Ribbon

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テンプレート:Infobox Musician ribbon(リボン)は、1989年フジテレビのテレビ番組『パラダイスGoGo!!』内の乙女塾から誕生した、女性アイドルグループである。

メンバーは、永作博美松野有里巳佐藤愛子の3人。当初の結成計画では永作、松野と、中嶋美智代の3人だった。

田辺エージェンシー所属ということもあって、バラエティーアイドル的な活動が多かったが、乙女塾出身タレントの中では歌唱力の優れたメンバーが揃い、楽曲もアイドルらしい愛らしい曲、旋律やハーモニーの美しい曲から、コミカルな曲まで、様々なタイプの曲をこなしている。

アイドル冬の時代において、同じく乙女塾からデビューした、CoCoらとともに人気を博した。またデビュー曲のみ松野がセンターだったが、セカンドシングル以降は永作がセンターとなる。

コントにも積極的で、女性アイドルグループには珍しい、自身のコント番組まで持っていた。永作はこれらの経験を経て本格的な女優に転進していく。


メンバー

ディスコグラフィ

シングル

  1. リトル☆デイト (1989年12月6日) フジテレビアニメらんま1/2 熱闘編」オープニングテーマ
    (c/w) 1/2 のチケット
  2. そばにいるね (1990年4月11日) フジテレビ系アニメ「たいむとらぶるトンデケマン!」エンディングテーマ
    (c/w) Circus Parade
  3. あのコによろしく (1990年7月25日)
    (c/w) バ・ブ・ル
  4. Virgin Snow (1990年11月14日)
    (c/w) ここにおいで
  5. 太陽の行方 (1991年3月3日)
    (c/w) Maybe,OK!!
  6. サイレント・サマー (1991年6月26日)
    (c/w) 淑女(レディ)になりたい
  7. それは言わない約束 (1991年11月13日)
    (c/w) 楽園へ行こう
  8. Deep Breath (1992年2月21日)
    (c/w) 優しい歌
  9. 太陽に火をつけて (1992年6月3日)
    (c/w) 正しいハートの行方 (佐藤 愛子のソロ)
  10. "S"ENSATIONAL WIND (1992年9月2日) 清水エスパルスのサポーターズソング
    (c/w) LET'S GO
  11. Do You Remember Me? (1992年12月2日(岡崎友紀のカバー)
    (c/w) ハートブレイク (松野 有里巳のソロ)
  12. Be My Diamond! (1993年4月7日)
    (c/w) 卒業 (永作 博美 with ribbon)
  13. 夜明けなんていらない (1993年10月6日)
    (c/w) メリハリで愛して
  14. 風よつたえて (1994年7月)-ribbon&ピラニアンズ名義で発表された限定アナログEP盤
  15. ビー・マイ・ベイビー (1994年7月)-ribbon&ピラニアンズ名義で発表された限定アナログEP盤

アルバム

  1. LUCKY POINT(1990年5月30日)
  2. ワンダフルでいこう!!(1991年1月23日)
  3. Jessica(1991年7月17日)
  4. Delicious Best of ribbon(1991年11月21日)-カラオケCDが付いた2枚組ベストアルバム。
  5. R753(1992年3月18日)
  6. KNIGHT(1992年7月17日)
  7. 星の木の下で…(1992年11月20日)
  8. More Delicious ribbon Ⅱ(1993年6月18日)-2枚目のベストアルバム。
  9. Merry-Hurry(1993年11月3日)
  10. ROCK'N'ROLL RIBBON Merry-Hurry 完全版(1994年3月18日)-2枚組のライブアルバム。
  11. SINGLE COLLECTION COMPLETE(1996年11月21日) - ribbon解散後に発売されたベストアルバム 。
  12. MYこれ! クション ribbon BEST(2001年11月21日) - ribbon解散後に発売されたベストアルバム 。
  13. 「ribbon」SINGLESコンプリート(2007年7月18日)-2枚組ベストアルバム。
  14. My!これチョイス「ワンダフルでいこう!!+シングルコレクション」(2008年7月16日)
  15. My!これLite(2010年4月21日)

その他

  1. Beach Baby(1994年5月20日) ribbon&ピラニアンズ名義で発表された限定アナログEP盤シングル「ビー・マイ・ベイビー」(ザ・ロネッツのカヴァー)「風よつたえて」以上2曲収録のオムニバスアルバム。
  2. ピラニアンズ EP COLLECTION(2002年7月17日) ピラニアンズのアルバムではあるが、上記2曲とそれぞれのB面に収められていたヴァージョン違いの計4曲を収録。

出演番組・作品

テレビ

ラジオ

映画

※佐藤と松野のみ画面出演。永作が声出演していたかどうかは不明

グループ活動終了の経緯

ribbonは正式な解散発表も、解散関連のリリースやイベントも一切行われず、徐々に段階的に活動が減少し解体されるに至った。したがって最終となったリリースやイベントも、実施された時点ではそのような告知はされておらず、グループ消滅によって「結果的に最後」だったことが確定したもののみである。またそれらは実施時期もバラバラである。

1993年10月、シングル「夜明けなんていらない」発売。これがラストシングルとなる。

1993年12月、新宿厚生年金会館でライブを行う。有料の正式ライブはこれが最後だった。これ以後グループとしての新たな展開はほとんどなくなり、活動停止状態に入る。

1994年3月、上記ライブを収録したライブアルバム「ROCK'N'ROLL RIBBON」および既発売曲4曲入りビデオクリップ集発売。グループ存続中の、ribbon単独名義での作品リリースはこれが最後である。なおビデオクリップ集については、当時「BOMB」(学研)が新譜の解説ページで「『最後の』新曲のカップリング曲ほか」と記述しており、1993年秋頃からすでにグループ活動終息に向かう動きがあった可能性が伺える。

1994年7月、ribbon&ピラニアンズ名義で2枚の限定アナログEP盤を発表。企画盤であるが、これがグループ存続中の最終リリース作品であった。

1994年10月、TBS新社屋ビッグハット完成特番にて最後の生放送出演。 また、この直前、NTV系「THE夜もヒッパレ」に出演した際、「TVは久しぶりだから緊張してます!」と松野が語っている。 1993年まで毎年あった夏のライブも行われずじまいで、また新曲のリリースがなくなってから1年も経っていたこの時期に、なぜ唐突にこうした仕事をしたのか理由は不明である。

このように、本格的なグループ活動はほとんどなくなっていながら、散発的に小規模な活動を行っていたことが、最末期である1994年のribbonの特徴であり、いつ頃までグループが存在していたのか曖昧なままである原因となっている。

1994年末頃(1995年に入ってからという説もある)松野の田辺エージェンシー退社により完全に消滅。もっとも、1994年に入ると上記のようにグループとしての活動がほとんどなくなったのみならず、「BOMB」「近代映画」「UP to boy」といったアイドル雑誌に3人揃いで掲載されることも激減しており、1995年以降のグループ活動再開・継続の予定があったかどうかも定かではない。実際にはすでに名目上のみとなっていたグループの存在を完全に抹消する「現状追認」といった意味合いの強い幕引きであった。

関連項目