DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー

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テンプレート:コンピュータゲームシリーズデジタル・デビル・サーガ アバタール・チューナー』 (DIGITAL DEVIL SAGA Avatar Tuner) は、女神転生シリーズのプレイステーション2ロールプレイングゲーム。前後編に相当する2本がアトラスから発売された。

また、携帯電話アプリとして「A's TEST Server」が配信されている。

シリーズ概要

本作は『真・女神転生III』(2003年2月発売)と平行して進められていた「新・女神転生」プロジェクトで、従来のシリーズの続編ではない完全新作として開発された。女神転生と言えば悪魔合体や悪魔との会話といったシステムのRPGであるが、今作では悪魔合体・仲魔システムをなくし、プレイヤーキャラが自ら悪魔に変身するというスタイルを取っている。

戦闘は『真・女神転生III』と同じプレスターン方式。加えて複数キャラによる合体技である「リンケージ」、敵の怯え状態とそれに関わるハント属性攻撃、未変身での銃撃属性といった存在が戦略に更なる幅をもたせている。

板野一郎演出によるフルボイスのムービーが随所に挿入され、メガテンシリーズ未体験のユーザーにも楽しめるような作りとなっている反面、戦闘の難易度は総じて高く、終盤のボス戦や隠しボス戦は周到な準備と緻密な戦略が要求される。

インド神話仏教の思想が物語の土台となっていて、プレイヤー達の変身後の悪魔の名前や作中に登場する用語(アートマニルヴァーナ)などにも色濃く現れている。

海外タイトルは「Shin Megami Tensei: Digital Devil Saga」。

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー

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ストーリー

主人公率いるトライブ(この作品では戦闘集団のことを意味する)、エンブリオンはジャンクヤード(本作の舞台)でいつ果てるとも知らぬ戦いの毎日を送っていた。彼らは戦う意味を知らない。色を宿さぬ瞳で黙々と抗争を繰り返す。ただひとつの目的は「すべてのトライブを倒し、ニルヴァーナへと進む」こと。

しかし、機械的とさえ言えるその日々は、突然変化する。

ある日、主人公達は別トライブとの戦闘後に謎の記憶喪失の少女、セラを保護する。ジャンクヤードでは見たこともない黒い髪の色をした彼女は、空から突然、謎の物体とともにやってきた。セラと同時にやってきたその物体は、謎の光を放ち、ジャンクヤードの住人の身体を貫いていく。

「Om Mani Padme Hum」 主人公の脳に浮かぶ謎の言葉。

「喰らい尽くせ、Varna」 主人公達は悪魔の力を手に入れ、同時に瞳に色が宿った。彼らはやがて人としての心を持ち、それ故に悩んでいく。

そして悪魔となった彼らは、喰らい合わなければ生きていけない。

時を置かず、ジャンクヤードを管理するカルマ教会は「黒髪の少女を連れジャンクヤードの覇者となったトライブにのみ、ニルヴァーナはその門を開く」という新しい“掟”を公布する。

