鹿児島駅

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テンプレート:駅情報 鹿児島駅(かごしまえき)は、鹿児島県鹿児島市浜町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・鹿児島市交通局である。

本項では、駅前にある鹿児島市電鹿児島駅前電停についても本項で記述する。

乗り入れ路線

鹿児島駅

九州の2大幹線である鹿児島本線日豊本線双方の終点駅であり全列車が停車する。いわゆる盲腸線の終着駅以外では珍しい「上り列車しか発車しない」駅であり(このような駅は他に安房鴨川駅釜石駅久慈駅がある)、構内には鹿児島本線と日豊本線のキロポストが両方存在する[1]営業キロ上は、駅の南側に隣接する日本貨物鉄道(JR貨物)の鹿児島貨物ターミナル駅と同一地点にある。なお当駅の所属線は鹿児島本線である[2]
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現在も残る門司港起点の400キロポスト(2013年5月5日)

鹿児島本線と日豊本線の路線名称上の境界駅であり、駅名も「鹿児島」を名乗ってはいるが、日豊本線の全列車、および朝夕の一部列車を除く鹿児島本線の列車は鹿児島本線側に1駅隣の鹿児島中央駅始発・終着で運行されている。鹿児島本線と日豊本線を直通する列車も、列車番号の変更は当駅ではなく鹿児島中央駅で行っていることから、両線の事実上の境界駅は鹿児島中央駅となっており、列車運行上は当駅は日豊本線の途中駅のような形となっている。

このような運行体系もあって当駅の地位は鹿児島中央駅が西鹿児島駅を名乗っていた時代から相対的に低く、交通新聞社が出しているJR時刻表では都道府県代表駅の◎マークは鹿児島駅と鹿児島中央駅の双方にあるが、JTB時刻表では代表駅の「二重四角」マークは鹿児島中央駅のみに記されている。

このほか、鹿児島中央駅を起点とする指宿枕崎線の一部列車が当駅まで乗り入れている。

鹿児島駅前電停

鹿児島市電(鹿児島駅前電停)は第一期線の終点であるが、運行上は他の路線に直通し、1系統2系統それぞれの起点となっている。

歴史

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1913年(大正2年)頃、改築された当時の鹿児島駅

鹿児島へ至る鉄道は八代から海岸線経由と山間部経由のルートが検討され、海岸の鉄道は戦時に敵の攻撃に弱いという軍部の主張から山間部経由が先に建設された。このことから人吉吉松を経由する肥薩線のルートで鹿児島への鉄道を建設することになり、その鹿児島側からの建設区間としてまず鹿児島 - 国分(後に改称して隼人駅となる)間が1901年(明治34年)6月10日に開業した。鹿児島市の市街地の中でも最北部に設置された。その後、1909年(明治42年)11月21日に矢岳第一トンネルを越える区間が完成して鹿児島が全国鉄道網と結ばれた。

しかしその後、海岸線経由の鉄道も建設が進められ、終点の駅だった鹿児島駅からさらに先へ延ばされて、後に西鹿児島駅を経て現在の鹿児島中央駅となる武駅が1913年(大正2年)10月11日に開業した。海岸線経由の鉄道が完成すると、こちらが鹿児島本線となり従来の人吉・吉松経由の路線が肥薩線となった。

第二次世界大戦後、鹿児島市の市街地整備が進展すると次第に南側へ発展していくようになり、鹿児島駅の地位は相対的に低下して西鹿児島駅が発展するようになった。運転上の拠点だった鹿児島機関区は鹿児島駅の脇に設置されていたが、鹿児島工場(後の鹿児島車両所)や鹿児島運転所などその他の運輸関係機関は西鹿児島駅のそばに建設された。西鹿児島駅へ鹿児島の中心駅としての地位を移転させる提案は地元の強い反対を受け、名前のみは当駅が鹿児島と名乗り続けているが、長距離列車の始終着駅は1971年(昭和46年)から西鹿児島駅へ移転し、2004年(平成16年)九州新幹線の開通に際して西鹿児島駅が鹿児島中央駅に改名し、新幹線の終着駅となったのちは名実ともに鹿児島中央駅が鹿児島市の中心駅となっている。

年表

駅構造

JR九州

テンプレート:駅情報

島式ホーム2面4線を持つ地上駅橋上駅舎であり、コンコースは2階に存在する。出入口の階段の傾斜はやや急だが、昇降設備設置はない。

1番線に相当する部分は使われておらず(2番線ホーム脇が駐車場になっている)、2・3・4番線のみ使用されている。かつては3面5線の構造だったが、山側の5番線は廃止された。現在でも4番線の山側に旧5番線のホーム跡が残り、元本屋との跨線橋階段部分が残骸として残っている。なお、2番線と3番線の間には中線があり、鹿児島貨物ターミナル駅の着発線としても機能している。2番乗り場ホーム竜ヶ水寄りの軒下に「桜島観光最寄り駅」の看板が掲げられている。

当駅周辺の連続立体交差事業が検討されていたが、財政難を理由に鹿児島県は凍結の方針を打ち出している[4]

