青森空港
テンプレート:Infobox 空港 青森空港(あおもりくうこう、テンプレート:Lang-en-short)は、青森県青森市(旧 南津軽郡浪岡町)にある地方管理空港である。
目次
概要
青森市中心部から南方に約10キロメートル(バスで約35分)の標高198メートルの山腹に位置する、本州最北端の空港である。
1964年の供用開始時は現在の滑走路東端に位置し、滑走路は10/28方向に1,400mであった。滑走路の延長に対応するため、現在位置に新空港を建設し、1987年から供用されている。
年間利用客は、1998年から2002年は150万人以上あり、東北地方では仙台空港に次ぐ利用者数がある空港であったが、2002年12月に東北新幹線が八戸駅まで延伸されたことで、2008年度は年間利用客が120万人台まで減少し、秋田空港に次ぐ3位となった(東北地方#空港も参照)。さらに2010年12月、東北新幹線が新青森駅まで延伸された後は、年間利用者80万人台で推移している。2013年度は、国内826,196人、国際34,749人[1]。利用者増加のための対策として、当空港に夜間滞泊する便が設定されている。 また、2014年7月からの大阪、札幌便のダブルトラック化で、利用客数は、大阪便は前年同月の2.1倍の18109人、札幌便は、1.5倍の12548人と、利用客が大きく増えた。
2005年6月7日には定期国際線の2路線が同時に就航10周年を迎えた。特にソウル・仁川便は韓国人スキーヤーの県内誘客に寄与している[2]。
滑走路は06/24方向に3,000mで、滑走路24に計器着陸装置 (ILS) が設置されている。2007年3月15日にILSカテゴリーIIIaが運用開始され、濃霧による欠航は2006年度が89便あったが、導入後の2007年度は0便となり「濃霧に弱い空港」の汚名を返上した[3]テンプレート:Refnest。また、国内空港の中でも屈指の雪の多さに悩まされているが、管理する青森県は2013年、作業スピードの早さから「日本一」との呼び声もある空港除雪隊を「ホワイトインパルス」と命名し、インターネットなどを活用してPRに力を入れている[4]。
沿革
旧空港
- 1962年 : 設置許可。
- 1964年 : 施設の供用を開始する(滑走路:1,200m×30m)。YS-11用エプロン2バースが設置される。
- 1971年 : 滑走路を1,350mに延伸する。
- 1972年 : 滑走路を45mに拡幅する。
- 1973年 : 滑走路を1,400mに延伸する。
- 1974年 : 空港ターミナルビルを増築する。
- 1978年 : 空港ターミナルビルを増築する。
- 1987年 : 新空港への移転に伴い廃止する。
新空港
- 1979年 : 新空港の建設地を決定するテンプレート:Refnest。
- 1985年4月 : 青森空港ビル株式会社を設立する。
- 1987年 : 旧空港より新空港移転第一期の供用を開始する(滑走路:2,000m×60m)。これにより、中型ジェット機の発着が可能となる。ILSの供用を開始する。
- 1990年 : 全面供用を開始する(滑走路長は2,500m)。平行誘導路およびエプロン5バースが設置される。
- 1992年 : 空港ターミナルビルを増築し、国際線対応設備を設ける。
- 1995年 : 大韓航空がソウル(仁川)線、ダリアビア航空がハバロフスク線を就航。12月、旅客ターミナルビル(国内線)の増築(10,655㎡)が完成する。
- 1998年 : エアーニッポンが仙台線を運航開始する(約1年で廃止)。
- 2003年4月 : 全日本空輸が撤退する。なお、同社の航路は同月以降、スカイマークエアラインズが運航したが同年11月末日をもって撤退する。
- 2005年 : 滑走路長を3,000mに延伸する。立体駐車場が完成する。
- 2005年3月 : 旅客ターミナルビル国際線施設増改築工事が完成し、供用を開始する。
- 2006年 : 立体駐車場と空港ターミナルを結ぶ連絡通路が完成する。
- 2007年 : ILSカテゴリーIIIaの運用を開始する。
- 2007年10月 : 福岡線の運航を休止する。
- 2010年10月 : 名古屋(中部)線の運航を休止する。
- 2011年 : フジドリームエアラインズが名古屋(小牧)線の運航を開始する。
- 2012年3月25日 : 運用時間が22時までに延長される。
