静岡市清水日本平運動公園球技場

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テンプレート:スタジアム情報ボックス 静岡市清水日本平運動公園球技場(しずおかし・しみず・にほんだいらうんどうこうえん・きゅうぎじょう)は、静岡県静岡市清水区静岡市清水日本平運動公園にあるサッカー専用球技場。施設は静岡市が所有し、公益財団法人静岡市まちづくり公社が指定管理者として運営管理を行っている。

なお、静岡市清水区に本社を置く産業用ロボットメーカーの株式会社アイエイアイ命名権を取得しており、2013年3月から「IAIスタジアム日本平」(略称「アイスタ」)の呼称を用いている(詳細は後述)。

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する清水エスパルスがホームスタジアムとして使用する他、女子サッカーの清水第八プレアデスが不定期で主催試合を開催している。

歴史

1991年清水市(現 静岡市清水区)に清水市日本平運動公園球技場(しみずし-)として開場。当初は13,000人収容でゴール裏とバックスタンドの上段部分は芝生席だった。同年、静岡県で開かれた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ではサッカーの試合会場として使用された。

1992年ナビスコカップより、エスパルスのホームスタジアムとなる。しかし、ピッチの芝生が良好な状態を保てないこと、Jリーグで定められた収容人員を満たしていないなど問題点が多かったことから、1994年6月から改修工事が行われ、1995年3月に供用を再開。またこの際、愛称「日本平スタジアム」が付与され、以後一般向けにはこの愛称が重用されるようになる。

1996年5月23日には、キリンカップサッカーユーゴスラビア代表-メキシコ代表戦を実施。また、2009年10月8日AFCアジアカップ2011最終予選サッカー日本代表香港代表戦が開催された(観衆16,028人)。

2002年シーズン終了直後から、2003年の1stステージ終盤に掛けて、再び大掛かりな改修工事を行う。この時ピッチの芝が冬芝主体の物から、冬芝、夏芝混合のオーバーシーディング方式に変更。以降、2004年2008年-2013年Jリーグアウォーズでは、Jリーグベストピッチ賞を受賞している(受賞回数7回は、2013年現在最多)。

2003年4月、清水市が静岡市と新設合併し、現「静岡市」となったのに伴い、静岡市清水日本平運動公園球技場に改称。

2006年、第28節アルビレックス新潟戦より、個人サポーターからの寄贈によって、選手用のベンチがバケットシートとなる。2007年3月には、アストロビジョンがスタジアムの南東角に設置、供用開始された。

命名権

2008年10月、静岡市がとエスパルスが共同してネーミングライツ事業に取り組むこと、収入の配分割合を1:1を基本とすることなどを条件に公募をかけ、同年11月に当時静岡市駿河区に本社があった株式会社アウトソーシングジャスダック上場)が命名権を取得(2009年3月1日から4年間、年額9,000万円)、「アウトソーシングスタジアム日本平」の呼称を使用することとなった[1]

アウトソーシングは2013年2月の契約満了を以て、命名権から撤退することとなった。静岡市は2012年11月16日から新たな命名権者を募ったが、2013年1月10日時点で応募者は無く[2]、命名権契約満了後の2013年3月より「静岡市清水日本平運動公園球技場」(日本平スタジアム)の名称に戻す予定と公表した[3]

2013年1月、「静岡市清水日本平運動公園球技場」の契約条件を、「契約金年間5,000万円以上」を「年間3,000万円以上」へ変更した[4]

2013年2月8日、静岡市清水区に本社を置く産業用ロボットメーカーの「株式会社アイエイアイ」が年額3,000万で取得した。契約期間は2013年3月1日から5年間、命名権により「IAIスタジアム日本平」(略称:「アイスタ」)の呼称を使用している[5][6][7]

