ジェリウムモデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年4月16日 (火) 16:29時点におけるKLBot2 (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 2 件をウィキデータ上の d:Q6176857 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

ジェリウムモデル(Jellium model)は、電荷の分布として一様なもの(ジェリウム)を考えるモデル。ジェリウムモデルのみ(例:正電荷のジェリウム+自由電子)で電子状態の計算が行われる以外にも、バンド計算においては単位胞内で通常電荷の中性が保たれるが、電子が過剰(或いは過少)にあると仮定し、そのままの計算ではエバルト項などが発散してしまう場合に使われる。この発散の問題を解消するために、電子が過剰な場合は、全体の電荷中性を満たすように正(過少なら負)の一様な電荷(→ジェリウム)を分布させる。ただし、これは近似なので現実の系を正しく記述できてはいない。

関連項目