Æのソースを表示

{{Glyphs}}
'''Æ''', '''æ''' とは、[[A]] と [[E]] の[[合字]]である。

中世ヨーロッパにおいて、[[古典ラテン語]]<!--（[[古典期ラテン語]]）-->の二重母音 '''AE'''<ref>古典期において ae は「アエ」や「アイ」に近い二重母音であったが、[[俗ラテン語]]（民衆ラテン語）時代には「エー」のような単母音へと転訛していた。</ref> を合字として綴るようになったのが起源である。 現代欧州諸言語でラテン語から借入する場合、この音を単母音扱いとし、e, &eacute;/&egrave;, &auml; などで置き換えるのが通常だが<ref>一例を下に挙げる。ラテン語から“直輸入”される語は多いが、そのほとんどはこうしたルールに従っている。
*{{lang-en|pr'''e'''sident}} 「大統領、総裁」 / {{lang-fr|pr'''&eacute;'''sident}} / {{lang-de|Pr'''&auml;'''sident}} &nbsp; &lt; &nbsp; {{lang-la|pr'''&aelig;'''sidens, -tum}} （プラェシデンス、-トゥム）
*{{lang-en|'''e'''ra}} 「時代」 / {{lang-fr|'''&egrave;'''re}} / {{lang-de|'''&Auml;'''ra}} &nbsp; &lt; &nbsp; {{lang-la|'''&aelig;'''ra}} （アェラ）
</ref>、あえて原語表記を行いたい場合など、特定の場合においてはそのまま表現することがあり、その際にこの合字を使うことがある ({{lang|en|[[ブリタニカ百科事典|Encyclopædia Britannica]]}} など)。

[[ファイル:Aelggyva Edwige.JPG|thumb|[[バイユーのタペストリー]]より。登場人物の名が &AElig;LFGYVA と読み取れる。]]
[[スウェーデン語]]を除く<ref>同様の母音はスウェーデン語にもあるのだが、表記には &auml; を用いている。</ref>北ゲルマン各言語（[[デンマーク語]]、[[ノルウェー語]]、[[アイスランド語]]、[[フェロー語]]など）では特定の[[前舌母音]]を表し、日常的に頻用される。[[古英語]]でも同様であり、現代英語におけるこの合字の正式名称は '''ash''' であるが、これはアングロサクソン・[[ルーン文字]]以来の伝統的な呼び名である。

[[国際音声記号]] (IPA) では「[[非円唇前舌狭め広母音]]」を表す。

== 文字コード ==
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
!大文字!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!小文字!!Unicode!!JIS X 0213!!文字参照!!備考
{{ULu|00C6|198|&amp;AElig;|1-9-29|00E6|230|&amp;aelig;|1-9-60|}}
|}

== 脚注 ==
{{Reflist}}

==関連項目==
*[[Ä]] (ä)
*{{Unicode|[[Ӕ]]}} - [[キリル文字]]

{{デンマーク語アルファベット}}
{{ノルウェー語アルファベット}}
{{アイスランド語アルファベット}}
{{ラテン文字}}

[[Category:ラテン文字|AE]]