施設概要

収容人員
20,299人(ゴール裏が二層式、バックスタンド上段にガラス張りの貴賓席がある)
メインスタンド中央部とバックスタンドの中央から左半分(西側)にかけて屋根が架設されている。なお、バックスタンド右半分(東側)は屋根が架設されていない。
飲料のカン・ビン・ペットボトルは内容量に関係なくスタジアム内へ持ち込み禁止(水筒か紙コップに移す)。
照明設備
鉄塔式4基
スコアボード
磁気反転式(西側サイドスタンド。4色表示)
1994年までは東側サイドスタンドに電光掲示板。1994年のスタンド増築に伴って設置場所が西側に移り、4色磁気反転型となった。下記、アストロビジョンの設置に伴い、2007年以後はアストロビジョンが使用される場合は電力確保の関係で固定されたイラストが映し出された(当初2010年ごろまでは静岡市のスポーツ振興に関する広告。2011年以後は命名権協賛スポンサーのロゴマークが表示されている)。
アストロビジョン
2007年3月3日の対ヴィッセル神戸戦から、松下電器産業製の大型ビジョン「アストロビジョン」がスタジアムの南東角(メーンスタンドと東サイドスタンドの間)に設置、供用開始された。なおエスパルス公式戦開催時などのアストロビジョン使用時には、電力確保のため上記の磁気反転式の電光掲示板は使用されない。

問題点

  • JリーグではJリーグクラブライセンス制度(2013年発効)の「スタジアムに関する規定」で、観客席の屋根をスタジアムの1/3以上覆うことを求めているが、現在はバックスタンド(東側一部を除く)と、メインスタンドの中央部分のみしか設置されておらず、ライセンス規定を満たしていない[8]としており、清水エスパルスの運営法人である「(株)エスパルス」は、現球技場に代わる新スタジアムの建設を静岡市に働きかけていると報道された[9]

アクセス

鉄道最寄り駅は、JR東海東海道本線清水駅または草薙駅静岡鉄道狐ヶ崎駅または桜橋駅となる。東京駅方面からは高速バスのしみずライナーが利用できる。

高速道路の最寄インターチェンジは、東名高速道路清水インターチェンジとなる。

通常時とJリーグ試合開催時ではアクセス方法が異なる。

通常時

道路

公共交通機関

Jリーグ試合開催時

道路

スタジアム周辺は一般車両進入禁止となるため、スタジアム駐車券を持っていない車はスタジアム駐車場は利用できない(アクセスに難がある身体障害者のみ事前予約で利用可能)。スタジアム入口付近の個人有料駐車場、清水エスパルスオフィシャル有料駐車場(シャトルバス清水系統の総合運動場入口バス停付近に点在)、その他有料駐車場の利用となる。

公共交通機関

上述のバスの他、試合開始・試合終了に合わせてスタジアム発着のバスが運行される。運行時間以外は上記にある通常時の路線バスを利用する。 運賃は行きのスタジアム行は各バス乗り場から、係員より片道または往復のバス乗車券を買うことで支払う。帰りのみのバス乗車券はスタジアム内、またはバス乗り場手前の特設乗車券販売所で買うことが出来る。 また、それ以外に降車時に運転士に申しつければICカード乗車券LuLuCaPiTaPaPASMOmanacanimocaはやかけんSuica等のJR系カード)を用いて支払うことも出来る。

シャトルバス
  • 清水系統(原則キックオフ3時間前からキックオフ時まで運行。なお開場時刻がキックオフ2時間30分前より前後する場合は、同様に運行開始時刻も前後して変更になる)
    • 清水駅(東口・みなと口) - 新清水(清水区役所第3駐車場) - 日本平スタジアム
    • 波止場フェルケール博物館 - 宮加三橋(2008年より新設) - 日本平スタジアム
      総合運動場前でのシャトルバスでの乗降は2012年をもって廃止となった。2013年より復路も含めて原則2系統で運行。
  • 静岡系統(キックオフ2時間30分前からキックオフ30分前まで運行)
    • 静岡駅前17番乗り場(国道1号沿い・松坂屋前) - 日本平スタジアム(直行)
      スタジアムからの帰りのバスは静岡駅北口ロータリーに到着。

なお、2004年より運行されていた東静岡駅発着は、利用者数の低迷と車両を清水系統と静岡系統に集約するため2007年をもって廃止となった。

ツアーバス

予約制。バス往復代のみで、チケット代は含まれていない。最少催行人員に満たない場合は運休となる。

タクシー

試合開始時は西スタンド入り口前まで進入できるが、試合終了後は進入できないため、徒歩約10分の龍華寺付近のタクシー待機場での乗車となる。

施設画像

脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite news
  3. テンプレート:Cite news
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. 観客席の屋根については「B基準」であり、それを満たしていない場合であってもリーグライセンスは発行されるが、そのスタジアムを本拠地とするクラブに対しては制裁を科すとしており事実上「条件付き交付」の対象になっている。
  9. テンプレート:Cite web

関連項目

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外部リンク

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