おおさか東線のソースを表示

{| {{Railway line header}}
{{UKrail-header2|[[ファイル:JR logo (white).svg|20px|link=西日本旅客鉄道]] おおさか東線<br />（城東貨物線）|#335099}}
{{BS-daten|STRECKENNR=|LNGE=（営業中の区間）9.2|SPURWEITE=1067|STROMG=1500 [[ボルト (単位)|V]] [[架空電車線方式]]|NEIGUNG=|RADIUS=|V-MAX=120|BILDPFAD_KARTE=|PIXEL_KARTE=300px|IMAGE=P1010411.JPG|CAPTION=おおさか東線普通列車|IMAGE_SIZE=220px}}
|}
'''おおさか東線'''（おおさかひがしせん）は、[[西日本旅客鉄道]]（JR西日本）の[[鉄道路線]]（[[幹線]]）。[[片町線]]の貨物支線である'''[[#城東貨物線|城東貨物線]]'''を改良して旅客営業を行うもので、本項ではこの貨物線についても記述する。

[[2008年]][[3月15日]]から[[大阪府]][[大阪市]][[鶴見区 (大阪市)|鶴見区]]の[[放出駅]]から[[八尾市]]の[[久宝寺駅]]までの区間で旅客営業を行っており、最終的には放出駅から[[新大阪駅]]を経て[[北梅田駅]]（梅田貨物駅跡に設置される新駅で名称は仮称）に達する予定である。

== 概要 ==
[[吹田市]]南部から大阪市南東部にかけて東大阪を南北に走り、設置される駅のほとんどが大阪市中心部から放射状に延びる各鉄道路線と連絡する。放出駅 - 久宝寺駅間が[[2008年]][[3月15日]]に部分開業しており、[[北梅田駅]] - 新大阪駅 - 放出駅間が[[2018年]]度末までに開業予定となっている<ref name="asahi20090625">[http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200906250051.html 新大阪-放出間、開業は19年春 JRおおさか東線] - [[朝日新聞]] 2009年6月25日</ref><ref name="sankei20090625">[http://web.archive.org/web/20090628102416/http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090625/biz0906251119003-n1.htm JRおおさか東線延伸7年遅れへ、用地買収まだ3%]（[[インターネット・アーカイブ]]）- [[産経新聞]] 2009年6月25日</ref><ref name="yomiuri20090625">[http://web.archive.org/web/20090629215748/http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090625-OYO1T00648.htm?from=top 鉄道・おおさか東線、全線開通7年遅れ19年春に]（インターネット・アーカイブ）- [[読売新聞]] 2009年6月25日</ref>。

JR西日本の旅客線の開業は[[JR東西線]]以来11年ぶりで、JR西日本の[[アーバンネットワーク]]の一路線として位置づけられている。[[日本の鉄道ラインカラー一覧|ラインカラー]]には「先進都市をイメージさせる銀色とコーポレートカラー（青）を合わせた色」として、'''ブルーグレー'''（{{Color|#335099|■}}）を選定している<ref name="jrw_20070823">[http://web.archive.org/web/20080617234029/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1173226_799.html 大阪外環状線（仮称）の路線名・駅名などについて]（インターネット・アーカイブ）- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2007年8月23日。これには放出駅の起点からの距離欄に0.0kmと記載。</ref>。

2008年の部分開業時点において正式な起点は放出駅であり<ref name="jrw_20070823" />、市販の『[[JR時刻表]]』などでは放出駅から久宝寺駅へ向かう方を「下り」、逆方向を「上り」と記載しているが、[[列車番号]]は放出駅から久宝寺駅へ向かう列車が本来上り列車に付ける偶数、逆方向の列車が下り列車に付ける奇数となっている<ref>同様のケースは[[紀勢本線]]の[[新宮駅]] - [[和歌山駅]]間（きのくに線）でも生じている。</ref>。

城東貨物線を改良して旅客線化を行うにあたって、[[第三セクター]]会社の[[大阪外環状鉄道]]が[[鉄道事業者#第三種鉄道事業者|第三種鉄道事業者]]として路線の建設（改良）と施設の保有を行い、JR西日本が[[鉄道事業者#第二種鉄道事業者|第二種鉄道事業者]]として旅客営業を行う[[上下分離方式]]が採用された。旅客営業開始後も[[日本貨物鉄道]]（JR貨物）が第二種鉄道事業者として貨物列車の運行を継続している。

全線をJR西日本の[[西日本旅客鉄道近畿統括本部|近畿統括本部]]が管轄しており、[[旅客営業規則]]の定める「[[電車特定区間]]」、および[[ICカード|IC]][[乗車カード]]「[[ICOCA]]」の近畿圏エリアに含まれている<ref>[http://www.jr-odekake.net/icoca/area/map/kinki.html ご利用可能エリア 近畿圏エリア｜ICOCA：JRおでかけネット] - 西日本旅客鉄道</ref>。また、実際の乗車経路に関わらず最短距離で運賃を計算する[[大都市近郊区間 (JR)|大都市近郊区間]]（大阪近郊区間）に含まれるため、本路線の開業により、当線に乗車しない場合でも運賃が値下げとなった区間も存在する。

=== 路線データ ===
* 路線距離（[[営業キロ]]）：
** 西日本旅客鉄道（第二種鉄道事業者）・大阪外環状鉄道（第三種鉄道事業者）
*** 未開業区間：新大阪駅 - 放出駅 11.1km（鴫野駅 - 放出駅間1.6kmを含む）
*** 営業中の区間：放出駅 - 久宝寺駅間 9.2km
** 日本貨物鉄道（第二種鉄道事業者）
*** 未開業区間：吹田駅 - 放出駅 10.7km（鴫野駅 - 放出駅間1.6kmを含む）
*** 営業中の区間：放出駅 - 正覚寺信号場間 6.9km<!-- JR西日本公式サイトの「企業案内 > 鉄道事業 > 事業概要」によると、正覚寺信号場 - 平野間は片町線所属のまま。 --->
* [[軌間]]：1067mm
* 駅数：13（起終点駅・未開業区間の6駅含む）
** 営業中区間のおおさか東線所属駅に限定した場合、片町線所属の放出駅と関西本線所属の久宝寺駅が除外され<ref name="teisya">『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』[[ジェイティービー|JTB]]、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。</ref>、5駅になる<ref>[http://www.westjr.co.jp/company/action/issue/data/ データで見るJR西日本] - 西日本旅客鉄道</ref>。
* 複線区間：全線
* 電化区間：全線（直流1500V）
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]：複線自動閉塞式
* 保安装置：[[自動列車停止装置|ATS-P]]及び[[自動列車停止装置|ATS-SW]]
* 運転指令所：[[大阪総合指令所]]
* [[列車運行管理システム|運行管理システム]]：[[アーバンネットワーク運行管理システム|大阪環状・大和路線運行管理システム]](SUNTRAS) - 放出駅構内をのぞく全線
* 最高速度：120km/h

