7人制ラグビー

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7人制ラグビー(しちにんせいラグビー、テンプレート:Lang-en-short)は球技の一種で、1チームあたり7人のプレーヤーで行うことを特徴とする、ラグビーの変種。セブンズ(Sevens)ともいう。7人制バージョンはラグビーリーグラグビーユニオンの両方に存在する。

歴史

7人制ラグビーの歴史は古く、スコットランドはボーダー地方の町、メルローズとガラシールズの地域メンバーの対立がきっかけで、メルローズの町が独立して新たにラグビークラブを結成したことにはじまる。このチームがのちに7人制ラグビーの発祥となる。1883年、大会を計画したメルローズラグビークラブは資金不足などから15人制ではチームが集まらず、肉屋のネッド・ヘイグ(Ned Haig)を中心として考え出されたのが7人で行うラグビーであった。この7人で行うアイデアに多くのチームが賛同して参加し無事大会は行われた。これを機にセブンズは新たなラグビーとして次々と世界に広まっていった。今ではIRBセブンズワールドシリーズや、ラグビー・ワールドカップセブンズなどの世界大会も行われている。ワールドカップセブンズの優勝杯はセブンズ発祥の地からメルローズカップと呼ばれる。日本での7人制ラグビーの初開催は1930年で、ラグビー日本代表が初結成された年と同じである。 2016年のリオデジャネイロ五輪で正式種目として採用されることが決まっている。

概要

7人制ラグビー(ユニオン)は国際ラグビー評議会(IRB)によって公認され、15人制のゲームと同じサイズのグラウンドと実質的に同じ規則によって試合が行われる。したがって、15人で守るところを7人で守らなくてはならないので、15人制に比べフィジカルの強さよりも最後まで走り続けられる持久力とランニングスキルが要求される。セブンズの選手には一般的に15人制でいうバックロー(FL・NO8)バックスの選手が多い。

通常の15人制ラグビーの試合は80分(40分ハーフ)なのに対し、7人制は試合時間が通常14分(7分ハーフ、1分間のハーフタイム)と、20分(10分ハーフ、2分間のハーフタイム)の方式がある。シンビン(反則による一時的退場)は2分間。このため、7人制のトーナメントは1日か週末の2、3日間で開催出来る。トーナメントの決勝戦は10分ハーフで行われるのが通例。

ラグビー(15人制)との主な相違点

  • チーム構成がフォワード3人、バックス4人となる(15人制ラグビーは各々8人と7人)。
  • キックオフ時のミス(ノット10m、ダイレクトタッチなど)は相手フリーキックとなる。
  • ゴールキックであるトライ後のコンバージョンキックやペナルティキックはドロップキックとなる(プレースキック不可)。
  • 得点後は得点したチームのキックオフで開始(15人制は得点されたほうのキックオフ)。
  • コンバージョンキックの際、相手はチャージできない。
  • リザーブは1チーム5名以内で計12名の選手登録となる。ただし試合中リザーブの入れ替えは3名までしかできない。
  • 通常のタッチジャッジ2名に加え、インゴールジャッジが各1名ずつインゴールに立つ。セブンズでは、ボールを持ったプレーヤーが独走状態でゴールに向かう場面などが多く、レフリーが追いつけない場合、死角が生じるため。

7人制は15人制に比べコンタクトが少なくランやパスが重要となるため、チームの強弱は15人制と必ずしも一致しない。それゆえ15人制ではいわゆる弱小国といわれるチームでも強豪国から勝利する事はよく見られる。またIRBは、7人制を夏季オリンピック競技(1998年以来コモンウェルスゲームズにはある)に採用させ、伝統ある強豪国だけではなくラグビー発展途上国(アジアやアフリカなど)にも普及させる構想がある。これには15人制に比べ7人制の方が少ない選手数で、しかも短期間で行えるのでオリンピック運営に合っている理由もある。(過去のオリンピックでは1900年1908年1920年1924年の4回の大会で15人制が採用された歴史もある)

そうした普及活動が実り2016年のリオデジャネイロオリンピックの追加種目候補として選ばれ、2009年10月の国際オリンピック委員会の総会で正式種目として採用された。

最もよく知られている7人制大会の1つは香港セブンズで、現在、IRBセブンズワールドシリーズの一部を構成している。なかでもフィジー代表ワイサレ・セレビは「セブンズの神」と評され、華麗なステップとパスで香港セブンズをはじめとした数々の大会で活躍した。

セブンズは15人制とは観衆の雰囲気が違い、観客がビール片手にとにかくどんちゃん騒ぎで盛り上がるのが一般的になっている。最近は香港セブンズなどIRBセブンズワールドシリーズではコスプレをしながら盛り上がる観客が多く見られる。

主要大会

7人制ラグビーリーグ

テンプレート:Main ラグビーリーグにも7人制が存在する。ルールはユニオンの7人制と同じ。チーム構成の他は、基本的にラグビーリーグに準ずる。オーストラリアのNRLでは正規の13人制リーグの下部リーグとして行われている。また、これとは別に「9人制」のルールも存在する。

脚注

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