かくして事態はセラをめぐる抗争へと発展していく……。

システム

悪魔に変身する「アバタール・チューナー」
主人公達は悪魔のため、敵悪魔を喰らって生体マグネタイトを摂取しないと生きていけない。通常は人間の形態だが、戦闘に突入すると自動的に悪魔の姿に変身する。このような悪魔に変身する能力を持った者はアバタール・チューナー、あるいは喰奴(くらうど)と呼ばれる。また長期間に渡って生体マグネタイトを摂取しないでいると正気を失い飢えにより誰彼かまわず襲い掛かるようになる。
戦闘技能習得プログラム「マントラ」
戦闘に必要な様々なスキル(魔法・特技)は、マントラと呼ばれるスキル取得プログラムを適宜ダウンロードし、敵を喰らい、それにより得られるAP(アートマポイント)を蓄積することで覚えていく。APは普通に敵を倒すだけでも得られるが、その場合はハントスキルで倒した場合に比べて少量しか得られない。スキルは習得したものから同時に最大8個までを自由にセットできる。
ハントスキル
相手を「喰らう」ためのスキル。万能属性の物理スキルのため物理属性を無効化・反射する敵にもダメージを与えられる。
ただし、怯え状態でない敵にはあまりダメージを与えられない他、ボスなど一部の敵は喰らいつく隙がないため実行できない。
ウェイトスキル
特定の属性の攻撃をそのターンと次の敵のターンに限り1度だけ防ぐバリアを味方全体に張ることができるスキル。例えば「火炎ブレイク」は火炎属性の攻撃を1度だけ無効化=BLOCKすることができる。ただし、複数のウェイトスキルの重ねがけはできず、最後に掛けたスキルが効果を発揮する。本作ではテトラカーンは「物理リフレクト」、マカラカーンは「魔法リフレクト」というウェイトスキルになっている。
プレスターンバトル
戦闘は真・女神転生IIIで登場したプレスターン・バトルを継承。相手の弱点を突くと行動回数が増え、相手の攻撃を無効化すると相手の行動回数を減らすことができるが、それだけでなく、相手を怯えさせることもできる。怯え状態だとハントスキルの威力が上がったり、即死させるハントが成功しやすくなる。
リンケージ
複数のスキルの組み合わせにより発動できる合体技。使用する際は参加するキャラ分のアイコンを消費する。効果はマントラで覚えるスキルを先取りするものであったり、リンケージでしか発動できない特殊技であったりと様々。時おり敵も使用する。
例えば、ブフを装備している仲間とテラを装備している仲間が行動できる場合、リンケージ「マハブフ」を発動させる事ができる。このとき、プレスアイコンを2消費するが、弱点を突いたり、クリティカルがでればアイコンが2つ点滅状態になる。

