S軌道

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ファイル:S orbit.png
s軌道の角度依存

s軌道(エスきどう)とは、原子を構成している電子軌道の1つ。

方位量子数は0であり、全ての電子殻主量子数)について球状の一つの軌道のみが存在する。各電子殻(主量子数)のs軌道は主量子数の大きさから「1s軌道」(K殻)、「2s軌道」(L殻)、、、のように呼ばれ、1つのs軌道にはスピン角運動量自由度と合わせて最大で2つの電子が存在する。

例えば基底状態水素原子は1s軌道に1個の電子が存在しており、ヘリウム原子は1s軌道に2個の電子を取って閉殻構造となっている。s軌道の電子はSブロック元素の物性に関わっている。

s軌道のsはsharpに由来する。ナトリウムに代表される(s軌道に電子を持つ)元素のスペクトルが鋭かったことから、sharp(鋭い)の頭文字が当てられた。

結合・混成軌道

s軌道はp軌道d軌道混成軌道を作る。

s軌道同士、s軌道とsp混成軌道、s軌道とp軌道の結合はσ結合を形成する。

関連項目

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