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'''いて座A'''（いてざえー、Sagittarius A, Sgr A）は我々の[[銀河系]]の中心に存在する[[電波源]]の複合体である。[[天球]]上では[[いて座]]に位置する。

いて座Aは三つの部分からなる。[[超新星残骸]]である[[いて座Aイースト]]、渦巻腕状の構造を持つ[[いて座Aウエスト]]、およびいて座Aウエストの渦巻の中心にある非常に明るくコンパクトな電波源の[[いて座A*|いて座A<sup>*</sup>]]（いてざ・エー・スター）である。

多くの天文学者は、我々の銀河系の中心には'''[[大質量ブラックホール]]'''が存在する証拠があると考えている。いて座A<sup>*</sup>はこの大質量ブラックホールの存在場所の最有力候補と考えられている。

[[ドイツ]]の[[マックス・プランク研究所]]のライナー・ショーデルを始めとする国際研究チームはいて座A<sup>*</sup>の近くにある [[S2 (恒星)|S2]] と呼ばれる[[恒星]]の運動を約10年間にわたって観測し、いて座A<sup>*</sup>が非常に重くコンパクトな天体であるという証拠を得た。この結果はいて座A<sup>*</sup>がブラックホールであるという仮説とよく合い、この仮説を支持する強い証拠である。

彼らは S2 のケプラー軌道を解析することで、いて座A<sup>*</sup>の位置には 3.7 &#177; 1.5 x 10<sup>6</sup> [[太陽質量]]の質量が半径 17 光時 (120[[天文単位|AU]]) という狭い範囲内に存在していると求めた。

== 参考文献 ==

* Schodel, R. et al. "A star in a 15.2-year orbit around the supermassive black hole at the centre of the Milky Way." ''Nature,'' 419, 694 - 696, (2002).446

==外部リンク==

* [http://www.mpe.mpg.de/www_ir/ir_recent.php Recent Results of the MPE Infrared/Submillimeter Group]
* [http://www.mpe.mpg.de/www_ir/GC/index.html Galactic Center Research at MPE]
* [http://www.nature.com/nature/links/021017/021017-5.html ''Nature'' report, with link to the Schodel et al. paper]
* [http://www.mpifr-bonn.mpg.de/staff/hfalcke/bh/sld5.html  The central lightyears: Sagittarius A*]
* [http://chandra.harvard.edu/photo/2001/sgr_a/index.html Sagittarius A East]
* [http://chandra.harvard.edu/photo/2003/0203long/index.html Chandra Photo Album Sagittarius A]
* [http://arxiv.org/pdf/astro-ph/0408107 The Proper Motion of Sgr A* and the Mass of Sgr A*]
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