主な登場人物

サーフ
- 野島健児
本作の主人公。六大トライブの一角「エンブリオン」のリーダー。口数は少ないものの、様々な局面で重大な決定を下していくキーパーソン。銀髪。美形の優男。
左頬に「ウォータークラウン(水の王冠)」のアートマ印を宿す。
【変身形態】ヴァルナ
腕から折りたたみ式のブレードを出して攻撃する。氷結に強く、火炎に弱い。
アルジラ
声 - 冬馬由美
エンブリオンのメンバーでライフルを扱う女性スナイパー。最初は冷徹だがストーリーが進むにつれ、戦うことに疑問を感じるようになる。姉御肌で気が強いが心優しい一面もあり、誰よりも喰らうことを嫌う。ピンクの髪と顔の傷が特徴。
左胸に「サイズミックウェーブ(地震波)」のアートマ印を宿す。
【変身形態】プリティヴィー
口が胸部にある。両腕をムチのように伸ばし、それを振り回して攻撃する。地変に強く、衝撃に弱い。
ヒート
声 - 緑川光
エンブリオンのアタッカー。いわゆる直情型。サーフをライバル視している。常に何かに苛立っていたり、セラに対して不思議な感情を持っていたりと、自分でも抑えきれない感覚に不安や苛立を覚えている。燃えるような赤い髪を持つ。
右腕に「ファイアーボール(火球)」のアートマ印を宿す。
【変身形態】アグニ
双頭でそれぞれに口がある。両手の指の間から伸びる長いツメで攻撃する。火炎に強く、氷結に弱い。
ゲイル
声 - 堀秀行
エンブリオンのメンバーであり、頭の切れる参謀。口癖は“理解不能”。なぜかセラの口ずさむ歌を知っている。緑の髪を持つ。
左足の脛に「ツイスター(竜巻)」のアートマ印を宿す。
【変身形態】ヴァーユ
頭頂部に上向きに口がある。つま先からブレードを出して攻撃する。衝撃に強く、電撃に弱い。
シエロ
声 - 三浦祥朗
エンブリオンのメンバー。明るい性格であり、ムードメイカー的な存在。水色の髪を持つ。また悪魔化した際は空を高速で飛ぶことができる。サーフを「兄貴」と呼び、慕う。
右の大腿部に「レインボーアーチ()」のアートマ印を宿す。
【変身形態】ディアウス
空を飛びながら、頭部のブレードと鋭く長く変化した両腕で攻撃する。電撃に強く、バッドステータスに弱い。
セラ
声 - 桑島法子
記憶喪失の黒髪の少女。悪魔化して理性を失った人間を歌によって制御することができる。どこか言動が幼い。
ハーリーQ
声 - 小野坂昌也
六大トライブで第五位の勢力を持つ「アサインメンツ」のリーダー。爆薬を仕込んだボウガンを使う。冒頭で自軍の兵隊達がサーフらに喰われた事に恐怖して感情を発現してからは臆病になる。シマウマのような悪魔「ハヤグリーヴァ」に変身する。「バーニングステイク(燃える杭)」のアートマ印を宿す。
ジナーナ
声 - 伊倉一恵
六大トライブで第四位の勢力を持つ「メリーベル」のリーダーの女性。目の下に涙のようなペイントをしている。エンブリオンがメリーベルに共闘を持ちかけた際のアルジラの影響で、無駄な殺生を嫌う。暁の女神を模した悪魔「ウシャス」に変身する。「アウローラ(極光)」のアートマ印を宿す。
バット
声 - 置鮎龍太郎
右目の周りに星のようなペイントをしているメリーベルのNo.2。二本のナイフを巧みに使う。蝙蝠の悪魔「カマソッソ」に変身する。「ソニックウェーブ(超音波)」のアートマ印を宿す。
ミック・ザ・ニック
声 - 江川央生
六大トライブで第三位の勢力を持つ「ソリッド」のリーダー。太り気味の巨漢で、堅実さを重視している。頭と胴体を分離できる悪魔「ラーフ」に変身する。「ソーラーイクリプス(日食)」のアートマ印を宿す。
ルーパ
声 - 石川英郎
六大トライブでは第二位の勢力を持つ「ハウンズ」のリーダー。人としての『誇り』を大切にしている男である。三つ首の悪魔「ケルベロス」に変身する。なお、本作のケルベロスはサメをモチーフにしたオリジナルのデザインとなっている。「ラヴァフロー(灼熱の氾濫)」のアートマ印を宿す。
バロン・オメガ
声 - 銀河万丈
現時点で最大勢力を誇るトライブ「ブルーティッシュ」のリーダー。悪魔化した後にサーフと出会った時、感情を発現する。それ以降は「今の名前」を嫌がり、「本名」に拘るようになる。透明化能力を有し、嵐の悪魔「ラーヴァナ」に変身する。「タービュランス(乱気流)」のアートマ印を宿す。

スキル

『真・女神転生III』同様に、魔法や特殊攻撃は全て「スキル」と呼ばれている。本作では習得したスキルは忘れることはなく、メニュー時に自由にセットすることが可能となっている。

魔法スキル
主要5属性の火炎・氷結・電撃・衝撃・地変、割合ダメージの破魔・呪殺、そして万能に主に分けられるダメージ系、回復、補助魔法などがある。MPを消費する。
  • テラ - 新たに設定された「地変」系の魔法。大地の力で敵1体にダメージを与える。
  • テラジ - 地変属性で敵1体により大きなダメージを与える。
  • テラダイン - 地変属性で敵1体に大ダメージを与える。
  • リカームドラ - 自分が戦闘不能になる代わりに前衛にいる味方全員の戦闘不能を回復し、HPとMPを全回復させる。
  • エイクディ - 味方1体の腹痛状態を治療する。
物理スキル
腕で殴ったり、キックをしたり、針を飛ばしたりといった物理攻撃によるスキル。HPを消費することで発動する。
  • バイオクロウ - 敵1体に物理ダメージ+猛毒の追加効果を与える。
  • 乱心の一刀 - 敵1体に物理ダメージ+混乱の追加効果を与える。
  • 喰らいつき - 敵1体にダメージを与えるハントスキル。
オートスキル
セットすると自動的に効果のあるスキル。
  • HPブースタ - HPの最大値が10%上昇する。
  • クリティカ - 通常攻撃を行った時のクリティカルヒットの発生率が通常の2倍になる。
  • 火炎ブースタ - 火炎属性攻撃の威力が上昇する。同属性のハイブースタと併用可能。
  • 火炎ハイブースタ - 火炎属性攻撃の威力が大きく上昇する。同属性のブースタと併用可能。
ウェイトスキル
特定の属性のダメージを1度だけ無効化したり、反射したりする防御用のスキル。
  • 火炎ブレイク - 火炎属性の攻撃を1度だけ無効化するシールドを味方全体に展開する。
  • 氷結リフレクト - 氷結属性の攻撃を1度だけ反射するシールドを味方全体に展開する。なお、相手の相性に「氷結吸収」がある場合、反射した分だけHPを回復させてしまう。
  • 電撃ドレイン - 電撃属性の攻撃を1度だけ吸収するシールドを味方全体に展開する。
  • 物理リフレクト - 物理属性の攻撃を一度だけ反射するシールドを味方全体に展開する。従来のテトラカーンと同様。
  • 魔法リフレクト - 万能属性以外の全魔法を一度だけ反射するシールドを味方全体に展開する。従来のマカラカーンと同様。