- 2012年7月 : ILSをカテゴリーIIIaからIIIbに向上する[5]。
- 2014年7月1日 : 全日本空輸が大阪(伊丹)線、札幌(新千歳)線の運航を開始[6]。全日空が青森へ11年ぶりに乗り入れる。
施設
テンプレート:Infobox 空港ターミナルビルは地上3階建てのものが滑走路北側に1棟あり、ボーディングブリッジは4基を備える。運営および物販などを目的とする「青森空港ビル株式会社」が運営しており、株主には自治体や航空会社・金融機関のほか、電力会社・陸運業者および地元メディアが名を連ねている。
- 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー(国内線・国際線)、税関検査場、団体有料待合室、売店、サンクス ミニスカイ青森空港店(コンビニ)、レンタカー
- 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室(国内線・国際線)、出国審査場、入国審査場、有料待合室「エアポートラウンジ」、売店、飲食
- 3階 - 送迎デッキ(無料)
有料駐車場は約1,600台あり、うち約1,100台が立体駐車場となっている。
路線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便である。
国内線
東京線にはエアバスA300-600R(旅客定員290名)が就航していたが、2011年2月をもって運用が終了し、翌月から比較的小型の機材に変更された[7]。しかし、同年3月11日に発生した東日本大震災で東北新幹線が全線不通となったことに伴う輸送力増強(機材変更)のため、テンプレート:要出典範囲、MD-90(旅客定員150名)に代わり再び運用に就いた[8]。
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
---|---|---|
東京国際空港 | 約50万人 | 上位48位 |
国際線
かつて就航していた定期航路・航空会社
- 国内線
テンプレート:Airport-dest-list 2004年夏期には、JALグループの臨時増便で日本エアコミューターも就航していた。
- 国際線
テンプレート:Airport-dest-list かつてはダリアビア航空 (KHV) がロシア・ハバロフスク空港へ就航していた。しかし、運航するダリアビア航空が財務状況悪化のため、2008年9月20日をもって全便の運航を停止。通年運航の新潟空港便はウラジオストク航空が引き継いだが、夏期季節運航の当空港便は2009年度夏期スケジュールに運航予定がない[10]ほか、以降も運航されてない。
交通
当空港は、青森市街(青森市役所)から約13km、約30分、弘前市街(弘前市役所)から約30km、約50分の位置にある[11]。
路線バス
本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトを参照。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
テンプレート:日本の空港テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ 『韓国人スキー客 福島が好調7割増』(2008年5月18日 河北新報)
- ↑ 『「濃霧空港」汚名を返上 青森空港』(2008年5月18日 河北新報)
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 2012年7月よりCAT-3b供用開始 - 青森空港ビルテンプレート:リンク切れ
- ↑ 2014年 国内線サマーダイヤについて~羽田発着路線の増便により、国内線ネットワークが更に便利に!~ ~11年ぶりに青森空港の定期便を再開!~(ANA公式プレスリリース 2014年1月22日)
- ↑ エアバスA300がラストフライト/青森空港 - 47NEWS (元ソースは東奥日報、2011年2月28日付)
- ↑ 3月14日(月)「山形・青森・秋田発着」臨時便設定と定期便機材大型化のお知らせ - 日本航空(2011年3月14日付、2013年3月7日閲覧)
- ↑ テンプレート:Cite press release上位50位までを記載
- ↑ ウラジオストク航空
- ↑ アクセス - 青森空港ビル(2014年3月7日閲覧)