黒崎車庫前駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
黒崎車庫前から転送)
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報 黒崎車庫前駅(くろさきしゃこまええき)は、かつて福岡県北九州市八幡西区黒崎三丁目にあった、西日本鉄道(西鉄)北九州本線および筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線廃駅)である。

以前は当駅に西鉄電車営業所、筑豊電鉄本社があった。乗務員の交代もここで行われていた。

本項目では黒崎車庫についても記述する。

歴史

駅構造

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅

黒崎車庫

1914年(大正3年)6月の九州電気軌道本線折尾開通に伴い、折尾停留場の北側に折尾車庫が開設された。その後、この折尾車庫は拡張のため1935年(昭和10年)9月26日付で廃止の上当地に移設され、1936年(昭和11年)3月25日付で黒崎車庫となった[2]

北九州本線西部地区の車両基地として、車両の日常検査業務を実施していた。1992年(平成4年)まで工場機能はなく、全般検査は筑豊電鉄所属車両も含めて砂津工場で行われていた。

1992年(平成4年)10月の北九州本線黒崎駅前以東廃止に伴い、砂津工場も廃止となるため、代替施設として構内に工場棟が設置され、全般検査業務を開始。旧検修庫や営業所の建物は、複合商業施設コムシティの建設に伴い1999年(平成11年)までに撤去された。その後2000年(平成12年)11月の北九州本線全線廃止以降は西鉄所属の車両もなくなり、現在は筑豊電鉄の車両工場[3]となっているが、2013年現在、建物の表記は「西鉄黒崎工場」のままである。

駅周辺

その他

当駅廃止まで、黒崎駅前発黒崎車庫前行、ならびに黒崎車庫前発黒崎駅前行きというわずか0.2キロメートル運転の車庫への出入りを兼ねた営業列車が存在した。ちなみに、この区間は、列車はポイント通過のために徐行運転するので、人が自力で走ったほうが早く到着する。

隣の駅

西日本鉄道・筑豊電気鉄道
北九州本線・筑豊電気鉄道線
黒崎駅前駅 - 黒崎車庫前駅 - 西黒崎駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 成立の経緯は西日本鉄道#歴史を参照。
  2. 奈良崎博保 『福岡・北九州 市内電車が走った街 今昔』 JTBパブリッシング、2002年4月、ISBN4-533-04207-4、pp.130-135
  3. 筑豊電気鉄道株式会社公式サイト内、「企業情報」中、「事業所」より(2013年2月16日閲覧)

関連項目

テンプレート:筑豊電気鉄道線