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2

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多くの謎を残したまま終了した前作の続編であり、本シリーズの完結編。前作からのセーブデータ継承によりアイテムや習得スキルに特典が受けられる。

ストーリー

ジャンクヤードでの戦いを制覇した後、原因不明の事象により新しい世界に飛ばされた主人公達。そこがニルヴァーナなのかどうかもわからない。しかし、楽園を夢見ていた彼らの目の前に広がっていたのは無残な廃墟と化した都市であった。

そこではカルマ協会と呼ばれる組織が弱者を支配しており、その状況は楽園とは程遠いものだった。

困惑する主人公達。そんな中彼らは反カルマ協会の地下組織、ローカパーラのリーダーであるロアルドと出会う……。

主な登場人物

前作のエンブリオンのメンバーも当然ながら登場する。

エンジェル
声 - 富沢美智恵
前作でも登場した重要な人物。ゲイルと面識があったような素振りをみせる。
マルゴ・キュヴィエ
声 - 江森浩子
カルマ協会の長。人類を救うと主張しているが…。
ロアルド
声 - 神奈延年
反カルマ協会“ローカパーラ”の2代目リーダー。酒に溺れていたが、友人の息子であるフレッドの叱咤により立ち直る。茶褐色の鬼神インドラへの変身能力を得て主人公達に協力する。
フレッド
声 - 進藤尚美
ローカパーラを設立した初代リーダーの息子。ロアルドとの関係、ゲイルとの絆、サーフたちとの交流などを経てその心を成長させていく。
アディル
声 - 置鮎龍太郎
ローカパーラの幹部。
シュレディンガー
声 - 野島健児
前作から度々登場していた黒猫。本作でも重要な場面で姿を現す。

1からの主な変更点、追加点

マントラの取得方式の変更
前作はマントラのダウンロードの順はフローチャートのような形式をとっていたが、今作は取得済みマントラの円周から取得できるようになっており、スキル習得の自由度が高まった。
羅刹モード
ソーラーノイズ(女神転生シリーズで言うところの月齢)がMAX前後時に戦闘に突入すると羅刹化することがある。羅刹時は体の一部分だけが悪魔化し、その外見はいわゆる半人半魔。
羅刹化の主なメリットデメリットは以下の通り。
メリット
  • 攻撃力が大きく上昇。通常攻撃ですらほとんどの敵を一撃で撃破出来る。
  • 攻撃時のクリティカル発生率が90%上昇。
  • 敵の攻撃を回避できる確率が大幅に上昇。
  • 本来は物理攻撃が効かない敵(=無効、吸収、反射する敵)に対しても無関係にダメージを与えられる。
  • 戦闘終了時に取得する経験値が2.5倍。
  • 逃走が100%成功。
  • 必ず自ターンの先攻でバトルが始まる。
デメリット
  • 変身と変身解除、銃撃ができなくなる。
  • 防御力が大きく低下。敵の攻撃でクリティカルを喰らい即死することも多い。
  • 魔法スキルが使用不能。物理攻撃及びアイテムの使用のみ可能。
  • 命中率は速などの能力に関係なく、一律60%に下降。攻撃アイテムの命中率も同様。
  • 敵から受けるクリティカル発生率も60%上昇。
  • 耐性は人間形態のものになる。すなわち銃撃に弱く、破魔を無効化する。
非常にリスキーではあるが、敵を撃破できれば多くの経験値が得られる。
また、敵がおびえていれば確実に命中させることが出来るので、無効化スキルやウェイトスキルのアイテムがあるとより楽になる。
得意属性
1ではスキルの威力は魔力やレベルによってのみ決定したが、本作では「得意属性」の場合はさらに威力が上昇する。例えば水天であるヴァルナは氷結属性の攻撃力が他のキャラクターに比べて高い。
カルマリング
装備アイテム。装備するとパラメータが上昇したり、属性が変化したり、あるいは特殊効果を得る。1人につき1個のみ装備可能。

