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'''6弦ベース'''(ろくげんベース)とは、主に[[エレクトリックベース]]の一種。通常のエレクトリックベースが4弦であるのに対し、6本の[[弦 (楽器)|弦]]が張ってあることから、そう呼ばれている。 == 概要 == [[コントラバス]]の様に弦を足して音域を拡張する概念の元、[[エレクトリック・ベース]]から発展した楽器。 [[1970年代]]後半、[[アンソニー・ジャクソン]]がケン・パーカーやカール・トンプソンなどに製作を依頼し、最終的にケン・スミスが完成させたものがエレクトリックベースの派生系としての世界初の6弦ベースとなった(当時工房にいたヴィニー・[[フォデラ]]も制作を担当)。アンソニー本人は''コントラバス・ギター''と呼んでいるが、クラシックギターにも同名の低音担当ギターが存在するのに対し、6弦ベースは純粋なエレクトリックベースの発展形である。 チューニングは、通常の4弦ベースの最低音であるE弦よりも、5フレット分(=4度)音が低い「Low[[ロ (音名)|B]]」音弦が付加された、[[5弦ベース]]のチューニング「B-E-A-D-G」を元に、さらに高音側に5フレット分高い「High[[ハ (音名)|C]]」音弦を加えた形が主流である。ただし、ギタリスト出身のベーシストの中には、「HighC」を[[半音]]下げて「HighB」としてチューニングし演奏する者、「Low[[ロ (音名)|B]]」音弦を用いずバリトン・ギター同様のチューニングを用いる者もいる。逆に「HighC」音源を排して更に低音側に拡張するケースも有る。 備考として、[[1960年代]]にフェンダー社によって「[[フェンダー・ベースVI|フェンダーVI]]」という低音を担当する6弦の楽器は既に発売されていた。外観は通常の6弦の[[エレクトリックギター]]と類似するが、[[ギター]]よりも長いネックに太い弦を張り、通常よりも1[[オクターブ]]低い[[音程]]に[[調律|チューニング]]したもので、[[ギタリスト]]が違和感なくベースパートを演奏できる事を目的に生まれてきたものである。一般的なチューニングはギター同様の「[[ホ (音名)|E]]-[[イ (音名)|A]]-[[ニ (音名)|D]]-[[ト (音名)|G]]-B-E」。ベースとしてではなく[[バリトン・ギター]]と呼ばれる事が多く、エレクトリックベースの派生系である6弦ベースとは出自が異なる。 == 演奏法 == [[奏法]]自体は[[ピック奏法|ピック・ピッキング]]や[[フィンガー・ピッキング]]など通常のエレキベースとほぼ同様だが、共振により他の弦が鳴ってしまうため発音していない弦の消音(ミュート)の難しさ、手順の工夫が一般的に指摘される。また、[[スラップ奏法]]は弦を引っ張り上げるという奏法の特性上、弦の間隔が狭い楽器では指が入りにくく難易度が上がる。その為、楽器のスペックとしてブリッジ時点での弦の間隔(弦間)が表記される事が多い。(一般的に16mm~19mm) == 関連項目 == * [[アコースティック・ベース|アコースティックベース]] * [[エレクトリックベース]] * [[フレットレスベース]] * [[フェンダー・ベースVI]] * [[ベース (弦楽器)]]<!-- 関連項目なのでそのままの表記で… --> * [[ギター]] * [[7弦ギター]] {{DEFAULTSORT:6けんへえす}} [[Category:ギター]]
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