ウィルコム沖縄
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 株式会社ウィルコム沖縄(ウィルコムおきなわ)は、沖縄県でPHS事業を行う電気通信事業者である。ワイモバイル株式会社の子会社。親会社のワイモバイル同様、Y!mobileブランドを展開する。
目次
概説
2004年12月3日設立。元々は、DDIポケットとアステル沖縄が共同で事業展開する予定だった。しかし、各地域アステルグループの全国ローミングが終了決定したのに伴い、「外部環境の変化」を理由にアステル沖縄が解散を発表。沖縄電力・DDIポケット・アステルの三社の協議によって、その受け皿として2005年1月25日に、アステル親会社の沖縄電力・旧DDIポケット共同出資の現ウィルコム沖縄を設立。株式会社アステル沖縄からウィルコム沖縄に全事業を譲渡し、営業開始した。
アステルブランドのPHS事業を行っていた株式会社アステル沖縄の営業を譲り受ける事を目的として設立された経緯から、アステル沖縄の親会社の沖縄電力株式会社も会社設立時点で20%出資していた。2005年3月31日付けで琉球放送株式会社が6%を出資し、沖縄電力は14%に引き下げた。
主な業務はウィルコムの端末やサービスの再販業務である。料金収受や企画、サポートはワイモバイル(旧:イー・アクセス←ウィルコム←DDIポケット)本社が行う。この点は「沖縄セルラー電話」と異なる。
2010年2月のウィルコムによる会社更生法申請について、同社子会社は申請しておらず、ウィルコム沖縄の事業については対象外で影響はないと発表している。ただし、ウィルコム本社(当時)と兼任の役員は、本社の役員の退任と共に退任している。
アステル沖縄から引き継いだ契約数は約32,600契約。2011年10月末の時点で、加入件数は71,200件。
2011年6月の時点で、県内でのシェアは約5パーセント[1]。なお、ウィルコム本体の全国でのシェアは2011年11月時点で約3パーセントである[2]。
2012年3月期決算は過去最高を記録。営業収益は34億円、経常利益は2.4倍の3億8700万円、当期純利益は2.2倍の2億1800万円となり、それぞれ過去最高となった[3]。
2014年6月1日付で親会社のウィルコムが吸収合併されイー・アクセスの子会社を経て、同年7月1日付でワイモバイルの子会社となり、同年8月1日にはイー・アクセスが展開していた「イー・モバイル」とのブランド統合に伴い、ブランド名が「Y!mobile」に変更され、ウィルコムのブランド名も消滅したが、ウィルコム沖縄の社名については変更の予定はない。
沿革
- 2004年
- 2005年
- 2006年7月19日 - 旧「ハートフル」プランの新規受付を終了
- 2010年
- 2011年10月6日 - 契約数が6万4378件に。
- 2012年6月27日 - 2012年3月期決算が過去最高益を記録。契約者数約8万7000回線に[6]。
- 2014年6月1日 - 親会社のウィルコムがイー・アクセスへ吸収合併により解散、存続会社がワイモバイル(同年7月1日付を以ってイー・アクセスを社名変更)となる。
料金プラン・割引サービス
基本的にウィルコムと同じであるが、独自のサービスがある。
- 新ウィルコム定額プラン・新ウィルコム定額プランS向け
- だれとでも定額
- 月980円で、国内携帯電話および、一般電話、IP電話への通話が1通話10分以内は一定回数まで無料になるオプション。無料通話回数は2010年4月9日~8月31日の申し込みでは月1,000回まで、同年9月10日~11月30日の申し込み受付分は月300回まで。
- ウィルコム沖縄契約であれば、本州など沖縄県以外在住者でも申し込みは可能だった。
- 同年12月3日以降は、全国で申込可能。無料通話回数は月500回まで。
- だれとでも定額
- ウィルコム沖縄も郵送の請求書や振込払い郵送の請求書は有料である。前者は105円、後者は315円。
かつてあった料金サービス
アステル沖縄の料金プランや、独自提供されていた高齢者や身体障害者など向けの基本料割引サービス「ハートフルコース」等は、一部を除きウィルコム沖縄でも引き続き提供されていたが、2006年8月末をもって「定額プラン」の「ハートフルサポート」全国展開により「ハートフルコース」「家族割引」の新規受付は終了した。 このうち「ハートフルコース」「家族割引」については、高齢者をターゲットにした割安な料金体系にしていることもあり、サイト閲覧機能などが省かれたシンプルな機種に制限されるほか、標準コース利用者が選択できるメール放題などのオプション契約ができないなどといった制限がされていた。
