テレヴィジョン (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年1月24日 (金) 16:41時点におけるMcsm (トーク)による版 (日本公演)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Musician テレヴィジョン (Television) は、1973年ニューヨークにて結成されたアメリカ合衆国パンク・ロックニュー・ウェイヴバンド1970年代、アメリカのロック・シーンを席巻したニューヨーク・パンクムーブメントにおいて独自の光彩を放った。トム・ヴァーレインが書き下ろす文学的な色彩の濃い歌詞や、バンドが奏でる濃密なテンションの演奏などは、今日においても変わらぬ高い評価を受け続けている。

メンバー

旧メンバー

来歴

1972年、高校時代からの友人だったヴァーレイン、ビリー、ヘルの3人でニューヨークにてネオン・ボーイズというバンドを結成するも翌年に解散。直後、ヴァーレイン、ビリー、ヘルの3人にロイドを加えてテレヴィジョンを結成。1974年3月2日、テレヴィジョン名義でのライブ活動を開始させるが、1975年4月にヘルが脱退。後任ベーシストとして元ブロンディのフレッドが加入する。以降、ライブを中心に活動を継続し、その後のライブでの定番曲になる「リトル・ジョニー・ジュエル」や「マーキー・ムーン」などを作り上げていった。そして、当時のニューヨーク・パンクの潮流のなかでも、他のパンク・ロックバンドと異なる、独自のスタイルを築き上げていく。

1975年、ニューヨークに滞在中のブライアン・イーノが、何曲かをデモ・レコーディング。このときの音源は、のちにブートレグとして流出した。

1976年エレクトラ・レコードとのメジャーデビュー契約を結ぶ。かねてよりヴァーレインは、ドアーズが所属していたエレクトラと契約したい、と公言していた。1977年2月、1stアルバム『マーキー・ムーン』を発表。結成からやがて3年、ライブでの評価も高かった彼らが、満を持して発表したデビューアルバムは、アメリカ国内のみならずヨーロッパにおいても、音楽誌や評論家たちに絶賛をもって迎えられた。ジャケット写真はロバート・メイプルソープ

1978年4月、2ndアルバム『アドヴェンチャー』を発表。前作『マーキー・ムーン』に比べてやや地味な作風と映ったか、評論家たちからは酷評された。同年8月、ニューヨークで行われた6日間のライブで、「モビー・グレープのように満月の夜に解散したかった」とヴァーレインが発言、そのままバンドは解散する(後のインタビューでヴァーレイン本人は「そんなこと言っていない」と発言を否定している)。

1992年、14年ぶりに再結成され、オリジナルアルバムとしては3作目の『テレヴィジョン』を発表。同時に再結成ライブも行なった。1993年、再び活動を休止するも、2001年に再々結成。

2007年6月16日、ギターのリチャード・ロイドが脱退。その後テレヴィジョンは、ヴァーレインのソロに参加していたジミーをメンバーに迎えて活動を継続中。

日本公演

1992年

2002年 fuji rock festival

2013年

2014年

作品

アルバム

  • マーキー・ムーン - Marquee Moon (1977年)
  • アドヴェンチャー - Adventure (1978年)
  • テレヴィジョン - Television (1992年)

ライブ・アルバム

  • ザ・ブロウ・アップ - The Blow Up (1982年)
  • ライブ・アット・ジ・アカデミー・1992 - Live at the Academy, 1992 (2003年)
  • ライブ・アット・ジ・オールド・ウォルドルフ - Live at the Old Waldorf (2003年)

シングル

  • リトル・ジョニー・ジュエル - Little Johnny Jewel (1975年)
  • マーキー・ムーン - Marquee Moon (1977年4月)
  • プルーヴ・イット / ヴィーナス - Prove It / Venus (1977年7月)
  • フォックスホール / ケアフル - Foxhole / Careful (1978年4月)
  • グローリー / エイント・ザット・ナッシン - Glory / Ain't That Nothin' (1978年7月)

関連項目

外部リンク