エーゲ海

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テンプレート:Infobox ocean エーゲ海(エーゲかい、テンプレート:Lang-en-short)は、地中海の一部を構成する海域。地中海の東北部にあたり、西と北をバルカン半島ギリシャ共和国)、東をアナトリア半島トルコ共和国)に囲まれた入り江状の海である。

古くは固有名詞で「多島海」(テンプレート:Lang-en-short)と呼ばれたこともある、代表的な多島海であり、多くの島々(エーゲ海諸島)が所在する。

名称

エーゲ海は以下の名称でも呼ばれる。

エーゲは古代ギリシャ語で波を意味した。エーゲ海は、ギリシャ語でアルキペラゴス(アルヒペラゴス、Αρχιπέλαγος / Arkhipélagos)とも呼ばれた。この言葉は「主要な海」( ἄρχι- / arkhi-「主要な」 と πέλαγος / pelagos「海」)を意味する。この語はのちに一般名詞化し、「多島海」や「諸島・群島」を意味する「アーキペラゴ」(テンプレート:Lang-en-short)の由来となった。英語で語頭を大文字とし定冠詞を付した the Archipelago は、エーゲ海のことを指す。 the Archipelago に対して日本語で「多島海」という訳が宛てられることがあるが、上述の通りもともとの Αρχιπέλαγος じたいには「島が多い」という意味は含まれない。

地理

範囲

ファイル:Aegean Sea map bathymetry-fr.jpg
エーゲ海(表示はフランス語)

国際水路機関(IHO)は、地中海の下位に8つの海域を定義しており、エーゲ海はそのひとつである。国際水路機関の定義によれば、その境界は以下の各地点を結んだものである[1]

以下の各地点を結んだ線
  • アナトリア半島(小アジア)本土の Cape Aspro(東経28度16分)
  • ロドス島: Cum Burnù (Capo della Sabbia、島の北東端) - パラソニシテンプレート:Enlink(島の南西端)
  • カルパトス島(スカルパント島): Vrontos Point(北緯35度33分) - Castello Point(島の南端)
  • クレタ島: Cape Plaka(島の東端) - Agria Grabusa(島の西端)
  • アンディキティラ島: Cape Apolitares - Psira Rock(島の北西端)
  • キティラ島: Cape Trakhili - Cape Karavugia(北端)
  • ギリシャの Cape Santa Maria([[[:テンプレート:座標URL]]36_28_00_N_22_57_00_E_region:GR 北緯36度28分 東経22度57分]
ダーダネルス海峡
アナトリア半島の Kum Kale から、テンプレート:仮リンクのヘレス岬テンプレート:Enlinkに至る線

エーゲ海の南ではその他の地中海(国際水路機関は名称を定義していない)と、ダーダネルス海峡ではマルマラ海と接する。

定義によっては、南西にイオニア海と、南東にレバント海と接するとされることもある。

下位の海域

エーゲ海の一部を、以下のような「海」の名で呼ぶことがある。

このほか、以下のような湾がある。

テンプレート:Main エーゲ海は大小合わせておよそ 2,500 の島々が浮かぶ多島海である。大半はギリシャに属しているが、ボズジャアダ(ボズジャ島、Bozcaada)とギョクチェアダ(ギョクチェ島、Gökçeada)についてはトルコ領となっている。

エーゲ海の島々はいくつかの諸島に分類される。北エーゲ諸島エヴィア島スポラデス諸島キクラデス諸島サロニカ諸島ドデカネス諸島それにクレタ島である。

エーゲ海沿岸はリアス式海岸が多く、天然の良港になっている。しかし、古代・中世にはエーゲ海の航海は決して安全なものではなかった。

歴史

周辺はエーゲ文明の発祥地。

古代には、クレタ島ミノス文明ペロポネソス半島ミケーネ文明が誕生した。さらに時代を下ると、アテナイスパルタに代表される多くの都市国家により形成された古代ギリシャ文明が生じた。他にもペルシャローマ帝国東ローマ帝国ヴェネツィア、そしてオスマン帝国がエーゲ海周辺に国家を形成した。ヨーロッパアジアを結ぶ中継地として中世以降も繁栄した。

産業

火山島が多く、大理石や鉄の産地でもある。クレタ島のような比較的面積の大きな島には肥沃な耕地が広がるが、多くの島は農業に適していない。しかし、地中海性気候のため、まばゆい太陽が輝く夏季には、太陽に恵まれない地域から多くの観光客が訪れる。

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:海
  1. テンプレート:Cite web