NEWDAYS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ファイル:NEWDAYS.JPG
新しいデザインのNEWDAYS新宿西口店
ファイル:NEWDAYS Suzumenomiya Shop.jpg
雀宮駅のNEWDAYS。出入り口ドア上以外の電光看板は旧JC時代のもの
ファイル:KitaNaganoStation1992.jpg
JCが併設されていた北長野駅の旧駅舎

NEWDAYS(ニューデイズ)とは、JR東日本グループの株式会社JR東日本リテールネット(J-リテール)が運営するコンビニエンスストアで、「NEWDAYS」と「NEWDAYS MINI」の二種がある。主に東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道駅に出店している。

概要

大別すると、「NEWDAYS」は旧ジェイアール東日本コンビニエンスが展開していた「JC(ジェイシー。「JR東日本のコンビニ」の意)」、「NEWDAYS MINI」は旧東日本キヨスクが展開していた小型コンビニ業態店「ミニコンビ」が前身。近年は特に区別されていないがミニ店はレシートに「NDミニ ○○(駅名)」と表記される。ただし合併(後述)後に開店した店舗では実質ミニ相当でも店名にミニを含まない場合も多い(内部的には区別はされている)。

コンセプトは「駅からはじまる、あたらしいまいにち」で、それをキーワードにしてJR東日本の経営計画「ニューフロンティア21」におけるステーションルネッサンスを実現するため2社の会社を合併した[1]

初期は「NEWDAYS by KIOSK」(KIOSK=東日本キヨスクが運営しているという意)と看板などに書かれていた(上記の蒲田駅のNEWDAYSの写真も拡大するとそれが読み取れる)が、運営する東日本キヨスクが、JR東日本リテールネットに社名変更したことに伴い、その前日の閉店後に「by KIOSK」表記が消去された。

以前は消費税の計算方法が異なり、NEWDAYSが1円単位の外税方式、NEWDAYS MINIがキヨスクに準じて5円単位の内税方式で、同じ商品でも値段が異なっていた。しかし、2004年4月1日消費税総額表示変更に伴い全て1円単位の内税方式に統一された。

スーパーマーケットなど各地で動きが出ているレジ袋削減の動きがNEWDAYSでもあり、2006年末から2007年1月まで、キャンペーン期間中にSuicaで400円以上の買い物をするとSuicaエコバッグがプレゼントされていた。また、これを次回の買い物の際にレジ袋の代わりとして持参するとシールが貰え、20枚貯まると50円値引きされた。ただし、キャンペーン期間が短かったことや、駅構内あるいは駅前という性格上、各店舗とも普及には苦戦していたようである。なお、Suica電子マネーの利用によるキャンペーンの実施は期間限定で続いており、2010年現在では特定曜日にSuicaポイントを通常の2 - 5倍付与したり、特定商品をSuica利用で割引にするキャンペーンを実施している。

東日本大震災に伴い、常磐線の原ノ町駅・相馬駅はバス代行を行っているが、NEWDAYSは営業している。

近年ではキヨスクを業態転換した売店形態の店舗も展開している。

フランチャイズ

地域によってはNEWDAYS店舗の至近距離にNEWDAYSやキオスクが配置されて、同一会社の類似・同一業態店舗が競合に近い状態にある駅が見られる。これは旧JCの多くがJR東日本の地域子会社(国鉄時代の物資部を源流とする物販会社が多い)が運営するエリアフランチャイズになっていたため。出店当時は同じJR東日本グループではあるが別会社の事業であったためまったく別個に展開されていた名残である。双方がNEWDAYSとなった現在も旧JC店舗についてはJ-リテールの直営ではなく各地域子会社が運営している。 (東北総合サービスジャスタージェイアールアトリスなど。関東地区は2009年4月1日にJ-リテールに移管。)

旧JCのエリアフランチャイズのうち、新潟・長野地区はNEWDAYSへの転換を待たず閉店している。新潟地区でトッキーが運営していたJCは既に全店舗廃業し、長野地区でも長野支社系列のしなのエンタープライズが運営していた正規のJCは閉店したが、同社が運営するスーパーマーケット「生鮮市場JC」では現在もJR東日本グループで唯一JCの名称とロゴが使用されている。

歴史

  • 1987年6月4日 - 「東日本キヨスク株式会社」を創立。
  • 1988年9月 - 「通勤・通学の途中で、必要なモノを提供し、駅の利便性を高める」をコンセプトにJC一号店を品川駅に開店[2]
  • 1996年12月2日 - 「ジェイアール東日本コンビニエンス株式会社(JC)」を設立。
  • 1997年10月 - ミニコンビ1号店を飯田橋駅に開店。
  • 2001年10月1日 - 「ジェイアール東日本コンビニエンス(株)」が運営する「JC」店と、「東日本キヨスク(株)」が運営する「ミニコンビ」店及び「株式会社ジェイアール東日本商事」のコンビニエンス部門を統合し「NEWDAYS」になる。存続会社は「東日本キヨスク株式会社」である。
  • 2005年
    • 12月1日 - 首都圏内289店舗でレジを使ってのSuicaへのチャージ(入金)が可能になる。
  • 12月26日 - 市中展開店舗として初めて上野駅不忍口向かいの中央通り高架下にNEWDAYS上野広小路が開店。
  • 2006年11月14日 - Suicaエリア内でエコバッグキャンペーンを実施。
  • 2007年7月1日 - 「東日本キヨスク株式会社」が、「株式会社JR東日本リテールネット」に社名変更。
  • 2009年4月1日 - 関東地区の各地域JR東日本子会社が運営する店舗を株式会社JR東日本リテールネットへ移管(東北・甲信越は変更無し)。

特色

  • Suica(相互利用可能なJR各社、および他社局のIC乗車カードでも)による購入(支払い)可能(原則Suica導入地区のみ。ただし一部の店舗ではSuicaエリア外でも使用可能)さらにJR東日本リテールネット運営の店舗ではチャージも可能。)
  • えきねっとの@stationによる商品受け渡しが可能
  • 新宿西口店では、イートインコーナや障害者でも使えるトイレが設置されている。
  • 一部の店舗では、下記のいずれかのATMを設置。
  • 東京臨海高速鉄道(TWR)りんかい線千葉都市モノレールなどの第三セクター鉄道事業者の駅構内にも進出。なお、JR東日本は東京臨海高速鉄道(TWR)に出資している。

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:JR東日本
  1. 2001年10月1日(月)「NEWDAYS」誕生
  2. JR東日本 流通事業