Еのソースを表示

{{Otheruses|キリル文字のЕ|ラテン文字|E}}
{{キリル|image=[[Image:Cyrillic letter Ie.png]]}}
{{Unicode|'''Е''', '''е'''}} は、[[キリル文字]]のひとつ。[[ギリシャ文字]]の {{Unicode|[[Ε]]}}（エプシロン）に由来し、[[ラテン文字]]の [[E]] に相当する。字形もラテン文字の E と同じである。又、対応する[[グラゴル文字]]は[[ファイル:GlagolitsaJest.gif|20px]] (jest,イェスト)である。

== 由来==
ギリシア文字の {{Unicode|Ε ε}}（エプシロン）に由来し、エプシロンは[[フェニキア語]]の[[ファイル:Phoenician he.svg|20px]]（へ）に起源を持つ。

== 呼称 ==
*[[ウクライナ語]] : エー
*[[キルギス語]] : ィエー
*[[ブルガリア語]] : エ
*[[ロシア語]] : ィエー

== 音素・音 ==
原則として {{ipa|e}} を表す。
*ロシア語・[[モンゴル語]]は {{ipa|je}} を表す。ロシア語では強勢のない時は {{ipa|ji}} になる。
*[[ウクライナ語]]の場合は下記の表を参照。
**黒い文字は[[国際音声記号]]。{{color|#07B|青い文字}}はウクライナ語の文献で使用されるキリル文字の音声記号。
{|class="wikitable" style="text-align: center" width=80%
|-
!音素
!音
!強勢音
!非強勢音
!軟音の後の強勢音
!軟音の後の非強勢音
|-
|{{ipa|ɛ}}, {{color|#07B|{{ipa|e}}}}
|[[非円唇前舌半広母音]]
|{{IPA|ɛ}}, {{color|#07B|{{IPA|e}}}}
|{{IPA|ɛ̝}}, {{color|#07B|{{IPA|e<sup>и</sup>}}}}, {{IPA|ɪ̞}}, {{color|#07B|{{IPA|и<sup>e</sup>}}}}
|{{IPA|ɛ}}
|{{IPA|e}}, {{color|#07B|{{IPA|e<sup>і</sup>}}}}
|}

== アルファベット上の位置 ==
*ウクライナ語・[[セルビア語]]・[[マケドニア語]]では第 7 [[字母]]、[[ベラルーシ語]]・ブルガリア語・ロシア語では第 6 字母。
**ベラルーシ語では、{{Unicode|[[ДЖ]]}} と {{Unicode|[[ДЗ]]}} を算入すると第 8 字母である。

== {{Unicode|Е}} に関わる諸事項 ==
*ロシア語では、{{Unicode|[[Ё]]}} は {{Unicode|'''Е'''}} と書かれる場合が多い。また、辞書の語順でも通常 {{Unicode|Е}} と区別されない。
*ロシア語・モンゴル語で {{ipa|e}} を表す文字は、{{Unicode|[[Э]]}} である。
*{{ipa|je}} を表すウクライナ語の文字は、{{Unicode|[[Є]]}} である。また、ブルガリア語では {{ipa|je}} を {{Unicode|[[й]]е}} と書く。
*[[日本語のキリル文字表記]]では通常使用しないが、エ段の表記に{{Unicode|[[Э]]}}の代わりに使われたり、「[[よ]]」または[[開拗音]][[オ段]]を表す{{Unicode|[[Ё]]}}の上の点が省略された結果これが現れることがある。

== 符号位置 ==
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
!大文字!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!小文字!!Unicode!!JIS X 0213!!文字参照!!備考
{{ULu|415|1045||1-7-6|435|1077||1-7-54|}}
|}

==参考文献==
*{{uk icon}} {{lang|uk|''Сучасна українська мова'' / О. Д. Понаморів, В. В. Різун та ін.; За ред. О. Д. Понаморева. — 2-ге вид., перероб. — К.: Либідь, 2001.}}（O・ポノマリーウ編『現代ウクライナ語』第2版、キエフ、2001）

[[vi:Е]]