黒部峡谷鉄道本線

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|} 黒部峡谷鉄道本線(くろべきょうこくてつどうほんせん)は、富山県黒部市宇奈月駅から欅平駅までを黒部川に沿って走る黒部峡谷鉄道鉄道路線である。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):20.1km
  • 軌間:762mm
  • 駅数:10駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流600V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式

概要

一般旅客向けのトロッコ列車が運行される観光鉄道だが、元々は電源開発のための専用鉄道であり、現在でも沿線にあるダム・発電所への資材運搬列車や、関西電力関係者専用列車も運行されている。

列車機関車牽引による客車列車で、側面がフルオープンの開放型客車、天井にも窓を設けたパノラマ車などユニークな客車が多い。所属車両数機関車27両、客車138両、貨車155両、特殊車2両、計322両(2008年4月現在)は、いずれも中小私鉄第1位である。

2008年10月10日からは、関西電力関係者専用列車を除く全旅客列車を対象に、専用チケット予約サイトでのインターネット予約(乗車日の3か月前から2日前まで可能)を実施している。

2009年5月からは地元富山県出身の女優・室井滋が車内放送を担当している。

黒部峡谷は冬期の積雪が多く、雪崩による被害の危険性が高いことから冬期(12月 - 4月中旬)は運休する。一部区間では線路や鉄橋が撤去され、トンネルの中に保管される。

歴史

テンプレート:See also 1926年(昭和2年)、日本電力(日電)が黒部川沿いの電源開発を目的として宇奈月駅・猫又駅間を開通させたのが始まりである。1937年(昭和12年)に、現在の終点の欅平駅まで開通した。当初は建設用の資材や作業員を輸送するための専用鉄道だったが、登山客や一般観光客からの乗車希望が絶えなかったので、便乗という形で乗車を認めることにした。乗客に発行した「便乗券」(乗車券)には、「生命の保証をしない」旨が書かれていた[1]。この鉄道は、1941年(昭和16年)10月に日本電力から日本発送電へ、1951年(昭和26年)5月に日本発送電から関西電力へと引き継がれた。

乗客の増加と地元の強い要望から、1953年(昭和28年)に地方鉄道法による免許を受けて、同年11月16日から正式な鉄道路線として営業を開始した。1971年(昭和46年)7月1日に関西電力から分社化され、黒部峡谷鉄道となった。

駅一覧

駅名 駅間キロ 営業キロ 旅客列車 接続路線・備考
宇奈月駅 - 0.0 富山地方鉄道本線宇奈月温泉駅
柳橋駅 2.1 2.1 一般旅客乗降不可
仏石駅       廃止
森石駅 3.0 5.1 一般旅客乗降不可
黒薙駅 1.4 6.5  
笹平駅 0.5 7.0 一般旅客乗降不可
出平駅 2.1 9.1 一般旅客乗降不可
猫又駅 2.7 11.8 一般旅客乗降不可
鐘釣駅 2.5 14.3  
四平駅<del>       1968年以降廃止
小屋平駅 3.2 17.5 一般旅客乗降不可
欅平駅 2.6 20.1  

●:すべて停車、▲:一部通過、|:通過または運転停車のみ

ファイル:New Yamabiko Bridge.jpg
手前に新山彦橋、後方に宇奈月温泉

有人駅は宇奈月駅・黒薙駅・鐘釣駅・欅平駅で、一般旅客が乗降できるのもこれらの駅のみである。他の駅は無人駅で、現在も電源開発のための専用鉄道として営業を続けているため、関西電力関係者に利用が限定されている。

運転開始となる4月下旬は、宇奈月駅 - 出平駅・猫又駅・鐘釣駅の折り返し運転となる。出平駅・猫又駅はこの場合も下車することはできず、同じ列車で折り返し乗車することになる。

笹平駅のホームにはトイレが設置されており、列車交換のための停車時間が長い場合のみホームに降りることができる。

欅平駅より先は上部軌道(関西電力黒部専用鉄道)が繋がるが、原則として関西電力関係者以外は乗車できない。ただし、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し、当選すれば乗車することが可能である。

その他

  • ほぼ全線にわたって線路沿いにコンクリートのシェルター状のものが並行しているが、これは冬季運休中に発電所との間を結ぶための「冬季歩道」である。
  • 宇奈月駅を出たところにある赤い鉄橋(写真等で有名な山彦橋)は、黒部川の砂防ダム建設に伴うルート変更で掛け替えられている(新山彦橋)。
  • 携帯電話が利用できるのは、宇奈月駅欅平駅の周辺のみである。ただし、これらの場所でも利用できない携帯電話もある。

脚注

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関連項目

外部リンク

  1. 乗客に命の保証をしない旨を告げていた鉄道としては、このほか木曽森林鉄道などが挙げられる。