魚津駅

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魚津駅(うおづえき)は、富山県魚津市釈迦堂一丁目および北鬼江一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)北陸本線である。

本項では、当駅西口側にあり、かつては同一駅名であった富山地方鉄道本線新魚津駅(しんうおづえき)についても解説する。

JR西日本

概要

JR西日本は富山地域鉄道部管理の直営駅で、特急列車急行列車の大半が停車する。また、大阪方面への特急「サンダーバード」が1往復のみ(上り10号・下り35号)乗り入れている。東京方面と宇奈月温泉黒部峡谷方面の結節点でもある。

かつては、富山地方鉄道(地鉄)魚津駅(現・新魚津駅)と現在のJR魚津駅が跨線橋で繋がっていたが、北側の地鉄側に地下道を作り、両駅は切り離された。なお、分離後しばらくの間は跨線橋の骨組みの一部が残されていたが2008年に撤去された。

JR北陸本線と地鉄本線を結ぶ非電化の渡り線が設置されている。なお、2010年4月より富山駅構内で同鉄道との渡り線が接続していた1番線がJR北陸新幹線工事のため北側へ移転したことに伴い渡り線が撤去されたことから、JR北陸本線と地鉄本線のレールが直接つながっている唯一の地点となっている。

魚津駅西ロータリーおよび広場は本新町であり、釈迦堂と同じく道下に位置する。

駅構造

単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線を持つ地上駅である。みどりの窓口が設置されている。単式の1番のりば側に駅舎があり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。JR魚津駅の駅前は東口である。西口は富山地方鉄道の駅前となる。

駅構内にキヨスクが設置されていたが、同じ運営会社のコンビニ「ステーションピット CHAO」に業態転換している。また、駅舎の南側には、「魚津駅前のうまい水」という水飲み場がある。

魚津駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 テンプレート:Color北陸本線 上り 富山金沢方面 -
2 テンプレート:Color北陸本線 下り 糸魚川直江津方面 -
3 テンプレート:Color北陸本線 下り 糸魚川・直江津方面 待避を行う普通列車のみ
上り 富山・金沢方面 当駅始発の特急「サンダーバード」のみ
  • 列車運転指令上では、1番のりばが「上り本線」、2番のりばが「下り本線」、3番のりばが「下り1番線」となっている。

魚津オフレールステーション

ファイル:Uozu-kakikokiwari.jpg
JR線より地鉄線を跨ぐ日本カーバイド分岐線跡(本新町)

魚津オフレールステーション(略称:魚津ORS)は、JR貨物の駅の通称。旅客駅舎の北側にあり、1面1線のコンテナホーム(ヤード)を有している。ただし、貨物列車の発着がないため、荷役線は使用されていない。貨物列車の代替として、富山貨物駅との間にトラック便が1日4.5往復(当駅発が5本)設定されている。

当駅では、12ftコンテナに限るコンテナ貨物のみを取り扱っている。

JR貨物魚津駅は、1996年より貨物列車の発着がない自動車代行駅になり、その後2006年の貨物駅の名称整理の際にORSの名称を使用するようになった。貨物列車が発着していた頃は、日本カーバイド工業魚津工場へ至る専用線1991年まで富山地方鉄道魚津駅側から分岐しており、カセイソーダなどの化学薬品が発送されていた。

利用状況

「富山県統計年鑑」によると、一日の平均乗車人員は以下の通りである。

  • 2,695人(2002年度)
  • 2,697人(2003年度)
  • 2,645人(2004年度)
  • 2,613人(2005年度)
  • 2,598人(2006年度)
  • 2,624人(2007年度)
  • 2,645人(2008年度)
  • 2,533人(2009年度)
  • 2,498人(2010年度)
  • 2,429人(2011年度)
  • 2,484人(2012年度)

歴史

駐車場

北陸本線の主要駅においては、「首都圏往復フリーきっぷ」等東京方面への切符を購入した場合にパーク&ライドサービスを利用できるが、当駅ではこのサービスがない。

代替として、当駅で片道100km以上のJR券を購入した場合、当駅から徒歩約5分の魚津市営魚津駅南駐車場を24時間100円で利用できるサービスがある(通常は24時間300円)。ただし台数制限があり、事前予約もできない。

