日本テレビ盃

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テンプレート:競馬の競走 日本テレビ盃(にほんテレビはい)は船橋競馬場で開催されている地方競馬重賞JpnII競走である。Road to JBCに指定されているため、「Road to JBC 日本テレビ盃」とも表記される。略称は「日テレ盃」。競走距離は1800メートル。外回りコースを使用する。 日本テレビ放送網株式会社が優勝杯を寄贈している。

概要

日本テレビ放送網(NTV)が1953年に日本の民間放送局として最初の競馬中継を船橋競馬場から行ったことを記念して、翌1954年からアルファベットの略称であるNTV盃として創設された。

創設当初から第25回まで長きにわたって8月に施行され[1]大井記念報知オールスターカップから引き続き出走する古馬に加え、下半期での飛躍を目指す多くの上がり馬や3歳馬らが集まる競走であった。1979年からは開催時期を9月末~10月頭へと移動し、以後は一貫して東京大賞典などを目指す有力馬が始動する競走として定着している。中央交流競走後の勝馬に限っても、アブクマポーロアグネスデジタルマキバスナイパースターキングマンボンネビルレコードフリオーソスマートファルコンといったダートグレード競走戦線の中核を担ったGI馬らが、ずらりとその名を連ねている。

1995年から南関東G2となり、一旦1997年に南関東G3へと格下げ[2]されたものの、翌1998年にはダートグレード競走(統一GIII)として中央地方全国交流競走となり、南関東グレードも再度G2へと格上げされた。これとともに競走距離が2000メートルから1800メートルに変わった。

2002年以降はJBCクラシックのステップ戦(Road to JBC)として位置づけられ統一GII競走に格上げされ、優勝馬にはJBCクラシック(2006年のみJBCクラシックかJBCマイル)への優先出走権が与えられる。

出走資格サラブレッド系3歳以上の競走馬でフルゲート14頭。出走枠は南関東公営競馬所属馬7頭、南関東以外の地方競馬所属馬3頭、JRA所属馬4頭と定められている。

負担重量は3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本とし、更に以下のように斤量が課せられる。ただし、2歳時の成績を除く。

  1. 施行日当日から過去1年以内、施行日5日前までのGI及びJpnI競走1着馬は2kg増。
  2. 施行日当日から過去1年以内、施行日5日前までのGII及びJpnII競走1着馬は1kg増。
  3. 施行日当日から過去1年以上のGI及びJpnI競走1着馬は1kg増。

賞金

中央競馬地方競馬全国指定交流競走に指定された1998年以降
回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第45回(1998年) 6,800 4,000 1,400 800 400 200
第46回(1999年)
第47回(2000年)
第48回(2001年)
第49回(2002年)
第50回(2003年)
第51回(2004年)
第52回(2005年)
第53回(2006年)
第54回(2007年) 2,040 1,200 420 240 120 60
第55回(2008年) 6,800 4,000 1,400 800 400 200
第56回(2009年)
第57回(2010年)
第58回(2011年)
第59回(2012年) 5,440 3,200 1,120 640 320 160
第60回(2013年)

歴史

  • 1954年 - 南関東公営競馬所属馬限定重賞競走・NTV盃として創設。ダート2000mで施行。
  • 1970年 - 同年8月1日に船橋競馬場内で起きた暴動の影響で遅れて施行された[3]
  • 1995年 - 南関東グレードG2に格付け。
  • 1997年 - 南関東グレードG3に格下げ。
  • 1998年
    • 中央競馬地方競馬指定交流競走に指定。
    • ダート競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。南関東グレードを再びG2に格上げ。
    • 施行距離をダート1800mに変更。
  • 1999年 - 名称を現在の日本テレビ盃に変更。
  • 2002年
    • 統一GIIに格上げ。
    • Road to JBCに指定。
  • 2007年 - この年のみ馬インフルエンザの影響により、南関東所属馬による重賞競走(SIII)として施行。それに伴い、優勝馬のJBCクラシック優先出走権も発生しない。
  • 2008年
    • 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。
    • ボンネビルレコードがダート1800mの日本レコード・1:47.8で優勝。1987年5月18日にキクノダンサーが記録したコースレコード(1:48.8)を1秒上回り、かつ1997年11月15日にプレミアムサンダー京都競馬場で記録した1:48.4をも0.6秒上回った。
  • 2011年 - 前年の覇者・フリオーソが疾病(ごく軽度の右前屈腱炎)のため、競走除外となった。