== 沿線概況 ==
{| {{Railway line header|collapse=yes}}
{{UKrail-header2|停車場・施設・接続路線|#335099}}
{{BS-colspan}}
* {{Small2|キロ程の上段は新大阪駅、下段は放出駅からの営業キロ}}
* {{Small2|久宝寺駅 - 八尾駅間は片町線貨物支線と関西本線の重複区間}}
{{BS-table}}
{{BS4|exKRW+l|eKRWgr|||||[[梅田貨物線]]|}}
{{BS4|extSTRa|STR|||||}}
{{BS4|xtKRZ|KRZu|||||[[東海道本線]]（[[JR神戸線]]・[[福知山線|JR宝塚線]]）|}}
{{BS4|extBHF|STR|||{{BSkm|-|-}}|[[北梅田駅]]|（仮称）|}}
{{BS4|extSTRe|BST|||||[[梅田信号場]]||}}
{{BS4|exKRWl|eKRWg+r|||||}}
{{BS4||KRZu|HSTq|LSTRq|||[[中津駅 (阪急)|中津駅]] [[阪急電鉄|阪急]]：各線<ref group="#">[[阪急京都本線|京都]]・[[阪急宝塚本線|宝塚]]・[[阪急神戸本線|神戸本線]]</ref>|}}
{{BS4||KRZt|tSTReq|STRlg|||[[大阪市営地下鉄|地下鉄]]：{{rint|osaka|m}} [[大阪市営地下鉄御堂筋線|御堂筋線]]|}}
{{BS4||vSTRg+r||STR|||←東海道本線（[[JR京都線]]）|}}
{{BS4||vWBRÜCKE|WASSERq|WBRÜCKE|||[[淀川]]|}}
{{BS4||vKRZo|LSTRq|KRZo|||阪急：京都本線|}}
{{BS4||vABZgl-KRZu|STRq|KRZo|||[[網干総合車両所]]宮原支所連絡線|}}
{{BS4||vÜSTr||STR||||}}
{{BS4||vBHF-STR|O2=HUB84|HUB74|BHF|O4=HUB82|{{BSkm|0.0|-}}|[[新大阪駅]]||}}
{{BS4||vKRZh|hBHFq|O3=HUB83|KRZh|||[[山陽新幹線]]→|}}
{{BS4||vÜSTl|STR+1u|STR|||←[[東海旅客鉄道|JR東海]]：[[東海道新幹線]]|}}
{{BS4||vSTR|STR|STRlf|||地下鉄：{{rint|osaka|m}} 御堂筋線|}}
{{BS4||vBHF-STR|STR|||[[東淀川駅]]|}}
{{BS4||vWBRÜCKE|WBRÜCKE|||[[神崎川]]|}}
{{BS4|exSTRrg|veKRZu-eABZgr|STR|O3=POINTERl||||[[北方貨物線]]|}}
{{BS4|exBHF|vSTR|STR||{{BSkm|-|-}}|西吹田駅|（仮称）|}}
{{BS4|xABZrg|vKRZu-ABZg+r|STR|||←'''城東貨物線'''||}}
{{BS4|eDST|vSTR|STR|||神崎川信号場<!--名称は鉄道ジャーナル2008年6月号91pより-->}}
{{BS4|vSTRg+l|vKRZo|KRZo||||阪急：[[阪急千里線|千里線]]|}}
{{BS4|vSTR|vSTR+GRZq|O2=vBHF-|STR+GRZq||{{BSkm|-|10.7}}|[[吹田駅]]<!-- 放出からの片町線貨物支線（城東貨物線）としての終点-->}}
{{BS4|vSHI1l|SHI1c3|O2=vSTR2|vSTRc3|O3=STR2|||}}
{{BS4|STR|O1=BS2c1|BS2+r|||}}
{{BS4|WBRÜCKE|WBRÜCKE|||||神崎川|}}
{{BS4|KRZh|KRZh|||||JR東海：東海道新幹線|}}
{{BS4|STR2|STR3u|||}}
{{BS4|STR+1u|STR+4|||||}}
{{BS4|ABZrg|KRZo|||||阪急：[[阪急京都本線|京都本線]]}}
{{BS4|BHF3|eBHF|||{{BSkm|-|-}}|[[淡路駅]]|（仮称）|}}
{{BS4|STRc4|WBRÜCKE||||[[淀川橋梁 (城東貨物線)|淀川橋梁]]|[[淀川]]|}}
{{BS2|eDST||{{BSkm|-|5.7}}|''都島信号場''|-1982|}}
{{BS2|eBHF||{{BSkm|-|-}}|<!--[[都島駅 (JR西日本)|-->都島駅<!--]]-->|（仮称）|}}<!-- 谷町線の都島駅とは大きく離れた場所 -->
{{BS2|eBHF||{{BSkm|-|-}}|[[野江駅]]|（仮称）{{rint|osaka|t}}（[[野江内代駅]]）|}}
{{BS4|STRrg|KRZo|BHFq||||京阪：[[京阪本線]]|}}
{{BS4|eKRZo|eABZgr+r|O2=eDST|||||''[[淀川貨物線]]・[[網島駅]]方面''|}}
{{BS2|STR||{{BSkm|-|2.9}}|''巽信号場''|-1982|}}
{{BS2|STR|||↑'''城東貨物線'''|}}
{{BS2|ABZlg||||[[片町線]]（学研都市線）|}}
{{BS2|WBRÜCKE||||[[寝屋川]]|}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|-|-}}|[[鴫野駅]]|{{rint|osaka|i}}|}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|11.1|0.0 }}|[[放出駅]]||}}
{{BS2|ABZlf||||片町線（学研都市線）|}}
{{BS2|STR|||↓'''おおさか東線営業区間'''||}}
{{BS2|WBRÜCKE||||[[第二寝屋川]]|}}
{{BS4||ABZlf|KDSTr|||[[網干総合車両所]]（放出）<ref group="#">網干総合車両所明石支所放出派出所</ref>||}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|12.8|1.7}}|[[高井田中央駅]]|{{rint|osaka|c}}（[[高井田駅 (大阪府東大阪市)|高井田駅]]）|}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|14.4|3.3}}|[[JR河内永和駅]]||}}
{{BS4||KRZu|BHFq||||[[河内永和駅]] [[近畿日本鉄道|近鉄]]：[[近鉄奈良線|奈良線]]|}}
{{BS2|STR||||}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|15.0|3.9}}|[[JR俊徳道駅]]||}}
{{BS4|BHFq|KRZu|||||[[俊徳道駅]] 近鉄：[[近鉄大阪線|大阪線]]|}}
{{BS2|eDST|||''[[JR俊徳道駅#俊徳道信号場|俊徳道信号場]]''| 2007-2008|}}
{{BS4||eKRWgl|exKRW+r||||}}
{{BS2|BHF|exSTR|{{BSkm|16.0|4.9}}|[[JR長瀬駅]]||}}
{{BS2|STR|exDST||''[[JR長瀬駅#歴史|蛇草信号場]]''|-2003}}
{{BS2|ABZrf|exSTR||'''城東貨物南連絡線'''|（詳細下記）|}}
{{BS2|eKRZo|exABZrf||''城東貨物線 旧線''|（詳細下記）||}}
{{BS2|BHF|exSTR|{{BSkm|18.7|7.6}}|[[新加美駅]]|}}
{{BS4|HST2+4|STR+c3|O2=exSTRc2|exSTR3||||←[[関西本線]]（[[大和路線]]） [[加美駅]]|}}
{{BS4|STRc1|ABZ+4x1|O2=eABZlg|exSTRc4||||←''[[阪和貨物線]]''|}}
{{BS2|BHF||{{BSkm|20.3|9.2}}|[[久宝寺駅]]||}}
{{BS2|eDST|||''[[竜華操車場|竜華信号場]]''|-1997|}}
{{BS2|BHF||10.4|[[八尾駅]]|}}
{{BS2|STR||||[[関西本線]]（[[大和路線]]）|}}
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-----
{{BS3|exSTRq|exSTRq|exABZq+r||''城東貨物線 旧線''||}}
{{BS3|DSTq|ABZq+r|xKRZu|0.0|正覚寺信号場 '''おおさか東線'''||}}
{{BS3||STR|xABZrg|||関西本線（大和路線）|}}
{{BS3||eKRWgl|O2=POINTERr|eKRWg+r||城東貨物南連絡線||}}
{{BS3||DST|eDST||[[平野駅 (JR西日本)#百済第一信号場|百済第一信号場]]||}}
{{BS3||DST|O2=GRZq|BHF|1.5|[[平野駅 (JR西日本)|平野駅]]||}}
{{BS3||eKRWg+l|O2=POINTERr|eKRWgr|||関西本線貨物支線|}}
{{BS3||KBSTxe|STR|||[[百済貨物ターミナル駅]]|}}
{{BS3|exKBSTl|exSTRrf|STR|||''[[百済市場駅]]'' -1984|}}
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{{Reflist|group="#"}}
|}
|}
現在の起点駅である放出駅から記述する。開業中の区間は、[[中小企業]]が密集する[[東大阪市]]の西部を縦断しており、沿線には工場が多数集まっている。