小説版

That's catch 22

That's catch22(ザッツキャッチ22)は2014年頃のアメリカを舞台にした短編小説。メディアワークス刊の攻略本「デジタル・デビル・サーガ 〜アバタールチューナー〜 ザ・マスターガイドI」(2004年7月発売)、「デジタル・デビル・サーガ 〜アバタール・チューナー〜 ザ・マスターガイドII」(2004年8月発売)に前編・後編が収録された。

主な登場人物

ヒート・オブライエン
アメリカ、コネチカット州にあるイェール大学医学部進学課程の学生。大学には飛び級で一年早く入学している。幼いときに妹を病で亡くし、医学の道を志す。金髪。18歳。
サーフ・シェフィールド
ヒートと同じ大学の学生。飛び級で入学し、学年最年少ということで注目を浴びている。学区内の生徒や教師の交友関係に詳しい。16歳。
ヘンリー・ハリス
イェール大学の教授で遺伝学を専攻している。48歳。
アレン・ハーヴェイ
FBI捜査官。
マルゴ・キュヴィエ
世界保健機構に参加している女性。体細胞の結晶化とそれに伴うさまざまな合併症を引き起こす「キュヴィエ症候群」の発見者。イェール大学で講演会を開く。

DOGDAYS

原案の五代ゆう自ら書き下ろした短編。アサインメンツ攻略後という設定のオリジナルストーリー。アサインメンツの傘下だったトライブ「キャジュアルズ」のザーダという女が登場。富士見書房刊の「ファンタジアバトルロイヤル」2004年秋号に掲載。以前は五代の公式サイトで閲覧できたが、2011年現在、サイトは閉鎖されている。

クォンタムデビルサーガ

原案の五代ゆうによる書き下ろし小説シリーズ。<煉獄>篇、<辺土>篇、<楽園>篇の3篇で10年の月日を得て構成された。2011年2月より隔月でハヤカワ文庫JA早川書房)から全5巻刊行された。ゲーム本編とは設定や展開に変化を加えてある(というよりシナリオの原版。このことを踏まえるとゲーム自体が本作を改題したものである)。

  1. アバタールチューナー 1 ISBN 978-4-15-031022-6 (2011年2月18日発売)
  2. アバタールチューナー 2 ISBN 978-4-15-031029-5 (2011年4月21日発売)
  3. アバタールチューナー 3 ISBN 978-4-15-031038-7 (2011年6月23日発売)
  4. アバタールチューナー 4 ISBN 978-4-15-031044-8 (2011年8月25日発売)
  5. アバタールチューナー 5 ISBN 978-4-15-031048-6 (2011年10月21日発売)

