Japanist

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テンプレート:Infobox 富士通が開発・販売している日本語入力システム2011年5月現在の最新バージョンは、2003年2月に発売された「Japanist 2003」である。

2006年2月24日Pocket PCWindows Mobile 5.0上で動作する「Japanist for Pocket PC」が、富士通大分ソフトウェアラボラトリ(現富士通九州システムズ)から発売された。

沿革

Japanistの前身に当たるOAK(オーエーケー[1]テンプレート:要出典範囲オアシスかな漢字変換)は、富士通の日本語ワープロであるOASYSかな漢字変換機能を、同社製パソコンFMRFM TOWNS移植したものであった。当時はMS-DOSOS/2上で動作するいわゆるFEPの一つであり、FMR・FM TOWNS版のMS-DOSやOS/2に付属していた。

OAKはその後,Windowsに移植され、FMR・FM TOWNS・FMV版のWindowsに付属するほか、同社製のワープロソフトOASYS for Windowsに「OAK for Windows」としてバンドルされ、販売されていた。

OAK V8開発中の2000年7月7日、親指シフト入力など、大幅に機能が追加された「OAK パワーアップβ版」が公開された。

OASYS V8付属のOAK V8をさらに改良し、2000年12月、Japanist(V1)として単体販売を開始。

Japanist 2002からはOASYSにもバンドルされるようになり、OAKの名称は完全に姿を消した。

現行バージョンの「Japanist 2003」は、Windows 98MeNT 4.02000XPの他、アップデートでVista7(32ビット版)、Server 2003Server 2008にも対応している。

2011年7月8日、Windows7 64bit 日本語版対応のJapanist 2003 体験版(64bit)が公開された。試用可能期間は2012年3月31日までとなっている。2012年3月30日、Windows 7(64ビット版)に対応するアップデートが正式に公開された。

特徴

親指シフト配列に対応
OASYSのために開発され、現在でも熱心なユーザーが多い親指シフト配列での入力に対応している。富士通製の各種の親指シフトキーボードを使用できるほか、Japanistからは一般のJIS配列キーボードで親指シフト配列をエミュレーションできる機能が搭載された。
入力予測機能
Japanistからは入力予測機能が実装されている。これは過去に入力された文章を学習し、最初の数文字が入力されると過去に入力された文章を候補として表示することで、キータイプ数を削減できる機能である。
単文節変換に最適化
効率よく連文節変換ができるように設計されている多くのIMEとは対極的である。単文節変換で漢字への変換作業を完結させることで、変換中や変換後に前の文節へ後戻りすることのない文章入力を目指している。

バージョン

  • OAK1:MS-DOS用。
  • OAK2:富士通のノートパソコンFM NoteBookに組み込まれていた他、TownsOSでも標準装備されていた。ROM辞書を利用
  • OAK3:OS/2用。
  • OAK4:MS-DOS用。OAK1との相違点は、複文節変換に対応した点。TownsOSでも利用できた。
  • OAKW(OAK5):Windows NT用。後にWindows 3.1に移植された。
  • OAKV:DOS/V用。バンドルではなく、単体で発売された。
  • OAK for Windows:Windows用。なおバージョン番号はOASYS for Windowsのバージョン番号に合わせている。後に単体でも発売されるようになった。
  • OAK/Win V1.0:Windows 3.1用
  • OAK/Win V2.0
  • OAK/Win V2.3
  • OAK for Windows V3.0
  • OAK for Windows 95 V4.0(OAK95):Windows 95に対応
  • OAK for Windows 95 V4.1
  • OAK V5.0:Windows 98に対応
  • OAK V6.0
  • OAK V7.0
  • OAK パワーアップβ版:OAK V8.0の元となる
  • OAK V8.0:OAK最終版、Japanist V1.0の元となる
  • Japanist
  • Japanist V1.0
  • Japanist 2002(V2.0)
  • Japanist 2003(V3.0)
  • Japanist for Pocket PC

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Input Method
  1. Townsシステムソフトウェア V2.1 L40(FM TOWNS用)オンラインマニュアル「FM TOWNS用語集」より。