駅弁

地元の駅弁業者による調製品は存在しないが、富山駅・糸魚川駅の駅弁が前述のコンビニCHAOで購入可能。

  • 立山弁当(
  • 富山味づくし(源)
  • ぶりのすし(源)
  • ますのすし(源)
  • ますのすし弁当(源)
  • 田舎ずし
  • えび釜めし
  • 白馬弁当
  • 夫婦釜めし

隣の駅

※当駅に停車する特急「はくたか」(一部通過)・「北越」・「サンダーバード」(当駅始発・終着)・「おはようエクスプレス」(平日上りのみ運転)の隣の停車駅は、各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
テンプレート:Color北陸本線
東滑川駅 - 魚津駅 - 黒部駅

富山地方鉄道

テンプレート:駅情報

ファイル:Shin-uozu-eki-iriguchi.jpg
新魚津駅の入り口(地下道から分岐する)

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。2012年3月17日現在、7時から20時まで駅員が配置されている。駅の東西地区は地下道によって結ばれており、新魚津駅入口は地下道の途中にある。新魚津駅の駅前は西口にあたる。

1990年代前半まで使用されていた日本カーバイド工業の引き込み線は、山側の国鉄から当線を跨いで海側の工場へ伸びている。そのため、国鉄と地鉄が連携したポイント切り替えが行われていた。現在でも日本カーバイド工業の線路が魚津駅と新魚津駅の間に存在する。

新魚津駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color本線 下り 電鉄黒部宇奈月温泉方面
2 テンプレート:Color本線 上り 中滑川電鉄富山立山方面

両ホームとも上下両方向の出発に対応している。

利用状況

「富山県統計年鑑」によると、一日の平均乗降人員は以下の通りである。

  • 1,275人(2002年度)
  • 1,382人(2003年度)
  • 1,329人(2004年度)
  • 1,372人(2005年度)
  • 1,404人(2006年度)
  • 1,404人(2007年度)
  • 1,410人(2008年度)
  • 1,364人(2009年度)
  • 1,346人(2010年度)
  • 1,389人(2011年度)
  • 1,404人(2012年度)

歴史

  • 1936年昭和11年)
    • 8月21日 - 富山電気鉄道が電鉄魚津駅から延伸し、同線の駅が開業。
    • 10月1日 - 富山電気鉄道が西三日市駅(現在の電鉄黒部駅)まで延伸し、同線においても途中駅となる。
  • 1943年(昭和18年)1月1日 - 会社合併により富山電気鉄道の駅は富山地方鉄道本線の駅となる。
  • 1995年平成7年)4月1日 - 東西地区を結ぶ地下道の完成により、富山地方鉄道の魚津駅がJR駅から切り離され、新魚津駅に改称。西側にロータリーが完成。

隣の駅

富山地方鉄道
テンプレート:Color本線
テンプレート:Colorアルペン特急・テンプレート:Color特急
電鉄魚津駅 - 新魚津駅 - 電鉄黒部駅
テンプレート:Color快速急行(上りのみ)・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color普通
電鉄魚津駅 - 新魚津駅 - 経田駅

駅周辺

昭和30年代までの魚津駅前は、駅沿いの道と北陸道沿いに店などが数軒あり、現サンプラザ敷地に日本カーバイド工業の社宅が、現魚津駅駐車場敷地に日本専売公社(現・日本たばこ産業)の支社があるだけで、あとは全て農家と水田だった。しかし、1965年ごろから駅前の道路整備や区画整理が始まり、魚津駅前にロータリーが完成した。1967年には農協ビル(当時は組合マーケットも併設)と市役所が、1975年にはサンプラザがそれぞれ完成し、着々と駅前の市街地化が進んだ。1980年頃からは駅西地区の区画整理も進み、1995年に完了した。

かつては駅前に貸金業者が多かったが、2007年夏までにすべて閉鎖となった。

出典

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関連項目

外部リンク

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  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年