HANA-BI

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テンプレート:Infobox FilmHANA-BI』(はなび)は、1998年公開の日本映画。監督・脚本・編集・挿入画・演出北野武。主演はビートたけし岸本加世子

妻や同僚の生と死、そして妻との逃亡を敢行する一人の孤独な刑事の人生模様を描く。

第54回ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を受賞しており、日本映画の受賞作品は「無法松の一生」以来40年ぶりである。

あらすじ

不治の病に冒され余命いくばくもない妻(岸本)を見舞っていた西(たけし)は、自分の代わりに張り込んでいた同僚の堀部(大杉漣)が犯人(薬師寺保栄)に撃たれたとの知らせを聞く。堀部は命こそ取り留めたものの、車椅子を使わなければならない体になってしまった。西らはその後犯人を追い詰め、捕らえようとするも抵抗する犯人が発砲、部下の田中(芦川誠)が犠牲になる。西は犯人を射殺し、何発も銃弾を撃ち込む。

刑事を退職した西はヤクザから金を借り、妻に不自由ない生活を送らせようとするが、返済が滞っていく。妻と子供と別れた堀部は絵を描き始める。

エピソード

  • 作中に堀部泰助の描いたものとして使われる絵は、実際には北野武自らが描いたものである。点描画法でテンプレート:要出典範囲
  • ラストシーンに無名の少女として北野の実娘が出演した。

キャスト

スタッフ

  • 監督・脚本・編集・挿入画:北野武
  • 音楽:久石譲
  • 撮影:山本英夫
  • プロデューサー:森昌行ほか

受賞・ノミネート

公開

興行面で松竹系から独立系製作へ移行し、好転することになった。また、長く邦画が禁制であった韓国で初めて公開された。

反響・評価

北野が敬意を表明している黒澤明監督は「黒澤 明が選んだ百本の映画」に選び絶賛している[2]。 また、日本を含め世界各国で数々の賞を受賞した。フランスの映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』で北野が表紙を飾った特集が組まれた。

脚注

  1. エンドクレジットでは松田井子名義
  2. 『黒澤明―生誕100年総特集 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)』 河出書房新社増補新版 ISBN 4309977308

外部リンク

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