ドナルド・ヘッブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月16日 (土) 22:12時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 14 件をウィキデータ上の d:q683246 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

ドナルド・ヘッブDonald Olding Hebb1904年7月22日 - 1985年8月20日)は、カナダ心理学者神経心理学の開拓者の一人であり、ニューラルネットワーク研究の先駆者でもある。ヘッブの法則でその名を知られる。 神経生理学をもとに人間の学習を説明しようとした。

カナダのノバスコシア州チェスターに生まれる。医師であった両親のもとで英才教育を受ける。作家を志してダルハウジー大学に入学。さらにマギル大学の大学院に進み修士号を取得した。その後、母校の教員や農場労働者など職を転々とする中で、ウィリアム・ジェームズジークムント・フロイトジョン・ワトソンらの著作に触れる。これをきっかけに心理学を志し、マギル大学の心理学教室を訪ねて、読むべき本、学ぶべき事柄について手ほどきを受ける。再び教職に戻り、モントリオールの学校で校長をしながらマギル大学の大学院生となる。1931年、大病を患い、病床でチャールズ・シェリントンイワン・パブロフの著作に触れる。1933年には事故で妻を亡くし、校長をしていた学校も立ち行かなくなる。1934年、シカゴ大学カール・ラシュレーの研究室に入り、翌年、ラシュレーの異動に伴いハーバード大学に移る。1936年、ハーバード大学にて博士号取得。フロリダのヤーキーズ霊長類研究所にて知覚学習についての神経学的研究を行なう。1937年、再婚してモントリオールに戻り、モントリオール神経学研究所のワイルダー・ペンフィールドのもとで頭部損傷やロボトミーによる心理的影響の研究を行なう。1947年、マギル大学心理学教授。

関連項目

外部リンク