原子軌道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年4月16日 (火) 03:11時点におけるEmausBot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 2 件をウィキデータ上の d:Q53860 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

原子軌道(げんしきどう、Atomic orbital)は、原子核のまわりに存在する1個の電子の状態を記述する波動関数のことである。電子軌道とも呼ばれる。

その絶対値の二乗は原子核のまわりの空間の各点における、電子の存在確率に比例する。

ここでいう軌道 (orbital) とは、古典力学における軌道 (orbit) とは意味の異なるものである。量子力学において、電子は原子核のまわりをまわっているのではなく、その位置は確率的にしか分らない。

軌道名

テンプレート:節stub

軌道の種類名

軌道の種類の名前 (s, p, d, f, g, h, ...) はその軌道のスペクトルスコピーの線の形に由来しており、それぞれ、sharp, principal, diffuse, fundamentalであり、残りは(fに続く)アルファベット順である。

原子価軌道

原子軌道の内、最外殻に存在するものを原子価軌道(げんしかきどう)と呼ぶ。閉殻構造に加わっていないため、原子価軌道は化学結合化学反応における主役となる。原子価軌道に存在する電子は、原子価電子あるいは価電子と呼ばれる。

関連項目

テンプレート:Asbox テンプレート:Atomic models