駒澤大学

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テンプレート:Infobox 駒澤大学(こまざわだいがく、テンプレート:Lang-en)は、東京都世田谷区駒沢一丁目23番1号に本部を置く日本私立大学である。1925年に設置された。大学の略称は駒大(こまだい)、または駒沢(こまざわ)。

目次

概観

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道元禅師
曹洞宗の開祖
1200~1253年

大学全体

駒澤大学は、日本仏教宗派の一つである曹洞宗が1592年(文禄元年)に設立した吉祥寺の学寮(吉祥寺会下学寮)を起源とする旃檀林(1657年命名)が発展した大学である。

建学の精神

駒澤大学の建学の精神は、「仏教」の教えと「」の心を現代的教育に活かしてゆくことを、建学の理念としている。

仏教は、物事を正しく理解する「智慧」を獲得し、それを「慈悲」の心で周囲に役立てることを目指す。しかし、それらは外だけに向けられるものではなく「智慧」も「慈悲」も、自己を離れては存在しえない。そこで、本来の自己を見つめる「禅」の心が活きてくる。己れの、内と外、体と心、それらをひとつにして道をきわめてゆくことを、道元は「身心学道」と表現した。駒澤大学はいわば、この「身心学道」を、現代社会において実践しようとしている大学である。駒澤大学が養成しようとしているのは、常に本来の自己にたちかえりつつ、最新の学問を修め、現代の社会に活かしていく人材である。

駒澤大学の建学の理念をわかりやすく表現した言葉として、「行学一如」と「信誠敬愛」がある。

行学一如
修行(実行・実践)と修学(学問・研究)は一体で、互いに影響し合って発展していくという禅の思想に由来する言葉。
信誠敬愛
大乗仏教に説く自利と利他の精神を敷衍して、自己を磨くには、誠の心をもってし、他者のために尽くすには、深い慈しみの心をもってすべきということ。

教育および研究

駒澤大学は創設の経緯から仏教学部を設置し、純粋な仏教研究を行う仏教学科と、日本では2つしか設置されていない禅学科を設けている。

近年では、平成15年(2003年)に日本唯一の医療健康科学部を開設し、国家資格を有する診療放射線技師の育成を行っている。

平成18年(2006年)には、グローバル・メディア・スタディーズ学部を開設し、世界を舞台に活躍できる語学力と情報リテラシーを備え、メディアコンテンツの本質を深く理解し駆使する力を備えた人材の育成に取り組んでいる。またこれは日本で一番長い学部名としても有名である。

学風および特色

体育会系が有名。主に陸上サッカー野球ボクシング空手が盛んである。

文化部では、吹奏楽部の活躍が目覚ましい。

沿革

略歴

駒澤大学は、文禄元年(1592年)に駿河台吉祥寺に創設された学林を起源とする。禅の実践と仏教の研究、漢学の振興を目的としていた。明暦3年(1657年)に吉祥寺駒込に移転し、中国の名僧であった陳道栄が旃檀林と命名した(この名は、現在の校歌にもうたわれている)。

その後、吉祥寺学寮を中心にして青松寺学寮(獅子窟)と泉岳寺学寮を統合した曹洞宗大学林専門学本校(明治15年(1882年10月15日開校)、曹洞宗大学(明治38年(1905年)改称)を経て、大学令に基づく旧制の駒澤大学(大正14年(1925年)改称)へと発展し、このとき寺院の子弟以外にも広く門戸を開放している。

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駒澤大学の門柱
大正7年(1918年)に建てられた
かつては「曹洞宗大学」と刻まれていた
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黙仙寮跡
大正15年(1926年)に建設された学生寮の碑
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献鐙碑
明治23年(1890年)に現在の港区六本木に建てられた碑。志半ばで病に早逝した学僧を哀れみ、献鐙を点じ魂を慰めた
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覚仙坦山老之碑
明治27年(1894年)に建てられた原坦山老之を偲ぶ碑