直営駅で、みどりの窓口が設置されている。

IC乗車カードSUGOCA」の利用が可能であるが(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)、自動改札機は簡易SUGOCA改札機のみが設置されており、磁気乗車券、磁気定期券などは駅員が改札を行う。SUGOCAはみどりの窓口や自動券売機(無記名式のみ)で購入できる。

タッチパネル式の自動券売機が2台設置(1台がICカード対応、1台が非対応)、改札内にはICカードチャージ機が設置されている。

太平洋戦争末期1945年(昭和20年)6月17日鹿児島大空襲の際に超満員の乗客を乗せ停車中の列車3本に米空軍B29爆撃機から投下された大型1トン爆弾数発が直撃命中し、公式には乗客職員死者420名以上重軽傷者650名以上とされている。旧5番線ホームに犠牲者を悼む慰霊碑が建立されている。

のりば

2 テンプレート:Color鹿児島本線 鹿児島中央伊集院川内方面 日豊本線からの直通列車
3 テンプレート:Color鹿児島本線 鹿児島中央・伊集院・川内方面 当駅発着列車
テンプレート:Color指宿枕崎線 鹿児島中央・喜入指宿方面
4 テンプレート:Color日豊本線 隼人国分都城宮崎方面

テンプレート:Double image aside テンプレート:-

鹿児島市交通局

テンプレート:駅情報 3面3線の櫛形ホームをもつ地上駅。鹿児島駅を出てすぐ右に位置するが屋根等での連絡はない。なお、電停は屋根により覆われている。

電車到着ベル・発車アナウンスがある。両のりばとも車椅子の使用は可。ただし、電動車椅子はホーム幅が規定に足りないため不可。また、無人駅である。

現在の電停は1991年に完成したものであり、以前は3面2線の屋根無しの駅舎だった。また、設置当初の駅名は停車場前だった。

のりば

2つの系統が利用するが、系統によってホームは分かれていない。なお、原則として1系統で到着した車両は2系統として、2系統で到着した車両は1系統として発車する。

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鹿児島駅前電停(2005年3月16日)

テンプレート:-

利用状況

九州旅客鉄道
2012年度の1日平均乗車人員は1,646人である。
年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2000 1,967
2001 2,008
2002 2,016
2003 2,000
2004 1,869
2005 1,792
2006 1,723
2007 1,658 3,355
2008 1,663 3,356
2009 1,654 3,339
2010 1,654 3,345
2011 1,661 3,352
2012 1,646 3,326

駅周辺

もともと鹿児島城城下町の中でも最北部に位置する一帯として上町(かんまち)と称されている地区に位置している。古くから鹿児島港近傍の地区として発展してきたが、鉄道が開通し鹿児島機関区も設置されると鹿児島における鉄道の拠点ともなり、陸海の交通の接続する地点となって繁栄した。運輸・倉庫業や卸売・商工業など各種の産業が栄えていた。また鹿児島県庁や鹿児島市役所も近くにあり、こうした機関への用務客も訪れた。しかし、鹿児島市における鉄道の拠点の役割は1971年(昭和46年)に西鹿児島駅(後の鹿児島中央駅)へと移転し、こうした繁栄は失われていった。鹿児島港も再開発により南部へ機能を移し、運輸・倉庫関連の産業も移転した。さらに1996年(平成8年)11月に鹿児島県庁が鴨池新町へと移転したことから、利用客も大きく減少している。鹿児島駅周辺地区は人口も減少しており、鹿児島市内でも高齢化率が高い地域となっている。

バス路線

隣の駅

九州旅客鉄道
日豊本線(当駅 - 鹿児島中央駅間は鹿児島本線)
テンプレート:Color普通
重富駅 - 竜ヶ水駅(※) - 鹿児島駅 - 鹿児島中央駅
(※)普通列車の一部は竜ヶ水駅に停車しない。
鹿児島本線
テンプレート:Color普通
鹿児島中央駅 - 鹿児島駅鹿児島貨物ターミナル駅
鹿児島市交通局
第一期線
鹿児島駅前電停 - 桜島桟橋通電停

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

  • テンプレート:PDFlink
  • 久木田 末夫『鹿児島の鉄道・百年』2000年 春苑堂出版 ISBN 4-915093-71-9
  • 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 九州の鉄道100年記念誌『鉄輪の轟き』九州旅客鉄道 1988年

関連項目

外部リンク

テンプレート:鹿児島本線 (鹿児島地区) テンプレート:日豊本線3

テンプレート:鹿児島市電
  1. 鹿児島本線は「400」キロポスト、日豊本線は「462」キロポスト。なお鹿児島本線は九州新幹線部分開業時に八代 - 川内間が経営分離され肥薩おれんじ鉄道線へ移管されたが、キロポストは(肥薩おれんじ線内においても)従前のまま門司港起点からの通算表示となっている。
  2. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  3. 3.0 3.1 『鹿児島市史 Ⅱ』 p.583 鹿児島市
  4. テンプレート:Cite news