放出駅は2面4線の[[プラットホーム#形状と配置|島式ホーム]]で、おおさか東線の列車は内側の2・3番のりばを使用している。久宝寺駅から放出駅に到着した列車は3番のりばに到着後、[[京橋駅 (大阪府)|京橋駅]]方にある[[引き上げ線]]で折り返し、久宝寺行きとして2番のりばに到着する。将来の新大阪駅までの開業を見据えて同一ホーム上で乗り換えることができる[[複々線#方向別複々線|方向別複々線]]の線路配置となっている{{要出典|date=2012年10月}}。

放出駅を発車した列車は、[[片町線]]（学研都市線）と少し並走した後、急カーブを経て南下を始める。片町線の下り線はおおさか東線を越えるために高架橋になっており、この高架橋をくぐって[[第二寝屋川]]を渡ると、大阪市から東大阪市に入り、すぐに[[網干総合車両所|網干総合車両所明石支所放出派出所]]への線路が分岐している。放出派出所への線路は下り線にしかつながっておらず、出区列車はおおさか東線を逆走して放出駅まで運転する。

おおさか東線唯一の単独の踏切を越えると高架になり始め、[[高井田中央駅]]に到着する。高井田中央駅は[[中央大通]]および[[阪神高速13号東大阪線]]と交差しており、[[大阪市営地下鉄中央線]][[高井田駅 (大阪府東大阪市)|高井田駅]]との接続駅でもある。[[関西本線]]（[[大和路線]]）にも[[高井田駅 (大阪府柏原市)|高井田駅]]があるため区別する必要があることから「中央」を付けているが、これは中央大通から取られたものである<ref name="jrw_20070823" />。高井田中央駅付近からは、おおさか東線として開業する前から盛り土などで高架化されており、既存の線路に高架橋を併設して複線化している。

[[近鉄奈良線]][[河内永和駅]]との接続駅である[[JR河内永和駅]]は、かつて東大阪市の前身の[[布施市]]役所があり官庁街であったため、今でも駅周辺には[[図書館]]や年金事務所などの公共施設が多い。次の[[JR俊徳道駅]]は[[近鉄大阪線]][[俊徳道駅]]との接続駅である。JR河内永和駅とJR俊徳道駅はわずか600mしか離れておらず、これは[[境線]]の[[博労町駅]] - [[富士見町駅 (鳥取県)|富士見町駅]]間の約420m（実キロ）に次ぎ、JR西日本管内で2番目に短い駅間距離で、ホームから互いに隣駅を見ることができる。なお両駅とも住所は永和1丁目となっている。

近鉄大阪線をくぐった先から、もともと地上線であった線路を[[連続立体交差]]した区間になり、[[JR長瀬駅#歴史|蛇草信号場]]の跡地に建設された[[JR長瀬駅]]に着く。JR長瀬駅から[[正覚寺信号場]]までの2kmは直線となっている。この直線の途中で大阪市に再び入り、正覚寺信号場で[[平野駅 (JR西日本)|平野駅]]に至る片町線貨物支線（城東貨物南連絡線）が分岐して右にカーブしているが、おおさか東線は左にカーブして[[新加美駅]]に着く。新加美駅のホームはカーブ上に設けられ、線内では唯一の[[プラットホーム#形状と配置|相対式ホーム]]である。新加美駅を出ると高架を降り始め、関西本線（大和路線）が両側から挟み込むようにして[[八尾市]]に入り、[[近畿自動車道]]・[[大阪府道2号大阪中央環状線|大阪中央環状線]]をくぐり、2面4線の久宝寺駅に至る。久宝寺駅でも内側の2線を使用しており、2番のりばに到着後、[[王寺駅]]方の引き上げ線で折り返し、放出行きとして3番のりばに到着する。

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ファイル:Yamatoji & OsakaHigashi Line view-01.jpg|大和路線と複々線になる新加美駅 - 久宝寺駅間
</gallery>

== 運行形態 ==
旅客列車は、線内運転の普通と、本路線を経由して関西本線（大和路線）・片町線（学研都市線）・[[JR東西線]]に直通する直通快速が運転されている。