年表

  • 1592年 駿河台の吉祥寺に学林が創立される
  • 1600年 青松寺(獅子窟)が平川から愛宕下に移転する
  • 1612年 徳川家康今川義元の孫である門庵宗関開山に招き、外桜田に泉岳寺を創建
  • 1641年 寛永の大火で泉岳寺は高輪に移転、学寮九棟が整備される
  • 1657年 中国陳道栄が学林を「旃檀林」と命名
  • 1658年 明暦の大火(1657年)、江戸の大火(1658年)の後、吉祥寺は駒込に移転
  • 1688年 旃檀林の学寮規則が1704年にかけて卍山道白によって整備される
  • 1811年 旃檀林に「義睿寮」「恵香(慧光)寮」などの寮長の名を冠した学寮を創設
  • 1818年 1830年にかけて「越後寮」「三河寮」「加賀寮」などの学寮を創設
  • 1875年 大教院神仏分離により、獅子窟学寮内に「曹洞宗専門学本校」を開校する
  • 1876年 曹洞宗専門学本校を駒込吉祥寺内の旃檀林に移転する
  • 1882年 麻布区日ヶ窪町(現、六本木ヒルズ周辺)に校舎を新築し、「曹洞宗大学林専門本校」と改称し、10月15日に開校式を挙行
  • 1904年 専門学校令により「曹洞宗大学林」が設置・認可される
  • 1905年 「曹洞宗大学」に改称
  • 1908年 大内青巒により「曹洞宗大学校歌」が作られる
  • 1912年 荏原郡駒沢村に校地を購入
  • 1913年 曹洞宗大学を駒沢に移転
  • 1914年 曹洞宗大学の校旗を制定、朝鮮より初の留学生が入学
  • 1923年 関東大震災により講堂・図書館が倒壊
  • 1925年 大学令により認可、「駒澤大学」に改称、旧1号館が完成
  • 1928年 1923年に倒壊した図書館の代替として菅原栄蔵の設計したフランク・ロイド・ライト式建築の図書館(耕雲館)が完成
  • 1930年 北原白秋作詞・山田耕筰作曲の駒澤大学校歌を制定
  • 1932年 旧2号館が完成
  • 1937年 旧大講堂が完成
  • 1943年 駒澤大学出陣学徒壮行会を挙行、校舎の一部が航空兵器総局輸送部施設となる
  • 1945年 東京大空襲により、旃檀林の伽藍と学寮は経蔵(書庫)を残して焼失
  • 1948年 駒澤大学高等学校を設置
  • 1949年 新制大学へ移行、仏教学部・文学部・商経学部を設置
  • 1950年 駒澤短期大学を開設、仏教科を開設
  • 1951年 広川弘禅農相の仲介で三井物産元社長の小林正直から渋谷校地を購入
  • 1952年 大学院に仏教学・哲学・国文学・社会学の修士課程を設置
  • 1960年 10号館が完成、全国同窓会を組織
  • 1961年 駒澤エックス線技師学校設立、野村證券に渋谷校地を譲渡、祖師谷グラウンド購入
  • 1962年 開校80周年、禅学大辞典を編纂
  • 1963年 5号館が完成、北海道岩見沢市・苫小牧市に校地を購入する
  • 1964年 法学部を設置、講堂兼体育館(6号館)完成。岩見沢市に駒澤大学北海道教養部を設置
  • 1965年 商経学部を経済学部に改称、岩見沢駒澤短期大学と苫小牧駒澤短期大学を設置
  • 1966年 大学院に英文学・地理学・日本史学・商学の修士課程を設置
  • 1967年 玉川グラウンド(わかもと製薬東京工場跡地)を購入する。8号館・第4研究館・大学会館が完成
  • 1968年 学園通信が創刊、4号館が完成
  • 1969年 経営学部を設置、禅研究所を開設
  • 1970年 第3研究館・第2体育館が完成
  • 1974年 玉川校舎と玉川ホールが完成する
  • 1975年 マス・コミュニケーション研究所を開設、禅研究館が完成する
  • 1977年 東急新玉川線(現在の田園都市線)が開通し「駒沢大学駅」開設
  • 1982年 開校100周年記念講堂を建設、旧大講堂と旧1・2号館を解体
  • 1998年 苫小牧駒澤大学を設置
  • 1999年 駒澤大学北海道教養部を廃止、深沢校地(旧三越迎賓館)を購入する
  • 2002年 禅文化歴史博物館設置、開校120周年記念事業(キャンパス再整備等)開始
  • 2003年 医療健康科学部を設置
  • 2004年 法科大学院を設置
  • 2006年 駒澤短期大学の学生募集を停止、グローバル・メディア・スタディーズ学部を設置
  • 2007年 大学院に医療健康科学研究科 診療放射線学専攻を開設
  • 2007年 深沢キャンパス竣工
  • 2007年 大学基準協会による機関別認証評価をうけ同協会が定めた大学基準に適合している事が認証される[1]
  • 2010年 大学院に医療健康科学科診療放射線専攻 博士後期課程を開設

