[舌]]の前部を上[[歯茎]]の後ろから硬口蓋近くの範囲に付けて離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す[[無声音|無声]][[破擦音]]。[[国際音声記号]]では[[無声歯茎硬口蓋破擦音]]{{IPA|t͡ɕ}}または[[無声後部歯茎破擦音]]{{IPA|t͡ʃ}}として記述される。どちらかと言えば{{IPA|t͡ɕ}}が近く、{{IPA|t͡ʃ}}としては英語など他の多くの言語の場合との差異が大きい{{要出典|date=2012年6月}}。「ち」は、[[破擦音]]であるだけでなく、[[調音部位|調音点]]もタ行の他の音と比べて大きく外れている。「ち」もかつては「た」「て」「と」（及び「つ」）に近い調音点で発音する[[破裂音]]の{{IPA|tʲi̞}}であったが、中世以降現在の音に変化した。その後、音韻としては近代において外来語の表現として復活したが、これは現代においては「てぃ」「ティ」で表記されることが多い。
** 濁音「ぢ」: 有声音。現代標準語では「じ」と弁別されず、音韻的・音声的に同一音。詳細は[[ぢ]]、及び[[四つ仮名]]の項を参照。

* [[五十音順]]: 第17位。
* [[いろは順]]: 第8位。「[[と]]」の次。「[[り]]」の前。
* [[平仮名]]「ち」の字形: 「知」の[[草体]]
* [[片仮名]]「チ」の字形: 「千」による
* [[ローマ字]]
** ち: '''chi'''。ヘボン式などでは'''ti'''
* [[点字]]:
*: [[画像:Braille R.svg|40px|「ち」の点字]]
* [[通話表]]: 「千鳥のチ」
* [[モールス信号]]: ・・－・
* [[発音]]:{{Audio|Japanese ti.ogg|ち}}

== ち に関わる諸事項 ==
*  {{IPA|tʲi̞}}が{{IPA|t͡ɕʲi̞}}に転じた正確な時期は定かでないが、[[室町時代]]末には既に{{IPA|t͡ɕʲi̞}}が定着していたと考えられている<ref name="nihon-kokugo-daijiten">{{Cite book | 和書 | year=2001 | title=[[日本国語大辞典]] | edition=第2版 | publisher=[[小学館]]}}</ref>。
* 「ちや」「ちゆ」「ちよ」などの字音表記は平安時代中期以前にも見られるが、一音節の拗音であるかは定かでない。鎌倉時代には「ちゆう」と「ちう」、「ちよう」と「てう」「てふ」の間の混同が見られ、この頃には「ちゅう」「ちょう」の拗長音が成立していたと考えられる。「ちやう」は室町時代末には「ちよう」の類の拗長音に近づき、江戸時代には発音上区別が無くなった<ref name="nihon-kokugo-daijiten" />。
* [[室町時代]]末の切支丹（キリシタン）文献では舌内入声を &quot;bet&quot;（「別」）のように記したものがあり、当時「ち」と記した字音には母音を伴わないものもあったと考えられる<ref name="nihon-kokugo-daijiten" />。
* [[や行]]の文字を後続させて、[[開拗音]]を構成する。[[日本の戦後改革|GHQ占領期]]以来、後続するや行の文字は小さく書く。これは[[捨て仮名]]と呼ばれる。
* 「ち」の[[調音部位|調音点]]は、[[拗音]]の「ちゃ、ちゅ、ちょ」と同じであり、音声面では「ちゃ行に属する」と言える。「ちゃ、ち、ちゅ、チェ、ちょ」は[[国際音声記号]]では、{{IPA|t͡ɕä/t͡ʃä}}, {{IPA|t͡ɕʲi̞/t͡ʃʲi̞}}, {{IPA|t͡ɕu/t͡ʃu}}, {{IPA|t͡ɕe/t͡ʃe}}, {{IPA|t͡ɕo/t͡ʃo}}と表せる（「チェ」は和語・漢語にない音であるため片仮名で表記した。例外：感嘆詞・舌打ち音の表記「ちぇっ」）。
* 日本人男性（外国出身者の帰化は除く）の名前で『ち』からはじまる人は少ない{{要出典|date=2012年6月}}。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[ぢ]]
* [[た行]]
{{Wiktionarypar|ち}}
* [[Wikipedia:索引 ち]]
* [[四つ仮名]]
* [[現代仮名遣い]]

[[Category:仮名文字|た]]