Дのソースを表示

{{キリル|image=[[Image:Cyrillic letter De.png]]}}
{{Unicode|'''Д''', '''д'''}} は、[[キリル文字]]の第5ないし第6字母である。[[ギリシャ文字]]の[[Δ]](デルタ)に由来し、[[ラテン文字]]の[[D]]に相当する。又、対応する[[グラゴル文字]]は[[ファイル:GlagolitsaDobro.gif|20px]] (ドブロ)である。

== 字形 ==
[[File:05-Russian alphabet-Д д.svg]] [[筆記体]]は、（[[大文字]]・[[小文字]]それぞれ）ラテン文字の「D」と「[[g]]」の筆記体に似る<ref name="hakuyusha"/>。

[[File:Italic Cyrillic letter De - uppercase and lowercase.svg|200x32px]] [[イタリック体|イタリック]]の小文字は「[[∂]]」に似た独特の形をとる<ref name="hakuyusha"/>。ただし[[セルビア語]]では小文字は、ラテン文字の「g」のイタリックに似る。
[[File:Serbian Cyrillic Italic.svg|thumb|left|120px|左から、[[ローマン体]]、ロシア語でのイタリック、セルビア語でのイタリック。いずれも小文字。]]{{clear}}

[[File:Cyrillic letter De.svg|200x32px]] [[フォント]]によっては、上辺の筆画がない三角形の字形を取る。

== 由来==
[[ギリシア文字]]の {{Unicode|[[Δ|Δ δ]]}}（デルタ）に由来する。デルタは古ギリシア語で[[有声歯茎破裂音|{{IPA|d}}]]と発音され、新ギリシア語で[[有声歯摩擦音|{{IPA|ð}}]]と発音された。デルタは[[フェニキア語]]の[[ファイル:Phoenician daleth.svg|20px]]（ダレト）に起源を持つ。

== 呼称 ==
* [[ウクライナ語]]：デー
* [[キルギス語]]：デー
* [[ブルガリア語]]：ドゥ
* [[ロシア語]]：デー {{ipa|ˈde<ref name="hakuyusha">[[木村彰一]] 他編『博友社ロシア語辞典』[[博友社]] 1975、p.1490</ref>}}

== 音荷 ==
* 原則として[[有声歯茎破裂音|{{IPA|d}}]]を表す。
* [[ロシア語]]などでは、[[語末]]や[[無声音]]の前で無声化し[[無声歯茎破裂音|{{IPA|t}}]]となる。

== アルファベット上の位置 ==
* [[ウクライナ語]]の第6字母
* [[セルビア語]]、[[ブルガリア語]]、[[ベラルーシ語]]、[[マケドニア語]]、[[ロシア語]]の第5[[字母]]

==符号位置==
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
!大文字!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!小文字!!Unicode!!JIS X 0213!!文字参照!!備考
{{ULu|0414|1044||1-7-5|0434|1076||1-7-53|}}
|}

== 出典 ==
{{Reflist}}

==参考文献==
{{参照方法|date=2013年9月}}

*{{uk icon}} {{lang|uk|''Сучасна українська мова'' / О. Д. Понаморів, В. В. Різун та ін.; За ред. О. Д. Понаморева. — 2-ге вид., перероб. — К.: Либідь, 2001.}}（O・ポノマリーウ編『現代ウクライナ語』第2版、キエフ、2001）