漫画版

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DISITAL DEVIL SAGA~アバタール・チューナー (コミックアンソロジー)
発行:光文社 ISBN 978-4334806101
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー (4コマコミックアンソロジー)
発行:光文社 ISBN 978-4334806125
DISITAL DEVIL SAGA~アバタール・チューナー2 (コミックアンソロジー)
発行:光文社 ISBN 978-4334806194
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2 (4コマコミックアンソロジー)
発行:光文社 ISBN 978-4334806217
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー (コミックアンソロジー)
発行:マッグガーデン ISBN 978-4861270932
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー (コミックアンソロジー)
発行:宙出版 ISBN 978-4776714125
DIGITAL DEVIL SAGAアバタール・チューナーアンソロジーコミック
発行:ジャイブ ISBN 978-4861760181
DIGITAL DEVIL SAGAアバタール・チューナー深淵の魔塔
発行:ジャイブ ISBN 978-4861761454

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A's TEST Server

テンプレート:InfoboxDIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A's TEST Server』は携帯電話用のロールプレイングゲーム。

アトラスより2004年に発売されたプレイステーション2用ソフト『デジタル・デビル・サーガ アバタール・チューナー』をベースにしている。2006年12月7日にアトラスモバイルコンテンツの「メガテンα」用のソフトとして配信された。月額315円で他のアプリケーション同様にダウンロードしてプレイすることができる。同社の携帯電話ゲームとしては初の903iシリーズ専用の大容量メガゲームで3Dポリゴンを使用している。iアプリ版のタイトル画面では「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナーMOBILE」と表記されている。

2007年4月18日よりYahoo!ケータイ用のS!アプリとしても配信開始された。こちらは525円の落としきり。

2007年9月13日よりEZweb向けのBREWアプリとしても配信開始。こちらも525円の落としきり。

概要

システム的にはプレスターンバトルマントラシステムによる自由度の高い育成といったPS2版でおなじみの要素を継承しているが、アレンジが加えられている。(マントラシステムは十七の基本マントラがA、B、Cのランクごとにわかれている、戦闘中人型に戻れない、睡眠状態で回復しない、戦闘終了後HPが回復しないなど)

あらすじ

人が互いに殺しあう「カルマの塔」に迷い込んだ記憶喪失の主人公・銀髪の青年サーフは悪魔「ヴァルナ」に変身する力を持っていた。ピンクパープルの髪を持ち、大地の神「プリティヴィー」に変身する力を持つアルジラ、そして謎の少女セラと出会うサーフ。彼らは無事にこの塔を脱出することができるのか?

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A's TEST Server完全版

テンプレート:Infobox 2006年末に配信された『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A's TEST Server』(以下プレビュー版)の完全版。

プレビュー版は15階までで終了だったが、完全版は15階からエンディングまで進行する。プレビュー版には登場しなかったキャラクター「ヒート」も登場。その他にもゲーム速度の改善、ステータスの回復が行える回復端末やアイテムの売買ができるベンダーの設置、どこでもセーブできる簡易セーブ機能(ただし、簡易セーブはロードするとデータが消えるので注意)の追加などが行われている。

プレビュー版からのクリアデータの継承も可能。

プレビュー版は月額315円だったが、完全版はウリキリアプリになり525円でダウンロードできるようになった。

なお、ダウンロード容量が非常に大きいためSDメモリーカードが必要になっており、パケ・ホーダイパケット定額サービス)への加入が推奨されている。

なお、S!アプリ版とEZアプリ版はタイトルに『完全版』とついていないが、完全版の仕様となっている。

その他

パーティーが危機の状況にある場合は逃走成功率が上昇する。

また『真・女神転生デビルサマナー』以降は“主人公の死亡=ゲームオーバー”となっていたのだが、本作では“パーティーの全滅=ゲームオーバー”というシステムになっている。

  • 『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』
  • 『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2』
    • OP「ALIVE」 歌 - 桃田佳世子
    • ED「タイムカプセル」 歌 - as

ラジオドラマ

ゲームソフトの発売直前に、アトラスのラジオ番組『ATLUS presents めぐみゅうの神楽坂ハッピーチューナー』にて全5話のラジオドラマが放送された(第12~16回)。ゲーム序盤から中盤までを追うストーリーで、本編とは違い主人公のサーフが喋るのが特徴である。

関連項目

外部リンク

テンプレート:女神転生 テンプレート:アトラス