普通はすべて放出駅 - 久宝寺駅間の運転で所要時間は約15分である。1日67往復（土曜・休日ダイヤ施行日は66往復）、早朝・深夜をのぞき1時間あたり4本運転されている。ただし、久宝寺駅において関西本線（大和路線）の緩急接続のために同駅の使用線路が制限されるダイヤと、森ノ宮電車区放出派出所（現：網干総合車両所放出派出所）から放出駅への入出区列車の影響から、2011年3月11日まではどの時間帯も運行間隔は約11分 - 20分と一定にはなっていなかった。翌12日のダイヤ改正で11時から16時が15分間隔となった。

直通快速は、本路線を経由して大和路線の[[奈良駅]]とJR東西線の[[尼崎駅 (JR西日本)|尼崎駅]]を結ぶ列車で、毎日運行されている。朝は奈良発尼崎行き、夕方は尼崎発奈良行きが合計4往復運転されている。停車駅は、奈良駅 - 王寺駅間の各駅・久宝寺駅・放出駅・京橋駅 - 尼崎駅間の各駅であり、おおさか東線の中間駅には停車しない。誤乗を防ぐため、「おおさか東線経由直通快速○○行き」と案内される。
なお、JR東西線の各駅・放出駅 - 奈良駅間には、直通快速以外にも木津駅経由の快速（区間快速含む）が数本運転されている（詳しくは[[片町線#快速]]を参照）。

定期貨物列車は、[[高速貨物列車]]が吹田信号場 - 百済駅間に1日7往復（このうち、日曜日運休が2往復、休日運休が1往復）運転されている<ref> 『貨物時刻表』2011 鉄道貨物協会</ref>。

=== 年末年始の運転 ===
[[アーバンネットワーク]]エリアでは毎年、一部の線区・区間をのぞいて[[大晦日]]から[[元日]]にかけて[[終夜運転]]が実施されているが、部分開業以来初めて迎える2008年度は、久宝寺駅 - 放出駅間の普通が23時台から1時台にかけて2往復運転され、終夜運転ではなく最終列車の繰り下げとなった<ref name="jrw2009shuya">『JR時刻表』[[交通新聞社]] 2009年1月号 通巻549号 「JRニュース(35)」</ref>。なお、2009年度以降は、終夜運転および最終列車の繰り下げ・始発列車の繰り上げは行われていない。

== 女性専用車 ==
{|style="width:15em; float:right; margin:0em 0em 0em 1em; border:1px solid #999; font-size:85%;"
|-
|style="background-color:#eee; text-align:center; border-bottom:solid 4px #335099;"|女性専用車
|-
|{{TrainDirection|放出|久宝寺}}
|-
|
{|class="wikitable" style="border:1px; font-size:85%; text-align:center; margin:0em 0em 0em 1.5em;"
|-
|style="width:2em;"|6
|style="width:2em;"|5
|style="width:2em;"|4
|style="width:2em; background:#fcf"|3
|style="width:2em;"|2
|style="width:2em;"|1
|}
|-
|}
平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで、普通列車では3号車に[[女性専用車両|女性専用車]]が設定されている。対象車両および乗車位置には、女性専用車の案内表示が設置されている。直通快速は大和路線内では女性専用車の設定位置がその他の車両とずれるため放出以西からの設定となっている。

開業時から平日の始発から9時00分までと17時00分から21時00分までの時間帯に女性専用車が設定されていたが、2011年4月18日から平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで女性専用車が設定されるようになった<ref name="jrw_20110304">[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175252_799.html 女性専用車の全日化･終日化について] ・ [http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175270_799.html 車両保守部品の不足に伴う列車運転計画の見直しについて] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年3月4日・2011年4月6日</ref>。

== 使用車両 ==
=== 旅客列車 ===
全列車が[[電車]]で運転されている。普通には、[[吹田総合車両所]][[奈良電車区|奈良支所]]に所属している[[国鉄103系電車|103系]]および[[国鉄201系電車|201系]]が使用されている。直通快速には、[[網干総合車両所]]明石支所の[[JR西日本207系電車|207系]]が使用されている<ref>[http://pamph.jr-odekake.net/view_pamph2.php?client_id=jrwest&book_id=osaka_newdaiya JRおでかけネット - 新しい大阪駅へ。新ダイヤ、はじまる。3.12 新ダイヤ] - 西日本旅客鉄道</ref><ref>[http://railf.jp/news/2011/03/17/142400.html おおさか東線経由の直通快速が207系に] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年3月17日</ref>。

2008年3月15日の開業以来、直通快速には[[宮原総合運転所]]（現：網干総合車両所宮原支所）の[[JR西日本223系電車#6000番台|223系6000番台]]が使用されていた。[[北新地駅]]のホームドア設置に伴い車両ドア数を統一するため、2011年3月11日の奈良行きから207系での運転となり、臨時で321系が運用されていたこともあったが、その後321系と207系との共通運用になった。

<gallery>
ファイル:JRW_series201-OsakaHigashi.jpg|201系
ファイル:JRW series207-Yamatoji.jpg|207系
ファイル:P1010466.JPG|直通快速に使用されていた223系6000番台
</gallery>

=== 貨物列車 ===
2011年3月12日のダイヤ改正までは[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形ディーゼル機関車]]のほか、1往復のみ[[国鉄DE10形ディーゼル機関車|DE10形ディーゼル機関車]]が牽引していた。

同日以降はDE10形が充当されている1往復をのぞいて[[電気機関車]]に変更され<ref>[http://railf.jp/news/2011/03/17/142200.html 城東貨物線で電気機関車が運用開始] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』[[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2011年3月12日</ref>、[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形]]・[[国鉄EF66形電気機関車|EF66形]]・[[国鉄EF81形電気機関車|EF81形]]・[[JR貨物EF210形電気機関車|EF210形]]が使用されている<ref>『鉄道ファン』交友社 2011年6月号 「さらば、DD51 城東貨物線 電機牽引化!」</ref>。また2012年3月からは[[JR貨物EF510形電気機関車|EF510形]]も使用開始した。おおさか東線の貨物列車は[[コンテナ車]]のみで編成されている。

== 建設の経緯 ==
<!-- 引用している答申の原文には「駅」は付いていません。また設置予定駅ではなく経路の大まかな場所を示しているだけの場合があるので答申の引用・構想区間・計画区間に「駅」はつけないでください。-->
[[#城東貨物線|城東貨物線]]の旅客線化は[[1950年代]]頃から構想されており、[[1958年]]には[[大阪府知事]]の強い要望で尼崎 - [[吹田駅 (JR西日本)|吹田]] - 放出 - [[加美駅|加美]] - [[杉本町駅|杉本町]] - 大阪南港間の旅客化（杉本町 - 大阪南港間は新線を建設）が都市交通審議会答申第3号で取り上げられ<ref name="miseisen">森口誠之『鉄道未成線を歩く』JTB、2002年、123 - 125頁、ISBN 4-533-04208-2</ref>、その後[[東海道新幹線]]との連絡というニーズも見出されるようになると、[[1963年]]3月には新大阪 - [[淡路駅|淡路]]間で新線を建設する計画に改められた上で、新大阪 - 加美 - 杉本町間の整備が都市交通審議会の答申第7号に盛り込まれた。

