黒井駅 (兵庫県)

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黒井駅(くろいえき)は、兵庫県丹波市春日町黒井にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母である春日局生誕の地である、旧春日町の玄関口。

駅構造

2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、列車交換が可能。駅舎は北の1番のりば側にあり、反対側の2番のりばへは跨線橋で連絡している。

2番のりばの対面にも線路が敷かれているが、福知山駅方の端で行き止まりとなっており、現在は使われていない。また、駅舎のすぐ東側には留置線があり、保線用車両の留置に使われている。貨物を取り扱っていた頃は、ここに貨物専用ホームがあった。この他、1・2番のりばの間には中線もあった。

改札内外には、男女共用の汲み取り式トイレがある。また、2番のりばには待合室がある。かつては駅構内にキオスクがあったが撤退し、退去跡には清涼飲料水の自動販売機が置かれている。

なお、当駅は駅業務をジェイアール西日本福知山メンテックが受託する業務委託駅で、篠山口駅の管理下にある。窓口の営業時間は7時00分から16時20分で、POS端末による発券を行う。

黒井駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 テンプレート:Color福知山線 上り 篠山口三田方面 主に普通・快速
下り 福知山方面
2 テンプレート:Color福知山線 上り 篠山口・三田方面 特急のみ
下り 福知山方面 特急(一部普通・快速)

2番のりばを上下本線とした一線スルーの配線となっているため、大半の特急は上下線とも2番のりばを通る。

一方、行違いがない普通(および快速)は上下線とも1番のりばに停車する。普通・快速同士の行き違いの場合は、上り列車が1番のりば、下り列車が2番のりばを使用する。

ダイヤ

日中は1時間当たり、篠山口駅発着の普通が1本停車する。朝晩には大阪駅発着の設定もあり、ラッシュ時を中心に特急こうのとり』も停車する。

利用状況

駅周辺の人口の減少や、モータリゼーションの影響もあって、利用者は伸び悩んでいる。

鉄道利用促進を図るべく、2007年度には近距離利用時の特急料金の一部を自治体が助成する社会実験が行われ、当駅もその対象となった。

兵庫県統計書によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

  • 802人(2000年度)
  • 784人(2001年度)
  • 727人(2002年度)
  • 693人(2003年度)
  • 636人(2004年度)
  • 638人(2005年度)
  • 604人(2006年度)
  • 582人(2007年度)
  • 595人(2008年度)
  • 583人(2009年度)
  • 570人(2010年度)

駅周辺

駅よりも北側では住宅街が続く。一方、南側では田園地帯が広がり、所々に工場もある。旧・春日町の中心地にもほど近い。

バス路線

駅前に神姫グリーンバスの以下の路線が発着している(バス停の名称は「黒井駅」)。同バスでは、ICカードNicoPaPiTaPaICOCAが使用できる。

  • 野瀬 行き(三尾登山口 経由)
  • 柏原 行き(石生駅前 経由) ※1日1本のみ運行

歴史

  • 1899年明治32年)7月15日 - 阪鶴鉄道柏原駅 - 福知山南口駅(のちの福知駅、現存せず)間延伸により開業。旅客・貨物取扱開始。
  • 1907年(明治40年)8月1日 - 阪鶴鉄道が国有化。国有鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。阪鶴線所属駅となる。
  • 1912年(明治45年)3月1日 - 線路名称改定。阪鶴線の福知山駅以南が福知山線に改称し、当駅もその所属となる。
  • 1956年昭和31年)6月 - 駅舎改築[1]
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 貨物取扱廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1992年平成4年)4月1日 - 篠山口鉄道部発足により、その管轄となる。
  • 2009年(平成21年)6月1日 - 篠山口鉄道部廃止に伴い福知山支社直轄に戻され、篠山口駅の被管理駅となる。

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color福知山線
テンプレート:Color丹波路快速・テンプレート:Color普通
石生駅 - 黒井駅 - 市島駅

関連項目

当駅と同名の駅。このため、当駅発着の乗車券類の券面には「(福)黒井」と表記される(播但線の新井駅も同様)。

脚注

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外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:福知山線
  1. 『福知山鉄道管理局史』(1973年)P620