基礎データ

所在地

  • 駒沢キャンパス(東京都世田谷区駒沢1-23-1)
  • 玉川キャンパス(東京都世田谷区宇奈根1-1-1)
  • 深沢キャンパス(東京都世田谷区深沢6-8-18)

象徴

  • 校章は「大學」の象形文字をデザインしたものである。極めて大きい心で、すべての学を蔽い尽くしているというさまを表す。
  • 襟章は三角形の頂点が「喜心」「老心」「大心」の三心を象徴している。
    • 喜心 - 自らが、この世に生をうけたことを喜ぶと共に、他を喜ばせようと願い続ける心。
    • 老心 - 父母が子をおもうように、生きとし生けるものへの慈しみの心。
    • 大心 - 大山の如く高く、大海の如く広く、いずれか一方だけに偏り、また党するのでなく、常にこだわりのない公平な心。
  • シンボルマーク(平成10年3月20日制定)は、駒澤大学の頭文字「K」をモチーフにデザインされた(商標登録第4300018号)。「栴檀の葉が過去から未来へとまっ直ぐに 力強く伸びつつあるさま」、「慈悲」、「知性と知恵」をあらわしている。シンボルマーク制定以前は、仏教の教えをイメージした転法輪を用いていた。

校歌・応援歌

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スクールカラー

  • スクールカラーは紫紺(HTML#660066)である。

教育および研究

組織

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禅文化歴史博物館
(正面から撮影)
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禅文化歴史博物館
(上方から撮影)

学部

大学院

  • 人文科学研究科修士課程博士後期課程
    • 仏教学専攻
    • 国文学専攻
    • 英米文学専攻
    • 地理学専攻
    • 歴史学専攻(コース制は修士課程のみ)
      • 日本史学コース
      • 東洋史学コース
      • 西洋史学コース
      • 考古学コース
    • 社会学専攻
    • 心理学専攻(コース制は修士課程のみ)
      • 心理学コース
      • 臨床心理学コース
  • 経済学研究科(修士課程・博士後期課程)
    • 経済学専攻(コース制は修士課程のみ)
      • 研究コース
      • 税務・財務コース
      • キャリアアップコース
  • 商学研究科(修士課程・博士後期課程)
    • 商学専攻
  • 法学研究科(修士課程・博士後期課程)
    • 公法学専攻
    • 私法学専攻
  • 経営学研究科(修士課程・博士後期課程)
    • 経営学専攻
  • 医療健康科学研究科(修士課程・博士後期課程)
    • 診療放射線学専攻(コース制は修士課程・博士後期課程ともにある)
      • 診療画像学コース
      • 医用計測学コース

専門職大学院

短期大学

:学生募集停止済み

  • 仏教科(夜間課程)
  • 国文科
  • 英文科
  • 放射線科

研究所

  • 禅研究所
  • 仏教経済研究所
  • 仏教文学研究所
  • 応用地理研究所
  • 法学研究所
  • 司法研究所
  • マス・コミュニケーション研究所
  • 経理研究所
  • 駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ・ラボラトリ

附属機関

コミュニティ・ケアセンター

問題や悩みについて心理的な援助を行っている。相談は電話予約制である。大学院心理学専攻臨床心理学コースの研修機関でもある。 また、公開講座や講習会も行っている。

  • 相談日・時間
月曜日~土曜日(水曜日は除く) 
午前9時~午後5時
  • 料金(医療機関ではないので、保険は適用されない)
初回… 5,000円(60分~90分)
2回目以降… 3,000円(50分)
  • 相談内容
メンタルヘルス、発達、教育、対人関係、家族、自己理解など
  • 実施内容
心理療法、カウンセリング、遊戯療法、自律訓練法、家族療法、各種心理検査
附属図書館

附属図書館は、駒澤大学開校90周年事業として、昭和47年(1972年)に建設された。地下2階地上4階建てで、延べ9052㎡ある。 約111万冊の書籍を所蔵している。その中の約40万冊は禅籍・仏教書であり、その蔵書目録が『新纂禅籍目録』として刊行されている。かつては仏教学の専門図書館としても活動し、駒澤大学和漢図書分類(KDC)と呼ばれる仏教に重点を置いた独自の分類法を使用していた。最近では所蔵する貴重書の画像のインターネット公開や紀要のPDF化などの電子化作業を進めている。