このように、当初は同線だけではなく関西本線の貨物支線である八尾 - 杉本町間の[[阪和貨物線]]（2009年廃止）も組み込み、[[阪和線]]および[[堺泉北臨海工業地帯]]・[[大阪南港]]に向け建設される臨海鉄道と連絡する計画であった<ref>1963年（昭和38年）3月29日の都市交通審議会答申第7号「大阪市およびその周辺における高速鉄道の整備増強に関する基本的計画について」では、「高速鉄道網の整備計画」の新設すべき路線として「新大阪 - 大宮西之町 - 野江中之町 - 放出 - 高井田 - 永和 - 俊徳道 - 加美 - 矢田富田町 - 我孫子東五 - 杉本町」が挙げられ、「既設の城東・阪和貨物線を利用し、1線増設の上、旅客運輸営業を行うものとする。」とある（大阪市交通局『大阪市交通局百年史（資料編）』2005年 p.135 で確認）。</ref><ref name="miseisen" /><!--←臨海鉄道の記述についての出典-->（「[[阪和貨物線]]」も参照）。[[1979年]]12月には、運輸省航空局が[[関西国際空港]]のアクセス鉄道として当路線を利用（加美より大阪市平野区長吉まで阪和貨物線、長吉以南は[[日根野駅]]まで新線を建設）する案を提示したこともある<ref>「連絡鉄道は『外環状線』」サンケイ新聞大阪版1979年12月6日付</ref>。しかし、[[1989年]]に阪和線・[[紀勢本線]]列車の[[大阪環状線]]への直通運転が開始されたことや新大阪 - [[JR難波駅|JR難波]]・[[汐見橋駅|汐見橋]]間を結ぶ「[[なにわ筋線]]」の建設計画が浮上したことから終点を加美駅（のちに久宝寺駅）に変更し<ref>川島令三『どうなる新線鉄道計画《西日本編》』1994年 p.115<br />また、1971年（昭和46年）12月8日の都市交通審議会答申第13号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本的計画について」では、「新設すべき路線」として「新大阪 - 放出 - 加美 - 杉本町→」とあったが、1989年（平成元年）5月31日の運輸政策審議会答申第10号「[[大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について]]」では大阪外環状線は「新大阪 - 鴫野 - 放出 - 加美」とあり、阪和貨物線を利用する加美 - 杉本町間が外されている（大阪市交通局『大阪市交通局百年史（資料編）』2005年 pp.152, 162. で確認）。</ref>、阪和線と連絡することは計画から除外された。

都心部を迂回する路線であるため旅客需要が見込めず、[[日本国有鉄道|国鉄]]時代は財政難から長らく後回しにされた上、沿線住民による建設運動も目立ったものが無かった。1981年に国鉄が城東貨物線の複線化の運輸大臣認可を受け、[[国鉄分割民営化]]によりJR西日本がこれを承継していた。1996年度の政府予算で、第三セクターに対する助成制度として採択され、第三セクター会社が建設と施設の保有、JR西日本が運営を行う[[上下分離方式]]での建設・運行が決定された。当初は片福連絡線（現在の[[JR東西線]]）と同じく[[関西高速鉄道]]が建設することも考えられていたが、同社には[[兵庫県]]など当路線沿線以外の自治体が出資していることから別に会社を設立することになり、[[1996年]]11月に[[大阪府]]や[[大阪市]]・[[東大阪市]]をはじめとする沿線自治体とJR西日本などが出資して[[大阪外環状鉄道]]を設立し<ref>出資比率内訳は、自治体側 (70%) が、大阪府と大阪市が28.63%ずつ、東大阪市8.38%、吹田市2.09%、八尾市2.09%、民間側 (30%) は、JR西日本が19.75%などである。（佐藤信之「おおさか東線の整備スキーム」より）</ref>、同年12月に鉄道事業免許を取得し、ようやく着工された。

当初は[[2006年]]度の開業を予定していたが、遺跡の発掘や各地で用地買収が難航しているため全線同時の開業を断念し、先行して放出駅 - 久宝寺駅間が[[2008年]][[3月15日]]に部分開業した。

新大阪駅 - 放出駅間は[[2012年]]春の開業予定であったが、新大阪からさらに[[梅田貨物線]]を経由し、再開発が進められている[[大阪駅北地区|梅田北ヤード地区]]の[[北梅田駅]]（仮称）に乗り入れる計画に変更された。この計画変更に伴い全面開業はさらに延び、[[2018年]]度末までを目指している<!--。整備主体の大阪外環状鉄道が2009年春にも準備工事に着手する予定--><ref>日本経済新聞（大阪版）2009年1月31日付け夕刊1面</ref><ref name="asahi20090625" /><ref name="sankei20090625" /><ref name="yomiuri20090625" />。総事業費は当初計画分に150億円を追加投資し、先行開業部分を含め1,250億円程度を予定している。<!-- 直通するにしても北梅田-新大阪間はあくまで東海道本線支線（の付け替え）では？ 計画としても別のもの。（正式な路線名称として）おおさか東線に編入されるというソースがない（開業が近くなってからの発表を待つか、鉄道要覧などを確かめる必要がある）。日経では「梅田貨物線につなぐ/乗り入れ」とある。ノートも参照。-->未開業区間については、2011年1月に工事区間北側から建設を開始した。新大阪駅近くにある南宮原踏切が、東海道本線によって[[開かずの踏切]]となっており、地元との調整が難航し、結果的には梅田貨物線を利用することにより、東海道本線を跨ぐ高架線が必要になり、さらに新大阪駅の大規模な駅改良工事が必要になったためである。

