BMG JAPAN

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テンプレート:Infobox 株式会社BMGJAPAN(対外表記:株式会社BMG JAPAN[1]、ビーエムジージャパン、英:BMG JAPAN, INC.)は、かつて存在したソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)(以下SMEJ)傘下のレコード会社で、2008年9月まではソニー・ミュージックエンタテインメント (米国)(旧:ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント、以下ソニーBMG)の日本法人であった。本社は東京都千代田区六番町にあった。法人格は異なるものの、当社の位置と規格品番ソニー・ミュージックレーベルズの社内レーベル「Ariola Japan(旧:株式会社アリオラジャパン)」が引き継いでいる。

概要

BMGジャパンファンハウスからなる。

音楽ソフトを扱っていた関係からかBGMと表記されることがあるが、これは誤りである。

CCCDについては、親会社のソニーBMGは積極的にCCCDを導入したが、BMGの日本法人(当社)においては2002年7月に導入予定の所を最終的に導入を見送り、その後もその方向を堅持した。

2008年10月、ソニーBMGがソニーの完全子会社になった事に伴い、当社もSMEJの完全子会社になった。SMEJ傘下となった後は、SMEJが音楽協力で関わっているアニメのテーマソングに所属アーティストの楽曲が起用される様になった。

沿革

RVC

ファンハウス

  • 1984年4月、東芝EMI株式会社(現:EMIミュージック・ジャパンユニバーサルミュージック合同会社内「EMI Records Japan」レーベル)の制作ディレクターをしていた新田和長(元ザ・リガニーズ)が独立する形で、同社の100%出資により株式会社ファンハウス(FUN HOUSE, INC.)が設立された。新田との関わりがあったJ-POP歌謡曲系のアーティストの一部がEMIから移籍[2]。東芝EMIが販売元となる形態でスタートした。
  • 1988年に東芝EMIで同じくディレクターをしていた敏腕な石坂敬一(在職期間:1968年~1993年)が同社の役員取締役)に就任する[3]と、新田は同社から全株を取得して同年4月にインディペンデント系のレコードレーベルとなる。
  • その後、東急グループ入りし、Bunkamura内に「TOKYU FUN STUDIO」を設立させ(現在は売却)、東急の文化事業の一角を成した。また、ポップス系の販売元をポリドール株式会社(現・ユニバーサルミュージック合同会社)に移管(東芝EMIとの提携は維持され、歌謡曲・タイアップ系の一部CDはEMIの販売体制が継続)された。
  • 1996年3月にBMGビクターの子会社となり、東急グループから離脱。全作品の販売元を同社に移管(厳密には出資母体のビクターエンタテインメントが流通を担当)。

BMGビクター

  • 1987年10月、RCAレコードを買収し、BMG Musicとした西独のベルテルスマンと日本ビクター、並びにビクター音楽産業の合弁会社としてBMGビクター株式会社を設立。RVCの保有原盤・従業員等を継承。同時にベルテルスマンが以前買収したアリスタ・レコード日本フォノグラムから販売権を移行。
  • 1992年8月31日ビーイング制作音源の発売を担う株式会社BMG ROOMS(ビーエムジールームス)を、ビーイングとBMGビクターの共同出資で設立。これにより当該アーティストの発売元がBMGルームス、販売がBMGビクター(厳密にはビクター音楽産業が担当)になる。尚、ビーイングに原盤権がある作品は発売権移管によりBMGルームスより再発売されているが、BMGビクターに原盤権がある初期のB'zのシングル・アルバムやB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」等は再発売されていない。BMGルームスは、1995年にビーイングの完全子会社化に伴いRooms RECORDSへ社名変更(のちのVERMILLION RECORDS(バーミリオン・レコーズ))し、本社所在地も渋谷から六本木に移転。1996年8月にBMGビクターとの販売委託契約が満了し、販売権はJ-DISCに移管。
  • 1996年3月にファンハウスが子会社となる。ファンハウス創業者の新田は、BMGビクター取締役・RCAアリオラジャパン(2009年に新設のアリオラジャパンとは無関係)社長に就任。
  • 1996年10月、日本ビクター並びにビクターエンタテインメントとの合弁契約を解消した。

BMG JAPAN(BMGファンハウス)

以降はアリオラジャパンへ。

レーベル

  • ability
  • Akimo(秋元康プロデュース・レーベル)
  • air RECORDS
  • アリオラ
  • Arista
  • Augusta Records(オフィスオーガスタ所属アーティスト専用レーベル)
  • BELO
  • BERGビーイング専門レーベル、2003年消滅)
  • DANTREX
  • Dear Heart(RVC時代。1984年レーベルごとミディに移籍)
  • EBONY STONE
  • ファンハウス
    • Little Tokyo(リトルトーキョー/小田和正のプライベートレーベル。独立時代のファンハウス内のレーベルだった)
  • HAPPY SONG RECORDS(THE HIGH-LOWSザ・クロマニヨンズのプライベートレーベル)
  • NANA
  • Om(オーン)/iDEAK(イデアック)(ともに角松敏生のプライベートレーベル)
  • RCA
  • Rhythmedia TribeRhythmedia所属アーティスト専用レーベル)
  • TRAPIT
  • W.A.A.A.
  • ZIG
  • ZAG

所属アーティスト

※いずれもBMG JAPAN解散時のもの。

日本国内

旧所属アーティスト

海外

BMGビクター時代のアーティスト

RVC時代のアーティスト(ビクター時代を含む)

ファンハウス時代のアーティスト

リファランス

  1. 登記上の商号は「BMG」と「JAPAN」の間にスペース(空白)がない。
  2. 実際には移籍は実現しなかったが、発足時には長渕剛も名を連ねた。また、甲斐バンドは一旦移籍したもののファンハウス時代の音源を買い戻してEMIミュージック・ジャパンに再移籍。
  3. (1994年にポリグラム(日本法人)代表取締役社長に就任、1998年にシーグラムの買収によるポリドール株式会社との再編によりユニバーサルミュージック株式会社代表取締役就任)
  4. (株)ソニー・ミュージックエンタテインメントによる株式会社BMG JAPAN 完全子会社化
  5. (株)BMG JAPAN 役員の変更、執行役員制の導入及び組織改正等について
  6. グループ会社再編に関するお知らせ
  7. ビクターはポプコン受賞曲のみ、キング時代の曲は公式な活動記録からは外されており、歌手としてはファンハウス以降が正式な活動期間とされる

外部リンク

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