禅文化歴史博物館

禅文化歴史博物館は、1928年(昭和3年)に菅原榮蔵によって図書館として建築された「耕雲館」にある。2002年(平成14年)6月から、禅文化関係の文物を収集・保存・展示する博物館となった。図書館が所蔵していた貴重書や禅堂の彫刻などを移転して再構成している。その特徴的な建築は東京都選定歴史的建造物に認定されており、また世田谷芸術百華にも参加している。

展示物・企画
  • 常設展示「禅の世界」
道元禅師絵伝涅槃図一佛両祖像釈尊生涯のレリーフ澤木興道師坐禅像蟠龍
その他の展示物: 江戸時代初期の永平寺模型、起きて半畳、寝て一畳「」、禅の源流、曹洞禅の成立と展開、正法眼蔵・伝光録の世界、禅僧列伝、日本の禅の歴史と文化
  • 企画展示室
多様なテーマを基に、学内の研究成果や学術情報を発信する場であり、館主催の企画展以外にも、各学部・学科などとの共催展も視野に入れた企画を展開している。
  • 大学史展示室
文禄元年(1592年)から始まった本学の歴史を振り返る。
  • 博物館学講座
駒澤大学博物館学芸員資格講座の資格取得希望者のための講義・演習を行う。
  • 講演会・セミナー
禅文化歴史博物館セミナー、実践セミナー(写経や坐禅等を体験する)、「ふれあい禅寺めぐり」、「ふれあい七夕まつり」(ひと言を書いた短冊を笹に飾る)などの企画を行っている。

教育

文部科学省に採択された教育プロジェクトには、次のものがある。

大学教育・学生支援推進事業

学生の人間力の向上をはかり、1年次生から将来に向けたキャリアプランを確立させることを目指し、職員、教員ならびに学生の3主体連携に基づいた就職支援に取り組む。
学生主体:内定を得た学生の自主的グループによる下級年次生へのアドバイス、グループディスカッションを中心とした「就職活動集中セミナー」の実施。
職員主体:学生のキャリアプランの確立を支援する「ガイダンス」の開催、キャリアカウンセラーによる個別相談、企業の人事担当者と面談をする「学内合同企業説明会」等の実施。
各学部の教員との連携により各主体間の協働を促し、学生の「就職活動実践力」を鍛え、経済、社会の発展に貢献できる人材育成を目指す。教育課程のキャリア教育と組み合わせて、キャリア教育の推進を図ることが期待される。

大学生の就業力育成支援事業(就業力GP)

  • 「正課・課外を連携する自発的就業力育成」(2010年度採択)
この取組は、1.大学4年間にわたる就業力教育体系の評価・改善、2.学生自身が身につけるべき力に気づき、自発的に就業力を磨くための仕組み、3.キャリア教育の各科目の評価・改善をもとに、新しい就業力教育体系を経済学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部で試行し、その評価・改善を通じて就業力育成教育を確立することを目的とする。

がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

  • 「都市型がん医療連携を担う人材の実践的教育」(2011年度採択)
この取組は、医療健康科学研究科において採択され、がんの手術療法、放射線療法、化学療法その他のがん医療に携わるがん専門医療人を養成する大学の取組を支援することを目的として実施される。


社会貢献

公開講座

現役の教員、名誉教授、非常勤講師が、聴講者の要望を受けつつ、その時々のトピックスにも配慮したテーマの講座を開いている。

日曜講座

昭和37年(1962年)に発足した坐禅と講義による公開講座。「本講座は、地域社会の人々に、本学が親しみ易い大学となり、家族そろって仏教(禅)を身近に生活し体験するうちに人間的教養も高まり、幸福な家庭を築きあげるよう努めることにある」(「講座開講のねがい」より)とあり、現在、駒澤大学禅研究所が中心となって講座を運営している。

スポーツフェスティバルin玉川

平成22年(2010年)より、近隣との交流を深め、駒澤大学そして駒澤大学体育会サークルがどのような活動を行っているか発表することを目的として、小・中学生を対象としたスポーツ教室を開催している。

駒澤大学クリーンキャンペーン

学生・教職員が協力し、定期的に駒澤大学周辺の道路の清掃活動を行っている。

学生生活

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玉川キャンパス体育館

サークル活動

駒澤大学ではサークル活動は、平成24(2012)年時点で、体育会(40団体)、文化部(24団体)、任意団体(119団体)、その他団体(3団体)、準公認団体に分かれている。