== 歴史 ==
* [[1929年]]（[[昭和]]4年）[[3月15日]]：片町線貨物支線として淀川駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が開業。<!-- このときに将来おおさか東線となる区間の一部が開業している（『鉄道要覧』ではこの1929年が開業日） -->
* [[1931年]]（昭和6年）[[8月10日]]：放出駅 - 平野駅間、放出駅 - 鴫野駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が開業。貨物営業のみ。<!-- 放出 - 吹田間のうち放出 - 鴫野、巽信号場 - 吹田間が既設線と重複 -->
* 1932年（昭和7年）[[12月1日]]：放出駅 - 鴫野駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が電化。
* [[1939年]]（昭和14年）[[10月15日]]：放出駅 - 八尾駅間が開業。貨物営業のみ。
* [[1982年]]（昭和57年）[[11月15日]]：淀川駅 - 巽信号場 - 吹田駅間、巽信号場廃止。
* [[1987年]]（昭和62年）[[4月1日]]：国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が[[鉄道事業者|第一種鉄道事業者]]として承継し、日本貨物鉄道が第二種鉄道事業者となる。
* [[1996年]]（[[平成]]8年）
** [[11月21日]]：大阪外環状鉄道が設立される。
** [[12月25日]]：大阪外環状鉄道が鉄道事業免許を取得。
* [[1999年]]（平成11年）[[2月17日]]：大阪外環状線（仮称）都島駅 - 久宝寺駅間の工事施行が認可。
* [[2002年]]（平成14年）[[12月20日]]：大阪外環状線（仮称）新大阪駅 - 都島駅間の工事施行が認可。
* [[2007年]]（平成19年）
** [[8月23日]]：路線名称が「おおさか東線」に決定し、放出駅 - 久宝寺駅間の駅名も決定<ref name="jrw_20070823" />。
** [[11月6日]]：放出駅 - 久宝寺駅間の路線工事完了。
** [[11月18日]]：おおさか東線高架ウォークを実施<ref>[http://web.archive.org/web/20071121184511/http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200711180063.html JR高架歩くイベントに8千人応募、抽選で600人参加 - 関西]（インターネット・アーカイブ）- 朝日新聞 2007年11月18日</ref>
** [[12月29日]]：放出駅 - 久宝寺駅間で試運転開始<ref>[http://web.archive.org/web/20080102080312/http://www.asahi.com/life/update/1229/OSK200712290022.html JRおおさか東線、乗務員訓練始まる 来春開業]（インターネット・アーカイブ）- 朝日新聞 2007年12月29日</ref><ref>[http://www.asahi.com/video/TKY200712290116.html おおさか東線訓練運転] - 朝日新聞</ref>。[[ファイル:MG 71930002.jpg|thumb|200px|right|103系による試運転]]
* [[2008年]]（平成20年）
** [[3月9日]]：放出駅 - 久宝寺駅間で試乗会を実施（募集人数各駅で500人、総計3,500人）<ref>[http://web.archive.org/web/20080119093156/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1173496_799.html 「おおさか東線 試乗会」（3月9日開催）の参加者募集について]（インターネット・アーカイブ）- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年1月16日</ref>。
** 3月15日：おおさか東線として放出駅 - 久宝寺駅間が旅客開業。西日本旅客鉄道が片町線貨物支線放出駅 - 八尾駅間の第一種鉄道事業を廃止し、放出駅 - 久宝寺駅間の第二種鉄道事業者となる。同時に、放出駅・久宝寺駅構内をのぞく全線において「[[アーバンネットワーク運行管理システム|大阪環状・大和路線運行管理システム]]」(SUNTRAS) を先行導入<ref>[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174388_799.html 大阪環状・大和路線運行管理システムの使用開始について] - 西日本旅客鉄道プレスリリース</ref>。
* [[2009年]]（平成21年）[[10月4日]]：大阪環状・大和路線運行管理システムが本格導入。久宝寺駅構内を新たに同システム対象区間に追加。
* [[2010年]]（平成22年）12月1日：組織改正により、[[西日本旅客鉄道大阪支社|大阪支社]]の管轄から近畿統括本部の管轄に変更<ref>[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175068_799.html 組織改正などについて] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日</ref>。
* [[2011年]]（平成23年）4月18日：女性専用車が毎日、終日設定される<ref name="jrw_20110304" />。
* [[2018年]]（平成30年）度末：（北梅田駅〔仮称〕 - ）新大阪駅 - 放出駅間が旅客開業予定。

== 駅一覧 ==
* 未開業区間を含め全駅[[大阪府]]内に所在

=== 営業中の区間 ===
{{Main2|片町線の支線である正覚寺信号場 - 平野駅間|片町線#貨物支線}}
{{色|節}}

*「駅カラー」欄の色は各駅で設定されているステーションカラー
* [[ファイル:JR area HAN.png|14px|<nowiki>[阪]</nowiki>]]：[[特定都区市内]]制度の「大阪市内」エリアの駅（新加美駅は含まれない）
* 停車駅
** 普通…すべての旅客駅に停車
** 直通快速…●の駅は停車、｜の駅は通過

{| class="wikitable" ruls="all"
|-
!style="width:1em; border-bottom:solid 3px #335099;"|駅カラ丨
!style="width:7em; border-bottom:solid 3px #335099;"|駅名
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #335099;"|駅間営業キロ
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #335099;"|累計営業キロ
!style="width:1em; border-bottom:solid 3px #335099; background-color:#bbf;"|直通快速
!style="border-bottom:solid 3px #335099;"|接続路線
!style="border-bottom:solid 3px #335099;"|所在地
|-
|&nbsp;
|[[ファイル:JR area HAN.png|14px|<nowiki>[阪]</nowiki>]] [[放出駅]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|0.0
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|●
|[[西日本旅客鉄道]]：[[片町線]]（学研都市線）
|[[大阪市]]<br />[[鶴見区 (大阪市)|鶴見区]]
|-
|style="background-color:#ff0000;"|&nbsp;
|[[高井田中央駅]]
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|[[大阪市営地下鉄]]：[[ファイル:Chuo.png|15px|■]] [[大阪市営地下鉄中央線|中央線]] …[[高井田駅 (大阪府東大阪市)|高井田駅]]
|rowspan="4" style="white-space:nowrap;"|[[東大阪市]]
|-
|style="background-color:#800080;"|&nbsp;
|[[JR河内永和駅]]
|style="text-align:right;"|1.6
|style="text-align:right;"|3.3
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|[[近畿日本鉄道]]：[[近鉄奈良線|奈良線]] …[[河内永和駅]]
|-
|style="background-color:#99ff00;"|&nbsp;
|[[JR俊徳道駅]]
|style="text-align:right;"|0.6
|style="text-align:right;"|3.9
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|近畿日本鉄道：[[近鉄大阪線|大阪線]] …[[俊徳道駅]]
|-
|style="background-color:#ffcccc;"|&nbsp;
|[[JR長瀬駅]]
|style="text-align:right;"|1.0
|style="text-align:right;"|4.9
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|&nbsp;
|-
|&nbsp;
|[[正覚寺信号場]]<!--平野の構内扱いは、百済一（信）-->
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|6.9
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|<span style="font-size:85%;">西日本旅客鉄道：片町線貨物支線（城東貨物南連絡線）</span>
|rowspan="2"|大阪市<br />[[平野区]]
|-
|style="background-color:#ffff00;"|&nbsp;
|[[新加美駅]]
|style="text-align:right;"|2.7
|style="text-align:right;"|7.6
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|｜
|&nbsp;
|-
|&nbsp;
|[[久宝寺駅]]
|style="text-align:right;"|1.6
|style="text-align:right;"|9.2
|style="text-align:center; background-color:#bbf;"|●
|西日本旅客鉄道：[[関西本線]]（[[大和路線]]）
|[[八尾市]]
|}