「ハートフルコース」「家族割引」が適用できる機種は、当初は日本無線製AH-J3003S・AH-J3002Vと三洋電機製RZ-J90で、すでにいずれも生産終了している。現在は既存契約者の機種変更需要のためW-OAM対応機種のWX220Jも選択できるようになった。
- ハートフルコース
- 満60歳以上の者または身体障害者、社会福祉事業者、公的医療機関または医療法人(職員を含む)であれば基本料金が月額892円(以下)になる。
- 個人での利用の場合は1名義につき1回線のみ。
- 家族割引
- 個人で「標準コース」や「ハートフルコース」を契約している場合、2回線目以降の月額料金が一律1,050円に、同一の「家族割引サービス」加入者同士の通話料が50%引きになる。
- 「標準コース」または「ハートフルコース」のみが対象。
事業所
ウィルコム沖縄の直営店舗は以下の通り[7]。
- 株式会社ウィルコム沖縄(那覇市旭町)
- ワイモバイルおきでん那覇ビル(那覇市旭町)…旧ウィルコムプラザ那覇
- ワイモバイル宜野湾(宜野湾市赤道)…旧ウィルコムプラザ宜野湾
- ワイモバイル新都心(那覇市おもろまち)…旧ウィルコムプラザ新都心
このほか沖縄県内には、直営ではないワイモバイル店舗が2014年8月時点で17店舗ある(うち、エディオン内3ヶ店)。その他、家電量販店でも取り扱っている。
人事
前身会社から引き継いで名誉顧問に小禄邦男(琉球放送代表取締役会長・沖縄セルラー電話取締役)、仲井眞弘多(当時・沖縄電力代表取締役会長・元アステル沖縄代表取締役会長(非常勤)・沖縄セルラー電話監査役)、取締役会長にウィルコム本体の会長(後に取締役相談役)の木下龍一が兼任したほか、代表取締役社長には仲里朝勝(トラステッドテクノロジー(株)技術顧問)がNTT勤務時代にPHS事業立ち上げに参画した経験などから抜擢された。2005年2月現在、社員人数は元アステル沖縄の従業員18人と、親会社ウィルコムからの出向社員3人合わせて21人となっている。なお、仲井眞は、沖縄県知事に就任した関係などで名誉顧問から退任し、現在は小禄邦男のみが引き続き名誉顧問となっている。
2009年10月1日、発足時から社長を務めていた仲里が取締役に退き、後任には仲本栄章が就任。その後、ウィルコム本体の会社更生法申請に伴い、ウィルコム本体と兼任している役員が総辞職し、現在に至る。前社長の仲里取締役は、ウィルコム本体と兼任していないこともあり、取締役として残っていたがその後退任した。
沖縄オリジナルCMとイメージガール
沖縄県内では、ウィルコムのTV CMと共に、ウィルコム沖縄のオリジナルTV CMも放送される。ウィルコム本体の経営悪化に伴い本土でテレビCMが放送されなかった時期、全国のカラオケ店でウィルコム沖縄のオリジナルCMが放映されていた。また、「だれとでも定額」のテストマーケティング時には、東北などでウィルコム沖縄のCMが使われるなど、ウィルコム本体がウィルコム沖縄のCMを、ロゴを削除して流用するケースもある。
ウィルコム沖縄で独自のイメージガールを起用しており、前述のTV CMにも出演している。6代目は一般公募で募集され、真玉橋さやが起用された[8]。2012年の「ウィルコム夏の学生祭」では、真玉橋さやのチラシが全国の量販店などで配布された[9]。
イメージキャラクター・出演者
CMソング
- サカノウエヨースケ(2010年 - 現在)
- 『※イエローガール』(2011年春キャンペーン)
- 『※夢に口づけ』(2011年夏キャンペーン)
- 『※ダレトモ』 (2012年春キャンペーン)
- 『smash』(2012年夏キャンペーン)
- 『ヘラティックガール』(2013年春キャンペーン)
※いずれもミニアルバム『THE POPS』『AND』に収録されている。
- ヒガリノ『コミュニケーションワールド』(2010年)
- うちなーんちゅ(2008年頃)
関連項目
- 移動体通信
- 沖縄県
- 沖縄セルラー電話 - ウィルコム沖縄と同様にグループ唯一の地域会社として事業を展開。
- ウィルコム - 親会社。
- アステル沖縄 - 事業譲渡会社。2005年1月31日に解散。
- 沖縄電力
脚注
- ↑ 人口普及率87%に 携帯・PHS県内契約数
- ↑ 2011年10月末現在 事業者別契約数
- ↑ ウィルコム沖縄、過去最高益 12年3月期
- ↑ 全携帯と通話無料 ウィルコム沖縄琉球新報
- ↑ 契約数4万件台回復 ウィルコム沖縄琉球新報
- ↑ ウィルコム沖縄、過去最高益 12年3月期沖縄タイムス
- ↑ ウィルコム沖縄・会社概要を参照。
- ↑ ウィルコム沖縄、新イメージガールに真玉橋さやが就任!ヒガリノも名誉イメージガールにWalkerplus 2011年4月17日
- ↑ ウィルコム夏の学生さんキャンペーンのご案内プラスモバイル