  • 体育会
学生スポーツの興隆と学内体育の振興並びに所属団体間の親睦、交流、調整を目的に学内のスポーツ系団体(1競技1団体)が加盟している。
  • 文化部
文化・芸術・学術・芸能等のサークル活動を通じて人間形成および学生生活の向上をはかることを目的としている。昭和47(1972)年度以前に設立された伝統ある文化サークルの集団。
  • 任意団体
昭和48(1973)年度以降に設立されたサークル集団で、体育会加盟団体・文化部所属団体と比べ、歴史の浅い団体がこれに分類されている。
  • その他団体
通常のサークルとは異なり、学生機関としての役割を担う団体がこれに属する。「体育会本部」、「卒業アルバム委員会」等。
  • 準公認団体
公認団体として正式に認められるために準備をしている団体。

学園祭

  • オータムフェスティバル
旧来の学園祭は「駒澤祭」と呼ばれていたが、革労協系のサークルが仕切っていたため近年は行われなくなった。代わりに「オータムフェスティバル実行委員会」が結成され、ステージ上での各種パフォーマンスや模擬店といった学園祭ならではのイベントを継承しつつ、地域社会との交流を深める場にもなっている。
  • 駒沢ふれあい広場
例年7月に「大学と地域の交流」と題し、大学が「ふれあいの広場」となるよう地域の町内会・協賛企業・PTA・大学生・大学教職員そして全国の同窓生が一同に参加出来る、盆踊りを催している。盆踊りでは、やぐらを建て、櫓太鼓を叩く、本格的な作りになっている。

スポーツ(体育会)

陸上部

東京箱根間往復大学駅伝競走出雲全日本大学選抜駅伝競走全日本大学駅伝対校選手権大会の学生三大駅伝で、全国最多計20回の優勝を誇る。 箱根駅伝では、総合優勝6回。このうち、2002年から2005年にかけて、史上5校目(中大日体大日大順大・駒大)となる総合4連覇を達成した。出雲駅伝では、1997年1998年で2連覇し、計3回の優勝を誇る。全日本大学駅伝対抗選手権大会(インカレ)は、初の全国制覇が1998年で計11回優勝を誇り、2006年から2008年にかけて、史上4校目(日体大・大東大早大・駒大)の大会3連覇を成し遂げた。

硬式野球部

硬式野球部東都大学野球連盟に加盟している。春と秋合わせて2006年現在26回1部で優勝している。また、全日本大学野球選手権大会優勝6回、明治神宮野球大会大学の部優勝4回となっている。

サッカー部

サッカー部は昭和6年(1931年)創立。関東大学サッカーリーグ戦5部からスタートし、後に1部昇格。1990年代に入り着実に力をつけ、強豪校の仲間入りを果たした。サッカー部出身者については駒澤大学の人物一覧を参照の事。

尚全日本大学サッカー選手権における2004-2006年にかけての3連覇は大会史上4校目(単独での3連覇は早稲田大学以来2校目)、総理大臣杯の2004-2006年にかけての3連覇は大会史上初である。

空手部

空手部は昭和23年(1948年)創立。昭和23年に同好の士が集い、昭和26年に西山英峻師範が就任する。空手道部のOB会である峻空会が組織されている。これまでに、幾多の学生優勝者を輩出している。

  • 第51回全日本大学空手道選手権大会:男子組手団体優勝、男子形団体準優勝、女子組手団体優勝、女子形団体優勝
  • 第53回全日本大学空手道選手権大会:女子組手競技団体戦優勝など

ボクシング部

ボクシング部は昭和44年(1969年)創立。平成20(2008)年の北京オリンピックには清水聡選手が出場した。

文化部

吹奏楽部

吹奏楽部は昭和27年(1952年)創立。サマーコンサート、定期演奏会、全日本吹奏楽コンクール、春季合宿、各種依頼演奏(企業イベント、学校等)、慰問演奏などを活動内容としている。合宿中に発生した死亡事故のため平成25年(2013年)5月6日以降の活動が無期限で自粛となった[2]。</br> (受賞歴)