* 高井田中央・JR河内永和・JR俊徳道・JR長瀬・新加美の各駅は、それぞれステーションカラーが設定されている。開業時から喫煙コーナーが設けられず終日全面禁煙となっている。また、ダイヤ乱れが生じた際に駅部での列車抑止を容易にするために、JR西日本で初めて[[アーバンネットワーク運行管理システム#抑止表示器|抑止表示器]]が設置された。
* 放出駅と久宝寺駅をのぞき全駅とも[[みどりの窓口]]はないが、代わりに[[みどりの券売機]]がこれらの各駅に設置されている。放出駅・久宝寺駅をのぞき、駅業務は株式会社[[ジェイアール西日本交通サービス]]に委託され一部時間帯で無人となる。
* JR長瀬駅 - 新加美駅間は駅間距離が2.7kmと長いため、東大阪市が大阪市との市境付近に新駅設置を要望しており<ref>[http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/koho/shiryou/dayori/080315/t_p4.html 東大阪市政だより 2008年3月15日号 4・5面] - 東大阪市</ref>、2011年3月には両市とJR西日本が新駅設置に合意し、2018年度までの開業を予定している<ref>[http://www.sankei-kansai.com/2011/04/01/20110401-051332.php JRおおさか東線に新駅 長瀬―新加美駅間に設置合意] - 産経新聞 2011年4月1日</ref><ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/04/page_3707.html おおさか東線 JR長瀬〜新加美駅間新駅設置について] - 西日本旅客鉄道 2013年4月19日</ref>。

=== 未開業区間 ===
{| class="wikitable" ruls="all"
|-
!style="width:8em;"|駅名
!接続予定路線
!colspan="2"|所在地
|-
|[[北梅田駅]]（仮称）
|[[西日本旅客鉄道]]：[[東海道本線]]（[[JR京都線]]・[[JR神戸線]]・[[福知山線|JR宝塚線]]）・[[大阪環状線]] …[[大阪駅]]
|rowspan="2" style="width:1em; text-align:center;"|[[大阪市]]
|style="white-space:nowrap;"|[[北区 (大阪市)|北区]]
|-
|[[新大阪駅]]
|西日本旅客鉄道：[[山陽新幹線]]・東海道本線（JR京都線）<br />[[東海旅客鉄道]]：[[東海道新幹線]]<br />[[大阪市営地下鉄]]：[[ファイル:Midosuji logo.png|15px|■]] [[大阪市営地下鉄御堂筋線|御堂筋線]]
|[[淀川区]]
|-
|西吹田駅（仮称）<!-- 2014年1月3日時点では「曖昧さ回避ページ」です。本文が作成されてからリンクすることを勧めます。-->
|&nbsp;
|colspan="2"|[[吹田市]]
|-
|[[淡路駅]]（仮称）
|[[阪急電鉄]]：[[阪急京都本線|京都本線]]・[[阪急千里線|千里線]]
|rowspan="5" style="width:1em; text-align:center;"|大阪市
|style="white-space:nowrap;"|[[東淀川区]]
|-
|<!--[[都島駅 (JR西日本)|-->都島駅<!--]]-->（仮称）
|&nbsp;
|[[都島区]]
|-
|[[野江駅]]（仮称）
|[[京阪電気鉄道]]：[[京阪本線]]<br />大阪市営地下鉄：[[ファイル:Tanimachi logo.png|15px|■]] [[大阪市営地下鉄谷町線|谷町線]] …[[野江内代駅]]
|rowspan="2"|[[城東区]]
|-
|[[鴫野駅]]
|西日本旅客鉄道：片町線（学研都市線）<br />大阪市営地下鉄：[[ファイル:Imazatosuji.png|15px|■]] [[大阪市営地下鉄今里筋線|今里筋線]]
|-
|[[放出駅]]
|西日本旅客鉄道：片町線（学研都市線）・おおさか東線（営業中の区間）
|[[鶴見区 (大阪市)|鶴見区]]
|}

* この区間はおおさか東線としては未開業で、駅も新大阪・鴫野・放出以外は未設であるが、上表のうち淡路駅 - 放出駅間の線路は既設で、同区間には貨物列車、鴫野駅 - 放出駅間には旅客列車が運行されている。なお、鴫野駅 - 放出駅間は全線開業時に片町線と別線になる。
* 都島駅は地下鉄谷町線の[[都島駅]]とは大きく離れた場所に設けられる。
* [[#運行形態|前述]]したように、片町線の駅として営業中の鴫野駅にも実質的には2008年3月15日の部分開業時から乗り入れ開始となったが、経由する列車は直通快速のみであるため、全線開業まで鴫野駅から直接おおさか東線の列車を利用することはできない。

== 城東貨物線 ==
{{Main2|城東貨物線の歴史|片町線#歴史|城東貨物線の駅・信号場など|片町線#駅一覧}}
[[ファイル:DD51-835_1.jpg|thumb|200px|right|関西本線を逆走する[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51]]牽引の貨物列車<br />（2007年8月17日 加美駅 - 平野駅間）]]
[[ファイル:JNR DD51 831 20011120.jpg|thumb|200px|right|蛇草信号場を通過するDD51牽引の貨物列車<br />（2001年11月20日）]]
'''城東貨物線'''（じょうとうかもつせん）は、[[片町線]]の[[鴫野駅]]から[[東海道本線]]の[[吹田駅 (JR西日本)|吹田駅]]および、おおさか東線の[[正覚寺信号場]]から[[関西本線]]の[[平野駅 (JR西日本)|平野駅]]に至る貨物支線の通称で、この区間は単線となっている。また、全線で[[直流電化]]されている。

東海道本線 - 関西本線間の貨物輸送を大阪駅から城東線（現在の[[大阪環状線]]の東側＝大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間）を経由して行うことは不利で、城東線の線路容量の都合もあることから、貨物輸送を城東線から分離するために計画され、1925年10月に着工し、1929年3月に吹田操車場（現在の[[吹田信号場]]） - 放出駅間が開通した。さらに放出駅 - 平野駅間の城東貨物線南線を1929年1月に着工し、1931年8月に開通。貨物専用線のため沿線住民が客車運行を希望し、1952年12月に城東貨物線客車運行促進期成同盟会を組織し、当局に対して働きかけた歴史がある<ref>淡路駅近くの線路沿いに、この同盟会名義で旅客線化を訴える看板が放置状態で長らく存在していた。工事が進捗した今は撤去されている。</ref>。

