ウルトラB

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テンプレート:Sidebar with collapsible listsウルトラB』(ウルトラビー)は、藤子不二雄による日本漫画作品、及びそれを原作としたテレビ・劇場アニメ作品、また劇中に登場する主人公の赤ん坊の名称。

概要

1984年(昭和59年)から1989年(平成元年)まで、中央公論社刊『藤子不二雄ランド』の巻末に連載された。 宇宙からやって来た謎の赤ん坊、ウルトラBと小学生のミチオの繰り広げるギャグ作品。単行本は中央公論社刊のものが全11巻あるが、現在は絶版。 アニメ化もされ、1987年(昭和62年)4月 - 1989年(平成元年)3月まで放映(1987年9月までは日曜朝の『藤子不二雄劇場』内で『オバケのQ太郎』と、それ以降は月曜19時台の『藤子不二雄ワールド』内で『プロゴルファー猿』や『ビリ犬』と共に放映)。テレビ朝日系、シンエイ動画制作。劇場用アニメ『ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B』(1988年立体映画)も作られた。 現在、テレ朝チャンネルで再放送されている。 原作ではUBのサングラスは一般的な太い縁のものだったが、アニメ化に伴い途中から翼の様なデザインのサングラスに変更された。又、口元のホクロも黒丸から水色の星型になった。

コミックス

劇場用アニメの原作。立体まんがとびだすメガネ「UBメガネ」付。

キャラクター

ウルトラB
声 - 三田ゆう子
通称「UB(ユービー)」。マユ型のUFOに乗って宇宙からやって来た、赤い派手なサングラスを掛けている謎の赤ん坊。鈴本家の住人に催眠術をかけ、家族同然にちゃっかり暮らしている。様々な超能力(特に念力が得意)を持つ。ミチオなど、ごく親しい間柄の人物にしか披露しないが、時折いたずらで超能力を使って騒動を起こすことも。知能も高いらしく、ブラックジャックなどのトランプ遊びが大好きで誰にも負けないほどの実力を持つが、何故かミチオの母だけには絶対勝てない。好物は牛乳で、ハイパワーの超能力を必要とする時は紙パック1リットル分をがぶ飲みする。しかし言葉はまだ上手く喋れず「ビー」などとしか言えない(アニメ版では片言で少し喋れる)。乗って来たUFOは自ら小さくしてポシェットとして使っているが、見たい景色や人物、過去の出来事を映像として窓越しに見られる能力がある。尚、FFランド初出時ではタケミから名前を聞かれ「ビー」と答えるところから、『ビーちゃん』という名前で呼ばれていた。黒猫が苦手。
鈴本 ミチオ
声 - 川島千代子
ごく普通の小学生。裏山でUBの乗るマユ形UFOを追い、中で寝ているUBを見つける。そのままUBに後を付けられて、いつの間にか親代わりとなる。UBの超能力をよく頼っては騒動を引き起こす。
青葉 タケミ
声 - 松井菜桜子
ミチオの同級生の、明るくて可愛らしい女の子。
戸坂 タテオ
声 - 千葉繁
ミチオの同級生。裕福な家庭でキザ。いつも自慢している。鶏のような顔つきで、やはり行動も鶏っぽい。
奈良野 ダイブツ
声 - 亀山助清
ミチオの同級生。お寺の住職の息子。大柄でのんびり屋。「~ダブツ」が口癖。原作では、UBが超能力を使える事を知っている人物でもある。
ドータ
声 - 青木和代
ミチオの母親の友人の息子。幼稚園児だが、不良の学生をやっつける程の怪力と敏捷な運動神経の持ち主。UBと意気投合し、友達になる。
ドージ
声 - 佐久間レイ
ドータの弟。まだ赤ちゃんだが兄以上の暴れん坊。いたずらをUBやミチオに仕掛けるのが好きである。
霧町 キリコ
声 - 羽島奈津子
人気女優・霧町カスミ(声 - 高島雅羅)の娘で、まだ1~2歳位の幼児。彼女をテレビで見たUBが一目惚れして夜中に自宅へ押しかけ、ガールフレンドにしてしまった。
ママ(鈴本 カズヨ)
声 - 野沢雅子
ミチオの母親。UBからは「パパママ」と呼ばれる。明るくてひょうきんな女性。太目の体格を気にしている。
パパ(鈴本 進一)
声 - 肝付兼太
ミチオの父親。サラリーマン。UBからは「パパパパ」と呼ばれる。いわゆる小池さんの顔をしている。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ - 「バビバビバビブー ウルトラB」
作詞 - 藤子不二雄 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 三田ゆう子森の木児童合唱団
エンディングテーマ - 「ウルトラBにチュッ!」(映画版のみ)
作詞 - 高田ひろお / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ぶんけかなこおろぎ'73
TV版にはエンディングテーマが存在しないため、出演声優などは全てオープニングにクレジットされた。

関連作品

元祖ウルトラB』(原題:ウルトラB そのとき三発!)という、1965年に『少年マガジン』に発表された短編(F・A合作)が存在する。これは後の『ウルトラB』のプロットになったとされるが、内容は大きく異なる。『ウルトラB』第4巻(中央公論社)に収録されている。

関連項目

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