大学関係者と組織

大学関係者組織

  • 大学の同窓会組織として、駒澤大学同窓会がある。全国に56の支部がある。
    • 11月のオータムフェスティバルの日程に合わせホームカミングデーを開催し、同窓生を大学に招待して恩師や学友との交流を通し本学の現状に触れるイベントを行っている。著名人の講演やショー、懇親パーティー等を開催している。
  • 大学には保護者組織、駒澤大学教育後援会がある。http://www.komazawa-k.org/
    • 「教育懇談会」地方に住むご父母を対象に、大学の近況を報告し、学生生活の様子を知っていただくとともに、学業成績や就職等の諸問題について、教職員と懇談していただくことを目的としている。
    • 「文化講演会」文化人をはじめ、芸能界・スポーツ界など各界の第一線で活躍される著名人に、最近の活躍ぶりや体験談また各界の興味深いお話をご講演いただいている。

大学関係者一覧

施設

キャンパス

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深沢キャンパスエントランス

駒沢キャンパス

  • メインキャンパス
全学部学科生が4年間通う。駒沢オリンピック公園に隣接している。
最寄り駅は東急田園都市線駒沢大学駅桜新町駅
本部棟、駒澤大学百周年記念講堂、1号館、4号館、禅研究館(5号館)、6号館(体育館)、7号館、8号館、9号館、第1研究館、第2研究館、第3研究館、第4研究館、大学会館、禅文化歴史博物館、附属図書館がある。
本部棟
  • 駒澤大学開校100周年記念事業として、旧1号館・2号館跡地に建てられた地下1階地上9階建ての事務棟となっている。
現在、本部棟正面玄関の前に設置されている岩の周辺には、かつて噴水があった。
駒澤大学百周年記念講堂
  • 駒澤大学開校100周年記念事業として、昭和57年(1982年)に建設された。2階席を合せ1148名収容。
学会・講演会が可能な、大型スクリーン等の視聴覚機器や無線LAN環境が整備されている。
法科大学院棟
  • 法科大学院専用校舎。地下1階地上9階建て。模擬法廷を備える。
所在地:東京都世田谷区駒沢二丁目12-5
大学会館246
  • 平成15年(2003年)5月完成。地上7階建て。3階には8角形の銅版葺き屋根の付いた円卓会議室がある。
国道246号沿いにある。入学センター、同窓会事務局、株式会社KUサポートが入る。
8号館前の北門にショートカットする大学専用道路を敷設。
所在地:東京都世田谷区駒沢一丁目17-18
コミュニティ・ケアセンター
  • 平成13年(2001年)4月開設。駒沢キャンパスに隣接する臨床心理学実習センター。一般にも解放している。
所在地:東京都世田谷区駒沢四丁目17-13

玉川キャンパス

  • 体育・運動・吹奏楽関連施設。グラウンドは人工芝。
玉川校舎(教室・事務室)、玉川ホール(学食)、第1体育館(アリーナ、体操部施設、格技場)、第2体育館(アリーナ、柔道場、空手場、剣道場、トレーニングルーム)、弓道場、相撲部・音楽練習棟、陶芸部棟、陸上競技場・サッカー場、多目的グラウンド(アメフト・ラクロス等)、テニスコート、ゴルフ練習場等を備える。
最寄り駅は東急田園都市線二子玉川駅
最寄りバス停は東急バスの「砧本村
部室棟
  • 平成22年(2011年)1月に部室棟である「TOP駒大」が完成した。卓球場とボクシングジムも備える。

深沢キャンパス

  • 留学業務を取り扱う国際センターや、各研究所・大学院研究室、公開講座棟が入る。2006年11月完成。
最寄り駅は東急田園都市線駒沢大学駅桜新町駅
ドラマ「CHANGE(主演:木村拓哉フジテレビ)」のロケ地となったこともある。
深沢キャンパス120周年アカデミーホール
  • 平成18年(2006年)に本学創立百二十周年記念事業として建設された。300名収容。
学会・講演会が可能な、大型スクリーン等の視聴覚機器やLAN環境が整備されている。
敷地面積は約14,000㎡あり、敷地内には三越創業300年記念事業として開設された三越シルバーハウス、迎賓館、三越駒沢店、三越の厚生施設があった。
深沢キャンパス内にシルバーハウス、迎賓館を残し、さらに三越美術部が所有していた茶室を移転した。