歴代優勝馬

回数 年月日 距離 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1954年[[8月4日|テンプレート:08月テンプレート:04日]] 2000m マイムーン 牝5 船橋 2:07 1/5 須田茂 関口三治 鈴木績
第2回 1955年[[8月7日|テンプレート:08月テンプレート:07日]] 2000m キヨストロング 牡6 大井 2:07 1/5 土屋登 大山末治 杉山三見雄
第3回 1956年[[8月8日|テンプレート:08月テンプレート:08日]] 2000m ホマレオー 牡5 大井 2:06 0/5 朝倉文四郎 栗田金吾 栗田ふさ
第4回 1957年[[8月18日|テンプレート:08月18日]] 2000m ラツキーマミー 牝4 大井 2:06 3/5 須田茂 田中利衛 臼坂巌
第5回 1958年[[8月17日|テンプレート:08月17日]] 2000m ダイニコトブキ 牡3 船橋 2:06 0/5 須田茂 出川己代造 出川日出
第6回 1959年[[8月23日|テンプレート:08月23日]] 2000m オータジマ 牡4 大井 2:05 3/5 赤間清松 小暮嘉久 北沢元男
第7回 1960年テンプレート:08月テンプレート:07日 2000m フサリユウ 牡4 川崎 2:05.7 佐々木國廣 井上宥蔵 井上徹郎
第8回 1961年[[8月20日|テンプレート:08月20日]] 2000m トサボシ 牝4 船橋 2:06.0 佐々木竹見 関口三治 鈴木晴
第9回 1962年[[7月27日|テンプレート:07月27日]] 2000m ハローモア 牡6 船橋 2:06.7 勝又泉 寺田時次郎 勝又泉吾
第10回 1963年テンプレート:08月テンプレート:04日 2000m チエストオー 牡3 川崎 2:07.3 佐々木竹見 武井歌治 六郎田雅喜
第11回 1964年[[8月2日|テンプレート:08月テンプレート:02日]] 2000m ロイヤルナイト 牡4 川崎 2:05.8 宮下紀英 小笠原円之助 鈴木邦枝
第12回 1965年[[7月28日|テンプレート:07月28日]] 2000m コノブキノ二 牡4 船橋 2:05.8 宮下紀英 出川己代造 出川日出
第13回 1966年[[8月10日|テンプレート:08月10日]] 2000m コトブキノ二 牡5 船橋 2:04.4 海方昭三 出川己代造 出川日出
第14回 1967年[[8月13日|テンプレート:08月13日]] 2000m ヒガシジヨオー 牝4 川崎 2:06.1 佐々木竹見 井上宥蔵 坂本清五郎
第15回 1968年[[8月14日|テンプレート:08月14日]] 2000m ツルハゴロモ 牡7 川崎 2:05.2 木村騎一 江口勇 鈴木利夫
第16回 1969年[[8月6日|テンプレート:08月テンプレート:06日]] 2000m チヤイナーキャップ 牡4 船橋 2:05.8 溝辺正 出川己代造 出川日出
第17回 1970年11月11日 2000m マルヤマオーカン 牡4 船橋 2:06.0 内野健二 森誉 堀宣章
第18回 1971年[[8月11日|テンプレート:08月11日]] 2000m オーナーズタイフウ 牡3 川崎 2:05.4 佐々木竹見 大沼五郎 米元幹男
第19回 1972年テンプレート:08月テンプレート:06日 2000m ミツルオー 牡5 川崎 2:06.0 竹島春三 井上宥蔵 田中博子
第20回 1973年[[8月5日|テンプレート:08月テンプレート:05日]] 2000m メイジミドリ 牡4 船橋 2:06.2 溝辺正 出川己代造 大下金蔵
第21回 1974年テンプレート:08月テンプレート:04日 2000m アスキツト 牡4 船橋 2:05.9 佐々木竹見 凾館政一 中江隆一
