炭素鋼

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テンプレート:出典の明記 炭素鋼(たんそこう、carbon steel)とは、炭素合金のことである。炭素含有量が、最低で0.02%含まれるものを指す。最大含有量は2.14%。普通鋼ともいう。 一般的によく使用される鉄鋼材料である。

炭素のほか、珪素マンガンリン硫黄が含まれるが、これらは製造時に残った物である。炭素鋼は含有されている炭素量が多くなると、引っ張り強さ・硬さが増す半面、伸び・絞りが減少し、被削性・被研削性が悪くなる。また、熱処理を施すことにより、大きく性質を変える事が出来る。

炭素鋼のうち、C含有量が約0.3%以下を低炭素鋼、約0.3 - 0.7%を中炭素鋼、約0.7%以上を高炭素鋼と呼ぶ。

また、C含有量が0.6%以下で構造用に使われるものは構造用炭素鋼、0.6%以上で工具用に使われるものは工具用炭素鋼と呼ばれる。ただし工具用炭素鋼の使用量は工具鋼全体の中でも少量となっており定義の見直しが迫られている。構造用炭素鋼は、日本工業規格 (JIS) により、最低引っ張り強度が指定され、建築などに使われる一般構造用圧延鋼材(SS材)と、C含有量を規定し、機械や装置に使われる機械構造用炭素鋼材(SC材)が存在する。

関連項目