シーレーノス

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ファイル:Drunken Silenus Louvre Ma291.jpg
酔ったシーレーノスの像。2世紀頃。ルーブル美術館所蔵

シーレーノステンプレート:Lang-grc-short, テンプレート:Lang-la)、あるいはセイレーノステンプレート:Lang-grc-short)は、ギリシア神話の半人半馬の種族である。サテュロスにも似ているが、こちらは半馬でなく半山羊である。水の精で予言の力を持つとされる。

ファイル:Kentaur Kreta asb 2004 PICT3436.jpg
クレータ島から出土した前脚が人間風のケンタウロス

典型的なシーレーノスは全体として人間に似ているが、臀部から脚部、尾、耳が馬のそれである。中には人間に類似した脚部を持つものもある(前脚がしばしば人間様に描かれた初期のケンタウロスと比較せよ)。

シレーニ

シレーニ(Sileni)はディオニューソスの従者であるシーレーノスである。彼等は酔っぱらいであった。他のシーレーノスと違う点は、通常、禿げた肥満体で、薄い唇とずんぐりした鼻をしていることである。脚も人間のそれであった。後にsileniは複数形であることの意味を失い、もっぱら独りのシーレーノスを指すようになった。

シーレーノスはローマ神話ではシルヴァヌスに対応する。彼はワインの神ディオニューソスの教師でありまた忠実な従者でもあった。大量のワインを飲み、いつも酔っており、サテュロスに支えられたりロバに載せられたりすることになる。プリュギアの王ミダースが酔いつぶれたシーレーノスを家に連れ帰りもてなした時、ディオニューソスはそれをよしとして気前よく礼をはずんだ。

シーレーノスは大変賢く、うまく捕まえて質問することができれば、人間に大事な秘密を教えてくれると考えられていた。シーレーノスはローマ神話のシルヴァヌスと同一視されるが、後者の名前には「森の」という意味しかなく、エトルリアSelvans由来である。