第22回 1975年[[8月3日|テンプレート:08月テンプレート:03日]] 2000m トドロキムサシ 牡4 大井 2:06.0 岡部盛雄 岡部猛 町田圭三
第23回 1976年テンプレート:08月20日 2000m フアインポート 牡3 川崎 R2:04.0 竹島春三 井上宥蔵 佐野行男
第24回 1977年テンプレート:08月テンプレート:03日 2000m ダイハードコトブキ 牡4 船橋 2:10.6 石崎隆之 出川己代造 吉橋計
第25回 1978年テンプレート:08月13日 2000m エドノボル 牡4 船橋 2:06.0 川島正行 石川忠良 越塚義昌
第26回 1979年[[10月3日|10月テンプレート:03日]] 2000m ゴールドラーク 牡5 大井 2:04.4 岡部盛雄 太田進 鈴木一司
第27回 1980年[[9月24日|テンプレート:09月24日]] 2000m ゴールドスペンサー 牡4 浦和 2:06.4 本間光雄 中村秀夫 (有)サニー商事
第28回 1981年[[9月23日|テンプレート:09月23日]] 2000m スターライヒ 牝4 船橋 2:04.6 秋田実 宮下雅身 高橋光子
第29回 1982年[[9月15日|テンプレート:09月15日]] 2000m ヒリユウシンザン 牡4 川崎 R2:02.9 橘正樹 長谷川蓮太郎 山田富寿夫
第30回 1983年[[9月21日|テンプレート:09月21日]] 2000m タガワリユウオー 牡5 大井 2:06.8 高橋三郎 大山二三夫 山田金作
第31回 1984年[[9月26日|テンプレート:09月26日]] 2000m トムカウント 牡5 船橋 2:06.6 石崎隆之 江川秀三 (有)藤田牧場
第32回 1985年[[9月25日|テンプレート:09月25日]] 2000m ブランドオスカー 牡4 川崎 2:05.3 山崎尋美 岩本亀五郎 井上博
第33回 1986年[[10月8日|10月テンプレート:08日]] 2000m フジミパワー 牡5 大井 2:04.0 早田秀治 栗田繁 大森策郎
第34回 1987年[[9月30日|テンプレート:09月30日]] 2000m シナノジヨージ 牡4 大井 2:05.2 高橋三郎 松浦備 品田良實
第35回 1988年10月20日 2000m ハツピーシヤトー 牡4 大井 2:07.8 高橋三郎 大塚三郎 松村英治
第36回 1989年10月10日 2000m ホウニンメゴヒメ 牝4 船橋 2:05.9 田部和廣 濱月睦生 中村正子
第37回 1990年10月テンプレート:03日 2000m イイオカスワロー 牝4 浦和 2:09.3 秋田実 中澤文男 瀬川良成
第38回 1991年10月10日 2000m ヒカリリトル 牡4 船橋 2:08.4 佐藤祐樹 川勝貫次 丹羽光夫
第39回 1992年10月29日 2000m キングイーグル 牡4 大井 2:08.2 桑島孝春 柏木一夫 青木啓二朗
第40回 1993年11月23日 2000m ハナセール 牡5 大井 2:06.9 高橋三郎 物井榮 (有)兼正商事
第41回 1994年[[10月5日|10月テンプレート:05日]] 2000m アレアズマ 牡5 船橋 2:10.4 桑島孝春 小檜山悦雄 (株)東牧場
第42回 1995年[[10月4日|10月テンプレート:04日]] 2000m ケーエフネプチュン 牝4 船橋 2:08.1 矢内博 凾館政一 藤谷正美
第43回 1996年[[9月18日|テンプレート:09月18日]] 2000m アマゾンオペラ 牡5 船橋 2:08.7 石崎隆之 出川己代造 柳澤瀀
第44回 1997年テンプレート:09月24日 2000m シービーダイコク 牡7 船橋 2:07.6 佐藤祐樹 波多野高次 高橋秀夫
