/04

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox /04すらっしゅ・ぜろよん)は、2004年11月24日に発売された坂本龍一のコンピレーションアルバム。

解説

  • CDの帯コピー”ゆるみ系BEST”が示すとおり過去の楽曲をピアノ用に再アレンジして収録している。収録曲はイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)時代の「Perspective」、ピアノには似つかわしくない「Riot in Lagos」(アルバム『B-2ユニット』収録)など、ヴァラエティーに富んでいる。
  • 録音はニューヨークのRight Track Recoring 509Aスタジオをはじめ、八王子市の南大沢文化会館や東京Bunkamuraスタジオでも行われた。
  • 本アルバムの続編としてアルバム『/05』があるが、『/04』ではピアノに対して挑戦的に臨んでいるトラックが、『/05』には瞑想的なトラックが集められた。
  • また、このアルバムに収録された曲を坂本が監修して楽譜にした「/04オフィシャル・スコア・ブック」があり、付属CDにはピアノソロ4曲(「Asience - slow piano」「Theme for Roningai - pf」「Tamago 2004 - pf」「Seven Samurai - ending theme pf」)が収録されている。
  • 初回限定盤には「アジエンス」のオリジナルヴァージョン(CM使用トラック)が収録されている。

収録曲

  1. Asience - fast piano
    • 作曲:坂本龍一
    本アルバムで初音源化。連弾で演奏されている。「オフィシャル・スコア・ブック」とそれに付属されているCDには「slow piano」ヴァージョンが収録されている。
  2. Yamazaki 2002
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『CM/TV』収録。
  3. +33
    • 作曲:坂本龍一
    ルイ・ヴィトン150周年を記念して作られた楽曲で、本アルバムで初音源化。8台のピアノを多重録音している。坂本の作品の中では珍しく、ピアノの白い鍵盤だけで演奏が成立する曲。
  4. Merry Christmas Mr.Lawrence
    • 作曲:坂本龍一
    サウンドトラック『メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス』収録。エンディングは従来とは異なる演奏となっている。
  5. Rain
    • 作曲:坂本龍一
    サウンドトラック『ラストエンペラー』収録。4台のピアノを多重録音している。
  6. Perspective
    • 作詞・作曲:坂本龍一
    YMOのアルバム『サーヴィス』収録。原曲よりキーを4度下げて演奏している。ピアノは連弾。坂本自身が歌っている。演奏途中とエンディングで演奏と関係ないピアノの音が聞こえる部分があるが、これは隣の部屋で演奏している音が漏れて聞こえる雰囲気を表現している。
  7. Undercooled - acoustica
    アルバム『キャズム』収録。ヴォーカルはMC Sniper、チェロは藤原真理。オリジナルのトラックから伽耶琴(カヤグム)が引用されている。「オフィシャル・スコア・ブック」とそれに付属されているCDにはピアノソロ・ヴァージョンが収録されている。
  8. Riot in Lagos
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『B-2ユニット』収録。8台のピアノとハンドクラップを多重録音。間奏ではプリペアド・ピアノを使用している。
  9. Theme for Roningai - symphonic
    • 作曲:坂本龍一
    2004年に上演された演劇「浪人街」(唐沢寿明松たか子他が出演)の主題曲。本アルバムで初音源化された。「オフィシャル・スコア・ブック」とそれに付属されているCDにはピアノソロ・ヴァージョンが収録されている。
  10. Tamago 2004
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『CM/TV』収録。『CM/TV』編纂時に聞き直した際、再び演奏したくなった曲。アントニオ・カルロス・ジョビンの影響を受けている。チェロは藤原真理。オリジナルよりもゆっくりとしたスピードで演奏されている。「オフィシャル・スコア・ブック」とそれに付属されているCDにはピアノソロ・ヴァージョンが収録されている。
  11. Bibo no Aozora
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『スムーチー』収録。ヴァイオリン後藤勇一郎チェロジャック・モレレンバウムJaques Morelenbaum)。このテイクではアルバム『1996』と同じアレンジで演奏されている。2006年には映画「バベル」で使用された。
  12. Seven Samurai - ending theme
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『キャズム』収録。尺八藤原道山。「オフィシャル・スコア・ブック」とそれに付属されているCDにはピアノソロ・ヴァージョンが収録されている。
  13. Dear Liz
    • 作曲:坂本龍一
    アルバム『メディア・バーン・ライヴ』収録。元々はサントリーのCMで使用されていた曲で、原曲がアルバム『CM/TV』に収録されている。ライヴ盤より中間部が省略されており、非常に短い演奏となっている。総演奏時間は2分9秒であるが、実際には1分10秒あたりで終了し、その後は音がない状態となっている。
  14. Asience - original
    • 作曲:坂本龍一
    花王アジエンス」のCM曲として使用され、ファンからの要望が多かったため、このアルバムに収録された。本アルバムで初音源化。ただし、初回限定版のみのボーナストラックである。実際にCMで流されている曲よりも中間部が若干長くなっている。発注先からの要望は「Tong Pooのような曲」だった。

関連項目

テンプレート:坂本龍一

テンプレート:Album-stub