高崎弁当

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テンプレート:Infobox 高崎弁当(たかさきべんとう)は、高崎駅を拠点とする駅弁の調製業者である。群馬県高崎市名物であるだるま(達磨)をかたどった容器を使用した「だるま弁当」が有名だが、他にも多数の商品を販売している。

沿革

創業は1884年(明治17年)で、上越線高崎線)が開業したのを契機におにぎり弁当を発売したことがきっかけとなっている。駅弁業者としての歴史の古さは有数のもの。

現在(2008年)では、駅弁の製造販売のほか、駅構内での食堂立ち食い蕎麦店などの営業・料理や弁当の製造販売とデリバリー事業・ドライブインレストラン事業などを多角的に行っている。また、代表取締役社長が社団法人日本鉄道構内営業中央会の理事となっている。

JR高崎駅構内での販売は日本レストランエンタプライズ (NRE) との合弁会社「NREたかべん」による。 また、上越新幹線と長野新幹線の車内でも販売している。(ただし、高崎駅に停車する列車のみで、高崎駅発車後の販売となる)在来線では特急草津・水上の車内販売はNREに委託して販売している。

かつては新潟市内などにも、だるま弁当のロードサイド店が存在していた。

商品

鶏めし弁当

1934年発売。茶飯の上に海苔が敷いてあり、その上に鶏のそぼろ照り焼き、コールドチキンが載っている。舞茸入りの鶏肉団子(つくねのような形状)と、こんにゃく玉、漬物などがおかずとしてついている。だるま弁当ほどには有名ではないが、古くからの定番商品であり、継続して販売されている。2008年3月13日時点での価格は800円。

だるま弁当

1960年に発売された。発売当初は陶磁器の容器が使われていたが、1973年プラスチック製の容器に切り替えられた。プラスチック容器の色は赤が基本だが、1997年長野新幹線開通のおりには緑色のものが販売されたことがある。茶飯風の炊き込みごはんの上に、こんにゃく牛蒡鶏肉などのおかずが載せられている。容器はだるまの口の部分に穴が空いており、食べ終わった後は貯金箱として使うこともできる。

2000年には、容器・具材とも子ども向けにした「ハローキティのだるま弁当」も発売されている。2006年5月からは、瀬戸物の容器を用いた「復古だるま弁当」が発売されている。具材・米ともにすべて群馬県産の農畜産物を使用し、着色料保存料などの食品添加物の使用も極力減らしたものとなっている。

2008年3月13日時点での価格は、だるま弁当が900円、ハローキティのだるま弁当が900円、復刻だるま弁当が1300円。

上信越自動車道横川サービスエリア(下り線)でも販売されている。

特製幕の内弁当

1961年に発売された。駅弁の定番商品の幕の内弁当系列のもの。俵型を模した型押し白ご飯におかずを組み合わせたもの。2008年1月18日時点での価格は800円。

上州の朝がゆ

テンプレート:Double image aside 1981年発売。に小えび、栗が入っており、漬物がつく。粥と漬け物が入った2つの発泡スチロール容器をボール紙パッケージに詰めた、駅弁としては珍しいスタイルのもの。朝の6時半から2時間限定で100食の限定販売。早い時には6時台に売り切れてしまうこともある。2008年3月13日時点での価格は350円。

上州舞茸弁当

1984年発売。舞茸炊き込みご飯とおかずの幕の内。おおむね特製幕の内弁当のごはんを舞茸ご飯としたという構成になっている。2008年3月13日時点での価格は1000円。

岩魚鮨

1990年発売。岩魚を使った押し寿司。漬物もつく。2008年3月13日時点での価格は1000円。

その他の商品

2008年3月13日時点で、上記以外にラインナップされている駅弁商品は以下の通り。

  • チャーシュー弁当(800円)

駅弁としては、他に「上州の秋」「上州の冬」などの季節限定弁当や「JR20周年記念・まるごと群馬」のような企画弁当がある。

駅弁以外の弁当商品として、「京風弁当」「ランチ弁当」「スポーツ弁当」「お弁当」「お料理(おかず折り詰め)」などのカテゴリのものが、定番商品としてラインナップされており、群馬県内のイベント・行事等に頻繁に供されている。

展開店舗

群馬県

新潟県

関連項目

外部リンク