第45回 1998年[[9月16日|テンプレート:09月16日]] 1800m アブクマポーロ 牡6 船橋 1:50.9 石崎隆之 出川克己 鑓水秋則
第46回 1999年テンプレート:09月15日 1800m スノーエンデバー 牡5 JRA 1:51.6 武豊 森秀行 藤本龍也
第47回 2000年[[9月20日|テンプレート:09月20日]] 1800m サプライズパワー 牡6 船橋 1:52.5 石崎隆之 川島正行 大迫忍
第48回 2001年[[9月19日|テンプレート:09月19日]] 1800m アグネスデジタル 牡4 JRA 1:51.2 四位洋文 白井寿昭 渡辺孝男
第49回 2002年テンプレート:09月18日 1800m マキバスナイパー 牡7 船橋 1:49.6 左海誠二 岡林光浩 新田知也
第50回 2003年テンプレート:09月15日 1800m スターキングマン 牡4 JRA 1:51.4 武豊 森秀行 (有)ゴールドレーシング
第51回 2004年テンプレート:09月23日 1800m ナイキアディライト 牡4 船橋 1:49.7 石崎隆之 出川龍一 小野スミ
第52回 2005年テンプレート:09月23日 1800m サカラート 牡5 JRA 1:51.8 秋山真一郎 石坂正 (有)サンデーレーシング
第53回 2006年テンプレート:09月20日 1800m シーキングザダイヤ 牡5 JRA 1:51.6 武豊 森秀行 青山洋一
第54回 2007年テンプレート:09月24日 1800m ナイキアディライト 牡7 船橋 1:53.0 内田博幸 川島正行 小野スミ
第55回 2008年テンプレート:09月23日 1800m ボンネビルレコード 牡6 JRA R1:47.8 的場文男 堀井雅広 塩田清
第56回 2009年テンプレート:09月23日 1800m マコトスパルビエロ 牡5 JRA 1:50.9 安藤勝己 鮫島一歩 眞壁明
第57回 2010年テンプレート:09月23日 1800m フリオーソ 牡6 船橋 1:48.8 戸崎圭太 川島正行 ダーレー・ジャパン・ファーム(有)
第58回 2011年テンプレート:09月23日 1800m スマートファルコン 牡6 JRA 1:50.6 武豊 小崎憲 大川徹
第59回 2012年テンプレート:09月26日 1800m ソリタリーキング 牡5 JRA 1:51.4 内田博幸 石坂正 (有)サンデーレーシング
第60回 2013年テンプレート:09月23日 1800m ワンダーアキュート 牡7 JRA 1:50.3 武豊 佐藤正雄 山本信行
  • 勝時計:第1 - 6回 1/5秒表示、第7回- 1/10秒表示
  • Rはレコードタイムを示す。

出典:南関東4競馬場公式「日本テレビ盃競走優勝馬」http://www.nankankeiba.com/win_uma/24.do

本競走からのJBCクラシック優勝馬

2001年からJBCクラシックのトライアル競走として施行され、過去に1頭が(2度)JBCクラシックを制している。

回数 馬名 性齢 所属 着順
第57回 スマートファルコン 牡5 JRA 3着
第58回 スマートファルコン 牡6 JRA 1着

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:ジャパンブリーディングファームズカップ テンプレート:ダートグレード競走

テンプレート:日本テレビ放送網テンプレート:Keiba-stub
  1. 船橋競馬場の開設日は8月21日であり、1958年のように「開設記念」と副称がつけられることもあった。日刊スポーツ社『日刊スポーツ(東京)』1958年8月17日分
  2. 『南関東地方競馬重賞競走一覧』平成9年度版、p.2
  3. 優駿』1970年10月号、p.50