おおさか東線として旅客営業を開始する前までは、放出駅 - [[八尾駅]]間も片町線の支線であり、この区間は単線・非電化であったが、放出駅 - 久宝寺駅間は旅客線化にあたり複線化・直流電化が行われた。八尾駅が終点とされていたが、それより起点寄りのかつて[[竜華操車場]]があった[[久宝寺駅]]が実質的な終点となっていた。八尾駅構内の上り線と下り線の間に線路1本分のスペースがあるが、これがこの貨物線の跡である。また、行き違いのため、平野駅 - 放出駅間に[[JR長瀬駅#歴史|蛇草信号場]]と、鴫野駅 - 吹田駅間に都島信号場が設けられていたがいずれも廃止され、大阪市[[城東区]]の巽信号場や鴫野駅から[[淀川駅 (国鉄)|淀川駅]]に至る通称[[淀川貨物線]]が分岐し、[[1982年]]に淀川駅が廃止された後も[[淀川電車区]]（初代）への連絡線として残っていたが、同電車区の移転に伴い[[1985年]]に廃止された。

JR西日本が第一種鉄道事業者であるが、おおさか東線となった区間以外では旅客列車は運行せず、第二種鉄道事業者であるJR貨物が吹田信号場から[[大阪市]][[東住吉区]]にある[[百済貨物ターミナル駅]]まで[[貨物列車]]を運行しているほか、[[東大阪市]]の[[徳庵駅]]近くにある[[近畿車輛]]で製造された[[鉄道車両]]の[[車両輸送|輸送]]に使われている。
{{-}}

=== 沿線概況 ===
==== 鴫野駅 - 吹田駅間 ====
[[ファイル:赤川鉄橋遠景.JPG|thumb|200px|right|淀川橋梁]]
[[ファイル:EF81-627 Akagawa.jpg|thumb|200px|淀川橋梁に併設された赤川仮橋では閉鎖されるまでの間、貨物列車を間近に迫力ある風景を見ることができた。]]
鴫野駅を出るとすぐに寝屋川を渡り、片町線（学研都市線）と分かれて北上すると、まもなく巽信号場跡である。[[淀川貨物線]]が分岐する信号場で、吹田駅および鴫野駅の両方から淀川貨物線に入線できるデルタ式になっていた。信号場の中央部で[[国道1号]]（[[京阪国道]]）を越えている。巽信号場を過ぎるとすぐに京阪本線を越える。沿線は住宅街が多く、ほとんどの区間で盛土を走行し、この区間では踏切は1か所も設置されていない。程なくして北西向きにカーブしたあたりで、[[大阪市営地下鉄谷町線]]と交差する[[野江内代駅]]付近を走行する。この辺りから淀川までは[[旭区 (大阪市)|旭区]]と[[都島区]]の区境に位置している。

[[阪神高速12号守口線]]をくぐり同時に[[城北運河]]を渡ると都島信号場跡（都島駅予定地）で、その先で[[淀川]]を渡る。淀川に架かる[[淀川橋梁 (城東貨物線)|淀川橋梁]]（赤川鉄橋）は複線用の橋梁として架橋されたものの単線のまま使用されており、大阪市が未使用部分を借り受けて仮設の歩道（赤川仮橋）を設け[[鉄道道路併用橋]]として利用していたが、この仮設の歩道は2013年10月31日をもって閉鎖された。仮設の歩道を設置した理由は、建設当時は淀川の下流に長柄橋以外の橋がなかったためであるが、おおさか東線開業後は同鉄橋も複線として使用を開始する予定である。なお歩道については下流側に新たに架橋される計画があったが、大阪市の財政難などの理由により中止となった。
淀川を渡って[[都島区]]から[[東淀川区]]へ入り、[[阪急京都本線]]・[[阪急千里線]]を続けて越え、淡路駅付近を走行する。この先、[[東海道新幹線]]をくぐり[[神崎川]]を渡って北東向きにカーブをし始め、東海道本線に合流して吹田駅に至る。将来的には神崎川付近から新大阪駅方面への路線と分岐するため大規模な[[デルタ線]]が構成される予定である。

==== 正覚寺信号場 - 平野駅間 ====
正覚寺信号場付近では住宅地やマンションのほか、中小企業も密集している。おおさか東線から分岐した城東貨物南連絡線は、東に向けて大きくカーブする。線路の北側にある自動車学校付近から関西本線（大和路線）と並走を始める3線区間になり、まもなく平野駅に到着する。

=== 梅田駅機能移転による改良工事 ===
正覚寺信号場 - 百済駅間で[[梅田駅#JR貨物（廃止）|梅田駅]]の百済駅への機能移転のための改修工事が行われた<ref>{{PDFlink|[http://www.jrtt.go.jp/02Business/Settlement/pdf/kudara2205.pdf 百済貨物駅改修事業について（案）]}} - 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 国鉄清算事業管理部</ref>。かつて百済第一信号場 - 平野駅間では関西本線の上り線と共用しており、百済行きの貨物列車が関西本線の上り線を逆走していたが、旅客線と貨物列車を分離するための工事が2010年10月30日に完成し、貨物専用線が新設されて旅客列車と貨物列車の共用は解消され、正覚寺信号場 - 百済駅間も直流電化された。百済駅の改修も2013年に完成し、同年3月16日に百済貨物ターミナル駅と改称された。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* 『JR時刻表』各号、[[交通新聞社]]。
* [[川島令三]]『全国鉄道事情大研究 大阪都心部・奈良篇』[[草思社]]、1993年。ISBN 4-7942-0498-1。
* 若菜邦雄・宮田信雄「大阪外環状線の整備計画」『[[鉄道ピクトリアル]]』1999年11月号、No.677、[[電気車研究会]]、p.66 - p.69。
* 平賀尉哲「モノづくりのまちを貫く おおさか東線を歩く」『[[鉄道ジャーナル]]』2008年6月号、No.500、[[鉄道ジャーナル社]]、p.84 - p.88。
* 佐藤信之「おおさか東線の整備スキーム」『鉄道ジャーナル』2008年6月号、No.500、鉄道ジャーナル社、p.89 - p.91。
* 高橋誠一郎「おおさか東線（放出-久宝寺間）の開業と整備概要」『鉄道ピクトリアル』2008年8月号、No.806、電気車研究会、p.105 - p.109。

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Osaka Higashi Line}}
* [[日本の鉄道路線一覧]]
* [[アーバンネットワーク]]
* [[東京外環状線]] - [[1960年代]]に国鉄によって'''貨物線'''として計画された鉄道路線。
* [[大阪外環状線]] - 当路線の仮称と同名の道路。大阪府郊外を通る[[放射線・環状線|環状道路]]であり、[[国道170号]]バイパスと[[国道171号]]の一部区間に該当する。
* [[吹田八尾線|東大阪線]] - 城東貨物線の代行輸送目的として開業した[[国鉄バス]]路線、1987年廃止。

== 外部リンク ==
* [http://www.osr.co.jp/ 大阪外環状鉄道株式会社]

{{アーバンネットワーク}}
{{西日本旅客鉄道近畿統括本部}}
{{DEFAULTSORT:おおさかひかしせん}}
[[Category:近畿地方の鉄道路線]]
[[Category:西日本旅客鉄道の鉄道路線]]
[[Category:未開業の鉄道]]