AERA

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テンプレート:基礎情報 雑誌 AERA(アエラ)は、朝日新聞出版2008年3月31日発行分までは朝日新聞社出版本部)が毎週発行する週刊誌である。正式には「朝日新聞ウィークリー AERA」という。

概要

ファイル:Kawasaki 1989.jpg
創刊直後の1989年に川崎球場(当時、ロッテ・オリオンズ本拠地)の外野・ライトスタンドに掲げられた広告幕。写真左上のスタンド右中間側にある)

1988年(昭和63年)5月に創刊。「AERA」とはラテン語で「時代」の意。「日本初の本格的ニュース週刊紙」(紙の文字をあてた)を標榜し、創刊当初の広告見出しは『ライバルは朝日新聞です』で、初代編集長と当時の朝日新聞社長が握手を交わすものであった。

創刊以来変わらないのが、写真家坂田栄一郎による表紙写真である。各界を代表する有名人の顔が撮影されることが多い。また、アートディレクションは戸田正寿。誌面のフォーマットは、その週のニュースの中から特に印象的なテーマを選んでカラー写真を織り込んで掲載するビジュアル重視。政治的には、基本的に朝日新聞本紙同様のリベラル路線であるが、本紙と比較して、女性をとりまく社会情勢や学歴(受験)に関する記事が多く、東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故以降は女性及び子供を巡る安全安心をテーマにした記事も増加している。女性ライターによる記事も多い。

2009年4月、小中学生を対象としたAERAとして、月刊誌ジュニアエラが創刊された。また、英語語学月間雑誌「AERA ENGLISH」(2008年創刊)もある。

代表的な連載

  • 現代の肖像 - 現代を代表する人物のインタビュー。
  • 世界の遺産 - 世界遺産を写真つきで紹介する。
  • 坂田栄一郎のオフ・カメラ - 表紙写真の人へのインタビュー。

(現在は person in focus・表紙の人)

  • 小林麻耶のクワクワ対談 - 小林麻耶が、各界で活躍する著名人と対談。

一行コピー

電車の中吊り広告などに掲載される「一行コピー」が名物となっている。記事に掲載されたトピックに引っかけた駄洒落となっているのが特徴で、毎週どういう駄洒落が掲載されるかを楽しみにしたり、週毎の出来・不出来をチェックする者もいる[1]。それどころか、自作の駄洒落を勝手に投稿する人すらいる。なお、一行コピーは編集部の中から選考され、投稿された駄洒落が採用されることはない。選考過程やエピソードは公式サイト内のブログに掲載されている。

重大事件の直後は駄洒落は封印される。例えば2001年アメリカ同時多発テロの際は「世界が言葉を失った」というコピーが代わりに掲載された。

この一行コピーは、年間最後の号に一年分の一行コピーが掲載されるのを除いて、本誌にはほとんど掲載されなかったが、2010年6月7日号から目次に掲載されるようになった。

不祥事

同誌は、Twitter謝罪を表明[4][5]。産経新聞の取材に「ツイッターに掲出したコメントにある通りです」と回答して、ツイッターでのコメントをもって公式コメントに変える意向を示していたが、最終的に、同誌公式サイト上での編集長尾木和晴名義での謝罪を行った[6]
また、このような危機を煽る報道姿勢に反発し野田秀樹は、連載していたコラムを4月4日号をもって自ら打ち切ることを表明した[7]
  • 2014年6月30日号に掲載された北原みのりによる記事「児童ポルノ法の裏で広がる現実 8歳と握手会 ロリコン大国日本」に於いて、TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」が表紙である『メガミマガジン』(2014年7月号)が写真掲載された。写真の説明文には「子どもや、幼女のように見える成人女性が出演するDVDなどは根強い人気だ。売る方も買う方も、罪悪感は薄いように見える。」と記述されているが、当作品・当雑誌共にそれに該当する内容はない。また、直接作品に言及してはいないものの、記事内には「『幼女を強姦するアニメやゲームなどは誰も傷つけていない』と、言い切れるのだろうか。」という一文があり、加えて写真上ではアダルトビデオ作品と並べられている事により、「ご注文はうさぎですか?」がポルノに類する作品と誤解される恐れがある。また、同記事の「その気になれば、通販でも何の苦労もなく買えてしまう『ジュニアアイドル作品』」として写真で紹介されている作品は、全て通常のアダルトビデオ作品[8]である。
AERA側はこれらの誤報に対し、ネット上のAERA[9]にて「ご注文はうさぎですか?」の問題写真を削除したのみで、訂正・謝罪の発言を行っていない。

関係者

脚注

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外部リンク

テンプレート:朝日新聞社
  1. Lin's Bar 勝手にAERA応援団
  2. テンプレート:Cite news
  3. テンプレート:Cite news
  4. AERA今週号の表紙及び広告などに対して、ご批判、ご意見をいただいています。編集部に恐怖心を煽る意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます。(続く)(2011年3月20日16時13分7秒に発信したTwitterの記録)
  5. 編集部では今回いただいたご意見を真摯に受け止め、今後とも、様々な角度から全力を挙げて震災報道を続けていく所存です。最後になりましたが、被災者、関係者のみなさまには心よりお見舞い申し上げます。(2011年3月20日16時13分26秒に発信したTwitterの記録)
  6. テンプレート:Cite news
  7. テンプレート:Cite news
  8. 当該記事の写真上に掲載されている5作品はすべてジュニアアイドル作品には該当しないものである。
  9. テンプレート:Cite news