セミナーハウス・厚生寮

  • 富浦セミナーハウス
平成3年(1991年)に、駒澤大学父兄会30周年記念事業として寄贈された。地上3階建て、宿泊室23部屋、最大122名宿泊可能。セミナー室、食堂、テニスコートを備える。
所在地:千葉県南房総市富浦町多田良1254
  • 野尻寮
昭和37年(1962年)に、駒澤大学父兄会が開校80周年を記念して建設された。地上3階建て、最大140名宿泊可能。セミナー室、食堂、テニスコートを備える。
所在地:長野県上水内郡信濃町野尻24-1
  • 蓼科寮
昭和37年(1962年)に、駒澤大学父兄会が開校80周年を記念して長野県北佐久郡立科町に建設された。昭和48年(1973年)に廃寮となり、立科町に寄付された。

学生寮

  • 駒澤大学仏教研修館竹友寮
平成20年(2008年)5月完成。宗門徒弟を対象とした僧侶育成のための学生寮。法堂を備える。駒沢キャンパス再開発に伴い深沢へ移転した。
所在地:東京都世田谷区深沢2-10-16
  • 駒澤大学祖師谷寮
昭和38年(1963年)完成。硬式野球部の寮。グラウンドと体育館を備える。
所在地:世田谷区上祖師谷2-8-30
  • 駒澤大学国際交流館
平成14年(2002年)4月完成。交換留学生のための宿泊施設。
所在地:世田谷区深沢2-10-15

学生食堂

  • 銀座スエヒロカフェテリアサービス
平成24年(2012年)4月から駒沢キャンパス大学会館と玉川キャンパスにリニューアルオープンした。営業時間を午前8時からに変更し、一人暮らしの学生が授業の前に朝食を食べに来られるよう配慮されている。また、一人でも気軽に食事ができるよう、カウンター席が多数設置された。本格的な鉄板にのせられた「ビーフステーキ」が500円で提供され目玉商品となっている。この他に、リニューアルに協賛した同窓会からのメニューとして「豚肉のスタミナ焼」も用意された。夏場は「冷やしうどん」が人気。
平成23年(2011年)まで駒沢キャンパス大学会館と玉川キャンパスに出店していた。「駒大ランチ」「駒丼」「揚げ鳥定食」が人気メニューだった。
  • 喫茶パオ
サンドウィッチスパゲティをテイクアウトできる軽食店。モンゴルの遊牧民が使用するテントが店名の由来であり、店の形状も白いテントになっている。定番メニューは「ミートソーススパ:270円」。カツサンドもおいしい。

売店

  • 駒澤CLESS
駒澤大学内における購買・食堂・喫茶など、8店舗が集まって作られているサポートショップの組織名。「College Life Enjoy Support Shop」の頭文字を取って作られた。
1962年に「信和スポーツ」として駒澤大学内に出店(2008年11月20日社名変更)。
生活雑貨,スポーツ用品,パソコン,レンタカー,合宿免許・通学免許の受付…etc、学生生活お助け商品を多数取り揃えている。
平成20年(2008年)に、日本の施設内小型コンビニ店舗第1号店として、駒澤大学駒沢キャンパスの東門売店棟1階に出店した。おにぎりやファーストフードの品揃えが豊富である。
平成19年(2007年)より、駒沢キャンパスで日替わりのお弁当を300円でテイクアウト販売している。

対外関係

他大学との協定

国際交流協定校

大学コンソーシアム

大学院学生交流協定

関係校

同じ曹洞宗が設立した大学として、次の学校法人が挙げられる。

社会との関わり

  • 平成3年(1991年)より、大学設置基準の改正により大学基準協会へ加盟するため、基準に見合った新カリキュラムの導入と、自己点検・評価の実施を行った。
新カリキュラムとして、「全学共通科目」の導入を行った。
平成7年(1995年)に、全学自己点検・評価を実施し、本学の取り組みを社会に公開するために報告書を作成した。報告書を「脚下照顧」と題して刊行した。脚下照顧とは、禅語で「常に今ある自己を見つめ、その有り様を検討し、前向きに進んでいく姿勢を示す言葉」である。

附属学校

大学

高等学校

脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web

公式サイト

参考文献

  • 駒澤大学 旃檀林に雑樹なし(吉田大洋監修、原田八重著、静山堂出版、1982年)
  • 駒沢大学百年史(駒沢大学百年史編纂委員会編、1983年)
  • 駒澤大學百二十年史(駒澤大学開校百二十年史編纂委員会編、2003年)
  • 起つ!翔ぶ!輝く!駒澤大学(21世紀の大学研究会編、文芸社、2004年)

テンプレート:学校法人駒澤大学 テンプレート:世田谷6大学コンソーシアム


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